tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

サヌールの海岸

2008-05-23 23:08:04 | 日記

約束の9時よりも15分前にホテルのロビー行くと、ドライバーのプナはすぐにやってきた。昨日の車とは違い、丸っこいデザインのTOYOTAの2ボックスカー(Yaris)。バリで走っている車の90%は日本車だが、日産キューブのような角ばったデザインの車は少ない。インドネシアでは、丸い形の車が流行っているのかもしれない。
とりあえず、彼と日程の打ち合わせ。今日、見たいものは、サヌールの海岸、ウブドの町並み、バロンダンスとケチャダンスの伝統芸能、ウルワツ寺院。盛りだくさんの予定だが、彼が言うには時間的に問題ないとのこと。
エアコンを止めてもらって窓を全開に。そして、車を走らせサヌール海岸へ。

交差点を渡り、その看板の下をくぐると、道の両側に小さないろんな店が建ち並んでいた。海岸へ続く道の突き当たりに車を止めて、松葉杖で砂浜へ。風は海から陸へわずかに吹いていたが、鏡のような静かな海だった。見渡す限りのインド洋を堪能。
サンゴの白砂の海岸はきれいに掃除されていて、タバコの吸殻はもちろん、目に付くようなごみは全く落ちていない。多くの人々が、この景観を維持するため努力しているのだ。感謝。温暖化の影響で海岸の浸食がだいぶ進行しているというのだが、日本政府の援助で砂が流出しないように護岸整備がされているらしい。そうした努力のおかげで、外洋に面した海岸を潮風を受けながら、のんびりと気持ちよく散歩することができる。

遠くの沖を木造船がゆっくり走っていく。サヌールは、バリの中で最も古くからビーチリゾートとしての開発が始まったところだが、とうの昔に珊瑚は死滅していてダイビングには向かない。だが、サヌールの北の方なら、雨期は東からのうねりでリーフブレークのいい波が立つらしく、サーフィンのポイントとして有名のようだ。

まだ朝早い海岸には、ほとんど人がいなかった。ちょうど朝食の時間帯で、日の出を参拝した人たちが帰って、海辺で遊ぶ人達が出てくる狭間の時間帯なのかもしれない。松葉杖で砂浜をしばらく歩いていく。早々と店を開けたおみやげ売りが声を掛けてくる。このまま海を横目に、ずっと歩き続けたいのだが、その気持ちをなんとか振り切り地元の人と談笑しているプナの元へ。今日は予定が盛りだくさんなのだ。
お土産売りの店で、プナの分も合わせて2本のミネラルウォーターのボトルを買う。1本100円。ホテルの冷蔵庫で、無駄に冷やされたミネラルウォーターは絶対に買う気がしないが、ビーチを綺麗にしてくれているビーチボーイのおじさんなら、多少、高くても気にならない。っていうか、砂浜を平気で汚すようなマナーの悪い日本人や韓国の観光客には、思いっきりボって欲しいと思う。日本人プライス。当然のことだ。その値段を値切るようなヤツらは、まだ頭が幼稚なのだとあざ笑えばよい。
海に向かう道の突端にあった道祖神には、誰が供えてくれたのであろうチャナンが置かれていた。ぼくは、美しいバリニーズの娘がチャナンを供えてお祈りしているのを思い浮かべていた・・・・・・。