tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

天国に一番近い島

2008-05-15 22:29:57 | 日記

さて、運良く開いていた両替商に立ち寄り、無事に両替を済ませた後、車はバリハイクルーズへ。
島の人口に比べて圧倒的に多すぎるように見える車やバイク。文明の利器ではあるものの、逃れることのできない交通事故や地球温暖化のデメリットに思いをめぐらせつつ、桟橋のゲートをくぐる。
受付を済ませ乗船すると、昨夜、足の悪いぼくのために特別に食事をサーブしてくれた女性がやってきて再会。さらに、ナディアも顔を見せに来た。彼女は航海中サンデッキにいると言う。ラウンジでコーヒーを飲み干すと、ぼくはサンデッキの階段を松葉杖で登っていった。まもなく出航のサンデッキには、数名の客がいるだけだった。

レンボンガン島へ着くまでの約1時間のクルージングの間、ナディアはぼくをエスコートしてくれた。天気は時おり小雨がぱらつくものの、その合間には薄日が射し、雨季にしてはまずまずの天気だ。というよりも、南国の猛烈な陽射しがない分、天国かもしれない。船は外洋の大きなうねりを乗り越え、波しぶきを上げて高速で進んでいく。
森村桂は、ニューカレドニアを”天国に一番近い島”と形容した。ぼくにとって一番天国に近い島は、顔を合わせると満面の笑みをくれるバリニーズの住む島だ。

船はレンボンガン島の海岸から50mほど沖合いに設けられた浮島に接岸。バナナボートやオプションのダイビング、パラセーリングなどすべてのアクティビティは、この浮島をベースに楽しめる。
ダイビングのオプションを選んだ日本人やオージーたちに羨望のまなざしを向けながら、さっさと水着に着替えたぼくはシュノーケリングの案内を請う。
もともと黒いのだが、さらに見事な日焼けで黒光りする肌をした立派な体格のライフガードが、シュノーケリングのエリアを指差して教えてくれる。そして、足の不自由なぼくを見て、ライフジャケットの着用を勧めてくれるのだが、水中に潜りたいぼくはライフジャケットの着用を渋った。水深10m程度とはいえ、外洋につながっている海はうねりが強く、フロートで区画されたポイントを外れて30mほど岸に向かえば、サーファーが大勢待ち構えているポイントとなる。
波打ち際では1mぐらいの日本で言う大波が白く砕けていて、こいつに捕まっちまったら、今のぼくには命の保障はない。