鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4518回】 業界の10年後を予想する

2023年05月14日 | 住宅コンサルタントとして

業界が不景気になってくると、

胡散臭いノウハウ販売や

FC・VC本部の解明店募集の広告が、

やたらと目に入るようになります。

 

まともな住宅会社の経営者や幹部なら、

そんなコピーや数字に騙されないのになぁ、と

感じずにはいられないような、

誇大広告をWEB上でガンガン流していたり、

大して成功していない住宅会社の経営者や幹部を

講師として招いてのセミナーを開催したりしています。

 

こんな広告に反応するような会社さんに

もしお客様になっていただいたとしても、

それは長続きしないお付き合いとなり、

結局、このノウハウ販売会社やFCVC本部は、

常に新しいお客様を発掘し続けなくてはならないのだろう、

と個人的に思ってしまいます。

 

私がコンサルの世界に飛び込んだのは、2005年。

 

入社して最初の1年半は、

とにかく必死で目の前の仕事に取り組んでいましたが、

1年半が経過して、コンサルの世界に違和感を感じ始めました。

 

なぜこんなに短期間でクライアント様とのお付き合いが切れるのか?

 

なぜこんなにもクライアント様に困っているコンサルが多いのか?

 

なぜこんなにもセミナーを開催し、

なぜこんなにもDM代を使う必要があるのか?

 

そしてこんな内容の薄いセミナーを数多くやっていては、

業界からの信用がゼロになるし、

どの住宅会社さんも参加しなくなる、と感じ、

誇大広告を打たずとも、セミナーを開催せずとも、

スケジュールがしっかりと埋まるような仕事をしようと決め、

当時の会社とも距離を取り、

自分独自のスタイルを追求するようになりました。

 

広告を打ちまくると、広告効果は下がるのです。

 

目指すべきは、広告をお客様が目にされたときに、

 

「あの会社の広告なら、興味あるな」

 

と思っていただけるような信用を日頃から得ておくことなのです。

 

 

そして個人的に感じるのは、

住宅業界の広告ももう本当に多すぎて、

消費者の信用を下げているのではないか、ということ。

 

広告効果は間違いなく下がっていきますから、

自社の広告をお客様が目にされたときに、

ちゃんと手に取ってみていただけるだけのブランディングを

日頃からやっておくことが重要でしょう。

 

更に営業マンとして長く活躍したいのであれば、

新規のお客様の来場は減り続ける前提で

日々の仕事をした方が良いということ。

 

会社のモデルハウスや見学会に来場して下さるお客様の絶対数は、

間違いなく年々、減少していくのです。

 

ということは、どういう姿勢で仕事に向き合い、

どういうスタンスでお客様とお付き合いをすればよいか、

分かりますよね?


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