tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

高付加価値化の手段: その6、製品・商品戦略

2009年01月14日 16時45分04秒 | 経営
高付加価値化の手段: その6、製品・商品戦略
 同じものやサービスをいつまでも同じように売っていれば、だんだん飽きられて売れなくなってきますし、値段も下がってきます。当然付加価値率は下がります。
 常に革新的な会社は、製品やサービスに、いつも何か新しい要素を加えて魅力を高める努力をしています。
 
 それによって価格の低下を避けることができ、付加価値率を維持したり高めたりすることが可能になります。
 付加価値率が下がらない、あるいは高まっているというのは、「企業のバイタリティーの指標」といわれるのはそのためです。

 いつまでに魅力ある新製品を出せるかが決定的な問題でしょうが、その間、マイナーチェインジや改良製品を出し続けることが大切でしょう。ハイブリッドカーのように、つなぎと思って出した製品が大ヒットすることもあります。

 ところで、今、何種類、何十種類、何百種類かの製品を出しているとします。その中には、付加価値率の高いものも付加価値率の低いものもあります。数多くの製品の中で付加価値率で順番をつけたら、どうなっているかを把握することは大切です。

 現状の製品の品揃えの中でも、付加価値率の高いものを余計に売り、付加価値率の低いものの割合を減らせれば、平均の付加価値率は上がります。
 これは現状の製品そのままでも付加価値率を上げることが出来る方法です。もちろん付加価値率は低いが需要は底堅いといった製品については、値上げで付加価値率を上げることの検討も可能でしょう。

 製品、商品、サービス別の付加価値率を出来るだけ確り把握する努力は結構報われることが多いようです。