「出版目録」や「きびっと通信」(縮刷版)を読んで、幸せを感じている
私は無趣味で、これには弱っている。舞台や映画を観るのは大好きで、本を読むのも好きだ。「趣味」の欄があると、読書と舞台・映画鑑賞とは書くことができる。
ただ私にとって趣味とは、「自分自身が何かをする」ことだと考えてしまう。絵を描く、大正琴を演奏する(私の公民館時代の大正琴の先生が素敵だったので)とか、そんなことが趣味のように思う。その意味では、何もない。
そんな私が疲れた時にするのは、どんな本があるのか背表紙を眺めて書店を歩くことだ。古書市があれば、できるだけ行っている。もう余り買おうとは思わないが、見るだけで楽しい。ホント、根暗な私だ。
楽しいと言えば、一昨日送られてきた「新潮社 出版目録」のページをめくるだけでもワクワクする。書名、著者名に添えられた約70字ほどの紹介文を読むのが楽しい。私の読む本は、とても限られているので、とてもたくさん出版されているいろんな本に驚き、少しだけ世界が拡がる感じがする。
また昨日は、吉備人出版を訪れた際に、出来上がったばかりの「きびっと通信」(「書店とお客様と吉備人書店をつなぐおたより」とのこと)の縮刷版(No1~No14)を厚かましくもお願いしていただいたき、とても楽しく読ませてもらった。
その「きびっと通信」(縮刷版)には「吉備人★15周年」と入っていた。そうなんだ、15周年なんだと、何だか感動した。今のような出版界の不況の時代に、地元の本を出版し続け、読む機会を与えていただいている吉備人出版さんに心から感謝するとともに、エールを送らせていただく。「本づくりはまちづくり」を掲げる吉備人出版、これからも頑張って。
ともあれ、この年齢になっても趣味を持つことができないでいる私であり、これからも好きな本を読み、舞台や映画を観て楽しむ日々を過ごしたいと考えている。