たろの日記ページ,gooブログ版

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日本の先駆者が世界の覇者になれないのは

2009-08-17 22:34:47 | 経済
dankogai氏がi-modeをiPhoneとかと比較してる文を読んで,今,i-modeの仕様を非難するのは後出しじゃんけんだなぁと思いました。当時何が大変だったかを今から知るのはとても難しいと思います。

少なくとも,当時webはPCやワークステーションのもので,携帯はせいぜいモデムとして使える程度のものでした。CHTMLであるにしても,その他いろいろと独自仕様であったととしても,IPでパケット単位(課金)でデータ通信し,ブラウザ表示したというのは画期的で,いろいろ苦労があったと思いますけどね。それをメモリーもふんだんに使え,画面も大きく,またパケット通信料も定額になった現在,新規に参入してきている方式と比べるのはあまりちゃんとした考察とはいえないでしょう。
最近日本が良くガラパゴスであるということで非難されます。その技術とかマーケッティングとかで日本しか観てなかったから海外に広めることができないみたいな話がいわれます。そうなんでしょうか?。

わたしは日本が先行して市場投入した技術で,後から海外からのごり押しにより方式変更になった技術というとTVのハイビジョン放送を思い出します。NHKは最初ハイビジョンをアナログで始めましたが,後からアメリカからとかの圧力でディジタルに変えました。確かに今はディジタル方式のTV放送が主流でディジタルへの変更は,そうおかしなことではなかったように思いますが,当時実際に放送を始めていたアナログに対して影も形もなかったディジタル方式を押し込んで,日本国内で採用させたアメリカ(だったと思う)のやり方は,ちょっと引っかかるものがありました。

わたしは西洋の国は先行して他の国が始めているサービスがあってそこに市場性があった場合に,自分達の権利がないサービスだったら採用することはほとんどないのではないか?という気もしています。もし市場性があれば,新規に自分達の方式を提案したり,普及してるその方式を標準化の場に持ち込み,そこに自分達の方式を押し込んだり,そういうことをして,しっかり利権をそこに入れ込むような気がしてます。これらは主にヨーロッパ的なやり方で,アメリカは自国だけで独自のやり方をやって,広まったら海外展開してというやり方が多い気がしますが。

正直,日本がトライアルをやって,いろいろ技術革新し市場を作ったのを海外の規格が塗りつぶしていくんだよなぁ,という無力感を感じており,それは技術的に優れているかとか,世界市場をしっかり視野に入れているかとは,また別の問題の様な気もします。むしろ政治力とか協力して最初から西洋の利権を入れ込んでおくとかそういうことの方が重要なんじゃないでしょうか?。

同じように考えるとお財布携帯が海外で広がらないのも市場的なものより政治的な障害もある気がします。もっとも,その前に非接触のプリペイドカードの方がステップとして先でしょうけど。

ちなみにわたしが一昨年フィンランドに行ったときはバスでスイカの様なカードが使われていたので,プリペイドカード自体がヨーロッパでは使われない…ってことなのかはよくわかりません。
コメント
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