大阪市内の専門学校で、定員を超過した外国人留学生が在学していたとして、入国管理局が在留資格の更新を認めなかったといのニュース記事を昨日読んだ。
私のFB友だちには、私よりも在留資格に明るい人も多くいるので、あまり詳しくは説明しないし、間違っていたらコメントしていただきたいのだけど、「在留資格」というのは、外国人が(日本に住むための要件ではなく)日本国内でどのような活動(主に「仕事」だと考えると理解しやすい)を行うために一定期間、入国することを許可しているかというものだ。
(こう書けば、外国人は日本に住んでいるのではなく、一時的に、仕事をするためだけに来ているという制度設計がわかるだろう。)
この説明で、定員超過が「留学」の在留資格を付与できない状態であるということも理解できるかと思う。定員というのは、適切に学習できるための上限を定めたものであるはずなので、超過していれば、教員数が不足しているとか、教室数が足りないとか、所定のカリキュラムを組むことができないことを指す。ゆえに、在留資格を付与できない状態にあると思料されるわけだ。この点について、専門学校の指導監督官庁である大阪府も指導しており、それを受けて、入管も在留資格の更新は認められないと事前に通告を行ったとのことである。
そして、この定員超過状態が解消されないまま、「留学」の在留資格の在留期間を満了する学生が在留期間の延長申請を行ったところ、その申請が認められない学生が多くあったということに至る。
というのが報道記事の内容である。
これってどうなんよ?と思うところは多々あるが、それはさておき、「わかりやすい資料づくり2」である。
まずは1枚目の某Y新聞社の図を見てみよう。
なんだかゴチャッとしている。
こんなんでわかるかよ!と思ったところで例題に掲載したものだ。
ベトナム・中国という文字と国旗は不要だろう。これは制度の問題なので国籍はまったく必要ない。
次に、「日本語学校など」が入っているが、記事本文中にはまったく触れられていないので、混乱を招く要素になっている。例えば、日本語学校などを卒業しないと専門学校に入学できないのか?など。
また、入学時と退学時に茶色の人のイラストがあるが、これでは入学するときから退学する人物が決まっていたようにも受け止められかねない。制度上、定員超過部分が資格更新を認められない部分なので、あくまでも、専門学校内で、定員数に達するまで資格付与が認められないということであり、在留資格の期限を迎えた順番に、退学者が発生するということになる。
時系列に、左から右へと図を配置していく方法は正しい。
これをわかりやすく図式化したものが2枚目である。
すっきりしているといえば、すっきりはしているが、あえていうなら、わざわざ図解するほどのものではないということだ。図があればあったにせよ、図解の「解」の部分は、口頭で説明した方がいい。
Y新聞は図があったらわかりやすいだろうと作図したのだと思うが、資料づくりの必要な観点としては、その図があることで、どれだけ「解説がしやすくなるか」ということもポイントになるだろう。
ということで、2回目の今日は、図解は万能ではないということを学んでいただいたかと思う。
こんな調子でよければ3回目もあるかもしれない。が、こういうのはメルマガとかMLとか閉じた環境で、かつ双方向の意見が交換できる場でやった方がいいような気もする。
わかりやすい資料づくりというのは、なにも図解だけではなく、文章や表、数式の出し方なども含まれるものだ。
むぅー、ちょっと構成について、考えてみようかな。
私のFB友だちには、私よりも在留資格に明るい人も多くいるので、あまり詳しくは説明しないし、間違っていたらコメントしていただきたいのだけど、「在留資格」というのは、外国人が(日本に住むための要件ではなく)日本国内でどのような活動(主に「仕事」だと考えると理解しやすい)を行うために一定期間、入国することを許可しているかというものだ。
(こう書けば、外国人は日本に住んでいるのではなく、一時的に、仕事をするためだけに来ているという制度設計がわかるだろう。)
この説明で、定員超過が「留学」の在留資格を付与できない状態であるということも理解できるかと思う。定員というのは、適切に学習できるための上限を定めたものであるはずなので、超過していれば、教員数が不足しているとか、教室数が足りないとか、所定のカリキュラムを組むことができないことを指す。ゆえに、在留資格を付与できない状態にあると思料されるわけだ。この点について、専門学校の指導監督官庁である大阪府も指導しており、それを受けて、入管も在留資格の更新は認められないと事前に通告を行ったとのことである。
そして、この定員超過状態が解消されないまま、「留学」の在留資格の在留期間を満了する学生が在留期間の延長申請を行ったところ、その申請が認められない学生が多くあったということに至る。
というのが報道記事の内容である。
これってどうなんよ?と思うところは多々あるが、それはさておき、「わかりやすい資料づくり2」である。
まずは1枚目の某Y新聞社の図を見てみよう。
なんだかゴチャッとしている。
こんなんでわかるかよ!と思ったところで例題に掲載したものだ。
ベトナム・中国という文字と国旗は不要だろう。これは制度の問題なので国籍はまったく必要ない。
次に、「日本語学校など」が入っているが、記事本文中にはまったく触れられていないので、混乱を招く要素になっている。例えば、日本語学校などを卒業しないと専門学校に入学できないのか?など。
また、入学時と退学時に茶色の人のイラストがあるが、これでは入学するときから退学する人物が決まっていたようにも受け止められかねない。制度上、定員超過部分が資格更新を認められない部分なので、あくまでも、専門学校内で、定員数に達するまで資格付与が認められないということであり、在留資格の期限を迎えた順番に、退学者が発生するということになる。
時系列に、左から右へと図を配置していく方法は正しい。
これをわかりやすく図式化したものが2枚目である。
すっきりしているといえば、すっきりはしているが、あえていうなら、わざわざ図解するほどのものではないということだ。図があればあったにせよ、図解の「解」の部分は、口頭で説明した方がいい。
Y新聞は図があったらわかりやすいだろうと作図したのだと思うが、資料づくりの必要な観点としては、その図があることで、どれだけ「解説がしやすくなるか」ということもポイントになるだろう。
ということで、2回目の今日は、図解は万能ではないということを学んでいただいたかと思う。
こんな調子でよければ3回目もあるかもしれない。が、こういうのはメルマガとかMLとか閉じた環境で、かつ双方向の意見が交換できる場でやった方がいいような気もする。
わかりやすい資料づくりというのは、なにも図解だけではなく、文章や表、数式の出し方なども含まれるものだ。
むぅー、ちょっと構成について、考えてみようかな。