tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

新政権、何が変わるか

2011年08月31日 14時47分44秒 | 経済
新政権、何が変わるか
 8月も今日で終わりです。朝晩は涼しくなり、昨夜は虫の声を聞きました。
 ところで、昨日、新たに野田政権が発足しました。国民は、災害復旧対策の促進を始め、長期不況脱出など、いろいろなことが変わってほしいと思っています。 このブログも、「ここが一番変わってほしい」という願いを持っています。

 それは「円の価値の安定 」です。この所$1=¥76台で何とか安定していますが、何時どうなるかわかりません。新政権発足で、国際投機資本も様子見でしょう。

 おそらく近いうちに、新総理は、アメリカに招待され、アメリカに行かれるでしょう。多分、今、アメリカは日本に対して、様々な要求を持っているでしょう。新総理はそれを聞かされ、それにどう答えるのでしょうか。
 マスコミに報道されることも、されないこと(密約?)もあるでしょう。そのあたりで円はどう動くのでしょうか。

 これまでも自民から民主へという大きな変化もふくめて、政権はめまぐるしく変わりました。しかし、円ドル関係の動き方は基本的には変わらなかったように思います。

 振り返ってみれば、プラザ合意で円は二倍に切り上げられました。このときはG5で、一応挨拶があって円は切り上がる事になりました。もちろん切り上げの幅は想定外でしたが。
 多くの日本人は、もうこれ以上の切り上げは要求してこないだろう、$1=¥120水準まで我慢して(失われた15年)譲ったのだから、これで刑期(?)は終わったと 考えていたのではないでしょうか。

 その意味で、リーマンショックによる円高、$1=¥120→80は全く違ったショックを日本経済に与えました。これから、円は「何の挨拶もなく」切り上げられるのだ、という恐怖感です。
 政権がどう変わっても、この恐怖感は全く変わっていません。今回は、アメリカのソブリンリスク問題で$1=¥75円まで行きました。

 アメリカ経済の体質は全く変わっていませんから、また何が起こるかわかりません。予想されるのは、また何かあったら、円は5円幅、10円幅で切りあがり、日本は誰に文句をいう事も出来ず、受け入れて、産業界も国民も円高デフレ不況に 苦しめられ続けるというシナリオです。

 アメリカもヨーロッパも円高のほうが都合がいいですから、協調介入などは期待したところで無理な話でしょう。単独介入では効果は知れています。
 新政権に何か知恵を、などと考えるのは無理なことだと、諦めるしかないのでしょうか。


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