多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

本当に「風評被害」か

2011-07-31 22:50:30 | 多文化共生
少し古いですが、新しい記事です。

(以下、琉球新報から転載)
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本当に「風評被害」か
アーサー・ビナード

 風評被害で、日本は大変なことになっている。それは、ぼくも認める。みんなで力を合わせ、風評被害に立ち向かい、払拭しなければならないと、ぼくも本気で思っている。ただ、日本のマスコミが取り上げる「風評被害」と、ぼくが理解する「風評被害」の間には、かなりのギャップがある。
 たとえば東京は浅草、仲見世の土産物店の経営者が、外国人の観光客の激減を嘆き、売り上げは9割も落ち込んでいるとため息をもらす。そしてそれが「原発事故の風評被害」と、話がまとめられる。しかし本当にそうなのかと、ぼくはうたぐる。
 実際、福島第1原子力発電所の1号炉も2号炉も3号炉もメルトダウンをきたし、大量の放射能汚染を海に垂れ流し、大気にまき散らして、制御不能の悪夢はいまだに出口が見えない。そんな状況下、好きこのんで高い料金を払い、愛する家族といっしょに国際線に乗り、わざわざ日本へやってくる人は、そう多くはないだろう。当たり前の用心というか、最低限の自己防衛と言うべきか。観光客数減を「風評被害」と呼ぶ者に対して、ぼくは聞いてみたい。「この25年の間にベラルーシやウクライナへ遊びに行きましたか?」
 また、日本政府が「安全だ」と宣言しても、メード・イン・ジャパンの品物を対象に各国の港で放射線測定が行われたり、海外の消費者が敬遠したりしている現状が大きく報道され、やはりこちらも「風評被害」によるものと、結論づけられている。でも3月11日から情報を隠蔽しつづけ、「レベル4」だの「レベル5」だの「格納器は健全である」だの欺瞞のかぎりをつくし、真実を語ろうとしないジャパンのお偉方たちの「安全宣言」を、誰が信じるというのか。日本製品がそっぽを向かれているのは、永田町が世界の善良な市民の信用を溝に捨てた報いであって、「風評」という次元ではない。
 では、ぼくが正真正銘の「風評」として憂慮しているのは何かといえば、原子力の専門家たちの「被ばく比較」がその最たるものだ。
 「マイクロシーベルト」という単位を巧みに使って、福島第1原発がもらす放射性物質にさらされている人々の被ばく量と、胃のレントゲン検査のそれとを比べ、「人体への影響はない」とのたまう。あるいは、飛行機で太平洋をわたった場合、乗客1人当たりが浴びる放射線も、もっともらしく比較対象に使って、「心配ない」と言い張る。ところがレントゲンを何回撮られても、筋肉をしつこくむしばむセシウム137が体内に入ることは考えにくい。国際線で頻繁に飛んでも、骨をじりじりやっつけるストロンチウム90につけこまれることは、まずない。
 内部被ばくと外部被ばくをごっちゃにするなんて、医者が内服薬と外用薬を混同するようなもので、わざとやっているなら犯罪的だ。これぞ風評被害。
 本当のことをいうと、内部被ばくには「安全」といえるレベルが存在しない。どんなに微量でも、取りこんだ体の組織次第で、病気になる可能性がある。ただし「ただちに」ではなく、数年後に影響が出るので、悪質な専門家たちは今のうちに被ばく比較の風評を堂々と吹いていられる。彼らはきっと責任逃れの「自主避難計画」も、ひそかに練っていることだろう。
 セシウム137の半減期が約30年で、ストロンチウム90のそれは約29年だ。本物の風評被害について、ぼくらもそれくらい粘り強い記憶を、持ち続けなければならない。

看護師めざすインドネシア人、熊本市で改善訴え

2011-07-28 09:56:18 | 多文化共生
(以下、熊本日日新聞から転載)
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看護師めざすインドネシア人、熊本市で改善訴え
2011年07月28日

EPAに基づく外国人看護師候補受け入れ制度の改善を求めるダナ・フィトリ・アマリアさん(左)=熊本市の市国際交流会館


 日本とインドネシアの経済連携協定(EPA)に基づき2008年に来日したインドネシア人看護師候補のうち、国家試験に合格しなかった人たちが近く在留期限を迎え、帰国する。熊本市の病院で働くダナ・フィトリ・アマリアさん(28)もその一人。27日、同市内で会見し、制度の改善を訴えた。

 ダナさんは母国で2年間、看護師として働いた後、「医療技術の進んだ日本で働きたい」とEPAの制度で来日。09年2月から同市の西日本病院で看護助手として働きながら、看護師国家試験に3度挑戦。しかし、夢はかなわなかった。

 試験は専門用語も多く、日本語に習熟していない外国人にとって合格は厳しい。厚生労働省によると、EPA制度で来日した看護師候補525人のうち、これまでに合格したのは19人。10年度の合格率は4%だった。

 ダナさんは「日本語の問題を、日本人と同じ時間に解くことは外国人にはとても難しい」と、問題文の英語併記や、外国人受験者には試験時間を延長するなどの配慮を要望。受け入れ先によって勉強できる時間的余裕やサポート体制に差があることにも疑問を投げかけた。また、受け入れ先でトラブルが発生した場合の支援機関の必要性も訴えた。

 「患者さんの気持ちの分かる看護師になって日本で働きたかった」とダナさん。支援する「コムスタカ-外国人と共に生きる会」の中島眞一郎代表は「本当に外国人看護師を養成する制度になっているのか」と問題提起した。(楠本佳奈子)

「見たい番組なく脱TV」「ケーブルで受信できた」 県内 促進に疑問の声噴出

2011-07-27 21:52:29 | 多文化共生
全国的にはあまりない秀逸な記事と思われるので、掲載しておきます。
情報の多様化は進まず、均質化が進んでいるだけとの理解の一助としてください。

(以下、中日新聞から転載)
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「見たい番組なく脱TV」「ケーブルで受信できた」 県内 促進に疑問の声噴出
2011年7月25日
アナログ放送が終了し、電源を切る森さん=24日正午、金沢市米泉町で(吉野茂之撮影)

 「もうテレビは見ない」「急いで買い替える必要があったのか」。アナログ放送が終了した二十四日、北陸でも高齢者を中心にテレビが見られない「地デジ難民」が発生し、機器の買い替えを促進してきた動きに疑問の声も上がった。
 「ご覧のアナログ放送はきょう正午で終了しました」。二十四日正午を過ぎると、テレビ画面に文字が映し出された。金沢市米泉町の森達次郎さん(84)はこれを見ると、アナログ対応のテレビの電源を切った。
 森さんは一人暮らし。テレビが地デジ未対応であることは知っているし、買い替える金がなかったわけでもない。
 「機能は良くなるだろうが、そこまでテレビを見たいわけじゃない。魅力ある番組がないから地デジにしない」。今後は節電のためにテレビは見ず、新聞、ラジオで情報を得るという。
 受信機の品薄などで地デジ対応をあきらめていた世帯でテレビが映ったケースも。同市内の男性会社員(50)は正午以降もアナログのテレビが見られることに驚いた。住んでいるマンションが加入するケーブルテレビが、デジタル放送をアナログに変換(デジアナ変換)しているためだ。男性は「これじゃあそもそも多くの人が急いでテレビを買い替える必要があったのか」と首をひねる。
 石川県志賀町の松下芳隆さん(63)が経営する民宿でも、客室のテレビ二十台はすべてアナログ。男性と同様にケーブルテレビに加入しているため、地デジを受信できる。ただデジアナ変換は二〇一五年三月までの暫定措置。利用客のことを考え、年内に全て地デジ対応テレビに買い替える予定だが、「出費が多くて困る…」と漏らした。 (山田祐一郎、宮畑譲)

津波:世界共通図記号使い、外国人にも注意

2011-07-27 11:54:10 | 多文化共生
(以下、静岡新聞から転載)
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津波:世界共通図記号使い、外国人にも注意 県、設置促進へ実態調査 /静岡

 県は津波の注意喚起や避難場所の方角を示すため、世界共通の図記号(ピクトグラム)を活用する計画を進めている。表示板などで利用することで地元住民だけでなく、日本語の分からない外国人にも周知し、避難を円滑に促すことを目指す。県内の沿岸市町で世界統一基準で取り組むため、今後実態調査をした上で、本格的な設置を市町に促していく。

 ピクトグラムは公共の場での非常口や交通表示などを単純な図で表現することで、言語に関係なく情報を伝える目的で使用されている。形や色が規格化され、国際標準化機構(ISO)が認めたピクトグラムもある。

 県によると、津波に関するピクトグラムも07年に3種類がISO規格に組み込まれ国際標準となった。三角形で黄色地に黒色で津波を表し津波危険地帯を表す「津波注意」や、四角形で高台やビルに人が津波から逃げる様子を緑と白で表した「津波避難場所」「津波避難ビル」が世界共通で活用されている。

 県内では湖西市の沿岸で「津波注意」のピクトグラムが使用されている。湖西市防災課によると、製造業で働く日系ブラジル人など外国人が多い同市では、新たに設置する看板はピクトグラムに統一したという。

 県は、県内で津波のピクトグラム活用は進んでいないとみている。ピクトグラムの設置の判断は各市町の裁量で決まる。県観光政策課は「静岡空港が開港して外国人観光客が訪れる機会も多くなる」と話し、外国人観光客の来訪が多い伊豆半島の自治体を中心にピクトグラムへの更新を促していく。津波避難ビルを示す記号もピクトグラムを使用してもらい、浸透を図る考えだ。【仲田力行】

なぜ中国人は「ごめんなさい」と頭を下げないのか

2011-07-27 11:53:49 | 多文化共生
(以下、BusinessMedia誠から転載)
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なぜ中国人は「ごめんなさい」と頭を下げないのか

ちょっとした誤解や無知がとんでもなく大きな問題へ――。日中関係がこじれる時というのはやはりこのパターンではないだろうか。そこで中国における対人関係やビジネスマナーで、日本人が誤解してしまいそうな“ギャップ”をご紹介する。
[Wu Yu,Business Media 誠]

 仕事柄、日本から中国に進出する企業の方とお話をする機会があるのですが、そこでよくされる「相談」があります。

 「現地の従業員にミスを指摘したら、口では“対不起”(すいません)と言うんですが、どう見ても謝っている態度じゃないんです。やはり反日感情があるからなのでしょうか?」

 その中国人従業員に会ってないので100%とは言い切れませんが、それは恐らく誤解でしょう。「対不起」の言葉が出るとき、「その人は自分が悪い気持ちでいっぱいだと思いますよ」と私は答えます。

 同じ中国人だからかばっているわけではありません。私がこのように答える理由はひとつ、中国には「謝る」という文化がないからです。中国人っていうのは傲慢な民族だなあ、なんて思わないでください。単に日本人のような謝り方をする文化がないということなのです。

 ちょっと例は古いですが、このギャップを象徴するようなエピソードがあります。2006年、世界的に有名なファストフードチェーンの中国現地法人が中国全土で流したCMに対して「中国人に対する侮辱」という抗議が殺到して放映中止となり、同社が謝罪を表明するという騒動が起きました。

 問題のCMは、1人の男性客がDVD店の店主にひざまずいて優待期間の延長を求めるシーンから始まり、その直後に「当社は365日優待」というセリフが続きます。

 当時、職場の日本人から「一体なにが問題だったの?」と尋ねられましたが、私たち中国人からすれば、「え? なぜこれが問題にならないの?」と逆に首を傾げました。なぜなら、中国では「男の膝下には黄金がある」という有名なことわざがあるからです。これは女性にもあてはまるもので「神様や親、年配の親戚の以外、決してひざまずいてはいけない」という中国人の強い意識のあらわれなのです。

 このひざまずくことと同じような意味で、人前で頭を下げるという行為も中国人的にはNG。「対不起」の言葉だけで中国人にとっては十分に「謝罪」なのです。

 そんなことを言っている私ですが、最近ではすっかり「日本流」に慣れてしまい、たまに里帰りすると、つい「対不起」を連発して頭を下げたり、お辞儀したりするので、友だちから「大丈夫? 謝りすぎだよ」とか笑われ、また「あっ、ごめんね」なんて言ったりして……。

 ちなみに、人の頭を叩くなんてのも論外です。例えばバラエティ番組で、お笑い芸人が共演者の頭をパシンと叩き「ツッコミ」を入れたりしています。今でこそ、お笑い特有のコミュニケーションだと分かって笑ってしまいますが、初めて見たときは衝撃でした。これも中国人的にはNGなのです。

残業よりも恋人を選ぶのが中国のビジネスマン
多くの中国人は仕事よりもプライベートを重視するという(写真と本文は関係ありません)

 日本と中国では「対人関係」で大きなギャップがあることが分かっていただけたと思いますが、それがより顕著に出るのがオフィスではないでしょうか。有名なところでは、日本から中国にやってきたビジネスマンがまず驚く「オフィスのいたるところで口ゲンカをしている」という例のアレです。

 お互いに顔を真っ赤にして、まさしく口角泡(こうかくあわ)を飛ばすという感じで言い争っているので、みなさんからするとドキドキするのでしょうが、実は私たち中国人にとって、ごくごく普通の「打ち合わせ」。中国人の声がデカイためにケンカのように聞こえてしまうだけなのです。

 また、中国人と日本人の「仕事」に対する取り組み方にもかなりの温度差があると私は思います。例えば、中国の日系企業で働いていたころ、中国東北出身の男の子が新人として私のチームに入りました。身長が高く、たくましい体格で見るからに男らしい人で、日本で言うところの「九州男児」みたいなキャラでした。

 ある日、急に仕事が入ったので、私は「ごめんなさい、今日はどうしても納品しなければならない仕事が入りましたので、1時間ほど残業してもらえますか?」と頼みました。しかし「ダメです。今、大雨が降っていますので、彼女に傘を送らなければなりません」とキッパリと断わられてしまいました。

 このエピソードを日本人と中国人にそれぞれ話すと、面白いように意見が分かれます。日本人の多くは「は? ダメじゃん、その新人」とか「ありえないでしょ」という意見ですが、中国人は「男らしくていいね」とか「別にいいんじゃない? 退職時間になったんでしょ」という意見がほとんどなのです。

 一般論的に中国人は仕事より家族や自分のプライベートの生活を重視する傾向があります。だから、日本人が休日返上で働いたり、家庭サービスを犠牲にして仕事に打ち込む姿というのは「すごい!」と思う反面、ほとんどの中国人からすると、理解できないなという印象なのです。

日本の「ほう・れん・そう」は中国ではパワハラになる?
日本では、「ほうれんそう」は社会人の基本の「き」

 このようなビジネスシーンでの日中間のギャップのなかで、私が最も格差が大きいと感じているのが、「上司」に対する意識です。それをよくあらわしているのが、日本企業で必ず言われる「ほうれんそう」です。言わずもがな「報告・連絡・相談」のことで、上司が部下に求める社会人の基本の「き」とされていますが、この「ほうれんそう」を中国人の部下に求めてはいけません。

 「あの日本人、心配性だね」

 「もう、本当にうるさい! いちいち何をやったか報告しなくちゃいけないなんて」

 日系企業で働く中国人の友人たちからよくこんな愚痴を聞かされます。生意気なように聞こえるかもしれませんが、中国では部下が報告・連絡・相談を自らするという慣習はありません。仕事の進み具合は、上司が部下のもとに自ら足を運び、状況を聞きだして的確な指示をするのが当たり前なのです。つまり、「ほうれんそう」を部下に求めるというのは下手をすれば、パワハラや「嫌がらせ」だととられてしまうのです。

 このギャップの根底にあるのは、「上司」に対する考え方の違いだと思います。中国人は日本人に比べるとかなりドライに考えています。

 「上司は上司。一緒に仕事をして、自分を評価する人に過ぎない。嫌であれば、辞めればいいでしょう?」

 日本のオフィスではみんなの前で上司が部下を怒鳴り飛ばしたりしていますが、中国では絶対にありえません。公衆の面前でしかった時点で、中国人はみんなの前で恥をかかされたと感じ、さらに反発し、二度とその上司には従うことはないでしょう。

 もしどうしてもしからなくてはいけない場合、必ず個室に呼び入れ、自尊心を傷つけないように、「君のために言っているんだ」と優しく諭す必要があります。

 なんだか面倒臭いなあと思うかもしれませんが、これが中国ビジネスにおける「常識」なのです。「日本流」がいいのか、「中国流」がいいのかという議論ではなく、もし中国に行き、中国人とビジネスをするのならば、「郷に入らば郷に従え」というだけの話です。

 なんてことを偉そうに言っている私ですが、実はホロ苦い思い出があります。先ほどお話をした「残業よりも恋人を選んだ新人」に私はこのように怒鳴ってしまったのです。

 「は? なにそれ? ありえない!」

 日系企業で勤めているうちに「日本流」が身についたようで、「中国流」を押し通す彼についイラッときて、ついみんなの前でしかってケンカをしてしまったのです。結果、彼は翌日から出社せず、ほどなく辞めました(涙)。

 今だったら、彼の自尊心を傷つけることなく、個室で1時間の残業をしてもらえるように説得したのにと後悔しています。

 同じ中国人でもこんな調子ですから、日本からやってきた方と、現地の中国人従業員の間に非常に深いギャップがあることがよく分かってもらえたと思います。ただ、ギャップがあると驚いているだけでは何も生まれません。そのギャップを互いに理解して、いいところを認め合う。それこそが、異文化コミュニケーションの醍醐味ですし、私が少しでも役立ちたいことなのです。

神戸が大好き ブラジル人女性のガイド好評

2011-07-27 11:52:21 | 多文化共生
(以下、神戸新聞から転載)
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神戸が大好き ブラジル人女性のガイド好評 

流ちょうな日本語と笑顔で神戸の街を案内する松本ポリアーナさん=神戸市中央区三宮町1

 神戸在住のブラジル人女性がJR三ノ宮駅前の「神戸市総合インフォメーションセンター」でガイド役として活躍している。同センターに外国人が勤務するのは初めてだが、流ちょうな日本語と丁寧な案内で好評だ。英語、ポルトガル語、スペイン語も操り、国際観光都市・神戸の玄関口を盛り上げている。

 ブラジル・ナタール市出身の松本ポリアーナさん(30)=神戸市灘区。大学生だった8年前、同市を旅していた夫の圭司さん(41)と出会い、交際がスタート。結婚を機に来日した。

 最初に暮らした東京では周囲との交流がなく「寂しかった」。その後、圭司さんが神戸に転勤することになった。猛勉強の末、日本語を話せるようになったが、「容姿で日本語は無理と判断されがち。神戸ではいろいろな所に足を運び、積極的に自分から声をかけよう」と決めた。

 同センターとの縁は2年前。「飛び込み」で研修を申し込んできたポリアーナさんを、センター長の潮崎孝代さんは「印象がよかった」と快く受け入れた。2カ月間の研修後、神戸国際観光コンベンション協会の職員となった。

 窓口では今も「外国の人は話し掛けにくい」という声もあるが、多くが詳細な案内と丁寧な接客に感心するという。潮崎さんも「アイデンティティーを保ちながら、謙虚さや勤勉さも備えている。来てもらってよかった」と話す。

 最近では、長男(7つ)の小学校PTAが主催するママさんバレーにも入会した。「ここは一生住み続けたい街。日本語や街のことをもっと勉強し、大好きな神戸の役に立ちたい」と話す。

(岡西篤志)

(2011/07/27 09:15)

フランス人女性が中国で生活「白人が珍しがられる」

2011-07-27 11:51:48 | 多文化共生
(以下、Searchinaから転載)
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【仏国ブログ】フランス人女性が中国で生活「白人が珍しがられる」
【社会ニュース】 2011/07/27(水) 09:42

  急速に経済が発展していることから、留学やビジネスのため中国に居住する外国人は増加傾向にある。しかし、中国の地方ではまだ外国人は珍しいと考えられることが多いようだ。中国語を学んでいるフランス人女性のブログ「un ete a Jinan」では、中国に在住する筆者が中国では白人であることを強く感じさせられたとつづっている。

  まず、中国の地方では白人だというだけでまるでスターか何かのように扱われると述べている。街を歩いていると、珍しいもののように中国人から視線を浴びたと述べている。これは最初の数日だけでなく、地元の中国人が「白人を見た」という驚きを普通のこととして受け止めるまで数カ月かかったと説明している。

  また筆者は中国人とのやりとりで、中国人は白人と知り合いになったという優越感を隠そうとしなかったという。白人と知り合いになれてラッキーであり、このようなチャンスが信じられないといった内容のことを言葉で伝える中国人もいたと説明。一緒に写真を撮りたがったり、手紙を書いてほしいと希望する人もいたと述べている。この傾向は特に中国人の女性に多く、感激しすぎて涙を浮かべている女性もいたという。

  筆者はこのような中国人たちに対して、どう対応してよいか戸惑ったと語る。白人女性は人形のようだと言う中国人女性が多かったが、フランスでも筆者は人形のようだと思われるだろうか、と疑問を抱いている。

  白人であるというだけで中国人の好奇の目で見られる中国での生活は、筆者にとってはあまり快適でなかったようだ。中国や中国語を熱心に勉強し、興味が尽きることのなかったという筆者だが、中国に住んで違和感を感じた様子をつづっている。(編集担当:山下千名美・山口幸治)

国内の外国人永住権者、6割が非正規職か未就業者

2011-07-27 11:51:22 | 多文化共生
(以下、東亜日報から転載)
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国内の外国人永住権者、6割が非正規職か未就業者


JULY 27, 2011 07:40
国内に居住する外国人永住権者の4万5475人のうち、博士号所持者など高級人材は0.2%(97人)に過ぎないことが分かった。反面、外国人永住権者の10人に6人は非正規職か未就業者だった。少子高齢化対策の一環として、政府が移民門戸を拡大している、社会低層だけを量産する移民政策は、欧州のような多文化葛藤をもたらしかねないという指摘が出ている。


26日、企画財政部と法務部によると、昨年末現在、国内に居住する外国人永住権者は78ヵ国出身で4万5475人に達する。永住権制度が導入された02年6022人だった永住権者は09年2万人を突破し、昨年2倍以上へ急騰した。


増えた永住権者はほとんど朝鮮族など海外在住の同胞や結婚移民者で、政府が誘致を公言した高級人材はほとんどいない。昨年末、全体永住権者のうち、海外在住同胞は1万9496人、結婚移民者とその子どもは1万2690人、在韓華僑は1万1560人で、全体の96%を占めた。反面、50万ドル以上の高額投資者、博士号や資格証の所持者など、高級人材は97人で全体の0.2%にとどまった。


標本集団の月平均所得も189万ウォンで、韓国人勤労者の平均月所得(308万ウォン)対比60%のレベルだった。


永住権者の殆どは、低い所得や雇用不安を経験していることから、韓国社会への不満も高まっているということが確認された。国内永住権者を対象に労働市場への接近性、政治参加、差別是正政策などを評価して算出した社会統合指数を欧州や北米諸国と比較した結果、韓国は29ヵ国の中で21位にとどまった。特に、差別是正政策の分野では27位だった。最近、多文化の葛藤によりテロが発生したノルウェーは全体社会統合指数では8位、差別是正政策の分野では16位で韓国より順位が高かった。


標本調査を進めた全北(チョンブク)大学のソル・ドンフン社会学科教授は、「大多数の外国人勤労者より待遇がましな永住権者さえ社会・経済的な不満が高いということは、今後、多文化での葛藤がエスカレートしかねないということを意味する。高級人材の誘致と共に多文化葛藤を管理するための戦略的な移民政策の樹立が急がれる」と話した。

「人種や出身国問題で差別された」人権委への訴えが05年の2倍に

2011-07-27 11:51:03 | 多文化共生
(以下、東亜日報から転載)
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「人種や出身国問題で差別された」人権委への訴えが05年の2倍に


JULY 27, 2011 07:40

聖公会(ソンゴンフェ)大学の研究教授として韓国を訪れたインド人のボノジッ・フセインさん(29)は、2009年7月頃、バスに乗ってひどい目に遭った。乗客の朴某さんが自分に向けて「汚い」「臭い」などのひどい言葉を発っせられた。フセインさんと同行した韓国人の女性は、「真っ黒な外国人の野郎と付き合って気分はどうか」といった侮辱的な言葉まで言われた。


フセインさんのように、人種や宗教、出身国、民族、肌の色など多文化的要素を理由に差別されたとして、国家人権委員会に苦情を訴えたケースが、2005年から昨年までここ6年間2倍へ急増したことが分かった。


26日、人権委によると、2005年から昨年まで「人種を理由に差別された」として提起された苦情事件は計47件。2008年から7件に過ぎなかったが、2009年と昨年、それぞれ22件と12件へ大きく増加した。「出身国のため差別された」という苦情は2005年から最近まで156件に達し、宗教を理由に差別されたという苦情も79件だった。民族と肌の色などが理由の苦情もここ6年間それぞれ9件と6件あった。多文化要因による差別苦情の件数を全て合わせると、2005年の32件から昨年64件へと2倍増えている。


これに先立って人権委は昨年10月の1ヵ月間、インターネットポータルサイトなどをモニタリングした結果、210件の人種差別的表現を発見したとし、これと関連し法務部や韓国インターネット自律政策機構理事会などに解決策を要求した。