光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

バックマンの「テラスのある住宅」

2020-06-09 05:47:00 | ストラクチャー
 トミーナインスケールでも売られていたバックマンの懐かしNゲージストラクチャーから

 前回に引き続いて住宅ネタで「テラスのある住宅」を紹介します。
 これが売られていた1970年代頃、は屋外にテラスのある家なんてのは少なくとも日本の田舎ではなかなか見ない建物でした。

 ですが最近の郊外の新築住宅ではこういうのがあると少し小じゃれて見えるせいか、屋外テラス付きというのを見るのもそう珍しくなくなってきている気がします。

 最近のご時世で「庭先のテラスでバーベキューをやっている家族」なんてのも目にする機会がありましたし、それを見て「なるほど、そういう使い方もありか」と妙に納得したばかりでもあります(笑)


 こちらもガレージ内蔵型の住宅ですが全般にアメリカン色が強いものの新興住宅地なんかに混ぜ込む事はできそうです。
 家の左側面の落書きみたいなのは「塗りで蔦草を表現」している様ですが、流石にここは今時のストラクチャーと比べると違和感のある表現ではあります。

 ただ、バックマンの他のストラクチャーでも言える事ですがベースの周囲にライケンやパウダーで植生は表現したいところでしょう。
 家の周囲には自転車やバイクなんかあってもよさそうですし、電柱や街灯も必須。

 また、そういう部分でアメリカ式とは異なる日本風の風景を表現することは可能と思います。

 それにこういう家をわざわざ建てるような人なら庭づくりにも一家言持っていそうですしw

KATOのブルトレ20系から二題

2020-06-07 05:59:12 | 車両・客車・貨車
 今回は押し入れから引っ張り出したジャンクモデルのはなしをば

 前にも書いたことがありますが、昭和40~50年代初めころのNゲージャーが日本型のモデルを揃えようとするとかなりの確率で「KATOの20系」を買う事になります。
 当時唯一の「Nゲージの特急編成」でしたし、夜行列車の走る所でなら大概の線区で20系が使われましたから汎用性も意外と高い。

 加えて昭和50年代半ばの「ブルトレブーム」の余波もあってKATOの20系は相当に普及したモデルだったといえます。
 そのせいか20系の初期モデルは大概の中古ショップで相当に安価なお値段で並んでいる事が多いです。
 そればかりかバザーとかフリマとか奥などで「鉄道模型の纏め売り(おそらく前ユーザーの処分)」なんかに当たった時箱の中を覗くと必ずKATOの20系とEF65が入っているといっていい位でしたw

 そんな風にしてKATOの20系初期型モデルは優にフル編成が二つ三つ組めるくらいの数が入線しています。
 (しかもやたらとカニ、ナハフ、ナシが余る汗)
 ですがそんな20系でも少し変わったモデルとかがこっそり混じっている時があります。
 
 今回はその中から拾った変わり種を

 一見普通のカニ21ですがよく見ると帯の色が金色です。
 また、当時の通常品では床下と台車は黒が多くグレーの足回りの初期型20系はめったに見ません。

 確かKATOの記念モデルで金帯の20系のセットが出ていたことがありましたがおそらくそれのバラシでしょう。

 こちらのナハフ20も一見普通に見掛ける仕様に見えますが
 ヘッドマークがプラのはめ込み式で、そのためのパーツも付いています。
 これはごく初期のモデルで見られた仕様ですぐに紙製のシールに変わったものに変わり、今ではそちらの方が定着しています。

 20系の紙シールは意外ときれいに切り抜くのが難しく、大抵の場合マークの角の丸みがない妙に角ばったヘッドマークになってしまう事が多かった記憶があります。
 まだプラのはめ込み式の方が見た目に奇麗でよかったのではないかと思います。

5月を振り返って

2020-06-06 05:56:32 | 思いつくままに・考察
 3月、4月に続き新型肺炎に伴う騒動のはなしから。

 前代未聞のGWの全国的な蟄居状態の効果があったのか、5月も半ばを過ぎ、先日は件の緊急事態宣言が大半の府県で解除されるなど、感染者数に関してはやや落ち着きつつあるようです。

 尤も、田舎暮らしにしてみれば「不要不急の外出を控える」が「3密のお出かけを避ける」に変わったところで「必要なお出かけ=人の集まる場所」という公式なので解除前と変わる所はそうなかったりします。
 先日自宅に届いた電気の明細を見ると今年は昨年に比べて2割近く電気の消費が増えているとの事。これも休日の蟄居の効果なのでしょう。
 一方で先月来ガソリンの安値が続いているうえに、走行距離自体が例より短い事もあってクルマの燃油代だけは抑えられています。
 あれだけ入手が困難だったマスクもどこに行っても買えないと言う状態は脱したようですがひと箱2,3千円という値付けには往生します(昨年暮れまではひと箱500円内外で買えていたはずですから)

 3月からこの方休日の外出を避け、自宅でひたすらペーパーキットを作り手持ちの編成をレイアウトで走らせる。時には昔の書籍を読み返して思い出に浸る。ある意味鉄道模型のホビーライフとしては至極真っ当な生活が続いている気はします。
 反面、模型屋さんや中古ショップへのお出かけは文字通り激減。
 上京しての研修会の類も全くなくなりましたから秋葉めぐりなんてのも全くありません(汗)

 加えて行きつけの書店の閉店から定期購読しているTMSを除いて本も買わなくなりました(それどころか立ち読みすら困難)
 こういう時に役立ちそうな電子書籍の分野も鉄道模型に関する限りまだまだラインナップは不十分ですし。

 ましてや鉄道カフェに出かけて駄弁るなんて行為もできないですし、田舎暮らしゆえに同好の士と顔を合わせて話が弾むなんて機会もなくなりました。

 そんな折ですから先日のTwitterイベント「おうちでグランシップトレインフェスタ」で未知のファンとのコメントや記事のサーフィンで疑似的にでも交流ができた事は非常に有り難かったと思います。あとクラブのメンバーとのSNS上のやりとり、当ブログを含めたコメントでのやり取りができた事も。

 いくら鉄道模型の趣味がインドアメインとはいえ、外部との交流ができない、あるいはしないでいると自分の中が澱んでゆくような感覚に襲われることがあります。ネットやスマホの普及はネガティブな面も大いにあるとはいえ、こうした精神的な座敷牢状態の解消には実に有効であることをこの3か月ほどで実感しています。

 尤もその一方であまり面白くない話を聞かされる事も結構ある訳で。
 先日のスーパービュー踊り子の廃車回送にまつわる騒ぎなんかはその最たるものでしょう。
 5月29日夜の甲府駅の工臨撮影では警官も出動する騒ぎだったとか。

 ただでさえ密集してカメラを構えるだけで相当にリスキーな時期なのに、線路に侵入して無関係の普通列車を止めてしまうなど到底非常事態下の行動とは思えません。
 趣味の成熟度(あるいは大人度)を図る上で各個のファンの自制心の高さは一つの指標にありうると思いますが、その点ではまだまだ大人の趣味とは言い難いですね。私自身は鉄道趣味が大人の趣味であるべきだなんて実のところあまり思っていないのですが、それでも最低限守るべき矜持というものはあると思います。


 今回の肺炎騒動、世界的に一人一人のライフスタイルや社会構造に少なからぬ変容を強いている面が大きくなってきていますが、ホビーの世界でもそうした制限や変容に柔軟に対応する事が課題になりつつありますね。

 それでも今はとにかく穏便な形での事態の収束を望むのみです。
 (画像は本題とは関係ありません)

「おうちでグランシップトレインフェスタ」から・・・3

2020-06-04 05:50:56 | 旅行・探訪・イベントなど
 先日終了した「おうちでグランシップトレインフェスタ」から

 自宅運転はメインは16番のお座敷運転です。会場は家の縁側。

 昨年来増備が著しい小型蒸機とそれにふさわしい短編成が今回の主体でした。
 フリー主体の小型機とはいえ迫力は十分。縁側に寝っ転がって視点を下げるとなかなか楽しめました。
 (ただ、これを傍から見ると「縁側でヘンなポーズで寝っ転がっている変態」にも見えてしまうのですが大汗)

 そんな風にしてモデルを走らせ、適宜画をTwitter上にアップしていたのですが、運転自体は自宅から出ていないのに写真に対する反応のレスポンスが良いのであたかも「自宅にトレインフェスタが来ているような錯覚(言いすぎ?)」を少なからず感じられたりします。

 (今回のイベントで自宅運転のライブカムとかやった人はいたのかな?)

 調子に乗ってナローの猫屋線も併進させるとお祭り気分がまた盛り上がってりしてw
 年代の差もあるのですが今どきのコアレスモータ搭載のモデルはNと言えども昔の16番の走りを軽く凌ぎます。何しろ16番の方は40年、50年選手がざらですから仕方ありませんが。

 ツイッター上の他の方々の投稿を眺めていても 実車の写真や動画、車両やレイアウトのモデルが並んでいるのは当然として「去年はこうだった」とか「本来ならこれをやるはずだった」という括りで以前の会場の賑わいの写真とか駅弁の写真が並んでいたりして仮想空間とはいえ、結構リアルタイムで参加している気分になれるのは不思議です。
 特に過去の歴代の大会写真はイベントの歴史を俯瞰する機会がなかっただけに結構新鮮でした。

 これらの投稿は会期が終わった後も散発的に投稿があって未だに余韻を感じます。

 リアルなライブ感覚という点では実際に会場で実物に触れられる方が良いに決まっていますし、今回のイベントがそれらに比べてやや異質に感じられるのも確かです。
 ですから、もしグランシップでのイベントが再開しても、今回の様なTwitter上のイベントも並行して開催してみても良いかもしれません。
 個人レベルでの実車やモデルの写真や動画の展示を期間限定で行うなら参加の敷居も低いでしょうし、リアルイベントとの相乗効果もそれなりにある様な気がするのですが。

 ともあれ、次回はグランシップでやりたいものです。

カラーブックスの「私鉄ローカル線」

2020-06-03 05:46:13 | 書籍
 今回はカラーブックスネタから

 今回は「私鉄ローカル線」をば。
 本書はいわゆる「地方私鉄」を中心にその沿革とそこを走る車両の紹介を中心に著されたものです。

 本書が出た平成5年当時は鉄道ファンの間でも地方私鉄への注目度はそう高くなく、ましてや一般レベルでは利用者でもない限り「田舎の私鉄」を意識すること自体がまれな時期だったと思います。

 その意味で地方私鉄のラインナップからスタートした「鉄道コレクション」はその着眼点とラインナップの巧みさでまずNゲージャーを、次いで一般の鉄道ファンを巻き込む形で「21世紀になってから地方私鉄にスポットライトを当てる」きっかけの一つになったのは間違いないと思います)
 ですから「地方私鉄」ではなく「私鉄ローカル線」という書名で少しでも注意を引こうとする意図は感じられます。
(ですが「私鉄ローカル」なんていうと「大手私鉄の田舎支線」というイメージも重なりそうですが。まあ、名鉄の谷汲線も掲載されてはいますが。

 また、本書の特集として上述の谷汲線と津軽のストーブ列車、元飯田線の電機たちの転属先の俯瞰があり、カラーブックスとしてはこういう小特集がついてくるのは異色な方と言えます。地方私鉄に馴染みのない層にこのジャンルに少しでも注目してもらおうという意欲の表れかもしれません。



 また今の目で見て新鮮なのは機関車の紹介の比率が高いこと。

 鉄コレ以降に地方私鉄に興味を持った身からすれば「地方私鉄=大手の払い下げ電車の余生」とかいうイメージが強い上に近年は貨物扱いの縮小で地方私鉄ですら機関車が少なくなっている現状ですから、弘南、蒲原、岳南などの機関車がカラーでバンバン載っている本書はかなり新鮮に映りました。
 地方私鉄ならではのこじんまり感のある機関車群は今見ても魅力的です。
 (こうなると紙面のボリュームの都合で秩父鉄道や関西系の私鉄がないのが惜しいですね。本書の続巻てあるのかな?)

 地方私鉄ならではの小型古典機が引く列車がのんびりと走る風景が堪能できる一冊で、私なんかはよく寝る前にこれを読んだりします。

みにちゅあーとの「駐車場」

2020-06-02 05:40:45 | ストラクチャー
 みにちゅあーとの積みモデル消化ネタから

 今回は見るからに複雑そうな構造だったのでこれまで後回しにしてきた素材です。
 その名も「駐車場」

 町中は勿論、どうかするとホテルやパチンコ屋、警察署の前なんかでも見掛けるタイプです。
 鉄骨プレハブの骨組みに床板を組み合わせた構造は個性的ですが、プラの模型でこれを再現するのはプラの肉厚の問題とかそもそも需要があるのか解らないといった点でなかなか見ない模型でした。
 さんけいがペーパーモデルの貼り合わせでこれを製品化したのは私個人の感想としてはなかなかの慧眼と思います。

 さて、実際に作り始めたのですが基本構造が紙なので貼り合わせで厚みを出す処理は必須。
 側壁一枚一枚にこれをやるのですから最初の壁面作りで(寝る前の1時間くらいをかけて)大体4日位かけましたか。

 ですがこのモデルの面白いところは「製作途中で街並みに混ぜ込んでもまるで建設中の場面みたいに見える事」です。
 これは予想外の面白さで、毎晩その日の工程を終えるたびに街並みの中に置き直して楽しんだりできましたw

 完成した駐車場の存在感はなかなかのものですが、後から1階部分にクルマを入れるのが思いのほか難しかったのには往生します。
 レイアウトに組み込むことが分かっているなら1階にはあらかじめ車を接着しといたほうが良いかもしれません。

 今回うちのレイアウトでは「警察署の増設駐車場」として2階部にパトカーを並べました(その割に看板が普通に民間駐車場のそれですがw)