tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

車のチャーター

2008-05-22 22:05:56 | 日記

この旅は、骨折した足のリハビリのための旅であって、決して観光が目的ではない。
とはいえ、せっかくのバリだ。一日中、プールやジムで一人ぼっちというのも、やりきれないような気もする。だから、バリの人々とのふれあいを求めて、松葉杖で行けるところまで行ってみようと思っていた。車をチャーターしているので、いざとなれば観光ポイントだけ降車すればいい。田舎町のウブドでもさほど困難は感じないだろう。
地球の温暖化のことを考えると、できれば車よりもバイクの方が良かった。だが、プナにバイクチャーターができるかどうか聞くと、「それはあまりにもデンジェラス」と言う。確かに、突然の雨には対応できないし、事故った場合にダメージが大きすぎる。でも、5体満足でもう一回バリに来るチャンスがあれば、次回は、ぜひとも自転車に乗ってバリの田舎を旅してみたい。

シャワーを浴びて朝食を終え、部屋に戻ってガイドブックなどを背負い袋に入れているときに、ベッドの脇の電話が鳴った。電話に出ると、昨日のドライバー、プナからだった。
「今日はどうする?」
「9時に待ち合わせでしょ?」
「オレと一緒にウブドに行くの?」
「そのつもりだけど・・・・・・」
昨日の約束の確認の電話。こっちは、てっきり、そのつもりになっていたから驚いた。のんびりとした島だから、こうして互いに約束を確認しあって物事が進んでいくのかもしれない。実は、翌日、彼と別の約束をして、この事前の確認の電話が必要なことを思い知らされることになる。


ケンタッキーフライドチキン

2008-05-21 20:27:43 | 日記

船は無事に帰港し、ナディアに連絡先の住所を教えてもらって、ついでに一緒に記念撮影。港で待っていたのは、朝、ホテルでピックアップしてくれたドライバーのプナだった。駐車場には、昨夜のドライバーのアデサも来ており、ぼくに顔を見せに来た。彼に、今夜、電話すると声をかけて、プナの車に乗車。車内には、すでに朝のメンバーが乗車ずみだった。
途中、ハイアットホテルで降りた金髪のオージー娘2人に、
「いい旅を。またね」と手を振って挨拶していたら、プナが笑ってそれを見ていた。
「彼女たち、バナナボートで海に落っこち捲くっていたんだぜ」
プナにそう言うと、彼は大笑い。

ホテルまでの30分のドライブの間に、ぼくは明日のウブドのドライバーはプナに頼むことに決めていた。その理由のひとつには、笑顔のバリニーズに対する警戒心が失せていたこと、もう一つの理由は、これが決め手なのだが、英語になるがコミュニケーションが彼の方が取りやすいことだった。
ホテルについて、明朝、9:00のピックアップのアポイントメントをプナとして別れる。その夜は、また松葉杖をついてホテル前の2車線の道路を横断して、ホテルの近くのケンタッキーフライドチキンに出かけた。地元の家族連れでにぎわうテーブルの片隅で、200円程度のコンボセットを注文。バリの人々は鶏肉の唐揚げが大好きなようだ。
注文したコンボセットは、フライドチキンの細切りにインドネシア風の甘辛いソースをかけたものと、ライスの組み合わせ。なかなかおいしい。地元の人たちは、ご飯を鶏肉と一緒に手で食べるらしいのだが、セットにはプラスチックのフォークがついて来た。一応、手で食べても良いようにだろうか、店内には洗面所が備え付けてある。
これから、食事に困ったら、ケンタッキーフライドチキンも選択肢の一つとして悪くはなさそうだ。


デッキボーイ

2008-05-20 21:05:25 | 日記

船に戻ってコーヒーを飲んでいると、バリニーズの自称40歳というデッキボーイが片言の日本語でいろいろ話しかけてきた。彼も若い頃にオートバイの事故で足の骨を折ったことがあるらしく、さかんにぼくの足を見て「かわいそう」と言ってくれる。
彼の片言の日本語に対し、ぼくの返事が英語なのでいささか妙な感じなのだが、たいてい外国にいる時は、このような言語の組み合わせがお互いに軽いジョークを楽しむことができて都合が良い。

「足はイタイイタイ。でも、こっちはビンビンね」
と握りこぶしを股間の辺りで突き出して見せる彼の卑猥なジョークに声を殺して笑い合っていると、突然、船内にエンジン音が響いた。
時計を見ると、浮島を出航する15:00。ぼくの着替えはまだ浮島のロッカーの中だ。
船に戻る客たちでごった返す渡りデッキを、人の流れに逆らいながら松葉杖で浮島へ戻ろうとすると、ライフガードが「どこへ行くんだ?」と声をかけてくる。着替えがまだロッカーに入ったままと伝えると、傍にいたナディアがぼくからロッカーの鍵を受け取って、大急ぎでロッカーの中から着替えを持ってきてくれた。
間一髪のタイミングで船は浮島を離れ、一路、帰港。
帰りの航路も揺れは結構大きく、行き同様、数人の客が船酔いになったようだ。あのエッチなデッキボーイが、心配してぼくの様子を見に来る。船酔いには彼のマッサージが効果的という話で、行きの船で船酔いしたコーリアンの女の娘は幾分回復したらしい。
ぼくが知っている中国式の指圧を彼にしてあげると、どうもツボにはまったらしく、めちゃくちゃ気持ち良いとヤツははしゃいだ。お世辞なのだろうが、茶目っ気の多い彼との会話は船酔いどころか、スキンダイビングの疲れを吹っ飛ばしてくれていた。



祈らずにはいられない

2008-05-19 19:56:44 | bad news

中国南西部の四川省で起きたマグニチュード(M)7.8の大地震による被害の規模が判明しつつある。死者は四川省や甘粛省などすべての被災地で、3万2476人に、負傷者は22万109人に達したという。四川省だけで、がれきの下などに生き埋めになった人は、なお9500人余りのようだ。
地震発生から今日で1週間がたつが、被災地周辺ではダム決壊など「二次災害」の不安が残るうえ、食料・医薬品の輸送や道路の復旧など救援活動も依然難航しており、1000万人に上る被災者は厳しい長期戦を強いられそうだ。

中国政府は、今日から3日間を「全国哀悼日」にすると発表した。弔意を表すため半旗を掲げ、娯楽活動を停止するという。

中国の被災者をの救助のため、日本の救助隊が現地入りした。韓国、ロシア、シンガポールなど数カ国も、救助隊を派遣することになった。
一人でも多くの人命が救わればと、心から祈る。
また、危険な救助活動に従事する救助隊の方たちの安全を、心より祈らずにはいられない。


クルーズランチ

2008-05-18 22:25:25 | 日記

船のランチ。昨夜のディナーとほとんど同じメニューなのだが、今度はナディアがぼくのためにいろいろ料理を選んで運んでくれた。彼女の好意なのだろうが、どうやら持ってきてくれる料理の量は、それをしてくれる女性の体格に比例するらしい。
この旅行で、ホテルの朝食やブッフェスタイルのディナーなど、足の悪いぼくは皿が運べずに、いろいろな人にお世話になった。その大体において、少しだけ無理を承知で取り分けてくれた皿の上の料理を平らげていたのだが、彼女が気前よく持ってきてくれた大盛りの料理には、正直、ギブアップだった。
なにしろ、前菜だけでぼくはお腹一杯になってしまい、グリルした料理においてはその半分も、デザートのフルーツは何とかこなしたものの、その横にデンと並んだ4つのプチケーキはどうしても口に入りそうもなく、彼女に謝るしかなかった。
「いいのよ、気にしないで」
彼女は笑って言ってくれたのだが、彼女の好意を無にしたようで、ぼくはやや気が重かった。

食事中、ザーと来たスコールも止み、ナディアがシュノーケリングに行っておいでと声をかけてきた。ランチは2時までだから、ひと泳ぎしてお腹がすいたら、またランチを食べに来てとのこと。ぼくは目を白黒させて、もう、お腹が一杯でしばらくは何も入りそうもないことを伝えた。

この文章を書いている今、ネットでクルーズのメニューを調べたら次のようになっていた。
-Canapes
Garden Salad, Potato Salad, Pasta Salad, Coleslaw, Waldorf Salad 
King Prawns, Smoked Marlin, California Rolls, Breakfast Ham, Cold Roast Chicken, Fresh Bread Rolls

-Hot Selection
Beef Stroganoff, Roast Chicken With Taliwang Sauce, Vegetarian Croquette, Fried Breaded Seafood, Stir Fried Tofu W/ Vegetables, Carved Roast Leg Of Pork, Steamed White Rice, Vegetarian Pasta

-Dessert
Whole Fresh Fruit, Crème Caramel, Selection Of Cakes - Tiramisu, Vanilla Slice, Sliced Fruits

ヒンズー教の地というにもかかわらず、ビーフストロガノフがメニューに入っている。しかも、イスラム教では食べないとされる豚肉の料理も。なぜ、バリで牛肉料理が可能なのか、このツアーを主催しているBali Hai Cruises (バリハイクルーズ社)についてネットで調べてみたのだが、今のところ、有力な情報はわからずじまいだ。