光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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偉大なる凡庸のそれから・EF58編

2017-02-21 21:45:59 | 車両・電気機関車
 5年くらい前に書いた「偉大なる凡庸」たちの5年後の現状のはなし。


 2回目はEF58をば。

 前にこのブログでEF58を取り上げた時はKATO製の58がメインでKATO4TOMIX1エンドウ2の計7両でしたが、それから更に3両増備されています。

 それがエンドウが2両、更に16番で香港トミーが1両という、とても21世紀の増備体制とは思えない増え方なのには我ながら笑ってしまいますが。

 エンドウのEF58はNの58としては最初のモデルですが、唯一のブラス製量産モデルでもあります。当時はC-C配置動輪の電機のモデルがそれまで無かった事もあってバキュームマーケット的な売れ方でその後のエンドウのブランド確立に一役買ったモデルでもありました。
 ですが直後のEF58ブームの到来とそれに合わせたかのようなKATO、TOMIXの怒涛のリリース攻勢の中で急速に影が薄くなり中古モデルの出物もそれに比例して増えています。

 これまで入手したエンドウの58は何れも中古ショップの出物でどれもジャンク扱い。
 今のユーザーの目からすればあまりにも大雑把な造形ゆえに見向きもされないというのが現状らしいです。
 KATO辺りの半額くらいの相場で入手した物ですが、これまで持っていなかった茶色、ブルトレ塗装なので無駄は感じませんでした。実際同じエンドウの24系辺りと組み合わせるとなかなか良い味を出します。
 まるで重戦車を思わせるノイズに乗った豪快さんな走行性も味の内…でしょうがエンドウの動力は押し並べて信頼性の高い物が多い(多少ギアが割れていても力技で押し切る様な所があります)ので40年前のモデルでも割合安心して使えるロコです。

 そういえば二年ほど前に銀座の某中古屋さんにこの58のボディだけが安価に売られていた事があり、うちのラインアップの中でもくたびれていたロコとボディコンバートして「カッコだけ新品同様」と言うコンディションに持って行った事もありましたっけ。

 もうひとつの16番の58はTOMIX登場直後にトミーHOスケールとしてリリースされた香港製。
 まるで当時のNゲージプラ量産モデルをそのまま巨大化させたかのような悪い意味でトイライクな造形で当時のユーザーに違和感を与えてしまいぱっとしなかったモデルでした。

 私の場合16番でもバンバン走らせる事が本領と思っているのでこういうモデルは結構喜んで飛びついたりします。プラの質感が当時としても安っぽいのが惜しいですが、走らせるのにこれほど気楽に扱える16番の日本型はなかったのでその意味でも貴重な存在ではあります。

 こうして俯瞰してみて思うのですが、実はこれまで入手しているNの58はひとつ残らず前面が小窓仕様の物ばかり。
 そろそろ大窓仕様が1両くらい来ても良いのかもしれませんね。

 こうして見ると、EF58に関しては曲者ばかりが増えている印象ですね(汗)
 そういえばKATOやTOMIXも最近は58の新製品の話を聞かない気がするのですが、そろそろこちらもリニューアルしてもよさそうなタイミングの気もします。