たろの日記ページ,gooブログ版

http://taro-r.sakura.ne.jp の分家です。一部内容が重複してます。

選挙直前の心境

2009-08-30 20:40:59 | 時事
開票が始まったようです。当然まだ確定してませんが,政権交代は確定…という感じのようです。選挙期間中は特定の政党を激しく攻撃する様な書き込みは止めておこうと思って,アップしてませんでしたが,投票の2,3日前に心情を書いた文を取っておいたので,このタイミングでアップします。


わたし自身は民主の政権は不安。政権交代は悪いことじゃないとは思いますが,今の民主党が挙げているいくつかの政策にはとても賛同できないので政権交代のために民主を選ぶという気にはなりませんでした。民主は不安だけど政権交代はしたい…という人が多いとのことですが,なんでそこまでして政権交代したいの?と思う。自公がそこまで憎い?今がそんなに苦しい?でも,もっと苦しくなるかもしれないのに,そんなことを思います。
わたしが不安に思う民主の政策はなぜかマスコミが大きく取りあげられません。マニフェストを直接読んでないので誤解してるのかもしれませんが,その政策がマスコミに取り上げられないのは,書かれてないからなんでしょうか?。でも噂レベルで結構騒がれてるのであればせめて党首に確認しろよと思います。
不安な政策とは,年金の一元化の結果所得の15%を掛け金として取るという話。一元化ということは労使折半分もなくなるという説もあり,だったらものすごい増税(厳密には税じゃないのだろうけど)になると思うのだけど,その辺をマスコミは何故確認しないのでしょう?。
後,外国人参政権も反対。日本にいる外国人の方は怒るかもしれませんが,わたしは反対です。あとは経済の成長が見込めないばら撒きも基本的には反対。そういう戦略がないまま国債を増やしたりしませんよね?と思います。あと個人的にはしょうもないネタだと思うけど,高速道路の無料化も時代に逆行してるとは思う。
ほかにもいくつかあるけど,最初の方の二つがほとんど表で語られないのが私は不満です。
政権交代が起きたときに,これらの政策を強力に推進すると大変になると思う一方で,実際にはやろうと思ったら座礁して実は何もできないんじゃないかな?とも思ったりもします。実はそうなってくれれば助かる…と思います。結局今の自公とほとんど変わらないということになっても,というかそうであるなら政権交代があってもいいと思う。政権交代のメリットは政策が大きく変わるということだけではなく,過去のしがらみを精算できるってことのほう重要だとわたしは思います。だからむしろ民主の「なんでも自民と逆のやり方」の方に不安を覚えるのです。
新しい政策をして国民への痛みが増えて社会に混乱が起きようが,一方なにも新しい政策ができずに国民が失望しても,四年間は政権に居座るんでしょうね。自民も四年間耐えたからその辺のやり方だけは引き継ぎそうな気がします。
一番怖いのはその四年間の間に選挙制度をいじったり,政治改革とか称して,とにかく自分達に有利な状況を作るあげたりしないか?ということ。それで全権委任法とか作っちゃったら,それこそ日本は暗黒時代に陥るように思う。
政権交代はもう決まりかも知れないけど,願わくは民主がそこまで力を発揮できない程度の得票ですまないかな?と思うのだけど,果たしてどうなるやら…。

最後に,今回民主の政策に不安があったというのは事実ですが,それよりもっと不満だったのはマスコミが与党と野党の内容を同じように報道してるように最後まで思えなかったこと。最後の方で民主が圧勝という雰囲気になってようやく民主を不安視する報道を始めましたが,それも単に後になって「自分達が民主を推した」といわれないためのエクスキューズにしか思えなかった。わたしは今回の政権交代に一番影響を及ぼしたのは,民主の行動でも市民の声でもなく,マスコミの偏向報道だったと思います。
確かにフェアというのは客観的には測れないものですが,でもある程度フェアに報道されて,それで起きた政権交代であれば,まぁそれはそれでいいか,ともう少し思えただろうな…と思うのに。そういう怖さを感じました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワクチンのリスク,ガンの小ネタ

2009-08-29 09:15:42 | 医療・福祉
インフルエンザが再流行…ということでにわかに危機感を感じております。
ワクチンの承認が間近ということで関心は高いのですが,いくつか悩ましいことがあります。
まず国内での治験をせずに承認をする可能性ありということ。そして感染後に重症化する可能性がある妊婦などに優先してワクチンを使用するということ。もちろん,希望ベースなんでしょうが,治験をしてない薬を妊婦に使うというのはかなり怖いです。おそらくこれまでのインフルエンザワクチンと同じ方法で作られていて,それらは妊婦に使っても大丈夫…ってことなのかもしれませんが,その辺の専門家の話もまだ聞こえてこないし。そういう意味では,まだタミフルの方が妊婦に使った実績がある程度あったりするんだよなぁ。この辺は自己責任になるんでしょうがとにかく判断材料が少なすぎます。
ちょっと気になってることがあって,インフルエンザが重症化というのは体内に入ったウィルスに対して体が過剰に反応するということなんでしょうが,ワクチンを受けて耐性ができた場合,それはワクチンが入っても反応しなくなるということなのか?それとも体内でウィルスが増えなくなるということなのかどっちなんでしょう?。後者であれば耐性ができた人は,ウィルスを持ち歩くことはありませんが,前者であれば,発症しないけどウィルスは持ち歩く事もありえるんですけど。
本当は妊婦にワクチンが怖いのであれば,妊婦にワクチンを打つよりも妊婦に接触する人に打つ方がいいのかな?とも思ったのですが,でもそれはワクチンを打った人の体の中でウィルスが増えないという前提なので先の疑問が重要なんですが。
…。
インフルエンザとは別の話で,上記治験の話を聞いて,抗がん剤こそ海外で治験が済んでいるのであれば速やかに承認して欲しいとは日ごろ思っております。ガンなんて効かなかったら死ぬんだから多少抗がん剤のリスクが高くてもいいと,わたしは思うので。
ガンのニュースも日ごろ多いですね。量が少なくても毎日飲むのは良くないとかいうのは今更そりゃそうでしょ,と思う。ガンじゃないのに手術されたという話は悲劇だけど,放射線の影響で将来ガンになる可能性があるという記述は,がんの放射線治療を受ける人はガンになる可能性がある…ということなんですよね。はぁ,という感じではあるけど。それから,この手術された人がどういう心境だったかは,ちょっと興味あります。わたし自身の場合,手術の後でも,病理でガンでなかった言われるとうれしいとずっと思っていたし,「やっぱりガン」といわれたときは辛かったので。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

病休するのは幾つのときが良い?

2009-08-25 22:25:20 | 医療・福祉
前々回書きかけた病気になって会社を休む年齢の話。
病気には色んなパターンがあるし,会社にも色んなものがあるので,非常にわたしの狭い経験で考え事です。一般論とは言いません。
ご存知の通りわたしは三年ほど前にガンになって手術をしました
お腹を開けたのでそれなりに休んだし,仕事に復帰してもしばらくは時短勤務…とまではいかなかったけど,残業なんてとても無理。出張も無理…ってことで,デスクワークを淡々とやるだけ。幸運にも職場に横になれるところがあったので昼休みはずっと寝てたりとかそういう感じでした。それでも本人は一杯一杯働いているつもりですが,まぁ今の自分から考えると,やっぱりパフォーマンス悪かったよなと思います。
今は,人並みには働いているつもりですが,それでも病気になる前よりはパフォーマンス低いとは思います。会社の人とあまりのみに行かないし(^^;)徹夜無理だし。
それはいいとして,わたしの場合病気になったのが40歳ちょっとの時。その時に思ったのは,これで会社をクビになったら,今後まともな仕事につくのは大変だろうなぁ…ということです。もっとも今だったらまぁ人並みに働けるとは思うから,そうは思わないのだけど,当時は,こんなに病み上がりでボロボロの人を雇うような会社はそうないだろうと思いました。ですから,本当は病気の恐怖がなくなるまで仕事を休んで…とかも頭によぎりましたが,とにかくクビにならないようにしないと…とか思いました。
ところでそういう風な目で会社の中を見ると,結構歳をとって病気になりやっぱり一ヶ月くらい会社を休む,わりと偉い人がいたりしたのに気づいたりもします。そういう人は,まぁ偉くなったくらいだから,若いときから人一倍働いていたりするのですが,病気になるとやっぱりふっとのんびりした感じになったりして。まぁでも,以前の様に働けなくても,そう簡単には会社はクビにはしませんし,日本の会社はあまり降格をしないので,そういう人でも結構いい給料をもらってる場合もあるわけです。いや,子会社に出されるという形で給料を下げられる場合もありますが。
一方若くて病気になった人は,そこで会社にこの人はきつい仕事ができない…とか思われると出世コースから外れたりする。本当は無理が利かないのは1年くらいで後は普通に働けたりする場合でも,日本の会社は生き残りゲームで出世するので,一旦落ちたらリカバリーが効きにくい。そうなると,その人は結構ずっと給料が上がらなかったりするわけです。
そう考えると,歳をとってから病気をするほうが得そうです。ただし,若いときは,そこで仕事を変えるとかそういうことも出来ます。まぁ病歴があると再就職に苦労するのはある様に思いますが,歳をとって病歴があって転職するのはもっと大変でしょう。
あと若いときに病気になって,後遺症が残らなかったりすると,体に無理がかからないような仕事の仕方を覚えるかもしれません。
そう考えると,可能性という意味では若いうちに病気になったほうがいい場合もある。歳を取ると会社にしがみつかないと生きていけない。
わたしの場合の40代というのは微妙ですが,会社的には一番働き盛りだったりするので,どう見られたのかな?というのは気になるし,もう再就職を簡単にできる歳でもないしなとも思います。
少し前々回の話をすると,男性の育児休業も病休ではないけど,ある時期に数ヶ月会社を休むという意味でもあります。で,若いときにそれをペナルティ的に取られると(…いやほんとは会社がそういう風にやったらいけないのだけど…そういうことはないか?と休みを取るほうはおもう訳で…),その後のコースが心配という意味では,子供はある程度若いときに作るし,出世をしたい男の育児休業を取るっということでの気持ちの上での抵抗はあるんだろうな,とか思います。

そんなことを考えていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

批判をするのは依存してるから?

2009-08-23 22:50:04 | 時事
教職員が選挙運動をしてるというのを読んで,やっぱりよくわからないなぁと思った。日本の教員は日教組の人が多くて,その人たちは国歌を歌わなかったり国旗を掲揚しなかったり,つまり反日本なのか反政府なのかは知らないけど,とにかくそういうのが嫌いらしいのだけど,なぜそういう人が先生をやってるんだろう?。私立の学校ならそれでもいいと思うのだけど,公立の学校の先生が国を否定するって意味がわからない。国や自治体に雇ってもらって,それを否定した教育をしてるって事になるんだろうけど。

#って書いていたら,最近の日教組は力が弱くて先生の3割くらいしかいないって意見を聞きました。へぇー,そうなんだ。

リンクを見ると,賃金カットに反発とかいうのはまぁわかるけど,「国家のための教育が許せない」っていうのがちんぷんかんぷんです。
なんか子供が親とか先生に反発してるのをいい大人がやってるように見えるんだよなぁ。自分達を抑圧するものとか自分達に義務をかせる者に対して反発してるだけ。でもそれって生徒が先生に反発するのと一緒じゃないですか?。そういうのがかっこいいとでも思ってるんだろうか?
別の話で麻生総理とかをバカにする論調をマスコミとか,それに煽られた人たちが言ってるのを最近よく聞くんだけど,わたしは自分より偉い人を無能の様にいう感覚がよくわからなくて,それって自分が惨めだから自分より偉い人を貶めて独りよがりの満足を得てるって事なんだろうか?とか思います。
自分より成功してる人とか自分より偉い人っていうのは,わたしは自分より秀でたものがあるとか思うのですが,まぁ自分がなりたい方向と違っていたら,単純に「へー凄いな」と思うし自分がなりたくてなれないものだったら純粋に「凄い,わたしには無理」と思います。まぁ偉いとか優秀とかだけじゃなくてずるいとかそういう場合もあるけど,いずれにせよ,何か秀でたものがあったのは確かで,その人をバカにするというのは,逆に自分のコンプレックスとかルサンチマンをひけらかしてる様で,ずいぶんみっともないと思うのだけど…。
優秀だとは思うけど,嫌いとか賛同できないとか言うのは,まぁあってもいいとは思うけど,バカにする必要はないよねぇ。
人を貶めないと自分を偉いと思えないのはみっともないと思います。それから,権力者に反発するのがいい事だと言う人もいて,それはきちんと理路整然と批判すべきものでしょう。無軌道に反発するのって,反発することで自我を確認してるという,一種の依存だと思うんですが,そういう自覚をしてる人ってあまりいないようですね…。
なんてことを思いました。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

育児休業を取れずに辞めた女性もいるはず

2009-08-21 21:22:38 | 社会
<育児休業取得率>女性、9割に 男性は1%台続く」というニュースを聞いて嫁さん曰く,女性が9割なのは,育児休業ができない女性は退職をしてる(させられている)からでは?とのこと。
あぁーなるほどと思いました。育児休職の規定がある会社が7割弱なのに9割取れるのは変だろうとのこと。まぁ会社の7割と,休職した人数はカウントの仕方が違うというか,休職制度がある会社の方が,女性の人数が多いことが考えられるので,そういうこともありえるとは思いますが,やっぱりちょっとわかりにくいです。
厚労省の資料を直接読むと取得率の分母は「調査前年度一年間の出産者」の様ですが,これだけでは,妊娠の時点で退職した人は入ってない気はします。退職が望んでの退職なのか,退職せざるを得ない環境だったのか,退職を強要させられたのか,で,それぞれ問題の重さは違うかと思いますが,実際どの人が多かったのでしょう?。
一方男性ですが,少ないですね。制度の問題もあるかとは思いますが,こちらも制度外の雰囲気の問題もあるかと思います。「男の育児休業を阻むものはなに?」という記事もありました。
ここにもありますが,やっぱり査定とかに影響しないか?という不安が結構ある気はします。社長になった人とかが半分以上取った経験ありとかなったらみんな安心して取るかもしれませんね。こういうのは査定に考慮しないといわれても,実際に査定が悪かったときに,休職したのが原因なのかなぁ…とか,仕事できない人でも考えがちで(苦笑),なかなか難しいように思います。むしろ会社の方から「厚労省に目をつけられるので,お願いだから誰かとって欲しい」とかいわれれる位にならないと,安心して取れないのかもしれません。
余談ですが,自分が手術でちょっと長めの休みを取ったときに,会社に入って長期の病休をするのは若いときがいいんだろうか?,歳をとってからの方がいいんだろうか?と少し考えたことがあります。実際に会社の人とかを見回して,色んなパターンがあるなぁとは思いました。メリット,デメリットそれぞれあるんでしょうけど,それについてはまた別途。
以前,有給休暇を使おうとしたら会社に拒否られたとかいう話をネットで読んで,「有給は権利だからその会社はおかしい」と盛り上がってましたが,休むを取ることにはいろいろストレスを感じる場合もあるようです。制度や権利としてある休みを取ることに不利益があるのはおかしいと思うんですけどね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本の先駆者が世界の覇者になれないのは

2009-08-17 22:34:47 | 経済
dankogai氏がi-modeをiPhoneとかと比較してる文を読んで,今,i-modeの仕様を非難するのは後出しじゃんけんだなぁと思いました。当時何が大変だったかを今から知るのはとても難しいと思います。

少なくとも,当時webはPCやワークステーションのもので,携帯はせいぜいモデムとして使える程度のものでした。CHTMLであるにしても,その他いろいろと独自仕様であったととしても,IPでパケット単位(課金)でデータ通信し,ブラウザ表示したというのは画期的で,いろいろ苦労があったと思いますけどね。それをメモリーもふんだんに使え,画面も大きく,またパケット通信料も定額になった現在,新規に参入してきている方式と比べるのはあまりちゃんとした考察とはいえないでしょう。
最近日本が良くガラパゴスであるということで非難されます。その技術とかマーケッティングとかで日本しか観てなかったから海外に広めることができないみたいな話がいわれます。そうなんでしょうか?。

わたしは日本が先行して市場投入した技術で,後から海外からのごり押しにより方式変更になった技術というとTVのハイビジョン放送を思い出します。NHKは最初ハイビジョンをアナログで始めましたが,後からアメリカからとかの圧力でディジタルに変えました。確かに今はディジタル方式のTV放送が主流でディジタルへの変更は,そうおかしなことではなかったように思いますが,当時実際に放送を始めていたアナログに対して影も形もなかったディジタル方式を押し込んで,日本国内で採用させたアメリカ(だったと思う)のやり方は,ちょっと引っかかるものがありました。

わたしは西洋の国は先行して他の国が始めているサービスがあってそこに市場性があった場合に,自分達の権利がないサービスだったら採用することはほとんどないのではないか?という気もしています。もし市場性があれば,新規に自分達の方式を提案したり,普及してるその方式を標準化の場に持ち込み,そこに自分達の方式を押し込んだり,そういうことをして,しっかり利権をそこに入れ込むような気がしてます。これらは主にヨーロッパ的なやり方で,アメリカは自国だけで独自のやり方をやって,広まったら海外展開してというやり方が多い気がしますが。

正直,日本がトライアルをやって,いろいろ技術革新し市場を作ったのを海外の規格が塗りつぶしていくんだよなぁ,という無力感を感じており,それは技術的に優れているかとか,世界市場をしっかり視野に入れているかとは,また別の問題の様な気もします。むしろ政治力とか協力して最初から西洋の利権を入れ込んでおくとかそういうことの方が重要なんじゃないでしょうか?。

同じように考えるとお財布携帯が海外で広がらないのも市場的なものより政治的な障害もある気がします。もっとも,その前に非接触のプリペイドカードの方がステップとして先でしょうけど。

ちなみにわたしが一昨年フィンランドに行ったときはバスでスイカの様なカードが使われていたので,プリペイドカード自体がヨーロッパでは使われない…ってことなのかはよくわかりません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

言い訳として正論をかざす品格

2009-08-16 07:47:53 | ココロ
ネットでよしもとばなな女史が飲み屋で持ち込みをしたら「店長に注意されたのだけど,それで客を失っただろうとか,その店は店長が変わるか店がつぶれるだろう」と書いているのに疑問を感じている文章が話題になってました。
正直わたしもこの文章を読んで,よしもと女史の方にあまり好感をもてなかったのですが,ネットでも「自分達を特別扱いしろ」みたいに書いているのが不快だとか,「昔は良かったのに」と言いたげなのが不快だとか,そんなことが書いてます。
まぁ確かにわたしも同じようなことを思うんですが,ただ一番一番よしもと女史に共感しないのは,よしもと女史自身がその店長に注意,もしくはよしもと女史の行動で店員が店長に怒られたことの原因になっており,つまりよしもと女史が当事者であるのに,あたかも自分が客観的に「あの店は今後商売に失敗するだろう」と評してるからです。まったく利害の外にいる第三者が,この一連の流れを目撃して評していれば,まぁそういう見方もあるわな…とは思うのですが,怒られた当事者が,そういう客を大事にしない店は良くないと,しかもその「客」というのが自分たち自身だったりするわけですから,単に自分達がまずいことをやったことを正当化するために,言い訳を考えたように見えるのです。これって冷静に書いているようですが一種の逆切れですよね。「冷たい逆ギレ」と銘しましょうか:-)。
どんなに正論であっても,当事者だけで評している場合,それが本当に正しいことなのか?平等なことなのかわかりません。もしかしたら,よしもと女史が自分で飲食店を経営して,持込をする客がいても持ち込みは客を大事にするために許容すべきだといえるのでしょうか?。よくわかりません。こういうことは,当事者が語る上では客観的な意見じゃないのだと思います。それを頭がいい人は客観的な事実の様に語ろうとする,でもそれははたから見ると,自分を正当化するために言い訳してるとか,逆ギレしてるって言う風にもみえるんですよね。だからなんとなく,わたしはこの文を読んだときに品がないなぁ…とも思いました。ただ,一方でこの文が売っている本に書かれている…ってことを観るに,こういう文を支持する人も結構いて,それを計算して,こういう文を書いているのか?とも思うと,わたしがこう書くのも計算のうちなのかと思うと,だとすると向こうがさらにもう一枚以上上なのか?などとも感じてしまいました。品がないのも芸風…というか。
いずれにせよ,わたしが普段医療とかの話で書いているように当事者の意見は貴重だけど,それを一般論の様に,さらにまるで相手や世間のための様に語るのは,ちょっと違うような気がする,というようなことを,このことでも思いました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニューデリーの思い出

2009-08-14 11:16:13 | 所感
タイトルの様なことを書くとインドに行ったようですが,インドには行ったことありません(笑)。ここでいうニューデリーとは熊本にあるカレー屋さんです。
この店はずいぶん昔からある店ですが,ふと久々に見たカレーの穴で閉店していることを知りました。
驚きました。というよりショックかな。
わたしはカレーをスパイスから作るのが好きですが,そんなカレー好きに誰がした…かというとこの店でしょう。わたしがこの店に初めて行ったのは高校生のときで,25年位前かな?。高校のとき,まぁその年代にはありがちな辛い食べ物に挑戦とかそういうことを他の店でやっていた年頃;-),よく出入りしていた楽器屋に,近くに辛いカレー屋があると教えてもらいこの店のことを知りました。当時はカレーというとルーのカレー。とろみのあるそういうカレーしか知りませんでした。熊本の片田舎ではそういうカレー屋しかありませんでした。
ニューデリーは熊本に中心街からはちょっと外れたところにある小さな店でしたが,熊本では珍しいルーではないカレー,インド風のスパイスが効いたカレーを出す店です。といってもインドカレーではありません。ナンとかはなくてカレーをかけるのはターメリックライスです。具もいろいろ選べますが,タブーはありません(豚や牛もあるってこと)。というか,具の塊が多くてそれだけ観ると西洋のシチューのようですが,それでもソースはスパイスがかなり効いたものでした。
後になって思うと,どこの店に行っても,こういうカレーはありません。普通はもっとインド風にしてしまうか,それとも普通のカレーにしてしまいます。豪華な具だけどソースはスパイスが効いているというカレー屋は…そうですね,荻窪のトマトとかもそうですが,でも,もっと違う味です。

ちなみにホームページはありませんのでGoogleでカレーとか熊本とかニューデリーとかで検索するといろんな人がコメントしてます(^^;)。
そういうカレー屋ですが,高校の友達と月に一回出かけるようになり,辛い(指定できる)カレーを食べているうちに,わたしは卒業し福岡に行きました。でも帰省するたびに寄っていたし,上京してもやっぱり帰省するたびに寄ってました。当時はマスターも若く,奥さんもお店に出ていて,息子さんも小学生くらいで…という感じでした。顔を覚えてもらいましたし,その後わたしの高校の友人がバイトに入ったこともあり,良くしてもらいました。
それから20年以上経ったので,マスターもずいぶん歳をとって,またここ数年は店員を雇わず一人でやっていたので結構辛そうでした。上記の検索とかで色んなところ読むと,マスターの愛想が悪いとか書いているところがありますが,わたしはそういうことは思ったことはありません。ただ一人でやってると,店が回らず,どうしても客席に気が回らないことは多かっただろうとは思います。無口で人見知りをするマスターだったというのもあり,一見さんに愛想よくできなかったというので誤解されてる部分はあったのかもしれません。
ネットをみても店を閉めた事情を知ってる人はいないようです。まぁでも,ここ数年の話を知り合いとかから聞いていると,閉店したこと自体はそんなに不思議ではないのかなぁ…と思ったりもしてます。
いずれにせよ,わたしをカレー好きにしたとても大切な店でした。そういえば卒業して20年以上,「他の同級生は結婚とかしてるけど,貴方はどう?」と聞かれてうまく答えられなかったわたしが,ようやく2年前くらいでしょうか?嫁を連れて紹介できたことだけは,悔いが残らず良かったと思います(^^;)。また熊本の街とかあるいているとばったり会わないかなぁ…そんなことを思ったりします。どうもありがとうございます。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東海地震ではない

2009-08-11 22:18:30 | 環境・自然科学
今朝未明地震で目が覚めました。5時くらい?。結構ゆれたので,どこだろう?と思いTVをつけたら静岡の近くの海。震度が6弱のところもあります。これはもしかして東海地震?と思いました。あとちょうど台風が静岡あたりに接近してるときでもあり,なんか散々な感じだなぁと思いました。
…とか思ったのですが,半日経ってみてみると,意外に被害は少なくて,建物の全壊とかほとんどない様子。一応亡くなった方もいるので,大したことない…というわけには行かないのですが,いわゆる「東海地震」が想定してるような大地震ではなかったようです。でも東名高速の路肩が崩れて通行止めとかあってるので,これからのお盆休み大変なことにはなりそうなのと,あと今日の台風はの被害はどうだったのでしょう?。
で,東海地震だったかというと公式には「東海地震ではない」とのことでした。大きさが小さいのと,地震のタイプが違うということで東海地震ではない…ということですが,それは別の言い方をすると「東海地震はまだ来てない」ということなんだろうなと思いました。
ここから不謹慎なことを書きますが,東海地震が来てしまうと困る人たちがたくさんいるんだろうな,と思いました。いや大地震が来たら本当に困りますが,東海地震が来て,意外にたいしたことなくて,そしてまたしばらく数十年は大地震が来ないとなると,ある意味めでたしの様にも思いますが,東海地震に備えてきた人たちのお仕事はどうなるんでしょう?:-p
というか,関東大震災の被害がものすごかったせいか?いつからか東海地震に備えて色んな設備投資がされている気がしますが,そこにはマーケットが既に形成されてるのだろうな?と思います。これでこなかったらどうするんだろう?。
とか書くと無駄遣いといいたいのか?と誤解されるので弁解しますが,わたしは東海地震を想定して多くのリソースがその予想とか対策に費やされたことが,日本を地震研究の先進国にした原動力になっていると思うので,良いことだと思います。ただ一方でここ十数年を省みると,東海地方以外にも,関西や新潟や,あと北海道とかで大地震が起きてるわけで,特定の地震だけではなく,もっと広く日本列島全体に地震対策を適用したり,またそこでの地震予想の研究を広めることはできないのか?という気もします。
もちろん,今回の地震が東海地震だとはわたしもいうつもりはないので,これからも東海地震を想定した体制というのは続けていけばいいと思います。でもいつかそういう時期も来るんだろうし,地震はいたるところで起きているんだしと,思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文明社会の野蛮人は増えているか?

2009-08-10 11:46:03 | 社会
文明社会の野蛮人」という文を読んで思ったのですが…。つまり技術が高度になって身の回りの機械がブラックボックスになったので,ユーザはその仕組みを既に考察しなくなってしまったという話。スイッチを入れてTVが映る仕組みを今の人は考えない…と。
こういうのを「高度に発達した科学技術は魔術と区別がつかない」という言葉で表していた人もいました。
この危機感はわたしもずいぶん前から感じていて,だいぶ前に日記かどこかに書いたような気もします。ただ,その危機感は今も変わらないか?というと実はそうでもありません。
一つは昔の人はみんな機械の仕組みを知っていたか?というとそうでもないかな?ということ。そして機械の仕組みを知る人も,技術の理解しやすいところというのは時代によって変わっていて,昔も今も仕組みを考える人はいるんじゃないか?ということです。
例えば30年前は理系小僧というとラジオが聞ける仕組みを一生懸命勉強しましたが,もしかしたらお米の脱穀の仕方とか堆肥の作り方とかには興味がなかったかもしれません。また今の人はラジオの作り方は知らなくても,java scriptがかけたりwindowsのAPIを知っているかもしれませんし,ネットのパケットをみて何をやってるかを解析とかしてるかもしれません。
確かにハードウェアに関心を持つ人は減ってるかもしれませんが,それは関心のいくところが移っているだけの様な気もします。
昔のラジオ少年が興味を持っていた事に今の理系少年が興味を持たないのは今の少年の意欲が低いからじゃなく,単に世の中が話題にしないからではないでしょうか?。今の若者はネットのセキュリティとか,また脳の科学,遺伝子のこととか興味あるかもしれませんよ。
遺伝子科学というと,わたしは若い頃から多少興味があったのですが,物理とかに強かった自分には,具体的に遺伝子の解析とかをどのようにやるか?というのは未だにピンと来ません。この歳になって人間の体の中で起きている化学反応についての本とかを読んでいておぼろげに見えてきたのですが,なんか若い頃に想像していたのと解析の仕方が違っていて驚きます。なんかTVとかで解説するのを聞いてると,あたかも人体の中の化学物質や細胞とかの動きがなにか顕微鏡か何かで直接観察できるかのように表現してることが多いように思うのですが,実際は大量の細胞をすりつぶして,ミキサーにかけて,そしてその中の物質を薬品で測ったりとかしてるのもあるようです。大体動きを見るとかいっても体から体液を取り出して試薬を使って反応を見るとかで,直接ものの動きを追ってるわけでもないよな…と思います。
というわけで,一般の理系少年が,そういう具体的な解析のやり方とかをわからないとしたら,その辺の紹介の仕方とかに具体性がなくてなんか漠然とした概念ばかり紹介するから悪いんじゃないか?とか思ったりもします。わたしはコンピュータの方はわかりますが,コンピュータの方の技術の紹介も一般向けにするときにはかなり概念的になっていて,具体的にどういう風にするか?とかいうのはわかりにくくなってるように思いますから,色んな分野でもそうなんでしょう。
そういう中で先日知ったカナダの高校生がプラスチックを細菌で分解する方法を発見とかいう文章は,結構具体的にどうやったかがわかっていい解説だと思います。最新の科学も結構自宅にあるものを集めてこつこつとやればできることが多いと思うのですが,なんか一般にそういう風には紹介されないんですよね。こういう風に中高生とかがトライできるように技術を紹介していくことこそ必要なことであり,それができれば,世の中の電気製品がどういう風に動いているか?というのは,たいして知らなくてもいい様なことなのかもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする