光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

趣味におけるポリシーと偏見のはざまに・・・

2024-04-18 05:47:36 | 思いつくままに・考察
 予め書いておきますが、今回はストレスから久しぶりに酒を痛飲した頭で書いた駄文ですのでまとまりのない内容ですが、ご勘弁を。

 今回は鉄道模型における偏見、或いは狭量なポリシーについてわたし自身の経験に照らし合わせて感じた事から書きたいと思います。

 だいぶ前の話になるのですが、帰省の折に故郷のレンタルレイアウトのご店主から伺ったのですが、そこの店の客の中に「自分は昔の国鉄型のファンでそれしか認めない。だから自分が走らせる時には他の客にも昔の国鉄型だけを走らせてもらわないと嫌だ」と言って来た方が居たのだそうです。さすがにご店主もその客には辟易したそうですし、聞いているわたしも正直いい気分ではありませんでした。
 あるいは別の店で聞いた話では「本当ならうちでもHOゲージのレンタルレイアウトをやりたいけれど、HOの客の中には運転しながらNゲージの悪口を聞こえよがしに言う客が多いのでなかなか踏み切れない」と言うのもあったりしました。

 こと、鉄道模型の世界ではこの手の話を聞かされる確率が(少なくともミニカーとかアニメモデルの世界に比べると)比較的高いと個人的には感じています。
 実際、偏見と趣味人としてのポリシーとは紙一重のところにありますし、価値観の多様化と称して結局は自分自身を貫く筋すら見失ってしまうのはそれはそれで危険とは思います。

 実際に店頭とかイベントなどでたまにですが「見た事も馴染みもないから外国型は嫌いだ」とか「ガニマタが嫌だから16番はリアルでない」とか「ブラスモデルが本道でありプラやペーパーモデルなんか真の模型でない」とか、「模型は実物の正確な縮小であるべきでフリースタイルなんかオモチャと変わらない」とか聞かされることがあり、よくもまあポリシーというか偏見の種が尽きない物だと逆に感心するくらいなのですが、そうは言ってもかく言うわたし自身が趣味の中断前には「基本国鉄型、それも故郷で見かける奴しか揃えたくない」とか変に凝り固まっていた位なのであまり偉そうなことは言えません。

 そんな具合でHOゲージとか外国型とかZゲージなんてのはかつてのわたしにとっては関心の外の世界であり、ましてやフリーやショーティのモデルなんかに興味が向くなんてことはまずなかったものです。

 で、20年ほどして再びこの趣味を再開した時だって、主にレイアウトのサイズの関係から当初は「路面電車や軽快車両のみ」にポリシーをおいていまして、あの当時(も今も)Nゲージのメインストリームだった「フル編成志向の長大編成」すらも半ば忌避していたくらいでした。

 ですが、趣味を再開してクラブに入ったあたりからまず「長編成列車の魅力を再確認する」から始まって、やがてHOゲージ、Zゲージはもとより中断前には趣味の埒外だった「16番のフリーモデル」「メルクリンのAC3線式」「ミニトリックスやフライッシュマンの外国型」のアイテムなんかも中古とはいえ前よりも手軽に触れられるようになってくると、そのそれぞれにも特有の魅力が感じられたり、普通のNや16番のモデルにない活気と闊達さ、ポリシーの深さに驚かされたりする様になりました(まあ、再開してからそろそろ20年近くになりますから、自然そういう機会に触れる事も増えてきていると思うのですが)

 言ってみればそれらの「異世界に触れる」というプロセスそのものは例えるなら「わたしの中に内在していた偏見が木っ端微塵に砕け散る」繰り返しだったと言えますが、実をいうと「自分の中の偏見が砕け散る事による解放感、爽快感」の様なものも同時に感じて来たのも確かです。
 今でも何年かに一度はそういう事がありますし(最近ではホーンビィのOOモデルなんかがそうです)その度に「それまでとは違う趣味人としての自分」を感じられるのが楽しかったりもします。
 いい歳こいたおっさんの身分になって趣味の世界とはいえ「自分が前より成長したような感覚」を得られる事はなかなかそうあるものではないのではないでしょうか。
 (まあ、それが楽しいのは楽しいのですが、さすがに最近はそれらの場所塞ぎがそろそろ問題になっている感もあります汗。いくら安かったからと言ってもHOや16番がNの何倍も容積を取るのは事実ですから)

 もちろんそれらの魅力については専門誌や入門書で「読む」「知識として知る」事は出来ますが、やはり実物に触れ、体感する事にはどうしても敵いません。それらの経験の中でわたしがまず最初に気付いたのはそこでした。

 そんな経験もあって、自分のメインから外れた趣味や嗜好をけなしたり排斥する様な気分にはなかなかなれませんし(但し受忍限度を超える様なマナー違反や独善的な性向に触れた場合は除く)イベントなどで普段触れる事のない異なる嗜好のモデルやフォーマットを愉しんでいる人たちを見ているのが楽しかったりもします。

 それでも自分の趣味のポリシーの中にはまだまだ偏見に基づく先入観がない訳でもないでしょうし、これからも何かに触れる事をきっかけにそうした無意識の偏見を気付くこともあると思います。
 それこそがこうした異世界との接触の御利益なのかもしれません。

 今回もいつになくとっちらかった論旨になりましたが、ご勘弁ください。
 (写真は本題と関係ありません)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。