マニアの戯言

映画マニアの勝手な映画感想日記

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「白い恐怖」

2010-04-16 11:30:40 | クラシック~1950年代 映画

Spellbound 1945年 アメリカ作品

監督 アルフレッド・ヒッチコック
主演 イングリット・バーグマン グレゴリー・ペック レオ・G・キャロル ジョン・エメリー

勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
『罪はわが星にあるのではなく、我々の中にある。 シェークスピア』
緑の荘園という名の精神病院に新しい院長が来ると、聞かされた女医のピーターソン。やってきた院長エドワード博士は、院長になるには少し若い印象を受けた。そして、彼女は彼が書いた本の事で意見を交そうと部屋を訪ねるが、なんだか答が曖昧な感じだった。本当に彼の本なのかと疑問を抱いている時に、彼女の白いガウンを見詰め動揺したエドワード。
何かがおかしいと彼女が思った時に、エドワード博士の死体が発見されたとの知らせが入る。
では、ここにいる博士は誰なのか?殺した犯人なのか?
目の前にいる男性に記憶がない事に気づいたピーターソンは彼の記憶を取り戻そうと奮闘するのだった。

勝手な感想(自分の思い込み多々)
久々のヒッチコック。
相変わらずサスペンスも素晴しいし、演出も素晴しい。
こんな作品があったなんてすっごく得した気分だった。
白黒だけども、最後まで飽きさせない。

知り合ったばかりの男性に肩入れする女医にはちょっと疑問を抱いてしまうが、それでも許せる範囲だった。
だって、
偽エドワード博士を演じたグレゴリー・ペックが若くて美男子で細身でかっこよかったからだ。


物語は、最後の最後まで犯人が分からないのだ。
動機は単純だったのに。

恋をするまでは優秀な分析医だとピーターソンは、自分の恩師に言われてしまう。
男性も女性もそうだけど、患者とかに肩入れするとどうしても片寄った解釈をしてしまうという事だと思うから、その点はスッゴク納得な感じだった。

だから・・・。
きっと~とは思いながらも、だけど~もしかして~とも思いながら複雑な心境の中、この女医さんと共に自分もハラハラしながら見入ってしまったのだった。

ヒッチコックはそういう所の演出が上手い。
こう思って下さいよ~的に強引にそう思わせようとする(わざとらしい)感じがないからだ。

ついでに、ペックが謎の人物を上手く演じているようにおもえた。

なんたって、洗面所のシーンはまじでドキドキした。
あの剃刀越しのカメラワークは素晴しい。
にも関らず、
スキーシーンにはどうしても突っ込みたくなった。
寒くないその格好でスキーって。(爆)

おどおどした感じの男(ペック)に対してのしっかりしているけれども繊細な女医(バーグマン)。
最初は出演に戸惑ったという彼女だけど、素晴しいと思ったのだった。
(背丈のバランス的にも、美男、美女な関係も)

やっぱヒッチコック監督は凄いし、今見ても衰えない。

まだの人は是非見てくれ。

コメント
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