多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

「山梨は自然が魅力」 県内在住外国人

2010-06-02 09:38:03 | 多文化共生
(以下、山梨日日新聞から転載)
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2010年06月02日(水)
「山梨は自然が魅力」 県内在住外国人
県立大准教授が調査 公共交通には不満
 山梨は富士山と豊かな自然が魅力的だけど、公共交通が不便-。県立大国際政策学部の張兵(ちょうへい)准教授(中国経済)は、県内に住む外国人に山梨の魅力を尋ねるアンケート調査をし、結果をまとめた。回答者の9割以上が観光資源が多くて魅力的と感じ、約6割が「自然豊かで治安がいい」と住環境を評価している。一方、バスや電車などの公共交通機関や、日本語学習の支援体制の不備を指摘する意見が目立った。
 調査は、張准教授のゼミナールに所属する学生や山梨学院大の中国人留学生12人が協力。昨年10月から今年1月にかけブラジルや中国、米国など16カ国100人の外国人を対象に実施した。
 「山梨に魅力があるか」の質問には、97人が「とても思う」「思う」「やや思う」と回答。富士山や自然などの観光資源に評価が集まり、土産はワインや桃、ブドウなどが人気だった。75人が「山梨を母国の人に薦めたい」と答えた。
 住環境については、62人が「山梨は母国より住みやすい」とし、71人が「今後も山梨に住みたい」と考えている。ただ、44人が「生活が不便」と回答。「バスや電車が少ない」「車がないとどこにも行けない」との声が多かった。また、42人が「山梨は日本語学習の支援体制が充実していない」、35人が「通訳や情報提供などで行政の対応が不十分」とした。
 張准教授は「観光面では富士山の知名度が高く、外国人の間でもイメージが定着している。グローバル化や少子高齢化が進んで外国人の移住は今後も増えると予想され、住環境の整備が課題になる」と分析。本年度は県内の滞在期間が長い外国人を対象に聞き取り調査を行い、定住に向けての課題を調べるという。
 張准教授は中国・山東省出身で、18年前に来日。立命館大講師を経て昨年4月、同大に赴任した。山梨に初めて住み、「他県より多文化共生や外国人観光客の誘致に積極的」と感じ、観光・定住促進の参考材料にしようと、アンケートを企画した。

ブラジル人社会に安心・安全を 常総署 コミュニティリーダー委嘱

2010-06-02 09:37:42 | 多文化共生
(以下、東京新聞【茨城】から転載)
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ブラジル人社会に安心・安全を 常総署 コミュニティリーダー委嘱

2010年6月2日

コミュニティリーダーの委嘱状を受け取る食品会社社員、鴨志田セーリアさん=常総署で
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 常総署は一日、常総市の人材派遣会社の社長や学校長らブラジル人社会の中心にいる五人をコミュニティリーダーに委嘱した。日本語が不得手なブラジル人も多いため、リーダーは警察から提供される交通安全や防犯情報の発信、地域の困り事や要望の集約など、警察とブラジル人社会をボランティアで橋渡しする。任期は二〇一二年三月末まで。

 市内には県内全体の三分の一に当たる約三千二百人のブラジル人が居住し、防犯ボランティアも活動。同署は本年度、群馬県警大泉署とともに警察庁の「外国人集住地域総合対策モデル事業」の実施拠点に指定された。

 リーダーに委嘱された常総カトリック教会のシスター、デマトス・マリア・ダ・コンソーラサウンさん(50)は今後、礼拝などで教会に来る約二百五十人への啓発に努めるという。ブラジル人学校「エスコーラ・オプション」校長の上村まゆみさん(36)は「日本の情報は言葉の壁がありブラジル人には届かない。警察が私たちの社会に近づいてきてくれてありがたい」と話した。学校に通う約百五十人にチラシを一斉配布し、交通安全の出張授業を考えている。

 モデル事業では、外国人を対象とした警察安全相談所を毎週一回、石下地区と水海道地区で交互に開設するほか、定住ブラジル人約千八百世帯に署員が通訳を伴って訪問する巡回連絡も実施する。 (小沢伸介)

水曜はアジア料理食べて 在日女性の就労支援

2010-06-02 09:37:20 | 多文化共生
(以下、読売新聞【兵庫】から転載)
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水曜はアジア料理食べて 在日女性の就労支援
灘のカフェ人気定着 関学大生が運営
「CASA」を運営する奥さん(右端)ら。「いつか自分たちの店を持ちたい」と夢を語る(神戸市灘区で)

 神戸市灘区の水道筋商店街に毎週水曜(第3を除く)に開店するカフェ「CASA(カーサ)」が注目されている。関西学院大の学生が日本に住むアジア人女性の就労支援を目的に運営。タイ、フィリピン、台湾、中国出身の女性4人(38~60歳)が週替わりで母国料理を提供し、オープンから2か月を経て常連客もできた。学生たちは「もっと経験を積んで、多くのアジア女性の力になりたい」と張り切っている。(斎藤七月)

 「フィリピン料理は辛くないんですよ」

 先月26日、エプロン姿の関学大人間福祉学部3年の奥尚子さん(20)がメニューを見せながら客に説明した。フィリピン出身のジョセフィーナ菊池さん(60)が担当したフィリピン風鳥のから揚げ、伝統料理の甘酸っぱい「シニガンスープ」、フルーツ入りマカロニサラダ、ライス。用意したランチ(750円)16食が売れた。

 奥さんとアジア人女性4人が出会ったのは、2008年夏。外国人の医療支援に取り組む大阪市のNPOを通じて知り合った。4人から、在日のアジア人女性の多くが読み書きができず、仕事に就けないことや地域社会から孤立している実態を「生の言葉」で聞いた。4人は「アジア人としての強みなんて全くない。社会に必要とされていない」と表情を曇らせた。

 その後、4人が持ち寄った手料理を食べさせてもらう機会があった。おいしさに驚いた。「料理という強みに気付いた」。共感する学生9人と一緒に同年、アジア女性の支援グループを発足。4人の母国料理を出す屋台を学内のイベントで始めた。「手料理なんて食べてもらえない」。自信のない言葉も聞かれたが、1時間で180食が完売すると、4人から自然と笑みがこぼれた。

 企業やNPOなどのパーティーなどへ宅配サービスを重ねた。今年3月、試験的に貸しスペースで客席12席の「CASA」をオープン。「スープがぬるい」など最初は苦情もあったが、盛りつけや適切な料理の温度を研究。常連客も生まれた。ジョセフィーナさんは「お客さんの『おいしい』の言葉が励み。頑張って続けていきたい」と話す。

 現在、売り上げは材料費や4人の給料などに消える。奥さんは「お客さんが料理目当てで訪れるような店にしたい。難しいが、商売として成立させたい」と声を弾ませる。

 問い合わせは同大学実践教育支援室(0798・54・6272)。
(2010年6月2日 読売新聞)

ロシアで高まる排他的ナショナリズム、中国人の大量流入が一因か

2010-06-02 09:36:50 | 多文化共生
(以下、Serchinaから転載)
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ロシアで高まる排他的ナショナリズム、中国人の大量流入が一因か
2010/06/01(火) 16:45

  5月30日付ドイツメディア「ドイチェ・ヴェレ」によると、ロシアでは近年、外国人に対する排斥(はいせき)感情が高まりつつあり、中国人が怒りの矛先となっていると報じた。環球網が伝えた。

  排他的な民族主義に傾倒するロシアの「スキンヘッド」グループから襲撃を受けた外国人はすでに数百名に達するが、最近では中国人が攻撃の目標とされるケースが目立つ。ロシアにいる中国人留学生は「スキンヘッド」から暴行を受けることを恐れ、外出することすらままならないという。

  「スキンヘッド」から暴行を受け、死亡した外国人は2009年だけでも70人に達し、ロシア在住の外国人の間ではすでに排斥感情の高まりは広く認識されている。

  特にロシア極東地域における排斥感情はいっそう深刻であるとされ、報道ではその理由として経済発展の遅れと大量に流入する中国人の存在を指摘。中国人が襲撃の対象となっていることを報じ、現地の中国人留学生の声として、「街に出ることすら非常に恐ろしく、学校の宿舎から外に出ることができない」と紹介した。(編集担当:畠山栄)

進路ガイド:中卒対象、外国人向け 豊田のNPO、身近な努力家ら紹介

2010-06-02 09:36:25 | 多文化共生
(以下、毎日新聞【愛知】から転載)
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進路ガイド:中卒対象、外国人向け 豊田のNPO、身近な努力家ら紹介 /愛知

 学校に通っていない外国人の子どもに日本語などを教えている豊田市のNPO法人「トルシーダ」(伊東浄江代表)が、中学卒業後の進路を決める時に役立ててほしいと、進路ガイド「地域で育つ花咲く国際人」を作った。日本社会で活躍している社会人や日本語を習得して大学、高校に通う学生など、外国人13人を紹介している。

 伊東代表によると、子どもたちに進路希望を尋ねると、親が働いている製造工場が多い一方で、高収入が見込めるサッカー選手、医師や弁護士を挙げる子も少なくない。

 トルシーダは、幅広い職種、進路先を紹介して子どもたちの選択肢を広げようと、13人にインタビューした。

 ブラジルが10人とペルー人が3人で、プロフットサル選手、歌手ら華やかな世界で活躍する人を取り上げるだけでなく、身近にいてコツコツと努力している人を多く取り上げた。

 社会福祉法人で働くある男性は中学生の時、「ブラジルに帰国する」と言う父と対立。日本に残る決断して高校を卒業後、いったん倉庫会社で働いたが、「子どもが好きだから」と転職した。ホテルマンの男性の場合は、親が中学を卒業後、工場のラインで働くことを望んだ。だが男性は親を説得して外国語専門学校に通い、英語を習得した。

 トルシーダで学んだ2人のOBも登場。2人ともブラジル人学校に通っていたが、トルシーダで日本語を勉強、中卒認定試験と高校入試に合格している。

 A4判27ページで、日本語とポルトガル語併記。300部作成し、外国人生徒が多い市立保見中やブラジル人学校などに配布した。

 伊東代表は「自分が何をしたいのか、何ができるのかを考える参考にしてほしい」と話している。【中島幸男】