長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

魔法のフライパンで、くるみ割り

2013-10-22 08:47:49 | Weblog

この夏、長野でくるみを買ってきて、「りすそば」をやっていらい、はまっている。

その時、「くるみわり」のペンチみたいな道具と、それを掘り出す道具もいっしょに

買った。その道具屋のおっちゃんが「りすもこのとがったとこをうまく噛む」

と教えてくれた。カウンターの中でやってみたけど、簡単ではない。ときどき

強く割れすぎて、珈琲を静かに飲んでいるお客さんの顔に飛んでいったりした。

「どうぞ、珈琲の友に・・・」なんていっても洒落にならない。

先週、秩父の山奥の地のものを販売しているお店にいったら、くるみが

売っていたので、お店のおばあちゃんに「割り方のコツ」を教えてもらった。

「3晩水に漬け、鉄のフライパンで煎ってら簡単に割れる」とのこと。

原理原則というのは、簡素なものだと感心しながら、その通りにやったら、

簡単に割れた。もちろん、フライパンは「魔法のフライパン」

これをネットで検索して手元に届くのに7年前は3年かかった。

青物野菜のお浸しに、くるみ味噌をあえて食べた。普通の日本酒の

燗酒がはらわたに染みる。近頃のきれいな味したポン酒では、こうにはいかない。

これから寒い季節。京都にいたころは、荒神口のシャンクレールのそばにあった

「安兵衛」というおでんやで、コロやうすあげを酒肴に、伏見の「名誉冠」を飲んだ。

女酒といわれ、少し甘い酒ではあったが、比叡下ろしが吹く寒い夜の京都では最高の味がした。