地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

ごあいさつ

いつも訪問してくれてありがとう。 「毎日が日曜日」の日々ですが、好奇心いっぱいに、ミーハー心を忘れず生きていく様や日々の思いを綴っていきたいと考えています。  是非とも、今後とも訪問をお願いします。また訪問していただいたら、足跡・コメントを残してくれたらなお嬉しいです(4桁の数字を半角小文字で入力忘れないでくださね)。 今後ともよろしくお願いします。

旧児島湾の産物

2009年08月15日 | 食べ物
 


メルパルクで開催された「ランチで味わう旧児島湾の海の幸」に参加した

 今、岡山市デジタルミュージアムで開催されている特別展「水と人の環境史 岡山平野の5千年」に連動して、「ランチで味わう旧児島湾の海の幸」が企画されたので、今日参加させていただいた。主催は、「岡山大学埋蔵文化財調査研究センター」だ。(岡山大学環境理工学部、岡山市デジタルミュージアムも主催者となってる)。

 この企画は、メルパルク・調理部門の岡嶋隆司さんの存在があってこそ成り立つ企画だ。私は、以前公民館で働かせていただいていた頃、「池田のお殿様のおもてなし料理」なる催しを開催したことがある。岡嶋さんが「池田家文庫」などの資料をひもといて、江戸時代に池田の殿様のお正月の「おもてなし料理」を再現して、参加者にに食べていただくという企画だ。この時のメインは、鯛を24時間炊いて、骨ごと食べられるという一品で、美味しくかつ驚きもした。

 そんな岡嶋さんが関わる企画であり、お礼の意味もあり、勿論食べてみたいという強い気持ちもあり、参加費2千円は貧しい身には辛かったが、頑張って参加した。
 この日出された料理は、以下の通りであった。
 *御 鉢  藻(も)貝・夏大根鉄砲和え
 *椀 物  清汁仕立 鱏(えい)
 *御造代  鰣(ひら)御鱠
 *二ノ鉢  水母(くらげ)酒浸
 *香 物  胡瓜辛子漬  柴漬
 *ご飯物  雑魚飯

 


 上の四品が、岡嶋さんが『黒白精味集』(池田家文庫より)や『社中御酒注文』(吉備津神社文書より)などの様々な文献を読み解いて、復元した料理である。ただ、「藻貝」は、本来は「バイガイ」であるし、「水母」(中国産)は「備前くらげ」(平安時代から備前を代表する産物だったそうだ)の代替えとのことだ。どの料理も、味がしっかりついており、とても美味しくいただいた。味付けなども当時のものを使用しており、現在の調味料等は一切使わずに、これだけの味が出るとは、驚きでもあった。

 と同時に、この日岡嶋さんが書かれた幾種類かの論文を、資料として配布していただいた。この中の一つに、「旧児島湾の産物について -文献に記録された魚貝類たち-」なる一文がある。これを論文を読むと、実にたくさんの魚介類が捕れていたことを文献に記録されていることを理解できる。そしてそれが、1959年の児島湖締め切り堤防の完成によって、「豊かな海に育まれた多くの産物は米と引き替えに姿を消した」(岡嶋さんの論文より)ことも。

 なお、この企画は今月の23日(日)にも開催される。是非とも参加して、味わってみられることをオススメする。申し込みは、「水と人の環境史」展会場で。

 
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ニニキネ

2009年08月15日 | 食べ物
 


「ニニキネ」で「モンブラン」を食べながら、くつろぎの一時を過ごした

 日頃、本格的ダイエット中で甘いものを節制しており、時々我慢できなくなる。今日も、友人とひとときを過ごすのに、「ニニキネ」山陽新聞社店で、大好きな「モンブラン」を食べた。
 この「モンブラン」は、お店の説明によると「岡山昨州黒豆と和三盆のロールケーキの上にコクのある栗のクリームをプラスしました。究極の和のスイーツ」だそうだ。
 「モンブラン」を楽しみながら、のんびり、まったりとした時間が流れる。とても素敵な時間を過ごすことができた。

 
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赤紙

2009年08月15日 | ひとりごと
 


今日は終戦記念日、各家庭に再び「赤紙」が配られないことを願う

 今日は8月15日、終戦記念日だ。今年の夏も、戦争の悲惨な経験をと、様々なメディアが取り上げている。

 そうした中の一つのだが、去る8月10日には、TBSテレビ(RSK山陽放送)で「シリーズ激動の昭和 最後の赤紙配達人 悲劇の『召集令状』 64年目の真実」が放映された。福井県大郷村役場の「兵事係」職員として、終戦まで召集令状や戦死公報を配達していた実在の西邑仁平さん(104歳)という方を軸に、ドキュメンタリーとドラマで構成した番組だ。西邑さんは、今日までそうした「兵事資料」を大切に保存しておられている方だ。

 余談だが、その西邑さんに扮したのは、私が大好きな俳優・吉岡秀隆さんだ。一度だけお会いしたことがあるが、とてもシャイで素敵な方だ。それにしても、こうしたていねいに製作されたテレビ番組が放映されることを、とても嬉しく思った。素晴らしい番組だった。「日本の良心はまだ健在」とも感じた。

 さて、話が逸れたが、戦時中には自治体には「兵事係」が設置され、担当職員は、召集令状や戦死公報を配達していた。番組では、「兵事係」は、「人という優秀な兵器を集める職員」と紹介された。昭和20年には、135万枚の召集礼状が発令されたという。

 


 召集令状は、一方的に出される。番組では西邑さんが、「おめでとうございます。召集令状を持って参りました」と語って届ける。受け取った側は「ありがとうござます」と応える。「(赤紙・招集は)避けて通るわけにはいかない。戦争では死に行けということ」と、生きて帰られた方が語っている。たくさんの人たちの無念の死が、たくさんの家庭の辛く悲しい現実が画面に映し出される。実話をドラマ化し、その実際の登場人物が「当時の思い」を語るという構成だから、いっそう胸に迫ってくる。涙を禁じ得なかった。

 西邑さんのような経験を再び味わってならない。そんな思いから、自治体に働く職員の労働組合では、「自治体労働者は、再び赤紙を配らない」を、その運動のスローガンにしていた。もう一つは「住民の繁栄なくして、自治体労働者の幸せはない」だった。その二つのスローガンに惹かれて、私もその道に入った。因みに教職員の方々は、「教え子を再び戦場に送らない」を掲げておられる。

 戦後、もう64年が経過した。しかし、悲惨な戦争体験を、決して「風化させてはならない」と考える。自治体に「兵事係」が設置され、職員が赤紙や戦死公報を配達する、各家庭に一方的に赤紙が配達される、そんな時代を決して許してはならないと考える。

 
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