長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

ぬる燗をゆるりと袴をはかせた徳利で飲む!

2013-10-19 08:33:05 | Weblog

秩父の地酒を買って帰った。その地で飲むのが一番だけど、東京で

、天真庵で飲むとどんな味がするのか、楽しみだった。

さっそく、酒豪があつまる「ダメ中」で、やってみた。少し温度も下がり、

燗酒が美味い季節。白玉の歯にしみとおる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけり

と牧水が歌った時代は、ぜったいに燗酒だと思う。今みたいに、大ボラが大吟醸を

飲みながらボリボリ・・という感じではないと思う。

熱い湯を沸かした万古焼の土鍋に、角居くんが作ってくれた錫のチロリに地酒を一合入れ、

露天風呂に酒を持ちこむような気持ちで、燗上がりする時を待つ。

それをお気にいりの徳利に入れ、塗りの「はかま」をはかせ、薄手の白い磁器の杯に酌み交わし

ながら、ゆるりと熱燗を飲む。こんな幸せなことはない。

酒飲みのことを、左利きという。大工がノミ(飲みとかける)持つ手が左だから、そんな洒落で

そうなった。♪私の私の彼は、左利き・・とは関係ない。それと同じ洒落で「徳利」というようになった。

つまり金があるなしではなく、徳のある人間が利かす器。落語によくでてくる「おべんちゃら」を

使って酒のご相伴にあずかろうという酒飲みの知恵であり、洒落みたいなもんだ。でもこの名を

付けた先人には、座布団をさしあげたい。

今日は「お花の教室」。「たて花」という日本人がこよなく愛してきた古典的な花道。

あらゆるところで座標軸がなくなりつつある昨今、お茶やお花の「根本」を勉強することは

大変に意義深いものがある。背中が「シャン」とする。

22日の「声ヨガ」23日の「インヨガ」も、心の真がシャンとするもんだ。

明日は、「蕎麦打ち教室」&「なんとなく蕎麦を喰う会」