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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2452回】 見学会にお客様が来なくなった理由

2017年09月16日 | 住宅コンサルタントとして
「見学会の来場が落ちてるんです。
どうやったら、見学会の来場が増えますか?」

という相談をされることがあります。

全国的に見て、見学会の来場は減少傾向ではあります。

見学会の来場数はなぜ、減少傾向なのか?
その理由はずばり、「見学会」というイベントに価値が無くなっているからです。

「何をするか?」ということが重要なのではなく、
「どの会社がするイベントなのか?」が重要だ、ということです。


例えば家具屋さんの「閉店セール」「最大90%オフ」という情報を知って、
皆さんは家具屋さんに行こうと思いますか?

私、思いません。

どうせ、なんっちゃって閉店なんだろ、とか、
リニューアルするための在庫をさばくためのセールだろ、と思ってしまうのです。

だからリニューアル後も売れる商品、魅力的な商品はセール対象外だったりするのです。

「全品とちゃうんかい!」とツッコミたくなりますよね?

アウトレットにも私、行きません。

だって、旬のデザインでちょうど良いサイズのモノってほぼ無いですよね?
まあ、アウトレットなので当然なのですが、
結局、自分が欲しい服はアウトレットには無い、というふうに思っているので、
アウトレットにはここ10年、行っていません。

「閉店セール」「アウトレット」ということを個人的に信じていないのです。


一方、常に魅力的な商品をお店に置いていて、
最高のサービスをしてくれるお店が何かイベントをしていると
近くに行った時には必ず寄らせていただいています。

結局、今はいろんなイベントが、住宅業界以外にも目白押しですし、
エンドユーザーからすれば、選択肢があり過ぎる時代なのです。

だから「何をするか?」ではなく、「どのお店がしているのか?」の方がはるかに重要。

すなわち、市場から信用されているか、ということが全てなのです。

信用されている会社の見学会には、お客様がちゃんと来場されるのに対し、
信用されるような情報発信を日頃からせず、
信用されるような家づくりをしていない住宅会社の見学会は閑古鳥がないている、
というのが現状なのです。

だから、

「どんなことをすれば、見学会の来場が増えますか?」
「やっぱりHPとSNS強化をしないと難しいですよね?」

と手段のことばかり訊いてくる経営者は、ピントがずれてるな、と思います。

皆さんの会社は、市場から信用されていますか?
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