光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

2月8日でキハ28のはなし

2022-02-08 05:55:16 | 車両・気動車
 キハ25以来、ここ2,3日半ばヤケのようにやってしまっている「日付に因んだ車両ネタ」
 今日が2月8日ですから当然(?)お題はキハ28となります。

 キハ28と言うと国鉄型急行用気動車の定番となったキハ58の1エンジン車です。
 外見上わかりやすいのは屋上の水タンクがない事でキハ58との見分けがつくのですが、実際にはボディ側面下部の給水口の数が1個に減っていますし、床下もキハ58とは異なっています(まあ、エンジンの数が半減しているから当然ですが)

 わたしの手元にあるのはTOMIXが最初にリリースした物が1両あるのですが、実はこのモデルはキハ58とは別個にボディを起こしたモデルなのだそうです。
 ほぼ同じ時期に出たエーダイのキハ28は屋根板以外キハ58の流用でしたから、外見上給水口の数が1個になる程度の違いしかないのに独自のボディを用意したTOMIXは凄かった(厳密には屋根板の処理でもTOMIXの方が実車に近い)

 と、そこまでは良かったのですが、TOMIXの場合初期製品は「クリーム部分がボディの成形色そのまんま」だったのでエーダイやKATOに比べて外見上大分損をしている印象もあります。おまけにサッシの色刺しもなかったですから、形の上では実車準拠なのに不思議と嬉しくないモデルではありました。

 それでも当時のわたしにとっては「初めてのキハ58系」だったのでキハユニ26と組ませて良く走らせていました。
 ステンレス製の大雑把なスカートにも「模型らしい質感の良さ」を感じたくらいですから。

 エーダイ版のキハ28はずっと後になって中古を入手していますが、皮肉なことに上記の考証面を別にすればTOMIXよりも「実車らしい質感」でしたから運転に供するのもエーダイの仕様の方が多かったと思います。

 今ではKATOやTOMIXからこれとは比べ物にならないレベルの実車準拠の造形のモデルが出ていますから、こういう思い出話も大して参考にはならないと思いますが(汗)それでもキハ58や28の場合は定期的にモデルチェンジを繰り返しやすいせいもあってかモデルの進化の過程を俯瞰しやすい機種ではあると思います。

2月6日でキハユニ26のはなし

2022-02-06 05:02:07 | 車両・気動車
 昨日は2月5日に因んでキハ25のネタで引っ張りましたが、翌日の今日は「キハユニ26」で行こうかと思います。
 と、いうのもキハ25と違って「キハユニ26で書く事ならいっぱい思いつくから」です。

 何故なら昭和50年にこの趣味を始めた時、最初に購入したNゲージの車両が関水金属のキハユニ26(M車)でしたから。
 この趣味を始めた当初はNゲージとは言ってもその走りについては全くの未知数。HO並みのスローが効くとは到底思えませんでしたし、どんな走りをするのか不安と期待が交錯していました。

 
 やっとこさお小遣いを貯めて購入できたのが関水金属のキハユニ26。個人的に馴染みのある機種だったというのもありますが「車体の半分が荷物室」ゆえに「外からでかいモータが丸見えになる危険が少ない」というのもあります。
 一緒に買ったフレキシブル線路にHO用の自作パワーパック(当時HOをやっていた機関士の親類からお借りしたものです)を繋ぎ、スロットル(と言うかレオスタット)を回すと「けたたましい音をたてて発進」したキハユニに一種の感動を覚えたものです。

 以上は当時の模型の思い出ですが、実車のキハユニ26では学校の遠足で「郵便室」に乗って帰ってきたという思い出があります。

 あの当時は最長でも3連程度で、そこそこ乗車率も良かった普通列車に遠足帰りの母校の生徒と先生合わせて200人以上が飛び入りで乗り込んだのですから座席なんて空くはずがない。

 で、男子生徒を中心に「荷物室と郵便室の床に新聞を敷いて体育坐り」する仕儀になりました。
 これだけだったら、かなり窮屈な印象ですが荷物室の扉は、鉄桟がはまってはいるものの、客室の二段窓よりもはるかに豪快に開いたため意外に通風が良く、初秋の遠足にはちょうど良かったと思いますw

 あの頃はまだ山岳線にはスイッチバックがあちこちにありましたから、駅に来るたび「草むらの中でいったん停まって、そこからゆるゆるとバックする」行程が何やら儀式じみて感じられたものです。

 そんな思い出のあるキハユニ26ですから、趣味の再開後に何両か中古を購入しています(それもM車ばっかり)
 動力ユニットはガサツなものの、走りは結構タフネスである意味気動車らしい質感を感じたりします(ただ古いだけとも言えますが)

2月5日でキハ25のはなし

2022-02-05 19:04:30 | 車両・気動車
 今回も日付に因んだ車両ネタから。
 2月5日なので「キハ25」でも取り上げてみようかと。

 Nゲージで「キハ25」というとまず思いつくのがKATO(当時は関水金属)が最初に出した気動車であるキハ20系の片運転台車が出てくると思います。

(写真はキハ20ですが、長さもそう違わない片運転台車ですから印象としてはこのモデルとほぼ同じになります)
 実車の運用形態をよく知らないのですが、両運転台のキハ20の増結用というメーカーの親心からリリースされた機種ではないかと思います(初期モデルはキハ20、キハユニ26同様にM車とT車がラインナップされていました)
 ですがわたしの故郷ではキハ52や58に押されたのかキハ25を見た覚えが殆どありません。同じ片運転台のキハユニ26がどの列車にもつながっていたのとは対照的です。
 レイアウトでの運転でも大概はキハ20とキハユニ26、或いはキハ52とキハユニといった組み合わせになりやすく、敢えてキハ25を入れるメリットを感じなかったというのが正直なところでした。

 で、このままだったらキハ25のはなしはこれで終わってしまうのですが。

 それから40年近く経ってから「新車でキハ25を入線させる事になる」とは考えもつきませんでした。
 ただし、こちらは同じKATOのキハ25でも「JR東海のキハ25」なのですが(汗)

 
 こちらはこちらで実車も模型も「ネーミングと気動車であるという事以外の共通点が見付からない」くらい別物の車両になっています。
 313系電車の気動車版ともいうべき垢抜けたスタイリングが特徴ですが、垢抜けたと言っても直線ペキペキデザインのJREの気動車よりはほっこり感もあってわたし個人としては気に入っています。

コスミックのタワーマンションを配置してみる(笑)

2022-02-05 05:46:37 | ストラクチャー
 昨年の暮れに形だけはできたコスミックの高層マンション。

 実際は1棟の建物を唐竹割りしてツインタワーに見せかけた物ですが、この正月に早速、街並みのパーマネントベース上に配置してみました。

 建物のマッスが大きいだけに、ジオコレの店舗とかみにちゅあーとの二階家の住宅なんかは似合いません。
 何と言うか「住宅地に乱入してきた大怪獣」みたいなノリになってしまい、どうにも落ち着かないのです。
 このタワーマンションと組み合わせるには、少なくともこのマッスに負けないくらいの建物を組み合わせる必要があると感じました。

 そこで並べたのは一昨年に中古モデルを購入して継ぎ足した「TOMIXのマンション」の14階建と7階建。

 さらに手前の足元には昨年来作りだめしてきた「赤レンガ建造物の群れ」を配置しマンションの足元を隠しました(こうしないと「昭和の東映戦隊物の巨大ロボット戦」みたいにしょぼくなってしまう)

 手前には突堤をつけた線路を配置し、適当な通勤電車でも配置すれば「どこかの街の通勤路線」の雰囲気にはなります(自画自賛)

 高層マンション街の足元に立ち並ぶ赤レンガの工場街は「再開発の中で取り残された工場街が観光施設として再度脚光を浴びた」という趣になります。

 Nゲージスケールとはいえ、下から見上げるアングルだとこれは結構な迫力、と言いますか「いきなり上京してきたお上りさんの気分」になったのには我ながら何ともですねw

 例えるならば「あずさ」かなんかで上京した時、終点の新宿駅の手前に来たときに「副都心のビル街の迫力に圧倒される気分」のそれに近いです。

 なので、3連の短編成で、実車がこんな風景で走っていないと分かっていても「元205系だから」という理由で富士急6000系を配する気持ちはご理解ください(大汗)

 で、一度マンションを配置してみると、これがまた面白くなってきたのも確かでいろいろと組み換えを試してみたりします。その折に少々感じたこともありますので、いずれその事についても書きたいと思います。

「TEZMO SYNDOROME」と基本セットのはなし・その1

2022-02-03 05:40:27 | 書籍
 今回はマンガネタで。

 今年最初の更新となった「TEZMO SYNDROME」は主人公の風奈が初めて買ってもらったTOMIXの基本セットの思い出を振り返る話でした。

 いかにも年末年始向きの話でわたしの正月気分も盛り上がります(いい加減、松も取れたというのに笑)

 という訳で、わたしも例によって便乗させて頂きます(汗)

 とはいえ、Nゲージに関する限りわたしの始まりは「基本セット」ではなかったのですが。
 実を言いますと、わたしがこの趣味に入った昭和50年はTOMIXの登場前夜。

 KATOからは「EF65とブルートレインとエンドレスの組み合わせ」のセットが出ていたそうですが、実物を見たことがありませんでしたし。
 そもそも、わたしの場合は16番モデルをやっていた親類の関係で、線路も車両もバラで揃えるのが当たり前くらいに思っていたものですから、初体験も「キハユニ26とフレキシブルレール」だったのです。

 基本セットの魅力というのは「最初の買い物で最低限の完結性のある運転ができる」点にあると思うのですが、その点でまず出遅れていた訳です。
 実際にエンドレスが楽しめる様になったのはTOMIXの登場後、これまた線路のバラ買いを買い集めてからでした。

 今にして思えば、少しづつでもパーツやアイテムを買い足しながらレイアウトという目標に近づいてゆくプロセス自体を得られたわけで(実際実現まで20年以上かかりましたが汗)これはこれで悪くはなかったと思うのですが。

 ですが、わたしより下の世代(といってもその差はわずか数年)はTOMIXかKATOの基本セットからこの趣味に入った人が多いと思います。ただ「そこで満足してしまうか、更なるバージョンアップを図るか」という分岐でマニアと一般人が枝分かれしたであろう事も容易に想像できます(この点については少し思うところもあるのですが、それについては次の機会に)

 さて、作中で風奈が買ってもらったのは2000年代初頭の「CタイプDLと2軸貨車2両」のセットですが、わたしもずっと後になってこれより古い基本セットを入手した事があります。

 これが「キハ02とエンドレス、ホーム付き」という物で単純に線路をぐるぐる回るだけでなく、ホームが付く事で「列車の停車、発車を楽しめる」構成になっていたのが新鮮でした。これは下手にポイントをつけるよりも「鉄道模型の魅力を強く感じさせる」ものだったと思います。

 このアイテムで改めて「Nゲージの入門セット」の魅力の一端を感じられました。


 その少し前にはひょんなきっかけでTOMIX前夜の「トミーナインスケール」の基本セットを入手ているのですが、こちらも単純なエンドレスでありながら「後付けの踏切」が付いていたのが印象的でした。

 やっぱりこのネタは長くなりそうなので続きは次の機会に(汗)

鉄コレの横浜市営地下鉄1000形

2022-02-02 05:38:42 | 車両・私鉄/民鉄
 昨年暮れの上京の戦利品から。

 鉄コレの横浜市営地下鉄1000形の3両セット。

 わたしが良く買う中古鉄コレの様にNゲージ化されている訳ではないのですが、値段もお手頃でした。
 (と、言いますか最近の鉄コレ中古は結構な確率でNゲージ化された奴が並んでいる様な気がします)
 横浜市営地下鉄の開業は昭和47(1972)年ですが、わたしが子供の頃は「最新鋭の地下鉄電車」として営団の6000系と並ぶ(わたし的な)ステイタスを持った車両でした。

 左右非対称のフェイスは営団6000系に微妙に似ていますが、真ん中に非常扉を配した事と、丸みのないシャープな造形のおかげで(側面は東急7000系と大差ない表情だったのに)とてもカッコよく感じられたものです。

 また、この電車は第3軌条の集電方式で、屋根上にパンタグラフのないすっきりとしたスリムなフォルムもなかなか好ましいものでしたし。

 モデルの方も最近のNゲージらしく、造形にはそつがありません。
 台車に装備された集電シューもよく見るとなかなかに個性的です(あんなに小さいのに)

 3連というコンパクトな編成(のちに6連化されますが)もレイアウト向けのお手軽さ。

 ですが、現時点でお財布的に動力の当てが付かないので、当面は側線の飾り物状態になりそうです。
 尤も、この編成については、わたし的には眺めているだけでも十分に楽しいのですが(汗)

コスミックのタワーマンションを作る・その3

2022-02-01 05:35:17 | ストラクチャー
この間から紹介しているコスミックのタワーマンションキットの製作。その3です。

ベランダを取り付け「アクリル製のただの箱」から「マンションらしい外見」になったタワーマンション。

屋上の上屋と1階のエントランス周りの組み立ては、これまでの工程に比べると楽な部類です。
パーツの合いが良いので、嵌め込み式の仮組みでもそれなりに見られますが、接着をした方が無難です。

この辺の造形はジオタウンやみにちゅあーとを見慣れた眼だと、幾分ラフに見える部分で他社ストラクチャーほどの細密感には欠けます。

ですが、実際に形が出来上がってみると、そんな些細なことがどうでも良くなるくらい迫力と存在感が半端ないのがこのキットの身上です。

何しろ大概のNゲージストラクチャーを睥睨できてしまう高さとマッスですから、ランドマークとしての機能は十二分に果たせます(笑)

今回のキットメイクでは前にも書いた通り、建物自体を対角線に二等分して「ロウレリーフ風のツインタワー」としても使えるように屋上パーツの一部を対角線上に二分割しています。
切断にはアクリルカッターを使いましたが、このキットの構造物はアクリルの厚みが約2.3ミリはあるので、アクリルカッターを使っても半端ない手間が掛かります(もちろん、素組みだったら問題ありません)

ツインタワー化したタワーマンションはこれまた迫力ものです。

書き忘れましたが、このキットは素材色が白しかないのでそのままでは安っぽく見えてしまう恐れがあるので塗装は必須。
それも実際のマンションを観察してから色を選択した方が良いと思います。

わたしは手持ちのカラーの中から適当に選んだのですが、やはりそれなりに違和感のあるカラーリングになってしまいましたから。

さて、このキットの真骨頂は製作の過程よりも出来上がりを実際に配置した時のインパクトにもあると思います。
それについては次の機会に。