たろの日記ページ,gooブログ版

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音楽と作られた物語

2014-02-06 08:30:00 | 音楽・アート
昨日TVニュースを見ていたら,佐村河内守さんの曲は実は他の人が作曲していたというのを本人が発表したという話ををしていました。びっくりしました。この人は去年くらいTVで大きく取り上げられていたので,印象に残ってます。難聴という病気も私の専門上興味があるから…というのもありました。

一方で彼の曲はTVで流れた分は耳に入りましたが,普段交響曲とか聴かないし…ってことで特に覚えてません。よく言うとドラマチック,そうじゃないとtoo muchな作風だなぁ…と思ったような記憶があります。

別の人が作曲していた…というニュースを受けて,ネットでは,彼のファンだった人で今回憤慨してる人は,彼の音楽ではなくてキャラクタに心酔していたのか,みたいな話が出ていて興味深かったのですが,単純にだまされていた…ということで憤慨するってことはあるでしょう。彼が障碍者であろうがなかろうが,盗作ではないにせよ,人の曲を自分が作曲したかのようにいうのは,あまり感心できません。

もっとも曲想は佐村河内さんが指定していた,ということで,佐村河内さんはディレクションや設計者,もしくは発注者みたいな感じでしょうか?。共同作業としてクレジットしてれば問題なかったのでしょうが,メディアが障碍者が作った音楽として取り上げたので,やはりそういうわけにはいかなかったのでしょうか…。

なお,芸術作品に作品自体以外のストーリが付随して価値が上がるのは,別にこれに限らずよくあることなので,障害を乗り越えて曲だから惚れ込んだ…という人を責める必要はないと思います。個人的には音楽や絵に関しては,そういうのは好きではないのですが,そう思っていても,自分だって作者のプロフィールを知って興味を持った作品とかたくさんあるし,そういうのを排除することは難しいでしょう。少なくとも作品に触れるきっかけとして,作者の物語が強い影響を与えることは,当たり前にあることです。実際TVとかでもそういう番組たくさんあるでしょ?。

個人的には彼の曲は聴いてないので,影響はないのですが,でも,こういう形で多くの人が愛していた曲にケチがつくのは残念ではあります。
コメント
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