たろの日記ページ,gooブログ版

http://taro-r.sakura.ne.jp の分家です。一部内容が重複してます。

平和と格差

2007-08-28 14:22:17 | 社会
先々週『「丸山眞男」をひっぱたきたい』という論文が話題になってるのをネットで知りました。この論文はすでに雑誌で発表されていて,それに対しての反論とかも雑誌に掲載されたようなのですが,その反論自体が的を得てなくて…って話。このことを知ったのは,例によってアンカテさんっだったりするのですが…。
要は…フリータで格差社会の底辺(という表現はあまりよくないのですが,理解しやすいように便宜的にこう書きました)にいる人の意見として,平和というのは,現在の格差が固定された世界であり,すでに底辺にいる自分たちは浮上できない…と。その不平から,戦争が起きれば社会は流動化すると,戦争を肯定的にも取れることを書いたので,その部分だけに脊髄反応した人が多く,真意が誤解されてたとの事。
ネットのほうはいろいろ冷静に反応する人も多く,上記のアンカテさんもそうですし,曹達泉さんでは左翼とかそういうのも取り上げて論じてます
わたし的には,もともとの意見の「平和」(括弧つき)に格差の固定化があるっていうのはそうだなぁ…と。で,結構そういう視点が見落とされてる…と思いました。
現在格差社会が問題だといわれ始めているので,格差が問題なんだと認識してこういう意見が出てくるのでしょう。一方で「格差というのは存在するものだ」という意見も最近は出てきます。後者は格差があるからほっておくというのではなく,あるからこそ,苦しむ人をなんらか助ける必要があるというものです。問題は問題なんだけど,「格差をなくす」…っていうこと自体には無理があるのだろう…とはわたしも思います。人が同じように報われる社会…というのはやはり無理があると思います。以前から書いてますが,日本のように階級がない社会では,社会のトップと一番下が同じような尺度で比較されて,その差が制度ではなくて本人責任のように言われてしまうという残酷さがあり,そのある格差がより重たくのしかかってきます。
わたしは本当に困っている人,食べられない人や病気で苦しむ人は経済的弱者だからこそ助けなくてはいけない…とは思いますし,ある程度格差が生まれるのは,仕方ない,というかひとつの尺度で人の差を比較すべきではないと思います。
ただ,最初の論文で,忘れがちな重要な指摘だなと思ったのは,結局,現在の裕福な層が,既得権の保持を主張していて,それが平和であるということ…。つい4,5年前の経済的に問題があった日本では国民全員に痛みを伴う改革を,小泉首相は訴えたけど,いつの間にか,一部の人たちは「以前と同じような」暮らしを確保する維持するために,それ以外が浮上することに反対していると。
現在は社会構造が変わっていく段階がまだ続いていて,不況から脱したといっても,高度経済成長時代のようにみんなに希望がある時代までは復活していません(あの時代が本当に良かったのかは疑問ですが)。ですから先に抜け出した人が,更なる良さとか,既得権を主張するのは,まだ早いのかもしれない…と思いました。
まだまだ痛みをみんなが受けないといけないのかもしれないと。
うーん,この問題は難しい。最近不況を脱したと思ってるのか,政局も浮かれていて閣僚の粗探しばかりしてますが,まだまだそういう時代じゃないように思います。
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お仕事とドーパミンと天才と

2007-08-26 21:02:42 | ココロ
アンカテさんのドーパミンの話を読んで…。要は数学者は数字の問題を考えるとドーパミンが出る。つまり気持ちいい…って話から,ある仕事をやっていると,ドーパミンがでる人っていて,そういう人はいくらその仕事をやっても,気持ちよく集中できるので,そういう人にはかなわない。だから自分にとってドーパミンが出ることを仕事にしたほうが良い…という話です。
まぁごもっともです。同じというか似たようなことは考えたことがあって,わたしも今自分がやってる仕事はわりとそういう部分があります。
ところで,わたしは以前(学生時代とか),「天才」というのは努力しなくても大成する人と思っていて,それに対して努力して成功する「秀才」がいると。いろいろ考えて工夫して成功するのは天才じゃないと思ってました。ですが,今はそうは思ってなくて,天才というのは,努力を努力と思わない,好きで楽しくやっていると成功する人と思ってます。その過程には,他の人から見ると延延努力しているように見える場合もあるのだけど,本人はただ楽しくて,延延と練習しているとか…。
そう考えると,上に書いたドーパミンがでるというのも,その分野の天才であるし,何もしなくても成功する人は少なくても,楽しく努力して成功する人は,まだ結構いそうにも思います。
ですが…,やっぱり天才が天才なのは,意外にひとつの事をずっと続けていても飽きずに楽しくやる,つまりずっとドーパミンを出し続けるっていうのは誰でもそうでもないようにも思います。
たとえば子供が野球を始めるとする。最初楽しくて毎日数時間ボールを投げていたとしても,そのうち飽きてしまう場合が多い。そうなると疲れたとか思ってだんだん練習しなくなる。そう思わず延延と続けるのが天才ですが,やっぱり多くの人は飽きてしまう。
仕事もそうで,覚えたては面白くて延延続けていても,だんだん飽きたり,壁に当たってしまうとなえてドーパミンが出なくなる。まぁ壁に当たらないのが天才という話もあるのだけど,やっぱりそういう人は少ない…。
というわけで,その時に自分がドーパミンが出る仕事というのは何かしらあるとは思うのだけど,それを何年も続けられるかは難しい。ところで会社というのは,そうやって飽きて仕事がつまらなくなると効率が下がるので,単純な仕事は,ある程度時間がたつと配置換えをするような工夫をする場合もあります。ひとつの事をやらせたほうが向上するようにも思うけど,飽きて仕事が雑になるほうが問題になる場合もあると…。
まぁそういうわけで,やっぱり,ドーパミンが出ることを仕事にするっていうのはそんなに簡単ではないと思います。飽きてドーパミンが出なくなると,自分ひとりで,飽きないようにいろいろ工夫することもできますが,それはやっぱり秀才なのかな?と。ちなみにわたしはそういうところあります(苦笑)。
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画像認識と個人情報

2007-08-23 11:39:40 | 所感
ちょっとネットを回っていて,最近プライベートの動画とかがアップされてるけど,そのうち検索されるようになるかも見たいな事が書かれていたので。
別に異を唱えるわけじゃなくて,ふと思ったことなど。
画像検索で顔とかから個人が特定できるようになるかもというのは,そうかもしれないし意外にそうじゃないかも…とも思ったりします。わたしが音響屋だから,音のことを例に挙げると…,実際音声による個人認識は,研究が始まって30年…いや,たぶん理論的にはもっと前から行われているのだろうけど,いまだに実用に耐えるものは作られてません。そういう意味で言うと顔はどうなんだろう?とも思います。
でも音声より顔のほうが簡単そう…って言うのはあるかもしれません。
実はネットとかコンピュータとかが急速に進歩してできるようになったことっていうのは結構偏っていて,記号化されたものをより複雑にとか,より大量に処理して解ける問題は,実用化されて来てます。ですが,物理空間にある情報を記号化する,つまり音声や画像情報から処理できる記号を取り出す…という処理方法自体はそんなに変わっておらず,現在のメディア処理の壁はそこになってる気がします。つまりコンピュータはテキストというかキャラクタしか処理できてないと。
とはいえ,なにかコロンブスの卵的な発想があると急にあることはできるようになったりします。グーグルの画像検索とかは,画像自体を検索するのではなく,画像にリンクされたテキストを検索するというまさにコロンブスの卵的な発想で,ある程度必要なことができるようになりました。まぁつまりメタデータとして取り扱うことにより,画像や音声というコンピュータでは扱いにくい情報を扱えるようにするっていうのが現在の流れですが,そういうなかかから何かコロンブスの卵が発見されれば顔の認識も実用に耐えるものが生まれてくるかもしれません。
こういうコロンブスの卵的というか,そういう発見は,タスクというか何のためにどういう結果が欲しいかをよく検討すると発見されたりするみたいです。音声研究者とか画像研究者とか狭いところをやってる人たちは,それ自体の情報の精度を上げることに一生懸命で,こういうコロンブスの卵的な発見ってするのが苦手だったりするので,意外なところで,こういうことは誰かが発見するのでしょう。
まぁそうはいっても,最近画像認識は流行ってるので,ここ数年で大きな進歩があるだろうなとは思います。ですので,数年たったら画像データから個人情報が引き出されるかもしれないという予測は…まぁあってるだろうなぁと思います。
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物価の話,食料自給率の話

2007-08-20 11:28:41 | 時事
全然違う話を二つ。実は一週間くらい前に書いた文章ですけど…。
先日から何度か「野菜の値段上がってませんか?」とか書いてきましたが,どうやら,本格的に物価が上がってる気がします。燃料の値段が上がってるのはニュースで良く聞きますが,燃料が上がればすべての物価に響くのは当たり前としても,実際車に乗らない人なので,あまり直接は感じてなく…ただ,最近飛行機の安い値段設定が減ってるとかは思ってました。マクドの値段が上がったという話はニュースになってましたが,どうやら今度は
Coco壱も値上げするようで全国外食チェーンもそろそろ全体的に上がるようです。定価がないものの値段は上がっているのですが,コンビニのジュースとかアイスとか雑誌とか切りのいいものの値段が上がってないとか,あと家電の値段が上がってないらしいので,今一つ物価の上昇が実感してない人もいるんでしょうけど,やっぱり上がってるよな…と。オープン価格のものが増えてわかりにくいのですが,結構ちょっとしたものの値段が上がってるようなきがします。最近乾電池とか値段上がってません?。
この物価の上昇,インフレなんですか?,リフレなんですか?。インフレが悪い…とは言いませんが,もう何年も景気の悪さをいいわけに賃金上昇も据え置きされているので,ものの値段だけが上がるのはちょっと辛いように思います。
もう一つ…。
食料自給率,13年ぶり40%割れってことで食料自給率の低さが言われてますが,これもずっと言われていていまだに直らない話。果たして自給率が低いとどうまずいか?。
まぁまずいと思うんだけど,今困ってないからなぁ…という雰囲気がひしひしと感じられます。何とかしようという感じが全然しない。
自給率が低い理由は日本で農作物を作って買うより,外国から買った方が安いからというのは明白ですが,もう一つあまり言われてないのは,日本の農作物を海外に売らないからでは無いですか?。海外から食料を買ってる以上,日本のものを海外に売らなかったら余ってしまいます。海外の食料を買わないと,すぐに圧力かけてくる国がいますよね?;-p。そうなると日本の食料を海外に売らないと日本の農家はやっていけなくなると思うのですが,どうもまじめに海外に食料を売ろうとしてる気がしません。
…といいつつ,現在ニュースになってるように日本のお米や赤ちゃん用ミルクが中国で高級品として売れているらしいという話もあります。くだものが海外で評判がいいという話は結構前から聞きます。というわけで,少しはいい方向に向かってるんでしょうか。これまで日本の農業は行政や農協によって方向性が決められてきてますが,まぁそれ自体を悪いとは言いませんが,海外に対して,日本の農作物を売っていくということが結果的に自給率を上げる気がするので,その辺も含めて農業行政を考えて欲しいな…と思います。
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九条と自衛隊

2007-08-16 10:17:04 | 時事
昨日は終戦記念日。ネットを回っていたら,終戦記念日の由来の話とかもいろいろあったのですが,まぁそれはそれでいい。むしろお盆の由来の方がへーって感じでもありました。
その話は書き出すと長くなるので,置いておいて,TVの話。
終戦記念の日だからか,NHKでは夜数時間の特番で,いわゆる憲法九条に関する議論。終戦の日に憲法九条なんだ?…とちょっと思いました。一般から募集したと思われる人を数十人,その手の話題が得意な人を数名集めての討論会…というか。まぁこの手の番組はNHKは得意なんだけど,討論会というよりガス抜きみたいになってしまう。話が噛み合わず,みんなが言いたいことをいうのは,専門家だけでも一緒なんだろうけど,話すのになれてない人に喋らせるので,見てる方は何を言いたいのかもわからなくなるという意味で:-p。
もっとも,こういう見ていてつまらない番組をやっちゃうところがNHKの良心というか民放だとTV受けする意見をとかしゃべり方をする人だけをTVに出すからねぇ…。
実はこういう番組で一番興味深いのは,話の流れをコントロールしようとしてる司会者だったりするんだけど(笑)。
というわけで,憲法問題と自衛隊の話だったのですが,改憲すべきか,護憲かという二項対立をしばらくやった後,自衛隊を軍にすべき,現状のママ,廃止すべきという三項対立にしたと思ったら,廃止すべきという人に司会者はほとんど当てなかったのが笑いました:-)。まぁ最初の二項対立の時にすでに,軍なんか無くして,援助とか経済とかでやっていくべきだとか言う人がいたから,そういう路線になっちゃわなくて良かったけど。経済でも人は死ぬんですけどね。だから恨みを買うし武力行使される…ってわけで,軍を持たなきゃ,相手は撃ってこない…っていうのはわたしはそこまで他人を信用できないです。
話がそれたか…。そうそうおもしろいというか時代だなぁ…と思うのは,そういうわけで,自衛隊廃止論者はほとんど無視されていて,結局自衛隊の存在自体はみなさん認めてる…っていう感じだったところです。現状の自衛隊を容認しているという意味では,改憲派も護憲派も多数って感じ。自衛隊廃止論者も少なければ,逆に軍備増強論者も少ない。
つまり現状の自衛隊が憲法上あってないから,改憲すべきという人と,あってないけど,ブレーキになるし,平和の理念だし今のままでいいんじゃない?という対立のように感じました。あっ,今のままで合憲という人もいましたけど。
個人的には,憲法どおりに自衛隊が制御できれば,現状に合わせるのが理想だとは思うけど,日本人って法律を守らない国民性だからだいじょうぶかなぁ…という気はします。実際に法律に照らして問題ない行為でも,気に入らないと一斉に糾弾するのが好きな民族みたいだし。そういうのを「私刑」って言うんですよ:-p。だからきっちり自衛隊を憲法で規定しても,その時の時代の雰囲気に引き摺られてまたずれていくという様な不安感はあります。
あと法律を変えると,すぐに法律使おうとするお役所もちょっと気になる。つまり憲法改正手続きを決めたら,すぐに改正しようとする動きを見せてるというか。手続きを決めることには賛成なんだけど,変えること自体に賛成かというと,そういうわけで結構難しいなと。
そういえば,九条を改正して自衛隊を合憲とする…というのは,単にそれだけじゃなくて他の問題,特にアメリカとかとの距離をどう変えていくか?とセットだと思うんだけど,その辺の議論は全くでなかったようですね…って途中で飽きたから消したけど:-p。
というわけで,まぁ例え夜の7時過ぎから11時過ぎまでやっても,そうまとまった意見が作られるわけもなく,難しいな…と思うだけでした。でも話の重心がやっぱり時代で変わってるのは興味深い,こうやって時代は変遷していくのだと。あと今回閣僚や議員を出さなかったのはNHKの良心だと思った(皮肉)。断られたのかもしれないけど(笑)。
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温暖化対策は本気なのですか?

2007-08-14 11:40:15 | 社会
今発売になってるヤングサンデーの絶薬に,地球温暖化に対して市民運動をやってる人の話が,前回から続いていたのですが,そこに二酸化炭素を出している大半は地球にある百いくつかの工場だという話が確か載ってました。これはつまり発電所とかそういうところがほとんど出している…って話でしょう。
別にこの話に触発されたわけでもありませんが,現在われわれがやっている温暖化対策というと,電気をこまめに切ったりとか,ごみを分別したりとか,省エネの製品に買い換えたりとか,レジ袋を使わなかったりとか,まぁたくさんあるんですが,実際こういう草の根活動ってどれくらい効果があるんだろうか?とかいう気もします。クールビスもずいぶん定着したと思うけど,二酸化炭素の排出量はますます増えてるって話もあって,効果があるのか?という気もします。
もちろん,こういう行動が悪いとは思いません。二酸化炭素削減以外に省資源とかの効果もあるだろうし,効果以前に意識というか,考え方,個人の価値観として省エネ省資源…を実践することは大事なことでしょう。でも社会全体とした場合,いくら積み上げが大事とはいえ,市民一人ひとりの活動の広がりに頼るというか,逆にそれであたかも実践できてるような錯覚を覚えるのもちょっとまずいんじゃないか?という気もします。
なんとなく漠然と思うのは,地球温暖化対策は地球全体としてはたぶんもっと悪くなるまで抜本的には変わらないだろうと。もっと悪くなるというのはたくさんの死者がでるとか,国が荒れて難民が出るとか…,そこまで行かないと今のままのように漫然とした対策がだらだら続き,たいした効果が出ないのではないか?と。これはそう望んでいるのはなく,なんとなくそういう悲観的なことを感じてしまうのです。
まぁつまりは,日本もそうだけど,先進国があんまり真面目に,つまり自分たちが痛い思いとかをしてまで何とかしようとしてる感じがしない…という感覚でもあります。だいたい発展途上国から排出権を金で買うという発想自体が,いったいそれ何だよ…って気がしないでもないし。
で,先の絶薬の話に戻ると,技術の発達で省エネの製品は増えていて,電気とかの使用量もものすごく減らせると言ってますが,まぁそれは間違いではないのでしょうけど,製品を買い換えるのも生産とか販売とかのエネルギーを考えると,どんどん買い換えれば良いって物じゃなくて,まぁ結構微妙なさじ加減じゃないか?という気もします。
科学技術と省エネの話というと,確かに現在の日本の技術者は省エネを視点に物を開発してるかもしれませんが,結局は自社製品を売るためのアピールポイントとして開発してるので,たぶん全体のサイクルを取りまとめているわけではない。技術者の上で開発判断をしてる会社は,会社が儲かるという視点で開発を判断してるわけでしょう。
ちょっとわかりにくいけど,要は,技術開発を会社とかを超えてプロデュースする人は今のところは,あまり環境対策を重要視して判断してないだろうな…ということで,そういう人が必要…ってこところまで,まだ日本は,世界は追い詰められてないところに本気を感じないというか…。たとえばオール家電も原油採掘,輸送,発電時の二酸化炭素や熱の排出量を加味しないと,本当に地球に優しいのかはわからないですよね?。あと,製品の開発時,破棄時にもね。
というわけで,技術をいろんな境界を越えてプロデュースする人が,環境という視点でやっていくような感じにならないと,…と言うかなれば,もっといいものができると思う。今は単に自社製品を売るために省エネ製品を作ってるだけなので。
というわけで,まぁいろんなところで省エネを聞くのですが,どうしてこういう草の根の話ばかりなのだろうと,時々思います。あぁー,このまましばらくはどんどん悪くなるんだろうなぁ,どこまでいったら,本当にいろんなことを犠牲にしてまで,地球温暖化を止めようとするのだろう?,そしてその時でそれは間に合うのかなぁ…と時々思うのです。
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子供とNHKと戦争

2007-08-08 21:01:19 | 歴史
先週末,夜NHK教育を見ていたら,子供(小中学生)が戦争について語るというか考えるというかそういう番組をやってました。NHKはこの夏sengo62というのをやっているようで,まぁ終戦が近いし,夏休みということで,例年こういうことはやってるんだろうけど,今年もたくさんのシリーズをやるようです。
見たのは「土曜かきこみTVスペシャル」というのでいつもやってる番組の特番だったようですが,掲示板に子供たちに書かせて議論をやってるようです。戦争自体に関心がない…という声がありましたが,そういう声自体を子供が発しているところがちょっと面白かったです。まぁ子供中にもいろいろいるってことで,戦争が良くないとかいう声がある中で,「戦争はなくならないよ」という発言をした人をインタビューしていていて,その人はまぁ結構絶望感が強いというか「大人がこれだけ話し合ってなくならないから」みたいなことを言っていて,なるほどとは思いましたが,それを子供の視点で言っちゃう辺りに,周りの大人がそういってるんだろうなぁ,みたいなことを感じたりも。
まぁネガティブな意見は大人っぽく見えるけど,子供の視点で世界の限界を語られても,そんなに最初から絶望してどうする?と思ったりもします。もっとも子供は「大人」ということをよく言って自分たち以外の世界を指しているのだけど,大人も別に政治とか国際情勢は必ずしも自分たちがコントロールできる世界でもないので,あまりそういう自分の外と切り離しちゃうのもどうかな?とも思ったりも。こういう視点というか対決構図はTVとかマスコミとかそういうのが作り上げてるんだろうなぁ…。確かに自分たちだけで何とかなる問題じゃないけど,方向性を見失うとますます悪い方向に行くと思うというか…。
まぁあまり細かいところを突っ込んでも仕方ないというか,子供に考えさえる番組だから,大人が突っ込むべきじゃないですね。思想的なものを感じたり,政治的なものを感じたりはするんですが,子供に戦争は良くない…というメッセージを刷り込むこと自体にはわたしは異論がないのでこういう番組を丁寧に作るNHKの姿勢は好きです。民放もNHKを批判するならこういう特集を組んでみろよ…と言いたい:-p。
というわけで,このシリーズ,どれだけこの夏見るかどうかはわかりませんが,見るにせよ見ないにせよ,考える(というか私の歳だと忘れない…って感じか)きっかけにはなりそうです。
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世代間の比較ってどれだけ意味があるんだろう?

2007-08-04 22:11:25 | 時事
参院選の結果…が良くわからないというのは先日書いたけど,他のページを回っていたら,負けたのは…まだ選挙権のない子供たちだという意見がありました。言ってることがわからないわけでもありません。あと,「 ずっと高齢者のターン」という文章も他のところにあり(相互にリンクしあってはいるけど),つまり年金問題で年輩の人が得をし,若者や子供たちは,そのしわ寄せを受けているし,しかも今の若者には未来に対する希望が無い分だけ辛い…と。
この辺の話は年金とか社会保障の根本の問題であるので,記録漏れ問題よりずっと重要な話ではあるとは思いますが,年金制度で良く起きるこれからの若者たちへの悲劇というか,そういうのってどうなんだろう?と考えて,やっぱり良くわからなくなります。
この文脈で出てくる話で若い人が年寄に搾取されているような,年寄は得をしているような話があるけど,本当に若い人は年寄りに搾取されているのでしょうか?。
自分の経験からすると良くわからない…としか言えません。わたしの父親の時代に若者には夢があったのか?,祖母の時代にあったのか?,団塊の世代はあまり知り合いがいないので,良くわかりませんが…。
年金問題に関していうと,わたしの父親はわたしが物心ついたころ,わたしの祖母に毎月仕送をしてました。祖母は幾らか年金をもらっていたようですが,明治生まれの人なので国民年金なんて納めてないのではありませんか?。でも祖母は「ひきあげ」なので,外地に財産を置いて帰ってきてるわけです。ついでに父は招集の歳ではなかった様だけど,戦後の焼け野原の時代に仕事を始めた世代です。
祖母はもう亡くなってしまいましたが,国民年金を納めた額よりたくさんもらい(この辺よく知らないのですが,最初は25年納めてない人ももらえたんじゃありませんでしたっけ?),父は年金を支給されてるわけで,彼らは年金に関してはいい目を観てるかも知れませんが,今よりもずっと戦時中・戦後の「明日はどうなるかわからない時代」を生きてきたように思います。数年前までの就職難の時代より,もっと大変だったんじゃありませんか?。そしてわたしは将来年金をもらえるかわからないけど,現在の年金制度のおかげで父を経済的に支援する必要がほとんどありません。誰の時代が一番大変?。
それにそもそも世代間で経済を断絶する意味は何なんでしょう?。親が歳を取って経済的にやっていけなかったら,本来は子供が面倒をみるのではないか?。年金制度というのは,むしろ親と子供が助け合わなくても生きていけるようにし,労働の流動を進めるためにやった政策ではないか?という気もします。三世代経済が一緒であれば,世代間の経済格差はたいした問題では無くなるようにも思います。
まぁそれはちょっと言い過ぎというか,今更そんな時代には戻れないよ…ってことなのかもしれませんが,まぁそれならそれでいいとして,やっぱり世代間での希望とかそういうのを,違う時代の人がシミュレーションするのは無理があるなぁ…とは思います。価値観とかは文化とか常識とか,経済状態以外にもいろんな違いがあるし,そこの中からみるのと後世に外からみるのでは,主観と客観くらいの違いがあるのではないでしょうか?。
ついでに書くと子供のセカイ感は特殊であり,大人が想像するのも結構難しいと思います。
わたしはむしろ今の若い世代が年金とかで将来苦労をするというのは実際にそうであるにしても,その考え方は「空気」みたいなものではないか?という気がします。そんな空気をつくって誰が得をするのか?何のためにするのか?そっちの方が気になります。
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冷夏?,野菜

2007-08-02 22:06:52 | 時事
わたしは自宅に気温を一時間毎に記録するロガーをつけているのですが,そのデータを久しぶりに吸い上げて気づいたこと。
わたしが海外に行って不在だった一週間…とても涼しかったのですね。自宅は木造なためか,夏場,昼間はえらく温度が上がり,30度,いや,先週の昼間とかは35度を超えているのですが,わたしがいなかった週は25度ちょっと位を変異してます。ずっと天気が悪かったのか…。
なんとなく最近思ってるのですが,今年の夏って冷夏じゃありませんか?。もう8月なのにそこまで暑くない。よるとか結構涼しいように思います。体を壊して体調が変わったせいもあるかもしれませんが,先週までわたしは羽布団をかぶってましたし,今も肌布団2枚くらいを重ね着してちょうど良いくらい。例年だとタオルケットを腹にかけて寝るだけでも寝汗をかいていた気がするので,えらい違いです。まぁ足が冷えるとかいうのはやっぱり体調のせいなきもしますが。
というわけで,異常気象。地球温暖化…,今年は冷夏に出るのでしょうか?。そういえば,以前原発の事故があって,夏の冷房が危惧された年も,冷夏でなんとかしのげたんだよなぁ…。
あと,別の話…。
日本人は米国人より野菜摂取が少ないとしても」という文書を読んでいて…。まぁ文化的…というか経済的なものと肉の食べる量が関係するというのはそうでしょうね…と思いました。あまりリンクの文章の言いたいことと関係しないのでしょうけど,北欧を旅してきて思ったのは,やっぱり野菜は良く食べてるなぁと。
ただし,内容が少し違う。結構生でよく食べる。パプリカとかきゅうりとか,レタスとか。あと日本人は大豆を食べるというけど,向こうもえんどう豆かインゲンか良くわからないけどビーンズはよく食べるみたい,しかも生で。日本人に特徴的だと思ったのは,根菜を良く食べるってことじゃないでしょうか?。向こうはジャガイモはもちろん火を通してだけどよく食べるようだけど,大根みたいのとか食べるのでしょうか?にんじんはあるかな?,あとごぼうは食べ物と思わなかったくらいだから食べないのでは?。
それから果物。日本人はあまり食べないんじゃないかしら?。果物を野菜に入れていいのかはよくわからないけど,肉じゃないという意味じゃ野菜側かと。
そういえば韓国は瓜をよく食べると聞いたことがあるけど,野菜の摂取量を重さで比較するなら,レタスとかに比べれば,瓜とかの方が一回に食べる重さは多いように思う。
ちなみに,野菜摂取量というとサプリメントの話につながるのかもしれませんが,個人的には繊維にしてもビタミンにしてもサプリより野菜や果物で取るほうが効率が良いと思うので,わたしはなるべくそっちでとるようにしたいと思います。
あと,どうでもいいかもしれないけど,最近野菜…高いと思いません?。スーパー自体全体的に高い気がするけど。
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選挙

2007-08-01 17:03:28 | 時事
さて,参議院選挙ですが,民主党がぐっと議席を増やし,与党は過半数割れ,歴史的な大敗になったといわれているようです。
終わった後に後出しじゃんけんの様なことを書くのもなんですが,まぁ投票前に誤認識の意見でも書いて顰蹙を書くのもなんなので,終わった現在,ちょっと今回の選挙について書いてみます。
今回はわたしが選挙期間中丸まる一週間以上日本に不在だったためか,帰国後一生懸命情報収集しようにも,ぜんぜん争点が見えない選挙でした。まぁ当然ですが,報道も地震とか原発事故の話題を多く取り上げていたというのもあります。おかげで変な評論に惑わされなくてよかったという気もしますが,仕方ないので,自民と民主のホームページを読んで判断する…ということをしてました。
それでも,いったい何が重要な問題なのか,そして何を持ってどこを選ぶのかが良くわかりません。どうもTV的には,年金の記録漏れ問題,公務員改革,政治と金の問題あたりが大きな争点だったといわれてもいるようですが,じゃぁ年金の問題で自民党の案が良くないにしても民主の案が良いか?といわれると,まったくそう思えず…。わたしは結果的に,自民敗退,民主躍進に少しは貢献したと言えるのでしょうけど,年金手帳(の様なもの)を配るという案を最初に持ってくる様な提案には不安を感じますし,年金の一元化も財源とかのことを考えるとそんなに簡単なことではないと思います。少なくとも記録漏れ問題は目先の問題であり,年金制度全体の問題がそれでかすんでしまい,争点としてどちらを選ぶ基準にはなりませんでした。あと天下りの問題は,わたし自身が天下り問題に公務員への僻みが入ってるように思うので,これも問題にすること自体言いがかりだと思うので,これも争点にならない,政治と金の問題は,あまりどこの党もいい案を出してなかったように気がします。
というわけで,まったく持ってどこを選んで良いか困ってしまったのですが,あえて言うと,安倍さんの国会運用にブレーキをかけた方がいいのでは?という思いはありました。特に他の党が選挙の公約としてあまり大きく取り上げてなかった教育問題と憲法問題,これらは確かに法律を改正するのは賛成なのですが,まったく議論になってない,それとこの問題に対する安倍さんの考え方に少し行き過ぎを感じる辺りで,議論は必要だけど,議論なしで国会を通るようなことを少し避けたかったというのがあります。
あと,わたし的にとても気になっていたのが福祉や医療の問題,あと環境問題,それが自民は扱いが小さいのが気になりました。もちろん民主が力を入れてる…わけでもないのでしょうけど,まぁ寄り合いで官僚へのしがらみが少ないからか,民主の中にはそういうのにやたら力を入れる議員がいるのも事実なので…。
それと,じゃぁ民主以外の野党,社民は別としても(苦笑)共産とかでも全体的にぱっとしなかった。ここしばらくは民主の自民バッシングに便乗してる感もありました。
というわけで,民主を第一党にしたいわけでも,自民を野党にしたいわけでもないのですが,安倍さんにブレーキをかけたかったと思って,年金とか天下りとかどうでもいいんだけど結果的に民主が増えた…というのは,他の人はそういうわけじゃないのだろうなぁと思いつつ,大勢に添った形になってしまったのでありました。
うーん,まぁこうなったら次の選挙までは見守るしかないというか,民主党,今度はごねるばっかりじゃなくて,ちゃんと前向きにやってください:-p。
…というわけで,大勢が大きく動いた割りに,いったいどういう意見が反映されものなのかまったくわからない…と思っていたら,勝因が一致しないという意見があるのを読んでやっぱりそうなのか…と思いました。
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