TPP、アメリカ離脱、日本がリーダー、イギリス加盟
TPPにイギリスの参加が正式に決まりました。今の世の中は「何でもアリ」のようです。
TPPは「環太平洋パートナーシップ」という協定ですから。中国が入りたいと言っているのは解りますが「イギリスは太平洋と大西洋を間違っているの」などという人もいるかもしれませんが、狭くなった地球、そんなことはどうでもいいのでしょう。
もともとTPPはアメリカが言い出して、太平洋を取り巻く国が出来るだけ貿易の自由化を進めようというのでしたが、トランプさんが大統領になって、そんなことをしたらアメリカの損になるという事でしょうか「イチ抜けた」と勝手に抜けてしまいました。
アメリカ代表で日本の甘利さんと熱心に準備したフロマンさんは「アメリカにとっての損失」と批判しましたがアメリカ抜きの11か国で出発、今に至り、アメリカではなくイギリスが加盟しました。
言いだしっぺのアメリカが辞めてから日本がリーダー格になって、良い組織にしようと頑張って来ているところですから、大西洋からのイギリス加盟は、評価されたという事でしょうか、喜ばし事と思います。
ところで、今日ここで考えるのは、アメリカは一体何を考えているのだろうという事です。
アメリカが言い出した時の環太平洋12か国には中国は入っていません。
加入申請をしている国・地域は、中国、台湾、エクアドルなど中南米の国、それにウクライナと6国・地域があるのですが、国有企業、知的財産権、労働者の権利、人権問題などの条件から申請にとどまっています。
それはそれとしてアメリカが離脱した背景には、時の大統領がトランプさんだったという事情もあるのかもしれませんが、バイデンさんになっても加盟の話はないので、アメリカにとってメリットがないという事なのでしょう。
このブログでも、アメリカがTPPを言い出した時、何か胡散臭いと指摘していますが、貿易赤字が止まらないアメリカのプラスにするつもりが、フロマン通商代表が大変真面目な方で、本気で公正な組織にしようとしたのが、トランプさん、あるいはアメリカ自体の意識と違ったものになったからでしょう。
アメリカも長い間、覇権国、基軸通貨国をやっていると、万年赤字国に堕しても、そのメリットの維持が大きな目的になって来るのでしょうか。共和党、民主党と政権が変わっても、アメリカとしての権限を維持するという「国の意識」は1つの様に見えます。
個人でも権限を握るとその地位を維持しようとの意識が強くなり、独裁的になるという危険性をこのブログでは指摘して来ていますが、覇権国という立場が長くなると「国」の場合も同様に独善的な傾向が強くなるという事も多分有り得るでしょう。
最近のアメリカの行動パターンを見ていますと、戦後、新しい覇権国として清新の意気に燃えて正義を主張した当時のアメリカとのギャップを感じる事が多いようです。
覇権国、基軸通貨国は、矢張り自由世界、民主主義体制の盟主としての役割を果たさなければならないのですから、何とか初心に立ち返ってほしいと思うところです。
TPPにイギリスの参加が正式に決まりました。今の世の中は「何でもアリ」のようです。
TPPは「環太平洋パートナーシップ」という協定ですから。中国が入りたいと言っているのは解りますが「イギリスは太平洋と大西洋を間違っているの」などという人もいるかもしれませんが、狭くなった地球、そんなことはどうでもいいのでしょう。
もともとTPPはアメリカが言い出して、太平洋を取り巻く国が出来るだけ貿易の自由化を進めようというのでしたが、トランプさんが大統領になって、そんなことをしたらアメリカの損になるという事でしょうか「イチ抜けた」と勝手に抜けてしまいました。
アメリカ代表で日本の甘利さんと熱心に準備したフロマンさんは「アメリカにとっての損失」と批判しましたがアメリカ抜きの11か国で出発、今に至り、アメリカではなくイギリスが加盟しました。
言いだしっぺのアメリカが辞めてから日本がリーダー格になって、良い組織にしようと頑張って来ているところですから、大西洋からのイギリス加盟は、評価されたという事でしょうか、喜ばし事と思います。
ところで、今日ここで考えるのは、アメリカは一体何を考えているのだろうという事です。
アメリカが言い出した時の環太平洋12か国には中国は入っていません。
加入申請をしている国・地域は、中国、台湾、エクアドルなど中南米の国、それにウクライナと6国・地域があるのですが、国有企業、知的財産権、労働者の権利、人権問題などの条件から申請にとどまっています。
それはそれとしてアメリカが離脱した背景には、時の大統領がトランプさんだったという事情もあるのかもしれませんが、バイデンさんになっても加盟の話はないので、アメリカにとってメリットがないという事なのでしょう。
このブログでも、アメリカがTPPを言い出した時、何か胡散臭いと指摘していますが、貿易赤字が止まらないアメリカのプラスにするつもりが、フロマン通商代表が大変真面目な方で、本気で公正な組織にしようとしたのが、トランプさん、あるいはアメリカ自体の意識と違ったものになったからでしょう。
アメリカも長い間、覇権国、基軸通貨国をやっていると、万年赤字国に堕しても、そのメリットの維持が大きな目的になって来るのでしょうか。共和党、民主党と政権が変わっても、アメリカとしての権限を維持するという「国の意識」は1つの様に見えます。
個人でも権限を握るとその地位を維持しようとの意識が強くなり、独裁的になるという危険性をこのブログでは指摘して来ていますが、覇権国という立場が長くなると「国」の場合も同様に独善的な傾向が強くなるという事も多分有り得るでしょう。
最近のアメリカの行動パターンを見ていますと、戦後、新しい覇権国として清新の意気に燃えて正義を主張した当時のアメリカとのギャップを感じる事が多いようです。
覇権国、基軸通貨国は、矢張り自由世界、民主主義体制の盟主としての役割を果たさなければならないのですから、何とか初心に立ち返ってほしいと思うところです。