多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

「日本の農村はどうなっているのか? ~私たちの食・水・いのち」

2008-08-18 14:21:36 | 多文化共生
(以下、EICネットから転載)
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「日本の農村はどうなっているのか? ~私たちの食・水・いのち」

日 時:2008年8月23日(土)11:30 ~ 24日(日)15:00
場 所:ファシリテーター宅および農場
参加費:10,500円( 1 泊 3 食 = 23日夕、24日朝、昼)
京都市右京区京北町下黒田町(ご連絡は関西セミナーハウス活動センターへ)
現在、日本の食料自給率は約40%で、日本へ食材を輸出している国々では環境破壊やくらしの異変が進んでいます。一方、日本の農村ではさまざまな政策や生活様式の変化などにより農林業や地域の共同体の衰退が進んできました。グローバリゼーションが引き起こす問題を考える中で農業を始めた松平さんのお宅を訪れ、水に関するフィールドワークや農作業をしながら、「食と農」「持続可能な社会」そして「いのちとしての水」について考えましょう。
(財)日本クリスチャンアカデミー 関西セミナーハウス活動センター
フィールド・スタディ
「日本の農村 はどうなっているのか ?
~ 私たちの 食・水・いのち」
*申込み締切りは8月20日(水)、ただし 定員15名 に達し次第受付を停止します
(部分参加は事務局にご相談下さい)
会場への順路は裏面をご覧下さい
開発教育セミナー 人権・平和・環境などの地球的課題がテーマの参加型学習。特に日本と世界とのつながりを「持続可能な開発」をキーワードに考える。2008年度 第4回
(当日のタイムテーブルは)
ファシリテーター:松平尚也(まつだいらなおや)さん・山本奈美(やまもと なみ)さん
山本奈美(やまもとなみ)
国際交流NGOピースボートで活動後、オランダの大学院で開発学を修了。後、オランダのNGO、CEO(コーポレート・ヨーロッパ・オブザーバトリー)と TNI(トランスナショナル研究所)が運営するWaterjustice Projectで、住民参加で「水」という共有財産を守っていくという、世界で広がりつつある取り組みに関わってきた。現在、パートナーの松平の農業を手伝いながら、食と農という視点から地に足をつけた暮らしを模索中。
松平尚也(まつだいらなおや)
AMネット代表理事。アジア農民交流センター世話人。京都自由学校で縁農講座を企画。京都京北で農業に携わりながら現場の視点を生かして食や農そして水の循環について考え、調査し発信している。1998年から4年間は京都市中央卸売市場鮮魚部丁稚として働く。グローバル化と水産・漁業の現場を実践的に調査。 2003年世界水フォーラムが京都で開催された折には市民ネットワークに関わり、桂川上下流交流事業に携わった。その時に出会った爺様の紹介で桂川の袂に移住。現在六反の田畑を耕しながらNGO活動を実践中。

_ 第5回 10月4日(土)・5日(日)
「もっと知りたいビルマ ~民主化運動の過去・現在・未来」
講師: 中尾 恵子 さん(日本ビルマ救援センター)
_ 第6回 11月8日(土)・9日(日)
「アフリカに接近 ~タンザニアとのフェアトレードを通して」
講師:辻村 英之 さん(京都大学大学院農学研究科准教授)
* 各プログラムの詳細・最新情報は当センターホームページ (http://www.academy-kansai.org) に随時掲載いたします。
(財)日本クリスチャンアカデミー
関西セミナーハウス活動センター
http://www.academy-kansai.org
電話 :
FAX :
Eメイル:
075-711-2115
075-701-5256
office@academy-kansai.org
(財)日本クリスチャンアカデミー 関西セミナーハウス活動センター
2008年度開発教育セミナー 今後の日程・講師およびテーマ
【8月24日】
起 床
7:30 ~ 朝食準備・朝食
8:30 ~ 農作業
12:00 ~ フィールドツアー「水の旅」(上桂川流域)
地元の方からのお話
広葉樹の森で昼食
13:30 ~ ふりかえり
15:00 終了・解散
【8月23日】
11:30 周山バスターミナル集合
松平さん宅へ移動
12:00 ~ オリエンテーション、自己紹介
昼 食
13:30 ~ 農作業
17:00 ~ 夕食準備
18:30 ~ 夕 食・片付け
20:00 ~ 松平さんのお話「食糧危機と持続可能性」
フリートーク
20:00 ~ 終 了・交流会
就 寝
_ セミナー当日のタイムテーブル
《 持ち物 》
農作業用の服(長袖、長ズボン)、長靴、軍手、帽子、手ぬぐい(タオル)、日焼け防止用グッズ、エプロン、ビーチサンダル、洗面用具、歯ブラシ、着替え、寝巻き、23日の昼食(周山バスターミナル近くのウッディ京北などでも購入可能)、その他各自必要なもの
_ 会場、宿泊は松平さんのご自宅です。食事は、地元の旬の食材を使って参加者で自炊をします。
_ 8月下旬の熱い中で、農作業をします。熱中症対策や農作業用の服装などの準備は各自でお願いします。
_ 周山バスターミナルへは、京都駅から四条大宮等を経由して1時間に1本程度バスが出ています。周山バスターミナルから松平さん宅へは自動車に乗り合わせて行きます。京都駅10時発(四条大宮10時10分、二条駅前10時14分)周山11時20分着が最適です。詳しくは、西日本JRバス京北線をお調べ下さい。_ 参加される方には、事前資料やアクセス等の詳細について後日お知らせします。

中南米で初の原爆展=移民博物館=広島、長崎の悲劇伝える

2008-08-18 14:20:37 | 多文化共生
(以下、ニッケイ新聞から転載)
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中南米で初の原爆展=移民博物館=広島、長崎の悲劇伝える=被爆資料19点を展示=来月7日まで開催

 実際の被爆資料が持ち込まれた展示としては、中南米初となる「ヒロシマ・ナガサキ展」がモオカ区の州立移民博物館で二日に始まった。来月七日まで一般開放される。ブラジル日本移民百周年を機に企画され、広島、長崎両市と在ブラジル原爆被爆者協会(森田隆会長)の共催。熱線で変形した瓶や炭化した弁当箱など、十九点の被爆資料が展示され、四十八点のポルトガル語で説明された写真パネルは、同博物館に寄贈され、州内で巡回展示される予定。
 同展は被爆五十周年を迎えた一九九五年に広島、長崎両市の共同事業として始まり、今回で十三カ国、三十五都市目となる。メキシコ以南では初。
 二日午前にあったオープンニングには、州や市の関係者ら約二百五十人が出席、同博物館のアナマリア・レイトン館長(61)によれば、公立学校の授業にも組み込まれ、約三万人の来場を見込んでいるという。
 広島から出席した本多正登・広島平和文化センター常務理事(58)は「被爆後六十三年が経ち、当時の悲惨な記憶は世界的に薄れつつあるなか、国際世論を高めていくきっかけになれば」とあいさつ、テープカットの後、来場者は展示品を熱心に見入っていた。
 広島出身の西村ヤスコさん(旧姓下道、77)は十六歳で被爆、五五年に来伯した。「写真を見て当時を思い出した。平和な時代が続いてほしいと思う」と願った。
 ハンガリーからの移住者、エヴァ・ピレールさん(76)は、「人間が人間にやる所業ではない」と眉をひそめ、「戦争では何も解決しない。中南米に核兵器はないが、世界からなくす声を上げるべき」と話した。
 会場入り口には、ブラジル、広島、長崎の砂を混ぜ、原爆ドームや平和の像を描いた水彩画が飾られた。作者はサンパウロ在住の画家、伊藤薫さん(71)。八歳のとき長崎で被爆した。
 「いたるところで死体を焼いていた。今でもあの惨状が頭から離れない。二度と戦争を起こしたくない思い。魂を入れて絵を描きました」
 森田会長(84)は、
「かねてから原爆展の開催を願っていた。ブラジルの子供たちに平和学習を通して戦争の悲惨さを伝えるのが我々被爆者に残された仕事」と表情を引き締めた。
 月曜休館。開館時間は午前十時から、午後五時まで。詳しくは、同博物館(Rua Visconde de Parnaiba, 1316 ? Mooca、メトロ・ブレッセル駅から徒歩十分。電話=11・2692・1866)まで。

「日本の医療、しっかり学びたい」―インドネシア人看護師

2008-08-18 14:18:41 | 多文化共生
 記事自体、建前ばかりが語られているようにも読めるが…

(以下、CBニュースから転載)
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「日本の医療、しっかり学びたい」―インドネシア人看護師

 インドネシア人看護師・介護福祉士候補者が日本での研修に意欲的だ。この日の研修に参加したヌル・フダさんは、「日本はとても進んでいる国だと思う。研修中しっかり学びたい」と話した。海外技術者研修協会(AOTS)のスタッフも、インドネシア人研修生の「敬老精神」を評価する。一方で、「日本で学んだことをインドネシアで生かしたい」と、「留学」意識の本音を明かす候補者もいた。


 「日本はとても先進的な国だと思う。国家試験にパスできるよう、しっかり勉強したい」と、キャリアブレインのインタビューにさわやかに答えた。
 ヌルさんは、インドネシアでもシンガポールに近いリアウ州の出身。母国で看護師として3年間働いた経験を持つ。同国の看護師協会からの情報で日本との経済連携協定(EPA)の締結を知り、応募。ジャカルタで選抜テストに合格し、健康診断、日本側の病院とのマッチングなどを終え、8月7日に来日にした。

 ヌルさんは「第2次世界大戦で日本は壊滅的な打撃を受けたが、その後すぐに復興できた。勤勉な国民性が備わっているからだと思う。日本のいいところを学んでいきたい」と意欲的だ。
 既にインドネシアで看護師として働いていた経験があるにもかかわらず、日本で働くに当たってあらためて日本の国家試験を受けなければならない点にも、「特に不満は無い。日本で看護師になるために、日本の国家試験にパスしなければならないのは当然。とりわけ看護師の仕事は患者さんに接する特殊なものだ。その国の看護を学ぶのは大切」と前向きだ。
 AOTSのスタッフも、「積極的に電車で席を譲ったり、レストランの順番待ちで、後から来た年配の人に先に行くよう勧めたりするなど、『敬老精神』が備わっている。(看護師・介護福祉士に)とても向いているのではないか」と評価する。

 ただ、「日本で看護・介護のことは学びたいが、長期間、働くことは考えていない」「故郷はインドネシア。3年間日本で学び、国家試験をパスしたら、学んだことを故郷で生かしたい」と本音を明かす人も。受け入れる病院側との認識の違いも浮き彫りになった。

更新:2008/08/15 18:40   キャリアブレイン

「お茶の間英会話」を超える仮想空間の英会話スクール見学記

2008-08-15 13:57:10 | 多文化共生
(以下、Cnet Japanから転載)
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「お茶の間英会話」を超える仮想空間の英会話スクール見学記---立体英会話のCHACHAT!

公開日時:
2008/08/13 00:06
著者:
BigBang

Second Life上でユニークな試みをしている企業はいくつもあるが、仮想空間で「立体英会話」というユニークな形式の英会話レッスンを展開している、CHACHAT!のグループレッスンを見学に行ってきた。

CHACHAT!の英会話は、約20人登録されているネィティブ教師と、ペアやグループとなってボイスでレッスンを行う。レッスンは週1回50分で全20回で構成されている。1クラス6人まで。ボイスでのレッスンというと、不安定な印象があるけれど、かなり鮮明に音声が聞こえるので、そのあたりは心配はない。この日の参加者は、すでに何度もレッスンを受けているということもあり、手際もよくなれている印象があった。教師はすべてネイティブのスピーカーで実際に大学で教えている方も参加しているという。一般に皆さん報酬というよりも、こうした形式の中で外国の学習者に英会話を教えることに知的な関心をもっておられる人が多いようだ。テキストに本格的な教材を使っているのも特徴の一つで、OXFORDのPASSPORTという教材を使っている。料金もリアルの英会話スクールの個人レッスンに比べて、かなり安価に抑えられているし、当然ながらSecondLifeに接続する環境さえあれば、どこからでもレッスンに参加することができる。

CHACHAT!の大きな特徴は、これに加えて「立体英会話」というユニークなスタイルをとっていることだ。つまり、会話のシーンに合わせて、周囲の環境、セットを自在に組み替えて、会話のシーンを再現してロールプレー形式で学ぶことができるということ。セットはすでに19種類も用意されているといい、レストラン、空港、街でのショッピングなどなどのシーンを用意し、受講者と教師が劇中の役割を演じるロールプレイング形式で学習することができる。音声やチャットのみで学習するのと異なり、三次元空間の臨場感の中で学ぶことができるということで、かなりリアルな学習体験を得ることができるという。バーチャル空間で学ぶことでしか得られない、大きなメリットといえるだろう。見ていると、先生と学習者の間でのコミュニケーションもかなり円滑になる印象があった。つまりこれがなかなか楽しいのである。シミュレーションとコミュニケーションが結びついた形、これがCHACHAT!英会話レッスンの特徴である。

この日のテーマは、バスの乗り方。実際に教師がバスの運転手役になり、学習者が乗客の役割を演じ、バスのセットを用いて料金や目的の停留所への行き方などを尋ねる。後半では役割を入れ替えたりしていた。レッスンはバスのセットを使う新鮮さも手伝って実に楽しそうである。写真を見てもらうとわかると思うけれど、このバスのセットがまた実にリアル。CHACHAT!はこのセットのリアリティにかなりの労力を割いていて、街のセットも見事だし、買い物のレッスンでは実際に買ったアバター用のアイテムがもらえたりする。



●全体での基礎レッスン  (以下、画像略)
●リアルなバス
●中も緻密にできている
●運転手役の教師を相手に乗客を演じる
●レストランシーンでのレッスン
●機内での会話レッスン

SecondLife内での英会話レッスンというと、はたしてどの程度学習効果があるのかと、疑問を感じる向きもあるだろう。アバターを介したコミュニケーションの基礎的な部分、つまり3次元仮想空間におけるオペレーションの部分に関しては、基礎レッスンは必要だが、見学の実感としては、実際に教師と対面するのにかなり近い学習体験を得ることができる。学習者に対してパソコンリテラシーの教育を充実させることは、仮想空間全般の操作性の向上や、普及とあわせて課題だろうが、SecondLifeを見ても、海外では仮想空間の応用が実用化されているジャンルの大半が教育分野であるという実態がある。数年後にこの分野が大きく伸びてくることは確実だと思う。もちろん、そのプラットホームがSecondLifeだけであるとは限らないが。

【参考リンク】

CHACHAT!
http://virtuocity.jp/CHACHAT/index.html

シンガポールで「シアターフェス」-6劇団が14ステージを展開

2008-08-11 14:27:06 | 多文化共生
(以下、シンガポール経済新聞から転載)
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シンガポールで「シアターフェス」-6劇団が14ステージを展開

写真を拡大
シアターフェスで上演された劇団 Wild Rice の「ザ・ソードフイッシュとコンキュバイン」

 斬新な演出で観客を魅了することで知られるシンガポール最大のシアターフェスティバル「OCBCシンガポールシアターフェスティバル」が8月6日から、国立図書館(100 Victoria Street)とエスプラネード・シアター・オン・ザ・ベイ(1 Esplanade Drive)の各会場で開催されている。

 2006年に始まった隔年開催の同フェスは今年で2回目。今回は「マルチカルチャリズム(多文化主義)」「歴史と記憶」「未来」をテーマに、6劇団による14のステージが3週間にわたって行われる。

 スポンサーとなるシンガポールの地場銀行OCBCは、過去14年以上にわたってシンガポールのアート活動をサポートしてきており、今回のシアターフェスティバルの支援もその事業の一環となる。

 同社のデイビッド・コナーCEOは「シアターフェスティバルがすべての人に楽しんでもらえるものであることを心から願う。このフェスティバルを通して、パフォーマンスアートを愛する人々が増えること信じている」と話す。

 期間中はステージ以外にも、シアターアートがさらに身近に感じられるように工夫された関連イベントが行われ、各ステージをイメージしたポスターなどのアートがシンガポール市街のさまざまな場所で楽しめる。

 チケットは30~65シンガポールドル。複数ステージのチケットを同時購入することで、10~15%の割引もある。チケットの購入、問い合わせはシステックのカウンター、ウェブサイトで。公演の詳細は公式サイトで確認できる。今月24日まで。

Singapore Theatre Festival 公式サイト
(2008-08-10)

いつもポケットにGoogle翻訳

2008-08-11 14:26:35 | 多文化共生
(以下、Tech insightから転載)
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いつもポケットにGoogle翻訳
2008年08月09日 04:49

米Googleは、23カ国語の相互翻訳が可能な「Google翻訳」を、iPhoneに最適化して提供を開始した。これは、辞書を持ち歩くのがイヤで、ケータイでなんとかしたいという旅行者にアピールするものだ。

GoogleエンジニアのAllen Hutchisonは、このツールが、国際ローミングサービスで大量のデータを流してユーザーが赤字にならないよう、最小限のデータ量を使っているとしている。

このツールは、翻訳履歴を保持しているので、以前入力した文章ならば、いつでも再翻訳することができる。

さらに、このツールを外国人との会話に用いたい場合には、二つの言語をその場で反転させることができるので、相手方の言語で入力してもらって翻訳すれば、会話が成立する。

日本では、海外旅行向けに翻訳機というものが販売されていて、それを持参して海外へ行く人もいるが、今後はiPhoneをひっさげて出かけるのが、スマートな海外旅行になるかもしれない

CNET

(編集部 真田裕一)

テンプルジャパンの学生が国際NGO研修で貴重な体験 ~2つの報告会を開催~

2008-08-11 14:26:09 | 多文化共生
(以下、大学プレスセンターから転載)
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テンプルジャパンの学生が国際NGO研修で貴重な体験 ~2つの報告会を開催~

テンプル大学ジャパンキャンパスの学生は、企業の支援を受けて国内外のNGOでの研修に参加し、貴重な学習体験を得ている。先ごろ報告会が行われた2つのNGO関連プログラムを紹介する。

■インドのNGOにおける現地研修プログラム

 テンプル大学ジャパンキャンパス(以下テンプルジャパン)では、2000年から一般向けの公開講座として「NGOスキル開発」などのコースを提供してきたが、2003年よりフィリップ モリスジャパンの助成を受けてこれらNGO関連のプログラムを大幅に拡充、2006年には大学学部課程にも「NGOと国際開発」コースが新設された。

 このコースではインドを例にした開発理論の比較原論を学び、開発のプロセスにおいてNGOが果たしている役割とその可能性について学習する。
 コースの一環として、学生は南インドのNGO、M.S.スワミナタン研究基金(MSSRF)( http://www.mssrf.org )の活動地域を訪れ、最先端のIT技術を地域の貧困削減、継続可能な開発、環境保護などの課題解決に役立てる術を学ぶ。

 今年3回目を迎えたインド研修は、4月24日から5月6日までの約2週間行われ、国際関係学などを専攻する15名が参加した。学生は8つの村で活動するグループを訪問。マイクロクレジット(少規模融資)でビジネスを立ち上げ、自らの手で貧困を克服した村民たちの生の声を聞いたり、実際の環境保護活動に参加したりした。

 去る7月16日には、都内の世界銀行情報センターを借りて学生による報告会が行われ、一般聴衆を前にテンプルの学生が研修成果を発表した。

【学生の報告より】
○三代 由里恵さん(日本/国際関係学専攻)
 ある村を訪問したときのこと。一人の農夫が、NGOが支給してくれた種を撒いて収穫が増えたという。調べてみると、環境に配慮していない品種を使えばもっと収穫量が増えるということが分かった。どんな場合でも環境を重視するMSSRFの姿勢に感動したと同時に、先進国が引き起こした環境問題なのに、開発途上国の最貧層もこのような形で影響を受けることに、疑問を禁じえなかった。

○シュウ・シンランさん(中国/国際関係学専攻)
 インドを訪れて貧富の格差に愕然とした。でも格差自体は悪だと思わない。経済発展の第一歩だからだ。また、そのような環境で人々を貧困から救い出すために NGOが果たす役割は大きい。インドの経済は発展途上かもしれないが、NGOの経験と生産性に関しては、インドは最先進国のひとつだと思う。こうした面で、中国はインドに学ぶものがあるのではないか。

○アレクサンドラ・ルゼツカさん(ブルガリア/国際関係学専攻)
 ある最貧の村で農村知識普及プロジェクトの学習センターを訪問した。そこで読み書きを習得した農民たちの話を聞きながらメモをとっていたら、子供たちが話しかけてきた。言葉はわからなかったが、どうも私のペンとノートに興味があるらしい。後で通訳してもらうと、子供たちは自分の名前が書けることを私に見せたかったのだ。あの子供たちの熱心な瞳は忘れられない。与えられたものに感謝し、他と分かち合うことの大切さを学んだ。


■国際NGOにおける長期インターン研修

 テンプルジャパンは、シティの支援により、年間18名の学生を7つのNGOにインターン研修生として派遣する「シティ・コミュニティ・インターンシップ・プログラム(CIP)」を運営している。
 CIP とは、NGO活動を学ぶことに意欲がある大学生を対象に、シティが世界で取り組んでいる実践型インターンシップ・プログラム。NGOに対しては、プログラム費用の支払いおよび学生という人材派遣を通して支援を行い、学生に対してはインターンシップ代を支給してNGOの役割や社会について積極的に学べる機会を提供しているもので、日本ではテンプルジャパンがパートナーに選ばれ2007年よりスタートした。

 NGOにとって、バイリンガルなテンプルジャパンの学生インターンは強力なマンパワーとなり、間接的なコスト削減にもつながる一方、国際機関で働く希望を持つ学生が多いテンプルジャパンにとっても、CIPにより派遣先NGOの選択肢が増え、研修機会を充実させることが可能となった(テンプルジャパンでのインターンシップは1学期間〈約3か月〉を通して派遣され、週に10~15時間就業。CIP以外も含めて年間約90名がインターンシップを経験する)。

 去る7月15日には、2008年春学期(1~4月)に研修を終えた9名の学生のうち3名と、それぞれの受入れ先NGO*の代表者を招いて、日興シティホールディングス株式会社にて報告座談会が行われた。
* 特定非営利活動法人国連WFP協会 http://www.wfp.or.jp/
  特定非営利活動法人子供地球基金 http://www.kidsearthfund.org/
  社団法人日本フィランソロピー協会 http://www.philanthropy.or.jp/

【学生の報告より】

○小坂 碧さん(教養学専攻/北海道出身)
 子供地球基金にて、小児病棟で子供達が絵を描くお手伝いや20周年イベントの準備のアシストをした。
 罪のない子供達がさまざまな理由で犠牲になっている現実に自分自身も何かできないかと思っていたので、基金でのインターンを希望した。世界100か国で活動し、20周年を迎える組織の事務所に、たった4つしか机がなかったことが最初の驚き。人数とは関係なく、関わっている方達のパワーや熱意がダイナミックな活動を可能にしていることが分かった。

○嶋野 顕太郎さん(経済学・政治学専攻/福井県出身)
 国連WFP協会にて、日本の寄付者向けに募金の「使途レポート」を作成するため、数百ページにわたる英文活動報告書の要約・和訳およびレイアウトを担当。
 カナダのインターナショナルスクールに在学中、たくさんの国籍の生徒が偏見や差別もなく共に学んでいた。そんな環境の中で自然に国連のようなグローバルな組織で仕事がしたいという希望が生まれた。今回研修してみて、初めて組織の役割や実態を理解できた。

○岡本 涼子さん(国際関係学専攻/千葉県出身)
 日本フィランソロピー協会にて、160社以上のCSR報告書をデータベース化するプロジェクトを一人で担当。
 当初は、社会人になる前にNGOの仕事を経験しておこう、というくらいの漠然とした動機だった。データベース化の作業や企業のCSR担当者の話を聞くうち、企業は本業を活かしながら、そして個人もどんな職種であれ、CSRを行うことができるという大きな発見をした。自分も今後より積極的に行動していきたいと思うようになった。

▼本件に関する問い合わせ先
 テンプル大学ジャパンキャンパス 広報部
 TEL: 03-5441-9801
 E-mail: pr@tuj.ac.jp

信州発農産物直売事業、中米グアテマラへ

2008-08-08 12:16:08 | 多文化共生
(以下、Inami.comから転載)
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信州発農産物直売事業、中米グアテマラへ
アマランサス栽培も里帰り

(写真)
信州発農産物直売事業、中米グアテマラへ
昨年11月に、伊那谷を訪れたグアテマラの研修生たち
(2008/8/5)

 マヤ文明発祥の地=中米のグアテマラで、長野県の直売・加工事業をモデルにした地域おこしが広がろうとしている。伊那市で栽培が進む雑穀アマランサスもその中軸を担おうとしている。8月9日から25日までの日程で、信州大学助教でアマランサス栽培などを研究する根本和洋さんと、産直市場グリーンファーム(伊那市)の小林史麿さん、元生活改良普及員で伊那市在住の馬場よし子さんが、JICA(国際協力機構)の仲介で同国を訪問することになり、4日、伊那市役所を訪ね小坂樫男市長にあいさつに訪れた。

 一行は、首都グアテマラシティーをはじめ同国内の三地域で、地域の小さな農業を基礎にした直売事業・加工事業の普及と研修を行う。同国原産のアマランサスの栽培についても、根本さんが研修する。

 同国では、昨年11月に、JICAの研修プログラムで上伊那・下伊那の直売所を視察した市長・開発局長・NGO代表などが、直売事業に関心を持ち、帰国後各地でその手法と活用した地域おこしの試みを開始している。今回の小林・馬場両氏の訪問も、この研修に参加したメンバーが要請し、研修受け入れの段取りを立てたもの。JICAの関係者によれば、グアテマラのような途上国でこれほど積極的な動きが出た例は希だという。

 昨年11月に来日した研修メンバーは、民宿女将さん百人に選ばれた市ノ羽幸子さんが運営するみらい塾(伊那市)や、グリーンファームを視察。馬場氏が、長野県における農業女性の地位向上を基軸にすえた直売・加工の取組の経緯を講演。直売所のネットワークづくりを進める「産直新聞」の毛賀澤明宏編集長も、現在の長野県直売事業の現状を解説した。また、下伊那では、農産物直売事業から農産物の委託加工業という新たなビジネスフィールドを開拓した小池農産手造り加工所で小池芳子社長の経営理念を聞き、清内路村の村おこしなども視察した。

 この時から、先進国日本で「大量生産・大量消費」型の経済に飲み込まれない形の直売事業を進めてきたことに、「現在のグアテマラに最適」と関心を示していた。

 同国は、36年間に及んだ内戦が1996年に終結したばかり。研修メンバーは内戦で被害を受けたマヤ系先住民の出身で、地域のリーダーばかりだった。今回訪問する両氏は、この研修メンバーが着手した事業を視察しアドバイスも行う。

 国際的な投機的資金の動きにより穀物価格が高騰し、途上国で庶民が食糧を買えない状況が生み出されている現在、長野県発信の産直・直売・加工事業が、途上国の発展に、これまでとはまったく別の形の新たな国際貢献ができないか?―関係者の関心が高まっている。

与えているより与えられている方が大きい―「OKバジ」のネパール支援

2008-08-07 10:23:32 | 多文化共生
(以下、JanJanニュースから転載)
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与えているより与えられている方が大きい―「OKバジ」のネパール支援
渡辺容子2008/08/02
元英語教師で、単身ネパールに住んで現地の支援活動をしている「OKバジ」こと垣見一雅さんのお話を聞きました。垣見さんが住み着いたのはカトマンズから東に250km離れたパルパ県のドリマラ村。ここを拠点に活動が開始されました。

与えているより与えられている方が大きい―「OKバジ」のネパール支援 | 垣見一雅さん

 7月19日、東京杉並のゆうゆう荻窪東館にて、「OKバジ」こと垣見一雅さんのお話がありました。垣見さん(69歳)は元英語教師、1993年より単身ネパールに住み、現地の支援活動を行っています。垣見さんの許可を得て、当日のお話と「いきいきフォーラム2010」発行のブックレット「与えているより、与えられている方が大きい」より、記事をまとめました。

始まりは恩返し

 始まりは1988年にエベレストを見に行ったことからです。すっかり気に入って、毎年見に行くようになりました。1990年、アンナプルナのベースキャンプで雪崩に遭いました。運よく私は助かったのですが、15m後ろにいた私の荷物を担いでくれていたポーターさんが行方不明になり、7ヶ月後に遺体で見つかって、非常に申し訳ないという思いになりました。その後、一緒に雪崩にあった友人のに住み始め、そのままネパールに住み着き、1994年、今度はバスが谷に転落し、肋骨を6本折るという大怪我をしました。その時また大勢のネパールの人にお世話になり、恩返ししたいという気持ちになりました。

 始めに住み着いたのはカトマンズから東に250km離れたパルパ県のドリマラ村です。ここを拠点に東パルパ地方を村人に問題を聞いて歩き回りました。ここを15年支援し、自立したので、今は他のに行っています。 

学校に通うための支援

 15年前は学校に行っている子どもたちは50%でした。自分たちは学校に行かずとも生きてきたよ、という親の無理解のせいです。NGOなどが入ってそれでは貧困から抜けられないと教えていって少しずつ変わってきました。奥の方の村では、普段はネパール語が通じているのですが、話し合いとなるとネパール語がわからないのかというほど、人の意見を聞いておらず、それぞれが勝手に言いたいことを言っています。教育がないということは言葉も理解できないということなのです。人の意見を聞いたり、相手に伝えるために順序だてて話せるようになるのも教育の力なのです。

 5年生までは1時間以内のところに学校がありますが、6年生になると、学校が遠くなり、1時間半、2時間かかるので、行けなくなって、ある程度お金に余裕のある家は下宿させますが、そうでない家の子はインドに働きに行ってしまいます。6年生から8年生が中学校に当たります。9年生、10年生になると学校に行ける子どもはもっと少なくなります。

 10000円あれば、月に2%の利息がついて200円できます。これで2人の子に奨学金が出せます。お金をあげると父親は酒、母親は米を買ってしまうので、年1200円を2回に分けて、600円分ずつ現物支給で渡しています。制服、ゴムぞうり、ノートなどです。ノートが10円か20円、鉛筆は4円、ボールペンは10円です。東パルパ地方に250人ほど奨学生がいます。

 きょうだいの中で男の子にお金をかけるので、上の学校に通う女の子は非常に少ないです。女性のためのプログラムを組んで女性リーダーを育てようとしています。必ず村に戻って女性の地位向上のために働くことを条件にしていますが、町に出るとカトマンズの人と結婚してしまうことが多く、村の人と結婚しろとも言えず、むずかしいです。しかしネパール全体としてそういう女性が増えればいいということでやっています。

 1990年にビネンドラ国王一家が全員殺されて、国王は国民に政治を任せるということで議会政治が始まり、15年続きましたが、その政党がたいしたことができず、マオイストが登場しました。今年の5月28日に王制を廃止し、民主共和国に移行しました。今まで政治が国民を向いていなかったので、これからが楽しみです。外国の支援が入って40年になりますが、草の根まで届いておらず、「これが日本の支援だ」というものは一つも見たことがありません。どこかで消えてしまうのです。

障害者と病人への支援
 
 村を回っていると、貧しくて医者に行けない障害者と病人が悲惨な状況で暮らしています。国全体のことはわかりませんが、東パルパ地方で困っていないのは1割位でしょう。病気になると致命的です。医者にかかるためにお金を借りると利息が3%から4%かかり、土地を売らなければならなくなります。医者も、「かわいそうだけど、家族全部がだめになってしまうから(病人を犠牲にしても)仕方がない」と言っています。だから村人たちは手術すれば治るとわかっていても、そのまま放置し、あとは死を待つだけということになります。「世界の子供たちを護る会」の援助で、この15年に手術のできない子ども40~50人にカトマンズまで連れて行って手術を受けさせ、病人700人ほどを助けることができました。

ネパールから日本に帰ってくると

 「OKバジ」というあだ名ですが、「バジ」はネパール語で「おじいさん」です。「OK」はネパール語ができなかった時に、「OK」「OK」と言っていたので、ついたのでしょう。毎年帰国していますが、日本人は表情がなく、能面みたいですね。若い人たちが携帯をやっている姿を見ると、機械になったみたいで、小さい時からコミュニケーションがなくなっているんだなと思います。ネパールの友だちが毎日駅に行っては、通勤客が改札口を通る時に次々に定期券を機械にかざしているところを見て、「おもしろい」「ロボットみたいだ」と言っています。

 僕は「セクハラ」という言葉を知らなかったんです。電車に乗ったら友だちに「両手を上にあげてろ」と言われました。痴漢と間違われないためなんですね。ネパールでは村の子どもを抱くのは普通ですから、日本でもかわいい子どもがいるとつい抱こうとしてしまったのですが、「よせ。今はそんな時代じゃない」と友だちに言われました。ネパールではみんなが「ナマステ」とあいさつしますが、こっちでは変に声をかけると変な人と疑われそうです。コミュニケーションが非常にむずかしくなっていると思います。

 ネパールでは140円で5kgの米が買えるので、僕は日本に帰ってくると、2駅歩いて節約し、朝夕で10kgの米の代金を浮かせます。日本に60日帰国している間に400kgの米が買えることになります。

 カトマンズではどこの建物にもNGOが入っていると言っても過言ではないような状態で、あっちもこっちも開発だらけです。もういらないのに、悪く言えば「ひっかかっちゃう」のだと思います。カトマンズはもうほとんど困っておらず、地方との貧困の差は広がるばかりです。

 村にはテレビも新聞もないので、村の人たちは日本がどんな国なのかも知らず、周りがどんなに裕福かも知りません。知らないことは幸せです。カトマンズではテレビもあるし、外国から来る人もいるので、「ああいうのがほしい」と物欲に悩まされています。村よりも気持の上で貧困だと思います。村の人たちはいまだに1時間かけて水汲みに行ったりしていますが、貧しいけれども幸せです。

 「ネパール人の気質は?」と聞かれると、「イノセント」「ナイーヴ」という言葉が思い浮かびます。ネパールに20年住んでいる人で「Beautiful」と言った人もいます。日本語で話しかけてくるネパール人にひっかかった人も多いようですが、田舎の人たちは純朴です。悲惨なのは病気の時だけです。病気の子どもを見れば何かお手伝いできないかと思います。

 昔は英語しかできなかったせいもあって村の人たちから聞こえてきたのは「Request(要望)」でした。今、もっと奥の村に入ると「Cries(叫び)」が聞こえてきます。僕は電気と道路には興味がありません。病気の人を支援しているグループはないので、それをやっています。「切りがないでしょ」といった人がいますが、命が一つ助かることが大事だと思ってやっています。

 みなさんもぜひネパールに行って、1人が1つの村にはいって自分の得意なことをやってみてください。2人で1村でもいいです。1か月位、どこかの村に住んでみれば幸せをもらえると思います。ボランティアをやるつもりでも、されて帰ってくることになります。不便さは人との関係の素晴らしさで相殺されてしまいます。村の生活では、ものすごい天の川が見える。オタマジャクシを見つけたり、菜の花と桃の花が一緒に咲いているのを見たり、その菜の花畑を小さな子供たちが見え隠れしながら歩いている姿を見たり、それだけで僕は幸せなんです。

在外インド人、母国でのMBA取得増える

2008-08-07 10:22:55 | 多文化共生
(以下、インド新聞から転載)
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在外インド人、母国でのMBA取得増える

インド経営大学院(Indian Institutes of Management:IIM)は、実業界での成功を目指すインドの若者にとって、夢の目標であるが、「IIMブランドといえども、在外インド人学生獲得のために努力を重ねてきた」とエコノミック・タイムズ紙が報じた。

昨年のIIMバンガロール校大学院プログラムの在外インド人学生はわずか1名だったが、本年度は5名が入学した。IIMアーメダバード校での在外インド人学生数は昨年の6名から11名へ、IIMコルカタでは昨年の9名から14名へと、それぞれ増えている。

IIMアーメダバード校ディレクターのSameer Barua氏は、「インドは先進諸国のレベルに追いつき、すばらしい経済発展を遂げている。多くの在外インド人が仕事を求めて帰国し、大勢の外国人が勤務地としてインドを選んでいる。また、さまざまな多国籍企業からIIMに寄せられる国内外の好条件の求人も、在外インド人学生にとっても魅力。今後、海外からUターンする学生数は増加するだろう」と述べた。

ロンドンスクール・オブ・エコノミクスで学士号(経済学)を取得後、ロンドンのドイツ銀行やHSBCで投資銀行業務を行ってきたVarun Bhandariさんは、「IIMでMBAを取得すれば、インド人としてエリートの仲間入りができるうえ、海外と比べ費用が格安である」と語る。IIMバンガロール校入学のために帰国することは、賢明な選択だという。

IIMコルカタ校の大学院プログラム授業料は、国内在住者の場合は60-70万ルピー(約153-179万円)、在外インド人学生の場合は160万ルピー(約409万円)である。

07/30/2008(ニューデリー発)