鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第895回】 経営者が経営の仕事をしていないと・・・

2013年06月13日 | 住宅コンサルタントとして
消費税増税前の駆け込みがちょっとひと段落した地域もちらほら出てきている感じがします。

受注は今年の9月までは順調に推移する会社さんが多いと思いますが、
それ以降は一気に契約数が落ちるでしょう。

そして、契約から着工、完成引渡しまで時間のズレがありますから、
2014年のお盆前までは、なんだかんだ言って、それなりに各社の業績は良いのかもしれません。

問題は、その先にあります。

一部の会社は、受注ベースも着工ベースもそんなに落ちないでしょうが、
大半の会社は相当、苦しい状況となるでしょう。

その際、経営者がちゃんと経営の仕事を日々、おこなって、
強い体質の会社にしておかないと、会社が吹き飛んでしまうかもしれません。

これまで、住宅業界は本当に恵まれていました。
経営のこと、財務のことを全く知らなくとも、それなりに経営が成り立っていたのです。

しかしながら、市場のパイが小さくなっていく中で、強い財務体質の会社でないと乗り越えられません。

損益計算書と貸借対照表がどう関連しているのか、分かっていない。
財務体質を強くするとはどういうことか、分かっていない。
貸借対照表よりも、単年の損益計算書を重視している。
どうすれば、資金繰りが良くなるのか、分かっていない。
経営者の仕事を分かっていない。

景気が縮小する中で、経費を削減することで乗り越えようとする思考の経営者が多いのですが、
単なる縮小では、会社がドンドン先細りしてしまいます。

また、会社の体質を強化しなくてはならないのですが、
バランスシートの見方を分かっている経営者が非常に少ないのです。
バランスシートを理想の状態にするために、どんなことをすればいいのかを知っているだけで、
経営の舵の切り方が分かるのですが、そこの基本的な知識が無いのですね・・・。

こういう時代、経営をどう考え、どう会社の舵を切っていけばいいのか、ということについて、
定期的に勉強するための勉強会を企画しようかなぁ、と思っている今日この頃です。
コメント
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