たろの日記ページ,gooブログ版

http://taro-r.sakura.ne.jp の分家です。一部内容が重複してます。

飲酒運転

2006-08-29 16:39:40 | 時事
福岡市職員の飲酒死亡事故を受け飲酒運転は免職と市長が表した…という件。まぁ当然といえば当然ですが,言われてみたら,わたしの会社も飲酒で事故を起こせば免職だけど,単なる飲酒運転でクビになったかは良くわからない。
このニュースを受けて,「福岡では飲酒運転が多い」というブログをどこかで読んだ気がするけど,わたしは福岡に限らず,結構多いのではないか?と思います。というのはわたしの場合むしろ上京してからの方が飲酒運転をみるようになったからです。
とはいっても酒酔い運転を良く見かけるという意味ではなく,酒を飲んだ後に1,2時間酔をさましてから車に乗る人をなんどかみたという事。わたしも缶ビール(350ml)を一本飲んで,4,5時間後に…だったら運転したことがあるか?…。だいぶ前ですが。
この辺は判断が難しく,道交法の飲酒の規定はあくまでも血中濃度だし,飲んだ後何時間後なら良いと法律に書いているわけではないので,たぶん運転してる方も自分が飲酒状態であるかどうかという判断が難しいと言えるでしょう。
もちろん,今回の事故のようなケースは十分に酔っていて,たぶん酔っているとわかって運転したのでしょうが,過去の経験からすると日常的にビール一本で酔ってないから運転するような人は,ふとかなり酔っていても運転しがちなものです。酒酔いの深さを客観的に測る方法がないのであれば,飲んだら飲まない…と決めておかないといけないのですが,やっぱり難しい,いっそのこと車にすべてアルコールの血中濃度を測る機械をつけたらどうでしょう?。
飲酒運転はわたしは反対ですが,そういう客観的な物差しがない以上,結局「これくらいなら大丈夫だろう…」と思って続ける人は,いるんだろうなぁ…って気はします。
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文系理系

2006-08-28 06:47:58 | 所感
なんかネットとかを回っていると文系理系という分類を最近良く見ます。まぁ「理系離れ」という事が話題になったり,文系と理系で生涯賃金違うという話が出たりしてるせいなんでしょうけど。…とはいえ,どうもわたしはこのわけ方がピンと来ません。
もちろん高校のクラスわけで理系文系っていうのはわかれましたが,その後の人生で,理系文系っていうのが大きくわかれてる…っていうのをあまり実感してないからでしょう。
…と会社の人に話したら,会社の人はそれなりに感じているようで,じゃぁむしろわたし自身がそう感じてないだけなのかと…。
まぁわたし自身が「芸術工学」という学問をやっていて,一応「工学」と名がつくけど,感性を常に大事にするし,学校の授業も文系の授業も混じってました。ちなみに同じ研究室には俳句の研究してる人がいたり,わたし自身は実験心理学ぽいことをやっていたりと,計算機は使うけど,あくまでも研究対象は人間の感覚だったもので…。
そんなだから,就職して研究していても,その感性を使ってやってるし,一方で知り合いになったプログラマには文系出身の人もたくさんいて,やっぱりわたし自身は文系と理系の線引きがわからないわけです。
もちろん就職した職種で総合職と技術系…っていう別れ方をしてそこで生涯賃金がかわるっていうのはわかるんですが(余談ですが,うちの会社は技術系でも社長になれます),総合職になれるのが文系だけ…ってわけでもなければ,技術系になれるのが理系だけ…ってわけでも無い気がするというか…。
無い気がするわけで,実際はあるのかも知れないし,わたし自身が技術系バリバリの人間かといわれると,そういう職種だけど,そこで毛色が違う研究者だから居場所がある気もするので,結局のところは良くわからない。ただ言いたいのは,大学の学部を選んだ時点で,そんなに綺麗にわかれるものなのかしら?…ということでした。
理系離れとかいうけど,理系と文系の橋渡しが必要って話は,何十年も前から言われていて,芸術工学とかもその辺から生まれたのに,いまだに世の中は,二つにわかれてるのかなぁ…と思うと,橋渡しになった人達はどこに消えてしまったのでしょう?とか思ったりもします(^^;)…。
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概念の決め方

2006-08-27 06:07:36 | 時事
冥王星,惑星から除外された」…という話。なぜかNHKが報道に熱心で,決まった瞬間速報を流していたのですが,だれか一分一秒でも早く知りたいって人がいたのですか?。もしかして来年の教科書の入稿とか?…と思ったら来年の教科書には間に合わないので織り込まないらしいですね。

で,世間の大騒ぎぷりがわからないのでもないのですが,もう一歩引いてみてみると,こうやって会議で決めるわけね…とも思いました。ちなみにNHKのアナウンサが冗談で「地球だけで決めていいんですかね?」とか言っていたのですが,いや,まさにある一部の人たちが集まって決めるわけだ…と。
余談ですが,例えば東洋と西洋の境目とか,白人とそれ以外の境目も時代によって変わっているそうです。かっては白人とそれ以外で差別があったわけで,そういう意味では結構重要なことが,その時代によって,その対象物の変化に関係ない形で変わっていくって事になります。

養老先生が「名前をつけるとは切ることだ」とおっしゃってますが,まさに境界を定義づけることが,名前をつけるって事であり,それはそこにずっと存在していたというより,あるとき急に線引きをする必要が出てくるもののようです。境界は問題になりますが,我々は通常はある概念を想像するとき,境界というよりもその中心にあるものを想像します。「典型的なもの」ってやつです。もちろん新しい名前がつくのは,従来のものでは説明できないものが発生したときにつけます。ただ本来はその違うものの中心に対して名前をつけるのですが,議論が起きるのはその境界に於いてです。音楽のジャンルのことを考えるとそう思います。
というわけで,今回新たな線が引かれましたが,また新しいややこしいものが見つかると,また境界の議論が起きるのでしょうね。ただし星は人が名前をつけようが,線を引こうがそこにずっとあります。学会が権威があろうが,それはあくまでもその価値観を共有する人たちの中から現われた権威です。

という様なことを考えてました。空虚といえば空虚だし,その中で生きてるのも事実だよなぁ…という感じで。
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ペット

2006-08-25 09:14:22 | 社会
作家の坂東眞砂子さんが猫を殺しているということを述べたことを知りました。知ったのはSomething Orangeさんの文章なのですが,気が付いたら新聞でも取り上げられている様子。

板東さんは作品も含めて全然知らない人なんですが,おっしゃられていることを読んだときに不快感はありましたが,わたしには反論するだけの材料がないってことで,「こういう人もいるのか」と思ったくらいです。それよりもSomething Orangeさんが書かれていることの方が,実に冷静に書いていてコメントも含めて関心してました。ちなみにSomething Orangeさんはちょっと前に,(人間の)人工堕胎の話を書いていたので,それの踏まえての上での事なのだと思います。要は良くわからないと…。猫を飼うのも不妊手術をするのも子猫を殺すのも人間が決めている…ということ。

まぁ確かにそうなのですが,じゃぁ自分はどうかと考えると,わたしの場合猫は飼ったことがありません。飼っていた動物を繁殖させたことはない(籠の中で飼うような動物しか飼ったことない)のでそういう問題にぶち当たったことはありません。でも将来猫や犬を飼うことがあれば,多分避妊手術とかするんだろうな…と思います。それをかわいそうか?というと思うけど,わたしの場合は産んで捨てたり殺すよりはそっちの方が自分にとっては若干ましです。ちなみに自分が飼ってない野良猫や野良犬(最近少ないけど)が,死んでいくのには,(自然の環境という意味での興味はあるけど)積極的に係わろうとはしません。ひどい言い方をすると,それも自然の一つだろうと。
この辺の感覚は,そう普通の日本人と変わらないのではないかと思ってます。もっともわたしの場合は,川に流れてきた自然界の動物とかもほっておいた方がいいのでは?と思うので,その辺は世間と多少ずれているようですが…。

飼ってる動物は責任を感じて避妊手術をして,野良動物は知らないというのは,基本的にペットとして飼っている動物というのは,疑似家族だと思うからです。そこが自然動物や家畜とは違います。疑似家族であれば,人間と近いように扱わないといけないはずです。そうなると避妊や人工堕胎は許せても,子殺しは抵抗がある…となるわけです。もっとも人間でも避妊手術や堕胎を当人の意思なくおこなえば犯罪ですが,ペットの場合当人の意思は確かめようがありません。まぁでも当人の意思を確認しない変わりに,当人の気持ちを勝手に酌んでしまうのは,相手が動物であろうが,子供であろうが似たようなところがあるのがどうも人間のようです。

そういうわけで,少なくとも当人の意思を確認せずにやってるって意味じゃ避妊も子殺しのいずれも絶対的な正義ではないと思いますが,家族(人間)に近い…という見方をすれば,人工避妊と子殺しのどっちが許されないか…というのは,少なくとも日本の社会の中では決まっているように思います。もっともこれは社会が決めることなのかもしれません。日本は人工堕胎が多いので,もしかしたら他の国だと若干感覚が違うかもしれません。

ところで一つだけ引っ掛かるのはこれだけの騒ぎになるのは予想できていたかと思うのですが,なぜ板東さんはこういう事を新聞で述べたのでしょう?…。作家がわざわざこういうことを書くのは何か伝えたいものがあるのか?という気がします。その辺の文脈が良くわからないので,なんとも言えないというか。
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安部氏に関する懸念

2006-08-24 09:38:20 | 時事
うっすらとこれまで書いてきたと思いますが,はっきり書いてなかったかも知れないと思い書きますので書きますが,わたしは現在の自民党総裁候補の中でいうと,麻生さんを一番推しています。まぁそこまでいいと思ってるか…っていうと,それもそうでもないのですが(^^;)…。それで麻生さんを好きな理由がこれまでは結構馬鹿馬鹿しい…,つまり話がおもしろいことと,老練さがあった方がいい…という感じだったので,あまり強調することもないか…と思ってたりもしました。というわけで,まぁ半分は洒落の部分もあったのですが,安部さんの構想を聞くと,若干そうも言ってられなくなってきました。
昨日の日記でもありませんが,「ここまで鷹派で右寄りのことを喋っても今の日本では批難されないのか?」というのがこのニュースを聞いたときの感想です。それはやはり昨日書いてるので改めて書くのはしつこいですが,安部さんのいうことに反対というよりは,こういうことを言っても,なお安部さんの支持率が高い事に関する違和感です。
まぁ安部さんがそのうち総理になることについては,それはそれでいいと思ってるんですが,いまいきなり総理になるのはちょっと不安です。今の安部さんそのものにちょっと不信感があります。それは一つは,まだ若すぎてどうも政策というか態度に余裕が見られない…違う言い方をすると「イッパイイッパイ」に見えること。国のトップに余裕がないと国はどこにいくかわかりません。次が小泉政策を全肯定してること。わたしは小泉さんのやったことは基本的に支持してますが,中には否定したいこともあります。これについてはまた別途書きますが,そのまま引き継がれると困るというのはあります。そして次が鷹派過ぎるということ。特に官邸に更に権力を集めるNSC構想は運用を間違えば,民意を無視した暴走を起こすことになりかねません。また憲法の書き換えも悲願で,今勢いがあるので…っていうのはわからないでもありませんが,どうも性急な気がします。
小泉さんは小泉人気を利用した党執行部を無視した独断的な手法で政治を行いましたが,別に鷹派ではありませんでした。そして,頑固ではありましたが,相手の論戦をかわすユーモアも持ってました。安部さんはそうではないように今のところ感じます。それゆえに危険性を感じますが,どうもマスコミ自体が,安部さん以外の候補を持ち上げようともしないところにも疑問を感じます。
自民総裁選はあくまでも自民党内の選挙ですが,党員は選挙で勝てる総裁を選ぶというのが今の傾向なので,やはり世論がどう思っているかは重要です。単に若いから,ハンサムだから…って事だけで,安部氏の支持が高いのであれば,はやり民衆は愚であると思わないといけないのでしょうか?。…それとも,みなさんはあの政策に賛成なのでしょうか??。
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最近の右傾化の話

2006-08-23 08:27:12 | 社会
ちょっとネタに困ってるので,自分語りをしてみましょう。右翼かどうか…って話。このネタは以前書いたかも知れませんが。

わたしは高校の時あたりから,半ば洒落で「天皇陛下万歳」とか言ってたりしてたのですが,これには幾つか背景があって,うちの高校は日教組が強くて,生徒が君が代を歌いたいのを先生が止めるという様なことがあり,まぁ左翼ぽいのがウザかったこと。あと,自意識のつく時期だけど,どうも日本がアメリカ文化の追従や,アメリカにかなわない…とか言ってるのが気に入らなかったこと。つまり反共でもあり,反米でもあり…じゃぁ日本主義というか…そういうところから,ちょっと右翼ぽい考え方に流れていたのだと思います。
そうは言っても一応バランスがあるので,天皇制を肯定したり,明治憲法下の日本をある程度許容したりしても,当時は,過去の戦争の正当化なんてトンでもない…という時代だったし,天皇万歳とか言ってると,危険なやつだ…と思われそうな雰囲気もありました。まぁ学生の妄想が入ってます。
ただ,まぁ要はいわゆる自虐史観っていうのが嫌で,日本主義…というかアメリカのものがすばらしく日本のものはつまらない…という考えが少しは変わるといいな…という感じだったわけです。
そういう時代を見てきたわたしとしては,今のように,天皇陛下が部下に語った一人言に従うべきだ…というのを新聞が大きく取り上げたり,過去の戦争を見直そう…等という世論が広まるのは…ちょっと意外というか,当時のわたしよりも遥かに世の中の重心が右にずれたのかな?という気がします。
そういうわたしからすると,実はわたし自身は天皇をありがたいと思っているにしても,世間一般的にあたかも神聖にしておかすべからず…という空気が出てくると…それはさすがに違うだろ?…って気はします。
天皇の言葉を有り難がるにしても,天皇は人間であり‥いや神であっても日本の神は別に全知全能ではないので,間違いや失言はするわけで,それに対して「おかしい」と言えないような感じはおかしいと。
なんかそういう空気が例の靖国発言で出ていたので,おかしいな…と思いました。もっとシニカルに「天皇ってタダの人間だろ?」とか言う人がもっといてもいいと思うんだけど,TVでそういう発言をするコメンテータは皆無…。何か別の力を怖がってるんですかね?。
まぁ日本は今は貴族がいないので,高貴な人っていうのが皇室しかいないっていうのは,ちょっと問題な気がします。偉い人の扱いがどうも下手なような…というか…。
ちょっと最後話がそれましたが,要は,わたし自身が,バランスのために右傾化していたようなところがあるだけに,現在の全体的な右傾化にはかなり戸惑ってしまう…っていう感じがする…っていうのが本音です。
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靖国参拝よりどう思ってるか?の方が重要

2006-08-17 09:25:03 | 歴史
TVを見たら昨夜まであれだけやっていた,戦争関連の話が消え去っていて,なんか笑った。そうですか,15日までですか?…という感じ。

ちなみに昨日書いた安部さんと小泉さんの靖国と先の戦争に対する見識の違いですが,朝日が書いてました。まぁ朝日だから…っていうのはあるにしても,この話は他にも聞いたことあります。
これについてもそうですが,他にもネットとかで小泉氏の靖国参拝について反対してる人の意見にどうも靖国参拝することが先の戦争の肯定に繋がる…と信じてる人がいるようです。…そんな人どれくらいいるんでしょうか?。この件に関しては誤解というか思考停止というか,両方とも戦争は反対で先の戦争も過ちだったと思っていても,一方が相手をそう思ってないというか。
昨日のTVでおもったのもそういう話で,平和が大事で周辺各国とも仲よくやるべきという点では一致してるはずなのに,どうもそうじゃない部分ですれ違ってる人もいるのではと。

わたしの意見を書くと,わたしは戦争は反対ですし,先の戦争も状況はともあれ,間違いには違いないと思います。ただこれからも戦争は悲惨だと思うし,反対ですが,どこかの国が攻めてきたら,無条件で降伏をする…って程人間は出来てません。日本が海外を攻めなければ日本には誰も攻めてこない…とも思えません。日本は豊かな国だし,周囲には貧しい国があるわけですから,なにもしなくても攻めてくる可能性はあるし,その際に西欧の国が助けてくれるか…っていうと,そこまで確信は持てません。
ですから,やっぱり攻められたら反発するし,そのために自衛の軍隊は必要だと思います。これが一点。攻められたら降伏すべきって言う人とは,意見は合いません。
次に誰から自分達を護ってくれる以上,その人達に敬意を表する必要はあると思います。税金払ってるんだから,当然…っていう人もいるかも知れませんが,そこまでは思いません。そうなってくると,仮に自分達を護るために兵隊さんが死んだら,それなりの方法で敬うべきで,国家としてそういうシステムは必要でしょう。戦前はそのシステムを靖国がやってました。現在千鳥ヶ淵にはその機能は十分にありません。だから靖国に参拝する人いるっていうはわかるんですが,しかし靖国自体には別の問題があると思います。

もちろんその一つは戦犯の問題であり,もう一つは靖国が宗教法人であるということでしょう。
先の戦争が間違いだったとしても,そこで戦ったすべての兵隊を罪人のように扱うのは抵抗があります。単純に本土に空襲が来ないように頑張った兵隊さんもたくさんいたことでしょう。いくら戦争が間違いだったからといって,彼らは我々とは関係なく戦争をした罪人の様に扱うのはやっぱりあんまりだと思います。しかしややこしいことに靖国には戦犯も祀られてます。
戦犯については戦犯という認定自体がまやかしだ…という人達もいます。たしかにそうかも知れませんが,そうだとしても,我々は少なくともA級戦犯に戦争責任を負ってもらって面責されたのではないでしょうか?。サンフランシスコ講和条約の独立の際に,すでにそれは終わったことだ…という人もいるようですが,少なくとも戦後から独立までのプロセスをまやかしだろうが否定するわけにはいかないと思います。もちろん責任を負わせたのであり,実際はそんなもんじゃないという意見はごもっともだと思いますが,それらは我々日本人が負う問題であり,海外に高らかに主張するには,まだまだ時間が経ってないと思います。ちなみにA級B級C級…っていう違いについては,ここでは言及しません。どこまでを参拝するのかが問題か?って問題はそのうち出てくるかも知れませんが…。
もう一つの靖国が宗教法人…というのは,やはり国家には護国のための御霊の鎮魂のシステムが必要…という立場であれば,一宗教法人がそれをやっていて,国家がそれを制御できないっていうのは,ちょっとまずい気がします。まぁ靖国を非宗教法人化するのか,別につくるのか?…っていうのは,どちらでもいいかとは思いますが…。

…という理由でわたしは閣僚の靖国参拝は反対ですが,靖国のようなもの…は必要かな…と思ってます。「靖国問題」を書かれた高橋先生は国家がそういう鎮魂システムを持つ事自体に反対の様ですが,まぁそれは一理はあるけど,どの国でもそういうシステムはあるのだし,変な国威掲揚組織にならないように管理するっていうのも選挙民の勤めな気がします。あと,ふと思ったのですが,今回自衛隊がイラクで死亡していたら,その御霊はどこに祀られていたのでしょうか?。小泉さんってその辺の考えもあったのかな?と思いました。
ちなみに韓国は分祀しようがダメだそうです。まぁこういうこというから,外交カードにしたくない…っていう小泉さんの気持ちもわかるんですけどね。韓国からしたら,明治以降の日本のすべてを否定したい…ってことなんでしょうけど,わたし的にはさすがにそれは賛同出来ません。

まとめると,わたしは閣僚の靖国参拝は反対。ただし,靖国参拝が戦争肯定と取る人達もちょっと考えが凝り固まっているのでは?,相手の話を聞かない事自体が戦争に繋がるのだよ…ということです。
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昨日の終戦の日の話

2006-08-16 09:55:38 | 時事
まず朝TVを見たらニュースで靖国からの中継をしてるのに笑いました。6時前から…。なんじゃそりゃ?。小泉さんが参拝するのが明らかになったとはいえ,参拝する数時間前から何度も現場を映すのはどういう意味があるんでしょう?。もう,問題を大きくしてるのは小泉氏本人じゃなくて明らかに周り(マスコミ)でしょう。

念のために書きますが,わたしは首相の靖国参拝は反対ですが,さすがに今回の騒ぎを見ていていると,そんなに大きな話か?って気はしますし,その後の小泉氏の談話を読んでも一理あると思います。いつ行っても騒ぐから今日行ったというのはあってます。そもそも行った行かないじゃなくて,その後の談話や,更にその後の戦没者追悼式の言葉とかは一切取り上げず,靖国参拝を賛成すれば先の戦争の肯定で,反対すれば否定…という風に単純化してしまうのは,どういうことでしょう?。それの方がよっぽど危険な踏み絵です。小泉氏の話が一理あるな…と思ったのは,確かに今日行けば,靖国には参拝するが,過去の戦争は否定して諸国に迷惑をかけたという事を同日に言えるという意味では,確かに15日という意味はあったのかも知れません。
ですが,マスコミは小泉氏の談話はとりあえず,とにかく行動だけを取り上げてとやかく言うようで,どうも言葉が通じないようです:-p。余談ですが,同じ靖国参拝をするにしても小泉氏と安部氏は立場が違うのですが,問題を行った行かないにしてるために,この違いが一般の人には見えにくくなってるようです。この辺,ちゃんと意識してますか?。
…と下らない靖国参拝報道でしたが,もう一度書くと,わたしは首相の参拝は反対です。理由は長くなるので今日は書きません。それと,参拝賛成反対で戦争に対する意見のレッテルバリをするのは止めて欲しい。それこそ踏み絵のようだし。

さて,夜は終戦の日らしくNHKが靖国参拝や,アジア各国との事について一般の人を読んでの討論会。夜7時半から始まって11時半まで。途中ニュースで1時間ちょっと中断しましたが,驚いたのは麻生さんが最初から最後までいたって事。朝の騒ぎのこの中で,外務大臣がNHKにでずっぱりというのは,驚きましたが,これ録画じゃないのですよね?…。違いましたっけ?…。
まぁ番組自体はいろいろ発散しつつ終わりましたが,いろんな意見があったのはおもしろかったです。だいたいにおいて,戦争は否定,中韓とは(いろいろうるさく言われたくない…という意見はあっても)仲よくやっていきたい…という点においては,特に異論無し。日本人って平和な民族だと思うけどね。自国の国民を護るためだったら,地球の裏側の国を空爆してもいいと思ってるような国民だっているんだから:-p…。
麻生さんが意見は一致してるけど,方法論が問題みたいな事は言っていて,そうだろうな…とは思いました。でも争ってる人はあたかも意見が違ってるように勘違いしてるんですよね。
それから中韓の反日教育のことがちょっとでましたが,どうもあまり話題にしたくないような感じがしたのは,やっぱりそうなんですかねぇ:-p…。
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停電

2006-08-16 09:53:10 | 時事
月曜の停電。「東京の脆さ」とかいう人がいたけど,わたしはむしろこれだけの巨大な都市が盆中とはいえ,ラッシュ時間帯に3時間近くも停電した割には,たいした混乱は起きなかったことに,日本って安全な国だなぁ…って思いましたよ。信号が停止しても大きな交通事故も起こらなかったようだし,病院とか官公庁とかでなにかあった…って話も聞かないので,その辺の対策はしっかりしてるのでしょう。まぁマンションでエレベータに閉じ込められた人はご災難だと思いますが…。
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昭和天皇

2006-08-15 11:28:57 | 歴史
山口浩さんが大前研一氏が例の昭和天皇のメモについて語ってるのを紹介していたので読んだ。読んで,ちょっと「そこまでいうかなぁ」…とも思い,大前研一氏の文章その物を読んでみたら,若干ニュアンスが違って読めた…。うーん,こういうのはやっぱりちゃんと原本を読まないと…ってことか…。

ちなみにしょうもない突っ込みをすると大前氏が「論理思考で考察する」って書いてるけど,これって論理思考なのかなぁ…。論理の飛躍は無いけど,事実と推理が混ざってるという意味じゃ,全体を見たらあくまでも推理なんですけどね…。

話を戻って,わたしが引っ掛かったのは,天皇の戦争責任をあたかも現在の会社経営者の責任問題のように述べていること。確かにトップが責任を取る…っていうのはそうだとは思うけど,責任の取り方は時代やシステムで変わるはずで,現在の常識を当時に当てはめるのはちょっと違和感があります。もう一つの違和感は,「昭和天皇が東京裁判で免訴されたことを忘れいつの間にか自分も戦争の犠牲者だ、と考えA級戦犯から距離を置こうとした」ってこと。これはどうなんでしょう?。まぁこれは推理でしょうけど。
大前氏は現在の経営常識を基に,天皇が当時の部下の開戦を止められなかったことに疑問を投げ掛けてますが,わたしは止められなかったのだと思います。明治憲法下での天皇の権限は一意に定まっておらず,天皇機関説が出るくらいで,政府の中でもいろんな扱いを受けていたように思います。それに日本の皇室は鎌倉時代以降政治音痴になっており,どの様にその権限を使うか良くわかってなかったのではないでしょうか?。
ですから,わたしは昭和天皇が当時の開戦が意にそぐわないにしても,止める手段をわかってなかった…と思いますし,勝手にやられた戦争だった…と思っていたのではないかと思います。それでも責任者として責任を取るべきだ…というのはごもっともで,それゆえにマッカーサーに一度自分の首を差し出しに行ってるわけで,それによりわたしは天皇の責任者としての立場は一度示したと思います。
もちろん,天皇のクビの変わりにA級戦犯に責任を背負わせるっていうのが政治判断であるというのはそうだと思います。本来は昭和天皇に退位して頂いて,別の天皇を立てるという手もあったかも知れません。過去の日本の歴史を見ても,ありえることでした。
それと昭和天皇が今回のメモで一部の戦犯を批難しているのを大前氏は批難してますが,このメモはあくまでも内部メモであり,公式発言ではありません。ですから,「組織は機能しない」という言い方はいいすぎです。側近に語った本音を,組織論に持っていくのは問題のはき違えのようにも思います。
というわけまぁいろいろ引っ掛かるところはあるのですが,実は大前氏の結論自体には異論がありません:-)。公人の靖国参拝を止めるとか,日中国交回復の時の中国との約束を明らかにしないと,この問題は解決しないとか…。もっとも後者は中国自体も嫌がるかも知れませんけどね。

…と,ここまで書いた後に極東ブログを読みに行ったら明治憲法下の統帥権の話が書いてありました。なんかタイミングいいですね。というかこれ読んで書けば良かったのか…。

読んでみるとやはり直接天皇が口出しをするというより,国務大臣が輔弼とか,でも慣習的には軍の統帥部が輔弼していたとか…。ついでにあやふやな記憶で書くと,先週か先々週の日露戦争物語では山県か井上か…忘れましたが,どちらかが日清戦争時に,軍の独立先行…を許すような慣習をつくってしまったというような話もありました。
というわけで,やっぱり天皇が軍に対して力を発揮していたとは考えづらいと思います。もっとも,トップとしての責任はあるかとは思いますが。
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