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死をどうリアルに考えるか?

2014-09-02 23:40:40 | 医療・福祉
極東ブログで「率直に聞くんですが、どんなふうに死ぬつもりでいますか?」という文章があった。その前の日のガンの話も面白かったのだけど,ちょっとこっちのほうを先に取り上げます。親父の高齢に従って,私もいろいろ思っていたので。

極東ブログに健康寿命と平均寿命の差が10年くらいと書いていた。これって要は,介護認定(支援も含むのかな?)を受けて死ぬまでの期間って意味ですよね?。うちの父は,半年も入院してなかったし,介護認定を受けてデイケアとか行っていたのはたぶん5年もなかったと思います。私が手術した8年前は上京して立ち会ってくれたし,翌年結婚した時も,車を運転していて,こちらを心配させていたくらいだし。まぁ車を運転していていても,下がゆるくなってもらしたりとかはじめていたみたいで,介護認定とか受けたら?と勧めたのはそれくらいだったと思います。

なんせ死ぬ半年前までは仕事してましたからね。ちなみに父が死んだのは米寿ちょっと手前,なので決して若死にではありません。そういう意味では実に手がかからなくなくなってくれたとなります。もっとも健康な時から,別の意味で手がかかる人でしたが。

あと,興味深いなぁと思ったのは,生きたいとか生きられるとか思う年齢と平均寿命で平均寿命の方が長いって事。つまり皆さん,想定外に長生きしてるって事。

自分の父親が80過ぎたあたりから,実はずっと「どう死にたい?」とか「死ぬこと考えてる?」とか聞きたいと思っていたのですが,平均寿命を越えた人にそれを聞くのは残酷ではないか?と聞けませんでした。考えていたのかどうかわかりませんが,遺言も残してくれなかったので,考えてなかったのか,考えたくなかったのか…。

わたしの父は若い頃から高血圧で薬を常用しており,脳溢血になったこともあり,他にもいろいろ不具合があって,どう考えてもうちの家族では一番先に死ぬだろう…と思っていたら,8年前に私がガンになり,その翌年には,母がガンになり,死にそうにしていて,うちの父的には戸惑っていたのでは? という気がしました。幸いにも私も母もまだ生きてるんですが,もしかしたら父は,私や母よりも先に死なないといけない…という意識があったのでは?という気も,ずっとしてました。一人で生きていけるような人ではないので。

極東ブログで死が怖いと思ってない人が多いと驚いてますが,どうなんでしょう?。そういう意味で,父はどう思っていたのかな?と思うし,母は抗がん剤の治療がしんどかったので,こんど再発したらもう治療は勘弁…とか言ってました。私自身もガンで死ぬことをリアルで考えたせいか,怖いか怖くないか? というのはその時にならないとわからないけど,「まぁ,人って死ぬよね?」…とは思ってます。でも,40ちょいでガンになったときは,60まで生きられると幸せだなぁと思ったものの,そこから子供が生まれるまで5年くらいかかったので,子供が成人できるまで生きてるとうれしいなぁとか,社会人になるまで生きてるとうれしいなぁ,結婚するまで,孫が出来るまで…と望めば切がなくなってます。無理でも仕方ないとも思ってますけど。

その時にならないとわからない,というのは,今はそう思ってるけど,実際にまたガンとかになって余命宣告とか受けると,考えががらりと変わる可能性があるってこと。つまり死が怖いかどうか?っていうのは死をリアルに感じている心境か,そうでないか?では違うんではないか?と思います。そういう意味でも,父は死が迫ってどう考えたんだろうか?。特になくなる前の1ヶ月間ぐらいは,どうだったんだろう?…と今でも思います。
コメント
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