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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第534回】 義理堅いか否か

2012年06月17日 | 住宅コンサルタントとして
今の日本は、市場としてみれば、成長期ではありません。
もう人口も住宅着工数も減少し始めていますので、衰退期と言えるでしょう。

衰退期の中、しかもいろんな業界がリフォーム市場に参入しています。
通常で考えれば、激戦の中、業績を上げていくことは難しいでしょう。

でも、そんな中、リフォーム事業で起業されたり、
異業種からリフォーム事業に参入されるクライアントと数社、ご縁を頂戴しております。

各社さんとも業績は好調です。

また新築にしても、着工数の減少、更には良い土地が出にくい(大規模造成が非常に少ない)、
更に日本人の平均所得の低下など、マイナス要因が多々あります。

でもこうした中、業績が順調に伸びておられる会社が、クライアントの中にもいますし、
世間には結構存在するのです。

外部環境がどうであれ、伸びる企業は伸び、発展する企業は発展します。
また業績が伸びない企業は伸びませんし、衰退する企業は衰退します。

「この差は何なのかなぁ・・・」と分析するのですが、結局のところ、トップが素直で謙虚であるか?
そして商売の本質を見失っていないか?
人を大切にし、義理堅いか?
と、ほぼ全て経営者の資質や人間性によるなぁ、とつくづく感じます。

特に最近感じるのは、やはり義理堅い経営者は、応援してくれる取引先やお客様が多々あらわれ、
結果として業績が堅調だということです。

新築やリフォームをどこに託すかという、一生の中でも相当大きな決断をして下さったお客様に
責任ある仕事をし、そのご恩に応えていくという姿勢。

さまざまな取引業者さんのことを考え、
また当然ながら自社で働いてくれているスタッフのことを考え、
皆が良くなるためにはどういう経営をしていかなくてはならないか、という姿勢。

また、地域社会への貢献の姿勢も忘れてはいらっしゃいません。

お世話になった方へ、しっかりとお返しするという義理堅さがあるんです。

一方、利用できるものは利用だけすればよい。
用がなくなれば、解雇すればよい。
次のお客様をどんどん探せばよい。
こんな、不義理な考え方を持つ浅い経営者の会社は、応援してくれる人が減少し続けます。

お金で何でも買える、と思っている経営者も同じです。

こういう考え方の会社は、市場の縮小と共に、淘汰され、存続できなくなるでしょう。
誰も応援したくありませんよね。

皆さんの会社、それから皆さん自身は、義理堅いでしょうか?
応援して下さるお客様や仲間はたくさんいるでしょうか?
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