この仕事をさせていただいてつくづく感じるのは、
会社の組織全体の空気感や緊張感、仕事に対する姿勢は、
その企業のトップの姿勢と比例する、ということです。
業績が良くないことを社員さんのせいにする経営者。
そういう経営者が経営する会社では、
結果がイマイチなことを他人ごとと捉えるスタッフさんばかりになります。
成果が出ていないことを自分自身の戦略が間違っていた、とか
自分の指導不足、という風に分析できる経営者。
そういう経営者が経営する会社では、
結果が出ないことを自分事として受け止め、
改善を繰り返し、結果を出そうという姿勢で
仕事に取り組むスタッフさんばかりになるものです。
何でも学校のせいにする親と、
成果が出ないことを自分自身に原因がある、と捉えない経営者は、
どこか共通するポイントがあると思います。
子どもが悪いことをしたのは、
親である自分がちゃんと躾や常識を教えられていなかったから、
と考えられる親が、しっかりと良識を持った子どもに育てられる。
経営者とそこで働くスタッフさんもそれと同じだと思います。
社員さんの成長、育成、躾。
これはやはり経営者がやるべきことで、
外部に丸投げではダメなのです。
こうしたことが理解できていない経営者が経営する企業では、
残念ながら良識ある社員さんがなかなか出て来ないのです。
すなわち、ウチの社員はダメだ、
と言っている経営者こそが、ダメなのです。