たろの日記ページ,gooブログ版

http://taro-r.sakura.ne.jp の分家です。一部内容が重複してます。

音声合成

2007-09-19 22:08:00 | 音響
山口先生が音声合成の話を書いていたので調子にのってコメントを書いたら,質問で返されてしまった(^^;)…。
専門家はつい厳密に答えようとして「ああいう場合もある」「こういう考え方もできる」とか際限無くだらだら書いてしまいそうなので,あちらのコメント欄に書く前にこっちでガス抜きしてから書きます(苦笑)。
余談ですが,わたしは素人から見ると一緒に見えるでしょうが,わたし自身は音声合成は専門ではありません。電気音響の方が専門です。従って思い違いがあるかもしれません。
ちょっと口が滑って音声合成の歴史みたい話も書きかけましたが,これについてはwikipediaの音声合成の項を参照ください。CGIとの比較云々はCGIについてわたしが不勉強な以上これ以上軽はずみな事をいうと,間違えそうな気がするのでスルーしたいと思います(_o_)。
で,本題。
セルシスのサンプル音は聴いてみましたが,フォルマント合成というかパラメータ合成というか,コンピュータで音声を一から合成する手法では,良くできた音声ですね。その分野では最先端とさほど品質は変わらないと思います。もう一方,人間の音声を大量に集めてバラバラにして合成する手法(wikipediaでいう「連結的合成」でしょうけど,わたしの知り合いは「連結的合成」という言葉はあまり使わないので,間違ってるかも…。)の方ですが,これはご指摘のとおりライブラリを大量にすれば品質は上がります。…というか無限に音声があれば,いいたいことその物の波形もありますから,人間と変わらない音声がでます。
あとたまたま最近知ったので,どこの合成エンジンを使ってるのか知らないのですがReadSpeaker社の音声はこれは連結的合成じゃないかと思います。これも現状のレベルとしては,最先端レベルだとは思いますが。連結的合成は,いろんな言葉をしゃべらせないと,本当の汎用性はわかりません…。
で,じゃぁ品質が高い連結的合成の方がいいかというとフォルマント合成の方がいい点もあります。フォルマント合成の方が,全部コンピュータで作りますので,ピッチや抑揚などを自由に変えられます。あと結構大きいのが,声質を変えやすいということです。
というか音声波形から合成する手法の大きな問題として今でもあるのは,「声優が誰か分かってしまう」という声の肖像権の問題です。サービスにする場合すべて同じ特定の人の声だとまずいので,サービス毎に声を変えようとしたら,その都度声を収録しなくてはいけません。また,その時声優やアナウンサーを使うのでしょうけど,そうするとその人は「本人が仕事してないのに,いつも聴かれる声」になってしまい,その後仕事が来なくなる恐れがあります。
というわけで,波形合成の普及の一つの壁になってるのは技術的な問題だけではなくて,権利関係の問題もあります。ただし現在でも波形合成自体は自動応答サービスとかで使われていたりしますが,そういう権利を個別に整理して,なおかつ,市販ソフトではなくて,サービスの中で使われているように思います(この辺はきっちり調べてないので具体的なサービスは分かりません)。
あと初音ミクに関しては(想像するに)波形合成でしょうけど,ご指摘のとおり,一般の会話に比べると歌の方が遥かに抑揚のバリエーションが限定的なため,実用化しやすいと思います。
で,もっとも重要というか,結論への回答になりますが,将来があるかどうかは良く分かりません。すみません。個人的には音声合成の分野は,市場(システムかパッケージか,商用アナウンスか個人の趣味か)とコスト(マシンパワーとか,データベースサイズとか,声優の権利使用料とか)と,必要とされる品質・技術,価格設定のバランスが良く分からず,ずっと試行錯誤されている印象があります。技術を向上させれば売れるのかどうか良く分かりません。自動応答は人間じゃないと嫌だというお客さんがいたり,コンピュータにナレーションをさせるより,だれかに喋らせた方が安くて手っ取り早いと思う人が多い…という場合も考えもあります。技術の向上だけではなく,ユーザの感じ方の変化も重要に思います。
初音ミクのヒットは数日前の日記に書いているように,技術の問題ではなく,マーケッティングというか,狙ったユーザ層がうまかった…とわたしはおもっています。ビデオゲームだって高品質な3DのCGよりアニメ絵を動かした方が喜ぶユーザが確実にいます。
まぁでもアニメ絵だってゲーム市場の発展によりよりリアルにより良く動くようになってるわけですから,こういうところで市場をつくって全体的に技術が向上すれば,一気に通常の会話音声とかにも市場が広がるかも知れませんね。今や行政のポスターやCMですらアニメが使われる時代ですから,ユーザの嗜好もそういうものを受け入れるかも知れません。そういう意味では期待してます。
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SACDとかPS3とかiPodはいい音か?

2007-09-19 11:10:02 | 音響
表題について…。さぁー,よくわからんね,とか言ってみる:-p。
というのは「iPodとMP3はポップスを劣化させているのか」という記事と,それに対する反応を読んでいて思うのだけど…。
そもそも何をどう再生できればいい音なんだろう?。
アナログがCDになったときも,現場のエンジニアやオーディオファンは文句を言ったのだけど,これに関しては,スペックの問題というよりは,ノウハウ…,つまりアナログで培ってきたノウハウがCDには生かされず,混乱したってことなんでしょう…。
iPodというかつまりは圧縮音源とかに関していうと,そういう部分もあるんでしょうけど,スペック的にも一応圧縮のほうが劣ってるので,まぁCDの時よりは筋が通ってると思うし,実際に同じ音楽をiPod+ヘッドホンで聴くのと,CD+オーディオコンポで聴くのとは後者じゃないとわからない曲の表情があるのは確か。でも,実際後者で音楽を聴く時間がみんなにそんなにあるのか?とかiPodで音楽を聴くのはだめなのか?とかいう疑問もある。立ち食いそばやサンドイッチを食べるのと,会席料理を比べてもしょうがないのではないか?という感じか?。
リンクはiPodの話ですが,表題にSACDとかPS3とかを書いたのは,iPodのような聴き方がある一方で,SACDとかPS3のアップサンプリングの様にハイスペックなオーディオもでてきてるわけで,じゃぁこういうの向けにポップスは向上してるのか?という疑問は浮かばないのでしょうか?。
要は音楽の聴き方が多様化してるので,それぞれ向きの音っていうのがあるのだろうけど,音楽パッケージが一種類しか作られないというのがエンジニア的には混乱なんでしょうね…と思う。
一方でリスナー側も自宅で椅子に座ってスピーカと対峙するのと,電車の中で聴くのと同じように捉えられてもなぁ…とも思う。リスナーというか,音にこだわってます…っていう聞き手も,ちょっとその辺混同して語ってると思う…。そういう聴く時の違いをもっと意識してくれると,音を聴く楽しさみたいのも深まるんでしょうけど。
あぁーあとオーディオマニアの中にはいじめ試験が好きというか,実際に聴く状況ではありえないような音の違いを挙げて,良い悪いをいう人も結構いて,こういう人も,聴く状況を把握して論じてるとも思えない。
音好きとしては,これだけ音楽を楽しむいろんなツールと環境がそろってるのだから,それぞれを意識して,それぞれの良さを追求したほうが楽しいと思うのですが,どうでしょう?。立ち食いそばでも美味しいものはあるし,高級会席だって美味しいものはある…というわけで。
あと,やっぱり好きな音源を一度ちゃんとしたオーディオで音楽を聴いてみる…というのは音楽好きにはやって欲しいな…とは思います。いろいろわかることがあったりして,その後同じ音源をiPodで聴いても楽しくなることもあります。経験上…。
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萌が埋める不気味の谷?

2007-09-17 20:01:21 | 音響
リンク先は忘れてしまいましたが,ちょっと前にどこかのロボット工学をやってる大学生が大学でメイドのロボットを作ってる…っていう映像を見ていて,その動画に「不気味の谷」というキーワードが使われてました。
不気味の谷」については,リンクしたところを読んでいただければわかりますが,その谷を克服(?)するのにメイドロボを使ったのは,まぁネタとしてその時は笑っただけでした。
ですが,最近また初音ミクという歌声合成ソフトが売れてるらしいって話を読んで,あぁーこれも不気味の谷と関係あるなぁ…と思ったので,ちょっとこの話を。
わたし自身は音声合成とかはやった事ないのですが,知り合いにそういうのをやってる人がいて,やっぱり合成音声のリアリティを上げていくと,かえって不自然…というか,ロボットの声だと思うと許せるけど,中途半端にリアルだと違和感を感じるあたりというのがあります(ちなみに音声合成では不気味の谷という言葉は使わなかったと思う。念のため)。で,ちょっと今回の初音ミクの件は果たして不気味の谷を乗り越えたのだろうか?と。
どうなんでしょう?。一瞬,アニメの声優を使うことにより,乗り越えたのか?とかとも思ったのですが,実は逆で,声優を使うことにより,人間のコーパス(声の破片みたいなもの)を使いつつも,非人間的の領域,つまり谷よりも「機械的」の領域にとどめることにより,受け入れられたのではないか?という気もする。ついでに書くと,初音ミクというのも一種のバーシャルアイドルともいえるけど,アニメ絵にすることにより,別にリアリティが求められないというか…その領域のまま受け入れられるってことなんじゃないかと。
つまり,最初のメイドロボの話にしても初音ミクの話にしても,萌を使うことにより不気味の谷を埋めたのではなく,谷の手前に谷を埋めなくても市場価値がある場所を作ったのではないか?という気がします。つまり小さい丘であると。したがって不気味の谷の手前に「萌の小丘」があるってことですね:-)。
まぁ実際確実に市場がある領域なわけで。日本のビデオゲームだって,3Dじゃなくて,アニメ絵にすることにより成功してるわけですし…。
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安倍たたきにみるいじめの国民性

2007-09-15 11:20:48 | 時事
なんか総裁選は福田氏らしい。ふーん,面白味はないけど安定感は期待できるので,それはそれでいいかも知れない。選挙の人気取りとか今回は気にしないのだろうか?。まぁ選挙の人気取りが意味無いって思ったのであれば,それならそれでいいとは思うけど。
前回の総裁選ではわたしは麻生さんを支持したのだけど,落ちた。麻生さんは(マスコミをおちょくるので)好きなタイプだけど,参院選後の対応をみてると,ちょっと嫌な感じをした。特に安倍さんの辞任三日前だっけ?麻生さんが辞任を止めて欲しいといったという件は賛同できない。基本的にはわたしは病人に矢面に立たせる裏方はひどいと思うし,結果的にあの時点で止めていたら国会の演説前ってことになっていたし,まだ事態は混乱しなかったかも知れない。
まぁそうだといっても,それが今の日本の常識的な考え方なのかも知れないとも思う。自分の会社や組織が大変なときに,トップが精神的な病気になってるときに「あなたは休んでください,あとは我々で何とかします」とかいえる部下がどれくらいいるでしょう?。部下じゃなくて上司でもいいけど…。だれもいわないから,過労死とか心の病になる人が多いんですよね,この国は:-p。
ついでに書くとここ一年の,マスコミや民衆の安倍たたきは一歩下がってみると単なるいじめにしか見えませんでした。政治の議論がどれくらいあったんだろう?。単なるあら探しをして,どれだけ謝罪しても許さず追い込む姿は,いじめじゃないですか?。それとも今風に「弄る」だったのかしら?。こういうことをやっておいて子供にいじめが良くないとか良くいえるよな…とも思う。
もちろん政治家にはそういうのに耐える強さが必要だと思うし,まぁそういう部分でわたしは最初から安倍さんが総理というのは不安があった(一年前から何度か書いてるはず)わけですが,だからといって,際限無くいびり倒していいもんですかね?。
安倍さんは美しい国を目指したみたいですが,いじめやいびりが蔓延するこの国に,それはまだまだ無理だったということでしょう:-p。いずれにせよ安倍さんは入院したとのことで,周りがしっかりみていれば,とりあえずは安心でしょうか?。そういえばみのもんたが安倍さん辞任直後に「安倍さんは悪くない」といったのにも引っくり返りそうになったけど,一応この人も安倍さんが危ない…って思ったんだろうなぁ…とは思う。
ちなみにこの後の政治にわたしが何を期待するかは良くわかりません。舛添さんには頑張ってもらいたかったけど,どうなるんですかね?。あと民主党に政権を握らせた方がいいという人もいて,それも一理あるとは思うけど,大変リスキーだと思う。そんなに民主党に期待できますか?。
政治家にはやってほしくないことを期待する(粗探し)のではなく,やって欲しいことを期待するのではないですかね?。
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リスクとメリットは,産むほうにも産まないほうにもある

2007-09-12 16:12:05 | 社会
二回続けてはてなの匿名日記,しかもこういうネタで申し訳ありませんが,子供を女性に産めということへの反発が書かれてました。このスレッド…,もともとは,付き合ってる彼が「結婚したい」「子供欲しい」と言ってくるのが「嫌だなぁ,子供欲しくないし」という女性のつぶやきで始まってます。
まぁ子供を欲しいとか作るとかいうのは,あくまでも本人というかそのカップルの話しだし,あと欲しくても出来ない産めない人もいて,そういう人を非難するのは良くないし,するつもりもないのですが,リンクしたレスからの一連の流れを見ていて,そこで女性が子供を産んで育てることのリスクが(たぶん女性により)書かれているのですが…。いや,何で産むリスクを語るのに「産まないリスク」を語らないのだろう?と思うのです。
なんか女性に子供を作るべき…というと必ず反発する人がいて,そういう中でこういう意見が良く出るのですが,だいたい「産むリスクvs産むメリット」の比較になります。でも「産まないメリットvs産まないリスク」もあるんじゃない?と思うのだけど。
確かに短期的に観ると,仕事を辞めたり休んだり,子育てが大変,費用がかかる,遊べない,母体にかかる負担とか産むリスクが目立つのだけど,産まないと,一人で老いる,老後の面倒,あと「命」というリスクもたくさんあると思うんだけど。まぁ産むリスクをいう人は,子供を育てても子供とうまくいかなくて,将来面倒を見てもらえない,老後の面倒は行政が見るべき…と思ってるのかもしれませんが,そんなに行政に期待してるのだろうか?…とも思う。もし行政に期待するなら,今よりもっと税金か年金を上げてくれないと安心できない…とかいうべきだと思うけど:-p。
まぁ仮に行政が面倒を見てくれるとしても,それは設備と費用だけの話であり,家族に見守られるという安心感は提供してくれないのでは?という気もする。
思うに,やっぱり自分の経験で円満な家族を経験しているか?っていうのは大きくて,それが家族像のイメージになるから,子供時代家族で苦労した人は,家庭を築くに抵抗があるのかもしれません。あと子供を育てることで犠牲になることってあるけど,自分も親を食べて育ったのだから,自分が子供に喰われるのは当然のことだと思う(っていうのは昔読んだ漫画の受け売り^^;)。
あと,「命」というのは,わたしの考えで宗教じみてるけど,人の命というのは自分の中にある「命」と自分が交わった人の中にある「命」があり,自分の中の命は自分の肉体が滅びたらなくなるけど,人の中に在る自分の命は,その人が生きれば続いていくものだと思う。ついでに言うと,自分の遺伝子もそんなものだけど,遺伝子だけじゃなくて,考え方とか,思い出とかも受け継がれていく。だから,自分と深くつながった人が多いと多い人ほど,命というのは続く。家庭を持つこと,子供を作って育てること,人と交わることは,わたしはそういうことだと思う。
要は,産むリスクばかりを見てる人は,自分の命の限界みたいを実感したことないのだろうか?,ちゃんと年取って老いて死ぬことまで考えてる?…ってことなのだけど…。
まぁ,そういうことまでちゃんと考慮して,それでも子供を欲しくないというのは自由だとは思うし,自分の子供じゃなくても,自分の命はつないでいけるので,確かに自分が子供を必ずしも作らなければいけないわけではないと思います。でも誰かに手をかけないと,自分には返ってこないとも思います。
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浮気と本能

2007-09-09 11:08:32 | ココロ
中国の汚職高官の9割に愛人」というのを読んで,へぇー,思うとともに,ってことは汚職してない高官にも愛人がいる人が結構いるんですよね?:-pとか思います。
まぁ愛人がいるのがいいことか悪いことかは,国によると思う…というか一夫多妻の国もあるので,日本人の感覚で他国の夫婦のことは測れません。そういえば,日本で官僚が愛人をもっていたら批判されるでしょうけど,お金持ちの場合どうなんでしょう?。昔はある程度許容されていた気がするけど。
少し変な話を書きますが,はてなの匿名日記である奥さんの嘆きとそれについているレスを読んでいて…。
この奥さんのだんなが浮気してかどうかは,イマイチ読み切れません。奥さんは浮気といってるけど,素人さんに手を出したのかどうかは。他人の心は縛れないので,異性に恋愛感情を抱いただけで,どうこういうのは,ちょっと無理があるなぁ…と。実際に行動に出ていれば,問題だと思う。
この日記のレスを読んでいくと,結構浮気を本能で語ろうとするのが多いのですが,男女の浮気を本能から語っている人がいました。感情を本能で解釈していいのだろうか?ちょっと考えてしまいましたが,これについてはまた別途。
で,最初の愛人の話に戻ると,社会で成功したのに,男が子孫をたくさん残せないのは,割に合わないなぁ…と以前考えたことがあります。浮気を本能で語る人は,同じようなことを言います。
でも,近代化された社会では一夫一婦制が基本で,どちらかというとそうじゃないところのほうが,一夫多妻制が多い。これじゃぁ,近代社会で成功しても自分の遺伝子を残せないのか?ってことになるのですが,結局のところ,これは子供を育てるコストの問題なんだろうな…と思います。
つまり現在は子供を育てるのにたくさんの費用と手がかかる。そうなると母親にまかせっきりで子供を育てても,こどもは大きくなるだろうけど,その子供が自分と同じような成功をするかどうかはわからない。夫婦でかかりっきりになって育てないと,立派な大人が育たないような社会になってるのだろうなと思います。そういう社会で一人の男性が複数の奥さんと子供を同時に持っていたら,子供にかける手が減って,結果的に優秀な遺伝子を残せない可能性が高いと。
そう考えると,子供に手をかけるほど複雑化してない社会で一夫多妻が多いのもわかります。あと,貧富の差が大きい社会は,ものすごい金持ちがいて子供にお金とか手をかけられるので,それで一夫多妻になるというのもわかります。
と考えると一夫一婦制が別に男性による遺伝子を残したいという本能に反してるわけでもありません。まぁ少なくとも日本では浮気をするということは社会的リスクがかなり大きいわけで,そういう意味でも,浮気をしてると結果的に立派な子供を育てられない…というわけで,家庭崩壊や夫婦不和になるようなことは良くない…と言う結論に至りました:-)。
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損をする場合をきちんと説明できないのは信用できない

2007-09-06 20:13:18 | 社会
健康保険と年金の問題は現在の日本で国民全員に関わる問題としては結構重要な問題だとわたしはおもっているのですが,あまり現状の問題がはっきり議論されてないように思います。記録漏れとかは,本質の問題ではなく(ついでに書くと,横領問題も単なる犯罪なので,かかわっていた人を逮捕し,刑務所に送ってくれればそれでいいと思います。というかそうしない解決方法が他にあるのですか?),制度自体がどういう方向に向かうべきか?という問題があるのに,あまり言われてません。
というのもこの問題は整理すると国民の中に損をする層とそうでない層がいるのではないか?という気がします。良く国民の中の対立というと地方と都市とか農村とサラリーマンみたいな話は聞こえてきても,それ以外があまり出てこない。国民がいくつかのグループにわかれて,その中の受益の関係で例えば政治団体の支持不支持とかが出るのが本来ではないか?という気もするのですが,現在の政党は,自分達は「全部の国民」の味方ですというような言い方しかしない。結果的に悪者は官僚とかにしていて,それは違うのでは?という気もします。
年金については一元化とかいうのを提唱してる政党もありますが,現在支払額も受給額も異なり,さらに企業やそれ以外からのお金も混ざっている年金があったりと非常に複雑です。個人的には,確かに国民年金が大変なのはわかるけど,厚生年金で多く払ってる方としては,たくさん払った分はたくさんもらいたいと思うのが人情ではないか?という気はします。健康保険についても,同じようなことを感じます。
たくさん払っても払わなくてももらう分は一緒…ってことになれば,それはまぁ税金とか生活保護と一緒なんですが,もちろんそれはそれで在り方としてはあるのでしょうけど,それならそういうものを目指していると言って欲しい。とにかく知りたいのは,一元化とか財源とかより結局は,いくら払えばいくらもらえるのか,どういう場合に自己負担がいくら生じるのか?ってことです。そもそも年金っていくら払ったからいくらもらえるってどこにも明記されなかったりもして,うまくごまかされているようにも思います。
で,ごまかしというと,わたしの誤解かも知れませんが…先週ニュースを読んでいて,「政管健保の国庫負担削減案を提示=保険料格差の是正名目に-厚労省」というのが目に入りました。政管健保というのをわたしはよく知らないので,この施策が被保険者にいい結果になるのかはよくわかりませんが,一見国が負担する部分(つまり税金から拠出?)を減らしているようにも見えます。
結局のところいろいろ改革をやるといっても,要はそろばんを弾いて,収支のつじつまが合うようにするのが管理側(役所)足りなくなったら,まぁいろいろやったりします。
なので,改革をするとそのどさくさで,結局は全体をみると原資を削ってるんじゃないか?…という不信感があったりもします。上には国民の中にも損をする人とそうじゃ無い人がいるんじゃないか?と書きましたが,そういう中でも,全体としてお金を削られていないか?と思ったりもするわけです。
要は話が複雑すぎて全然わからないことになってますが,「(現状より)損をする人はどういう人か?」という話と「全体の原資はどうなっているか?」とかいう話だけに絞って,とりあえずこれからどういう方向に行くのかだれか説明してくれないのでしょうか?。うまく説明してくれないのですよねぇ。だから政党の支持をしようがないという。
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家を建てるってこと

2007-09-04 13:42:05 | 社会
極東ブログで「住居は賃貸か購入か」という話。というか,そこでリンクされている「『賃貸よりも、実は買ったほうがトク!』を批判してみる」を読んで…。
ここで,賃貸より購入が得というのは突っ込みどころ満載です…って話で,要はそうじゃない…って書いてます。この手の試算はわたしも考えてみたことがあり,家に住む期間を耐用年数とかローン期間とかで考えてみると,実は賃貸のほうが出費が少ないっていうのは本当でしょう。こういう話はさらに購入のほうが間取りがいいとか自由が利くとかいろいろあるのですが,個人的にはやっぱり歳を取ってからの住まいの確保とかを考えると一生賃貸にすむリスクを考えてしまいます。
実際,家を貸すほうとしてはあまり年寄りだけには住んで欲しくないって話を聞きます。子供と一緒だったらともかく年寄り一人や年寄り夫婦だけだと,やっぱりリスクを感じるのでしょう。まぁ年金生活になり,子供もいなかったら公営住宅に入れるのかもしれませんが,どうもその辺をきちんと確認したこともなく,ちょっとした不安を感じます。自分の家があれば,そういうことを考えなくても住むな…と思います。
でも,家を買っても耐用年数があるでしょ?ってことかもしれませんが,実際,マンションの耐用年数が30年だとしてしても,30年で立て直すマンションってどれくらいあるのか?。さらに一戸建てだと,たぶん耐用年数を超えても,年寄りだけだったらそのまま暮らすよね?って気がしないでもありません。
最近…というか,もうずいぶん前からですが,自分と同じ年代の知り合いが家を買ったり建てたり,マンションを買ったりしてるのを観て,どうしたものか?とは良く考えます。わたしの現状は,仕事のこととか,家庭のこととか,まだまだどこに住むべきか?っていうことが流動的なので,すぐに家を買うことはないだろうとは思いますが,そんなことを言っていても,子供とかができて家族で住むようになったら,買ったほうがいいと思うかもしれません。
まぁ田舎に実家があるんだけど,それはどうしたものかな?とか思ったりもするんだけど,そんな先のことはわからない…,でもそんな先のことが気になるから家買ったほうがいいのかな?とも思ったりと,まぁこの問題はいろいろ答えは出ません。
ただひとつだけ思うのは,なんというか家を持つのがえらく大変な国ですよね?日本は…。いや首都圏だけか…。地方に住む知り合いが一戸建てを建ててるのを聞いて,家を建てるというのは人間のサイクルのひとつなのか?と思ったりもすると,家を建てるのにこんなに苦労する首都圏の人間は,ちょっとどうなんでしょう?って気がしないでもない。
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