(以下、産経新聞から転載)
===========================================
「外国人住みやすく」県警が巡回訪問 静岡
2009.9.30 02:40
静岡で暮らす外国人といえば…。自動車産業に従事するブラジル人を想像しがちだが、その人口割合に変化が見え始めている。県多文化共生室によると、景気低迷の影響で、県内の外国人の半数以上を占めていたブラジル人が減り、中国人が増えているという。これを受け、県警は街の安全を守る交番で、新たな外国人への対応を模索している。
県警地域課によると、外国人が静岡の生活になじめるよう、昨年4月から、ブラジル人とペルー人を対象に、民間の通訳を連れた巡回訪問を行っている。言葉や習慣の壁から、交通規則やゴミ出しなど、日常生活のルールに不安を抱きがちな外国人。地域の警察官が訪問し、住民の生活実態を把握したり、防犯・防災指導を行ったりする中で、「ルールが理解できた。犯罪に巻き込まれないかという不安を聞いてもらえてよかった」という声も上がっているという。
5月と9月には、焼津署と静岡南署、森署がそれぞれ、中国人宅の巡回訪問を始めた。静岡南署の水野寿通交番所長は「普段は片言での会話で、身分証の確認ぐらいしかできない。巡回を通じて少しでも意思疎通ができればうれしい」と成果に期待する。
だが、自転車の鍵を二重にするといった防犯指導には専門用語が必要なケースが多く、課題も少なくない。費用の問題から、毎回通訳に同伴してもらうわけにもいかず、「やはり日本語だけでは細かい内容は伝わらない」と水野所長は頭を悩ませる。
県警地域課は「人口分布の変化に合わせて、通訳が同行する巡回の対象も変えていく必要がある」としている。だれもが住みやすい街にするため、試行錯誤が続いている。
===========================================
「外国人住みやすく」県警が巡回訪問 静岡
2009.9.30 02:40
静岡で暮らす外国人といえば…。自動車産業に従事するブラジル人を想像しがちだが、その人口割合に変化が見え始めている。県多文化共生室によると、景気低迷の影響で、県内の外国人の半数以上を占めていたブラジル人が減り、中国人が増えているという。これを受け、県警は街の安全を守る交番で、新たな外国人への対応を模索している。
県警地域課によると、外国人が静岡の生活になじめるよう、昨年4月から、ブラジル人とペルー人を対象に、民間の通訳を連れた巡回訪問を行っている。言葉や習慣の壁から、交通規則やゴミ出しなど、日常生活のルールに不安を抱きがちな外国人。地域の警察官が訪問し、住民の生活実態を把握したり、防犯・防災指導を行ったりする中で、「ルールが理解できた。犯罪に巻き込まれないかという不安を聞いてもらえてよかった」という声も上がっているという。
5月と9月には、焼津署と静岡南署、森署がそれぞれ、中国人宅の巡回訪問を始めた。静岡南署の水野寿通交番所長は「普段は片言での会話で、身分証の確認ぐらいしかできない。巡回を通じて少しでも意思疎通ができればうれしい」と成果に期待する。
だが、自転車の鍵を二重にするといった防犯指導には専門用語が必要なケースが多く、課題も少なくない。費用の問題から、毎回通訳に同伴してもらうわけにもいかず、「やはり日本語だけでは細かい内容は伝わらない」と水野所長は頭を悩ませる。
県警地域課は「人口分布の変化に合わせて、通訳が同行する巡回の対象も変えていく必要がある」としている。だれもが住みやすい街にするため、試行錯誤が続いている。