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進路ガイド:中卒対象、外国人向け 豊田のNPO、身近な努力家ら紹介

2010-06-02 09:36:25 | 多文化共生
(以下、毎日新聞【愛知】から転載)
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進路ガイド:中卒対象、外国人向け 豊田のNPO、身近な努力家ら紹介 /愛知

 学校に通っていない外国人の子どもに日本語などを教えている豊田市のNPO法人「トルシーダ」(伊東浄江代表)が、中学卒業後の進路を決める時に役立ててほしいと、進路ガイド「地域で育つ花咲く国際人」を作った。日本社会で活躍している社会人や日本語を習得して大学、高校に通う学生など、外国人13人を紹介している。

 伊東代表によると、子どもたちに進路希望を尋ねると、親が働いている製造工場が多い一方で、高収入が見込めるサッカー選手、医師や弁護士を挙げる子も少なくない。

 トルシーダは、幅広い職種、進路先を紹介して子どもたちの選択肢を広げようと、13人にインタビューした。

 ブラジルが10人とペルー人が3人で、プロフットサル選手、歌手ら華やかな世界で活躍する人を取り上げるだけでなく、身近にいてコツコツと努力している人を多く取り上げた。

 社会福祉法人で働くある男性は中学生の時、「ブラジルに帰国する」と言う父と対立。日本に残る決断して高校を卒業後、いったん倉庫会社で働いたが、「子どもが好きだから」と転職した。ホテルマンの男性の場合は、親が中学を卒業後、工場のラインで働くことを望んだ。だが男性は親を説得して外国語専門学校に通い、英語を習得した。

 トルシーダで学んだ2人のOBも登場。2人ともブラジル人学校に通っていたが、トルシーダで日本語を勉強、中卒認定試験と高校入試に合格している。

 A4判27ページで、日本語とポルトガル語併記。300部作成し、外国人生徒が多い市立保見中やブラジル人学校などに配布した。

 伊東代表は「自分が何をしたいのか、何ができるのかを考える参考にしてほしい」と話している。【中島幸男】

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