光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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「STEAMで深まる鉄道模型・ナローゲージディーゼル機関車キット」に挑む・1

2022-02-26 05:12:23 | 車両・16番

 件のコロナ禍は2月に入り猖獗を極めつつあります。どの辺でピークが来るのかが、全く読めませんから休日の蟄居傾向はまだしばらく続きそうです。

 前のより軽症が多いとはいえ、何しろその感染力の強さゆえ感染者の分母がとにかく大きいのが困り物です。現にわたしの職場でも濃厚接触者が出てすら、仕事に開く穴が大きいのですから。

 ですから休日とはいえ休める時に休んでおかないと辛いものがあります。
 やはりこう言う時は手先を使う趣味に集中するのが良さそうです。
 と、言うわけで今回は今年の初売りで購入した「STEAMで深まるナローゲージ機関車キット」に取り掛かります。

 袋から取り出した各パーツはみにちゅあーとや甲府モデルのペーパーキットによく似た構成。素組みでも困らないように色画用紙で構成されているのがこの場合有難い。

 加えて、このキットには専用の接着剤として速乾性の「ロケットカードグルー」と言うのが付属しており、説明書の要領の良さと併せて取り掛かり自体は楽です。

 説明書にあるようにピンセットと金尺、爪楊枝とカッターを用意して製作に臨みましたが、ここで意外な難点が。
 それは「わたし自身の手のデカさ」です。

 わたし自身、親譲りの「でかい手」の持ち主なのですが、それでもこれまでのキットメイクの経験からどうにかなるだろうと思ったのが甘かったかもしれません。

 本製品はHOサイズのナローゲージとはいえ、部品が思ったより細かく、特に貼り合わせではなかなか細かい部品を貼りづらいのです。
 他のキットではどうにかなった部材でもやってみたら「微妙に曲がって貼り付けられた」なんてことになります。

 こうなると「ピンセット二刀流」とか「爪楊枝の代わりにプラ楊枝を使う」とか自分なりのテクニックを使うことになります。
 なるほど、こう言うのも「STEAM」の一環かもしれないと思ったりして(笑)

 「ロケットカードグルー」は普通の木工ボンドよりもかなりサラサラした質ですが楊枝で点付けする様な使い方には好適と思います。別売りもしている様なのでこれからペーパーキットを作る時にでも買ってみようかなと。
 ただし部品の合い自体はかなり良好で、みにちゅあーと並のかっちり感のある仕上がりになります。

 とりあえず初日はキャブとボンネットの一部まで。
  乾燥を挟みながらちょこちょこやっていけば結構楽しめそうです。

 この工作は基本「寝る前の30分くらいで一回一工程のペースでのんびり作る」方針。

 なので前回のキャブに続いて、今回はボンネット周りを作ります。
 基本、単純なペーパーパーツの貼り合わせですが例によってパーツが意外に細かいのとわたしの指が大きいのとでピンセット必須の工程になっています。

 このキットは単純に箱を作るのではなく、角を落としたり屋根板などを丸めて曲げ癖をつける工程が多いので意外に歯応えがあります。

 途中の工程を見ても、かつての「チビ凸」の様な直線だけで構成されたような無機質感がなく、なかなか表情のあるボディになっています。
 この辺りはまさにデザインの勝利。

 しかも一工程ごとに一目で進捗状況がわかるのが楽しい。
 下手にマニアックなキットだと「一体自分がどの辺をやっているのだろうか不安になる」様なのが時々ありますが、このキットに限ればその心配はなさそうです。

 もし、このキットを改造して個性を出そうと思ったとしても、今くらいの段階から手を打てる位のキットとしてのリニアリティも持ち合わせていそうですね。なんだか改造用にもう1両買おうかなんて事もふと思ったりします(汗)

 明日の晩はキャブ周りとボンネットの加飾が中心になりそうですね。

 それにしても恨めしいのは自分の不器用さよ(涙)


 ボディの形ができてきたところでディテール工作に入ります。
 このキットは基本ペーパー部材の貼り合わせですが、ペーパーでは難しいヘッドライトやマフラーは3Dプリンタのパーツで構成され細密感を高めています。

 ワンポイント的に使うパーツですが、取り付けるだけでリアルさが高まる優れものでした。
 後はシャシを動力ユニットに取り付け車体を乗せれば完成。

 出来上がったDLは猫屋線のDLに細密感では譲りますが、ボディの造形にかっちり感があり、優等生的な印象です。
 わたしは既に猫屋線のDLを2両持っていますが、第3のDLとして個性の異なる今回のBillyくんが加わりなかなか賑やかになりました。

 動力は最新のチビ凸用ユニットでスムーズさは折り紙付き。
 むしろこの機関車だと「ナローのDLがこんなに滑らかに走っていいのだろうか?」と思えるくらいです(贅沢な悩み)
 事によると猫屋線かノス鉄用の動力の方が走りの質感ではそれっぽいかもしれません。

 ですがここまで来ると小さくともシーナリィの付いたナローのレイアウトが欲しくなってくるから困ったものです。

 まさか、鉄コレ以外のメジャーメーカーが鉄コレよりも優秀な動力を引っ提げてこのジャンルに参入するとは思わなかったので嬉しい誤算ではあるのですが。