
やっと、雑誌「文藝春秋」9月号のページを捲った。
毎年3月号と9月号の雑誌「文藝春秋」には芥川賞受賞作が掲載される。なので、必ず購入している。しかし、今回は受賞作なし。直木賞も受賞作なしだ。何だか寂しい。でも、各選考委員の選評を楽しく読んだ。両賞受賞作なしに対する山田詠美の「選評」が心地よかった。
毎年3月号と9月号の雑誌「文藝春秋」には芥川賞受賞作が掲載される。なので、必ず購入している。しかし、今回は受賞作なし。直木賞も受賞作なしだ。何だか寂しい。でも、各選考委員の選評を楽しく読んだ。両賞受賞作なしに対する山田詠美の「選評」が心地よかった。
ところで、私が芥川賞と本格的に出会ったのは、柴田 翔が当時の全共闘世代の学生群像を描いた青春小説「されど われらが日々―」で、第51回芥川賞を受賞した時。1964年のことだ。私がまだ10代だった頃だ。
以来、芥川賞の受賞作が掲載された文藝春秋は購入し、受賞作を読み続けている。因みに、今年の芥川賞は第173回だから、もう60年以上の歴史が流れている。
以来、芥川賞の受賞作が掲載された文藝春秋は購入し、受賞作を読み続けている。因みに、今年の芥川賞は第173回だから、もう60年以上の歴史が流れている。
さて、今号の雑誌「文藝春秋」は、とても私には嬉しい編集となっている。まずは「戦後80年記念グラビア よみがえる文士たち」が掲載され、芥川・直木賞90年記念特集「歴代受賞者が選んだ『大好きなマイベスト』」が嬉しい。
また同じ特集で、「太宰治の落選」はとても興味深い。私がずいぶんと以前に太宰治記念館で、太宰が佐藤春夫宛に芥川賞を懇願する手紙が展示されているのを見たことを思い出したりもした。
そして、秀逸は、今回の芥川・直木賞の両方受賞なしを受けて、緊急対談として「27年ぶり『該当作なし』その時選考会は」だ。6回候補作となり、その内5回は「該当作なし」で、遂には芥川賞を受賞できなかった島田雅彦を登場させている。さすが、文藝春秋社で心憎い。
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