「年越し派遣村」村長の湯浅誠氏が来岡し、その講演がある
「ずっと長いあいだ、私たちの社会はあるオバケから逃げ回っていた。それは『貧困』というオバケだった」。湯浅氏の新刊『どんとこい、貧困!』(理論社刊)の書き出しだ。
私は浅学であるが故に、それまでにたくさんの著書もある湯浅誠氏の存在を知ったのは、年末の「年越し派遣村」の報道を通じてである。先の『どんとこい、貧困!』に掲載されている湯浅氏のプロフィールでは、1990年代より「野宿者(ホームレス)」支援に携わり、また「ネットカフェ難民」問題をいち早く指摘し火付け役となっているとのことだ。現在は、「NPO法人自立生活支援サポートセンター・もやい」事務局長、「反貧困ネットワーク」事務局長として活躍中とのことだ。
そんな湯浅氏のことを知りたくて、『どんとこい、貧困!』を購入して読んだ。全文ルビがふられて、また漫画などもあり、とても読みやすく編集されており、とてもわかりやすく書いてくれている。「貧困」についての「自己責任論」の論破など、いろんなことを整理することができた。
さてその湯浅誠氏が、県SW(ソーシャルワーカー)協会の公開講座(9月5日)で、講演をされるとのことだ。公開講座というように、一般の参加も可能ということで、私も申し込ませてもらった。お話が聞けるのを、楽しみにしている。