tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

マッサージ(1)

2008-05-08 21:56:18 | 日記

もともと、肉体的快楽には無頓着で、もっぱら、映画で散財したりと精神的な快楽を追求する傾向があったのだが、生まれてはじめてのマッサージを受けてみることにした。宿泊客は10%のディスカウントがあり、2時間で22US$らしい。日本円にして2500円程度か。安いんだろうか?
ホテルの廊下のSPAの方向を示している矢印に沿って、それらしきフロアにたどり着くも、広いホールは無人の上に薄暗く、どこに受付があるのかわからない。恐らくこっちだろうと小さい部屋が両側に並ぶ廊下を歩いていくと、インドネシアの衣装をまとった男女が5人、受付のところで談笑していた。若い3人の女性が従業員で、2人の年配の男が地元の客だろうと思っていたら全員が従業員。しかも、ぼくをマッサージしてくれる女性は別にいた。
年の頃、20歳そこそこのその若い女性は、キンタマニ出身でホテルの従業員宿舎に住んでいるらしい。彼女に地元のおいしいレストランを紹介してもらおうと聞いてみたのだが、彼女は近所で外食をしたことがないとのこと。

さて、マッサージは、筋肉に沿って揉み解すバリ式(と彼女は言っていた)のものだった。うつぶせになったぼくの痛めた方の足から始まって、足が終わると手や肩に移る。うつぶせになった枕には穴が開いていて、その真下に花を浮かべた器が置いてあった。

実は彼女が若く、あまりにも美人だったので、ぼくはドギマギしていた。
インドネシア独特の模様の入ったサリーを渡され、服はすべて脱いだ上に紙のパンツを着けさせられる。
「今、脱ぐの?」
と着ていたTシャツの裾に手を掛けながら聞くと
「私が出て行ってから」
と彼女は笑いながら答える。
「着替え終わったら呼んでね」
と言うが、先ごろ病院で慣れ親しんだコールボタンが見当たらない。
どうやって呼ぶのかと聞いたところ、部屋のドアを内側からノックするだけで良いらしい。
紙のパンツに履き替えて、サリーで下半身を隠してドアをノック。そしてドアを開けようとすると、ドアの外ではすでに彼女が待っていた。
いよいよ、マッサージ開始だ。