京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

祇園祭鉾建て2日目、鉾頭が上がる。

2014-07-12 05:37:10 | 2014祇園祭

祇園祭鉾建ての2日目です。
台風一過で朝から猛烈な暑さです。
ギラギラ照りつける太陽は、梅雨がどこかに行ったかのようです。
少し歩いただけで、汗がふきだします。

今年から古式に戻り、前祭と後祭に別れて行われます。
今までは、全山鉾が10 日から13日の間に鉾建てが行われたのですが、今年からは前祭の山鉾だけです。後祭の鉾建ては、前祭の巡行が終わってからです。

前祭:鉾建て10~13日、宵山14~16日、巡行17日
後祭:鉾建て17~20日、宵山21~23日、巡行24日

10日は、長刀鉾、月鉾、函谷鉾、菊水鉾、鶏鉾の鉾建てが始まったのですが、11日は、放下鉾、岩戸山、船鉾の鉾建てが行われました。

10日から作業が行われた長刀鉾、月鉾、函谷鉾は、真木、鉾頭が立ちました。
これらが立つと、大きいなあと思います。
地上から鉾頭までは、約25mありますから、高いはずです。

長刀鉾




鉾頭は長刀です。





函谷鉾





鉾頭は、兜でしょうか。





破風(屋根)もあがりました。





月鉾




鉾頭は三日月です。




菊水鉾と鶏鉾はまだ真木は立っていません。

菊水鉾
まだ土台だけです。





真木の組み立て作業中です。





鉾車です。






鶏鉾、ちょっと遅れている?





11日から建て始めた山鉾は、今日は土台までです。

岩戸山




船鉾





大工方の作業着です。






台風通過中、祇園祭の鉾建て始まる。

2014-07-11 05:03:44 | 2014祇園祭

台風の被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。

大型台風が九州に上陸した昨日の午前中、京都市内はときどき雨が降るものの、台風の気配はあまり感じられませんでした。
沖縄に最接近した頃、近畿地方に上陸するのではという進路予報もありましたが、私たちにとっては幸いにと言いますか、四国沖を東進しました。

昨日の朝の時点では、台風の雨風の影響も懸念されましたから、毎年10日から始まる、祇園祭の鉾建ては行われず、翌日に延期と思っていました。
大きな柱や鉾を荒縄だけで組み建てるのですから、雨や風は禁物なはずです。

それで鉾建て見物は11日にしようと思っていたのですが、高島屋に買い物があったので昼前にでかけました。

すると、四条烏丸付近で鉾建てが行われているではありませんか。
山鉾町保存会の方に聞きますと、朝8時から作業は行っているということです。

長刀鉾、月鉾、鶏鉾の鉾建ての様子を御覧ください。

長刀鉾、職人さんが荒縄だけで組み建てています。





ものすごい荒縄の束です。これが全て使われるのです。





建物の内部でも、鉾柱の作業が行われています。




長刀鉾の交通整理の方々です。
いつもは、すごい人出で、これらの方々は大活躍するのですが、昨日はやはり台風の影響でしょう。人出は少なく、写真にも応じてくれました。





月鉾の鉾建てです。
お昼時間でしたので、職人さんは休憩中です。










鶏鉾です。





近くのお店のデイスプレイです。
祇園祭仕様です。やはり、鉾が建ち始めると一気に祭の雰囲気になります。





昨日の夜は、祇園祭の神輿を鴨川の水で清める「神輿洗い」も、四条大橋で行われました。
神輿が四条大橋に到着すると、神職がくみ上げておいた川水に榊をひたし、神輿に 振りかけます。
飛び散る水しぶきは、健康祈願や厄よけの御利益があるとされ、橋の上は氏 子や見物客らの熱気に包まれたそうです。





祇園祭吉符入り、祭の準備進む山鉾町

2014-07-05 05:46:25 | 2014祇園祭

京都の夏の最大イベント、祇園祭が今年も7月1日からはじまりました。
私のブログでも紹介しましたが、2日には山鉾巡行の順番を決めるくじ取り式が京都市役所で行われました。

一昨日の3日には、山鉾のひとつ、船鉾に伝わる神面の無事を確かめる儀式「神面改め」が行われました。
船鉾には巡行で役員が持つ室町中期の本面と、ご神体につける江戸後期の写し面があるそうです。




各山鉾町では、祭礼奉仕や神事の打ち合わせを行う吉符入りも始まりました。
祭りにかかせない粽づくりなども各山鉾町で行われます。
ただ、粽自体は、早いうちから上賀茂の農家が内職で作っていると、以前直接農家の方から聞いたことがあります。
山鉾町では、農家が作った粽の袋入れなどをしているのかもしれません。

昨日、四条烏丸の方に所用があり、でかけたついでに、山鉾町を歩いてきました。
山鉾が建ち始めると一気に祭の気分になりますが、昨日はまだあまり変わらない山鉾町の景色でした。
でも、よく見ると、電柱にカバーがかけられたり、各山鉾保存会もポスターや飾り付けもされはじめています。

新町通りと室町通りの電柱








各町会所には、巡行順番を知らせる紙が貼りだされ、注連縄も張られています。
役行者山の町会所です。






山鉾町の町会所は、神社の一角だったり、昔からの町屋だったり、マンションの一角だったりとさまざまです。

綾傘鉾は大原神社の中にあります。






伯牙山は町屋で有名な杉本家住宅にあります。










菊水鉾はマンションにあります。
鉾に登る階段も取りつけられました。






霰天神山も提灯が飾られ、巡行順番が貼り出されています。









太子山も町屋で飾り付けられます。









四条通りの月鉾の町会所です。





蟷螂山も大きなマンションの一階にあります。
ここも注連縄が張られました。





祭りの本番が今から楽しみです。










祇園祭くじ取り式

2014-07-03 05:37:21 | 2014祇園祭


昨日、今年の祇園祭山鉾巡行の順番を決めるくじ取り式が、京都市役所で行われました。





くじ取り式の歴史は古く、今より600年以上前の1500年に始まったそうです。
江戸時代は六角堂、 明治時代は京都府庁や市役所などで、終戦直後は八坂神社で行われていました。
しかし、巡行順をめぐり山鉾町の争いが絶えなかったため、1953年からは市議会議場が会場になっているそうです。

式は、各山鉾町の代表者が羽織はかま姿で集まり、くじを引きま す。




慣例で巡行順が決まっている「くじ取らず」の9基を除く、24基の代表が、京都市長、祇園祭山鉾連合会理事長、八坂神社宮司らの立ち会いのもと、予備くじの順に登壇してくじを引 きます。
引いたら市長に見せ、順番を読み上げるというものです。





今年の山一番は、前祭が占出山、49年ぶりに復活する後祭は、八幡山に決まりました。
占出山の山一番は20年ぶりだそうです。

その後、11時半ごろ八坂神社に向かい、祭礼の無事を祈ります。

祇園祭山鉾巡行は前祭が17日、後山が24日に行われます。

昨日は用事があり、四条の繁華街に行ってきました。
アーケードからコンチキチンのメロディーが流れています。
これを聞くと、祭りの雰囲気が一気に盛り上がります。

今年は後祭も是非、見たいと思っている私です。