たろの日記ページ,gooブログ版

http://taro-r.sakura.ne.jp の分家です。一部内容が重複してます。

コミュニケーション能力

2013-01-23 20:38:08 | 育児・教育
そもそもコミュニケーション能力ってなによ」って文を読みました。読んでいてハッとしましたが,「コミュニケーション能力」って言葉の意味って共有されてないのか…。

昨今,就職の条件というか必須能力として「コミュニケーション能力」というのがあったりするようで,じゃぁ,エセ教育者である私(学生と接する機会はあるけど,そう言う相談受けたことない^^;…。)としては,やっぱりきちんと答えられないといけないでしょう。ついでに書くと,わたしは「コミュニケーション」研究の専門家ですし(笑)(…ちなみにここのコミュニケーションは「通信」の事です)。

リンク先には,大雑把に「人とうまくやってく能力」だろう…と書かれてます。しかしこれでは正確に定義できないから,「あいさつ」とか「人と話すのが苦にならない」とか「愛敬がある」とか細くわけてとらえていて,で,その中で必要なものは,学校と会社とか…という社会毎に異るのでは?…との結論でした。

うーん,わたしは自分はコミュニケーション能力はあると思ってますが,そういう風に考えたことはありません。私の定義ではコミュニケーション能力というのは「相手の言ってること(伝えたいこと)がわかること,自分の言いたいこと(伝えたいこと)を相手にわからせること」,これだけです。つまり「意思の相互伝達」能力ってこと。相手とうまくやっていくとか,愛敬がいいとかいうのは,あまり関係ありません。相手が何をして欲しいかがわかって,それに対して何かを返してあげれば結果としてうまく行く場合が多いし,わかっても何もやってあげる気が無かったらうまく行きません。コミュニケーション能力があってもうまく行くかは,自分の気分とか能力とか力量によります。

私は自分の定義はそんなに異常とは思ってませんが,ただ,上に書いた通り,わたしが「通信」屋であること,また音響の心理屋でもあり,人が音響情報をどう理解してるか?を学術的に考える立場にあるために,ある人の情報や感情を相手にどう伝えるか?…と言うことをコミュニケーションととるのでしょう。そもそも「通信」は「コミュニケーション」の訳語ですし,意味的にも大きな祖語は無いように思います。

で,相手の言ってることがわかるか?,相手に言いたいことを伝えられるか?…っていうのは実は簡単ではありません。人は思ってることを正確に表現できません。また自分の欲求を自覚でき無い人も多くいます。女性が男性に「あなたは仕事が大事なの?」とヒステリーを起こしたときに「御免ね,寂しかったんだね」と答えろという話があるように(笑),人はやって欲しいことを素直に言葉にしないものです:-)。

ちなみに自分で相手に何かを言いたいときも,実は自分でやって欲しいことをわかってなかったりする場合も多いです。

というわけで,意志伝達という意味でのコミュニケーションもそんなに簡単ではありません。わたしはその能力があると書きましたが,そもそもわたしは人の話を聞くときに,何を言ってるかというより「この人は何を伝えたいのだろう?」ということばかり気にして聞きます。だから話の細い事は聞いてないことが多い(苦笑)。でも結局こういうことを伝えたいのだな…って事がわかれば,何かしらの対処ができ,まぁうまくやれば相手とうまくやっていけるし,うまくやりたく無い人とは,それなりにスルーしたりします。

まぁ相手の気持ちがわかった上で答えるところまでをコミュニケーション能力という気持ちもわかりますが,相手の気持ちに答えるには,それこそ千差万別の対処法が必要で,それも含めて必須能力とするのは無理があるでしょう。最初のリンクにあったように社会人と学生では違う…というのはその部分です。

…というわけで,学生の諸君に話す機会があれば,コミュニケーション能力といわれて,人とうまくやっていく事とかを考える前に,まず相手の言うことをちゃんと理解するとか,相手にきちんと伝えられるとか,そこをまじめに訓練した方がいいよ…と答えたいです。とはいえ,若者相手に質問とか投げても誰も答えない場合も多く,何考えてるかわからないケースが多いですが。


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スマホとクリエイティビティ

2013-01-21 20:47:30 | 育児・教育
先日アメリカでiPhoneを子供に買って上げた親の話とか,あと前回書いた教育にスマホとかタブレット等の機器を使うとかそういう話で,子供の頃から,最新IT機器を与えるべきか?という話を聞くと,ずっと引っ掛かっている事があるので。

ネットを使っている大人はIT機器に親しんでいる事もあってか,ネットでは子供にIT機器を与えることには肯定的な意見が多い気がします。更に今の子供普通に使っているとか,子供のうちからIT機器に親しんでいた方が良い…という意見も聞きます。これらの意見には一理ある…と思いつつ,やっぱり引っ掛かる点が多いです。

「子供」が何歳か?という問題もありますが,とりあえず自分で買えない歳くらいとして…。

結論めいた事を書くと,ある程度親が監視することを前提として,わたしはPCだったらある歳になったら買ってあげても良いかな…と思ってます。もしくは親が使っているものを使わせる。ゲーム機はあまり買い与えたくないです。特にDSとかのように外で使えるものも。自宅で使うものは,まぁ使わせるかも知れないけど。そしてスマホとかタブレット,これもあまり使わせるメリットを感じません。

IT機器に慣れ親しんでおくべき?という意見に関しては,ゲーム機とスマホに関しては実はあまり納得してません。PCについては,そうかもなぁ…とは思ってます。理由は一言で書くと,スマホやゲーム機は「消費者」として機器に接することが圧倒的に多いからです。PCの場合は消費者だけではなく,制作者として関わることもけっこうできます。違った言い方をするとPCは「道具」として機能しますが,スマホやゲーム機はあまりそういう使い方がしにくい様に思います。

自分がiPodとかを使っていて思うのは,とにかくアプリの言うままに操作してるだけ…ってことです。そこで自分が何かを産み出しているという感覚が殆んどありません。もちろん,メイルを書いたり,写真を撮ったりも出来るんですが,メイルは書くのはPCの方ができるし,外で書くときはガラケーで書いています。写真はディジカメで取った方が,速いし綺麗です。ゲーム機はあまり使わないので良くわかりませんが,基本的にはアプリでゲームをするものでしょう。

一方PCだと仕事で使ってることもありますが,ドキュメントを書いたり,プログラムを書いたり,音楽を作ったり,いろいろ出来ますし,実際いくつかしてます。Webの閲覧もしますが,それ以外の使い方も結構してます。

子供に小さいときから慣れ親しませるとしたら,こういう道具として使い創造性を鍛えるには重要かと思いますが,出来合いのソフトの言うままに操作していく…って事が本当に必要なんだろうか?…という気がします。

もちろんスマホでも創造性をもった使い方もできます。うちの3歳児はiPadでお絵書きをしたり,ピアノを弾いたりします。でもYoutube見てる時間の方が長いです(苦笑)。絵を描いたりするんであれば,PCとかの方が自由度は高いはずです。そもそもスマホは持ち歩けるコンピュータであり,スマホ出来ることはPCでも出来るわけで,スマホである必要はありません。スマホ出来てPCでやりにくいことというと,外に持ち歩きどこでも操作できる…ことですが,それが子供に必要なのか?…と思います。同じ理由で携帯ゲーム機器にも抵抗があります。

もちろん将来ゲームソフトとかITサービスを開発する仕事につくとしたら,消費行動を知っている必要がありますが,それって子供の頃に身につける能力なんだろうか?…という気がします。むしろどっぷりはまるとそういう事って冷静にみれなくなるようにも思います。

最近PCからスマホとIT機器のトレンドが移ってきて,技術に詳しくないユーザにも急激に拡がってます。そして子供にも扱いやすくなりました。でも,わたしがそれを使っていていつも思うのは,消費者として機器に接しているという自分です。正直開発メーカに飼い慣らされているような感覚があります。

本当に最新のIT機器に慣れ親しむことが創造性を鍛えることになるんでしょうか?。わたしはIT機器の発展は(ユーザを広げるためではありますが),ユーザの創造の機会を奪っているような気もします。そういうわけで,道具としての可能性が少ないスマホやゲーム機を子供に与え,子供の時間を奪うには抵抗があります。
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最先端と教育

2013-01-14 10:27:17 | 育児・教育
WIREDにシンガポールのICTを使った教育の話が載ってました。あまりちゃんと読んでないのですが,スマートフォンとかタブレットを使った初等教育の試みの様です。

私はこういう新しいデバイスを使った授業についての是非は良く分かりません。というか良く迷います。黒板やホワイトボードに書く代わりにスライドを見せる程度であれば,そこまでは迷いません。でもノートの変わりにタブレットを用いるとか,授業の中でネットにアクセスして検索を行うとかなると,その授業には弊害はないのだろうか?とかよく思います。

もちろんメリットもあるでしょう。またこれからは幼少の頃からITデバイスに馴染み使いこなすことが必要というのもわからないでもありません。でもどうなんですかねぇ。

ひとつだけいえるのは,これまで初等から高校まで,また大学も10代や20代の若い人を教える場合,多くの場合教員は自分の経験を省みながら教えることができたと思います。まぁ初等教育は記憶というよりは方法論があるのでしょうが,それでも自分の子供の頃の記憶を頼れば多少は教える内容の是非も判断できます。高校や大学にいたっては,そこで教育に携わる教師は,勉強ができた人ですから,教える内容の是非は自分の経験を基にすることもできます。

実際私は大学である科目を教えてますが,自分のこれまでの大学で勉強をしたことの経験を元に教えてます。もちろん,それだけで教えられるとも思ってませんが,やはり自分が知識をつけて行った過程を振り返ることは自分が教えることの自信の元になるわけです。

さて,ICTを使った新しい教育というと,おそらくそれを教える教員は自分の経験と照らし合わせることができません。そういう道具を使い,ノートや筆記道具,また本の辞書などをあまり使わずに勉強することで本当に知識や知恵がつくのか?,分かるんでしょうか?。おそらく誰もわかりません。そして生徒が何かつまづいた時に,教師は自分の経験は使えません。新しい教育のカリキュラムは専門家が作るのでしょうけど,その考え方が現場の教師に正しく伝わるのか?…かなり難しいのではないか?と思います。

そういう意味では,懐疑的とはいいませんが,すこし不安です。

ちなみに上に私は黒板に書く代わりにスライドを見せる程度…と書いてますが,実際パワーポイントのスライドを使って授業をすることでも,生徒のノートの取り方や進めるスピードが,本当に学習の障害になってないのか?よく不安に思います。自分は先生が板書してるのをノートに写して勉強をしたからです。

さらに新しい道具を使うのって大丈夫なのかな?という気がします。10年後くらいに結果は出るのかもしれませんが,10年後にはさらにITの道具の状況は変わっているでしょう。そういう普遍性のないものを初等教育に使うのって…どうなんでしょうね?。
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ひとつの会社でスキルアップするという流行

2013-01-12 17:20:32 | 育児・教育
“スキルアップ幻想”の終焉」という記事を読みました。10数年前に転職を通じてスキルアップする事で勝ち組に…という事を訴えてきたジャーナリストが,「そうは言ったけど,現状を見るとどうやらそうでもなくて,転職を続けた人よりひとつの会社に長くいたほうが結果的に元気なんだよね,とか言ってる文章です。

ひどい話です。思い込みのデマを撒き散らして,今度はそれが間違っているって書いて金儲けをしようとしてる;-p。

同じような話として,私はバブルの頃にフリーターがもてはやされた事を思い出します。あの頃は,フリーターこそ自由な生き方の様にいう人たちがいましたが,その後フリーターになった人たちがどうなったかは書くまでもありません。

さて転職の件でいうと,私が就職した20年前にも既に,転職してスキルアップみたいな話は若干出てきてました。私は「転職するなら35歳まで」みたいなことを信じていて,その年代までに転職するに足りるスキル(専門性)が自分につくか?って事を考えていた気がします。そして35の時に,ちょっと無理みたい…と思ったので,むしろ今の会社でスキルとか立場を向上させることのほうに注力するようにしました。結果として,私の場合はここで言う「ずっと同じ会社にいて元気がある人」にあたると思ってます。

もうひとつ少し文脈は違うのですが,あるIT企業の経営者が「僕が学生ベンチャーを応援しない理由」という文を書いてるの読みました。この中にも転職を相談された場合,職種を変えるのであれば,すぐに(ただし30超えるともう遅いくらい),職種が同じであれば,最初の会社でスキルアップをしないと価値がなくて,それには最低10年はかかる,という様なことを書いてます。

この文は他にも興味深いことがいろいろかかれてましたが,転職に関して言うと,やっぱりひとつの会社に長くしてスキルアップをする事のメリットを書いてます。

なんとなくここに来て「転職ってあまりいいことないよ」という風潮が出てきてるような気がします。ちょっと風潮が変わったな…って感じでしょうか。

個人的な経験からいうと,私はひとつの会社に長くいて,スキルアップしてるので,ひとつの会社でスキルアップすることのメリットを知ってます。でもひとつの会社にずっといて腐っていってる人もたくさん見てます。一方で転職を繰り返してもそれなりの仕事をしている知り合いもいます。結論から言うと,どっちも成功する人とそうでない人がいるってだけです。成功する人にどういう共通点があるかはよく分かりません。ないかもよくわかりません。だからどっちがお勧めって事はないのだと思います。

まぁ転職してうまくいってる人は,転職に抵抗がないのがすごいなぁと関心してしまいますが。

ところで,そうはいっても昨今の就職事情,どこでもいいから就職して…っていう考えが学生に強いので,転職っていうのを考えるんでしょうね。私の時代はバブルで売り手市場だったので,本当に行きたい会社しか受けませんでした。だからすぐに転職って事は考えなかったのだけど,まぁこういう就職の仕方を今の学生に求めるのも難しいのでしょう。ただ,やっぱり就職する前に,自分がその会社に勤める意味みたいのは自分なりに整理しておいたほうがいいんじゃないかなぁと思います。
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Windows7の無線LANが良く切れるで設定を変更した際のメモ

2013-01-09 19:12:45 | ひとこと
注意:ここに書かれている事を参考に行って,不具合が出た場合に,こちらは責任を負いませんので,悪しからずご了承ください。
↑免責ということで,書かせていただきます。

ノートパソコンを自宅の無線LANアクセスポイントに接続して使っているのですが,すぐに切れてしまうので困ってました。ちょっと設定をいじったら改善したように思うので,行った設定をメモっておきます。

症状
FirefoxでWebページを開くと,ネットがつながらなくなる。つながらなくなって数秒後にタスクバーのネットの表示に黄色のアラートが立ち,ワイヤレスネットワーク接続が「制限つきアクセス」になる。
いったんネットを切断して再接続すると改善するが,またページを開いているとつながらなくなる。
どうやらページを開いたタイミングで症状が起きる。大量のデータをブラウザで読み込むとなるような気がする。

環境
私のノートパソコンとかの環境は以下のとおり
ノートパソコン:panasoinc Let's Note CF-S8
OS:Windows 7 Professional 32bit

無線LANアクセスポイント
:Buffalo WZR-HP-AG300H
ファームVer.1.72 (R2.05/B1.00)
アクセスポイントとして使用(ルータは別にある)。
無線LAN:IEEE 802.11n/g/b

ネットの情報
ネットで「Windows7 無線LAN 切れる」などで検索すると出てくる対処法は,ワイヤレスネットワーク接続のプロパティから「Qosパケットスケジューラ」,「Microsoftネットワーク用ファイルとプリンタの共有」のチェックを外す。さらに「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」のプロパティのNetBIOSの「NetBIOS over TCP/IPを無効にする」の三つの作業を行うこと,…と書かれてるものが多かった。

ネットの情報を行った結果
私の環境では,状況が改善せず。確かに若干ネットは速くなった気がするが,しばらくすると同じように切れる。
また,私の場合,自宅にファイルサーバがあり使っているので,「NetBIOS over TCP/IPを無効にする」を行うと,サーバが見えなくなって困る。

私が行ったこと
上記の三つのうち,QosとNetBIOSは元に戻す。ファイルの共有は戻しても良かったが,ノートパソコンのファイルは他のマシンから見える必要はないため,とりあえずチェックは外したまま。
ネットワークアダプタのプロパティ(デバイスマネージャや,ネットワーク接続のプロパティからたどれる)にある詳細設定の802.11nモードを無効に変更する(デフォルトは有効でした)。

最後に書いた11nモードの無効化が効いたのか,それで状況は改善し,切れることがなくなりました。

以上です。これでまた問題が出れば追記します。
コメント (3)
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