2011年春アニメ「TIGER & BUNNY」第1話の感想文

2011-05-02 18:51:32 | 2011年春アニメ関連

今回は2011年春アニメで最も大化けしたと言われているローカル局アニメ「TIGER & BUNNY」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Tigerbunny Tigerbunny1 「TIGER & BUNNY」…サンライズ制作のオリジナルアニメ作品で、アニメ制作はサンライズです。ローカル局放映アニメなうえにオリジナル作品で、さらに題名も惹かれるものでは無かったため知名度はかなり低く、自分も全くノーマークでした。

名前からして萌えアニメなのかと思いきや、実際はアメコミ調のバトルアニメで萌えとは全く無縁でした。そしてその内容はヒーロー達による治安維持貢献度によるランキングバトルのようで、これは最近のアニメでは非常に珍しい形式で結構意表を突かれました。

Tigerbunny2 Tigerbunny3 そしてさらに意表を突かれたのが、このスポンサーの数々!作中でもヒーロー達は個別の架空のスポンサー企業に所属していましたが、実在の企業もスポンサーとして参加していて、「SoftBank」や「ペプシNEX」、「カルビー」に「DMM.com」などが見て取れました。それらの企業のロゴが各キャラクターのスーツに描かれていて、これは実際放映前にサンライズが企画として募集していたみたいです。中でもやはり主人公クラスは値段が高めだったりするようでその分ロゴは胸の部分など目立つ部分に載せられるようです。

Tigerbunny4 Tigerbunny5 そんな中一際異彩を放つのが…「牛角」!主人公虎徹の親友で同じヒーロー仲間ですが、とにかく普通にしていても目立っていて性格も面白く、さらにあのロゴの位置が絶妙でキャラクターの名前はなかなか覚えられませんがとにかく牛角さんということで一発で覚えられました。ある意味この作品で一番トクをしているのは牛角かもしれません。

Tigerbunny6 Tigerbunny7 アニメ制作のシステムも面白かったですが、これで作品がつまらなければ単なる大赤字アニメの企画倒れで終わっていたかもしれませんが、実際のところ純粋にアニメとして見ると、これが予想以上に面白い!萌えとは全く無縁の濃いめのデザインによる王道ヒーローアニメですが、犯人逮捕だけでなく人命救助をするとポイントが加算されたり、犯人を捕まえるために車両や物を壊すとスポンサーが賠償金を支払うことになるためヒーローが怒られたりと話としても面白く、その様子を実況中継しているヒーローTVの「いったんCM!」で本当にCMに入るなど演出も見事でした。

Tigerbunny8 Tigerbunny9 主人公の虎徹はもう10年近くヒーローを続けていてしかも妻子持ちのおっさんというなんとも渋い設定なのがたまりません。そんな虎徹がスポンサーの撤退により移籍した先で新しいスーツに着替えろと言われていましたが、そこで虎徹が「あのスーツでないと…」とヒーローに誇りを持っている一言が印象的でした。そして移籍先で初めてのヒーローコンビを組む相手があのスーパールーキー、バーナビー・ブルックスJrとは…気になるところで終わってしまいました。

作画は良くも悪くもサンライズらしかったです。「ウイングマン」を思い出させる桂正和デザインは萌えとは無縁の渋いキャラクターデザインで、さらにキャラクターの個性が強く、バトルシーンのCGも良く作られていて面白かったです。少々残念なのはオープニングとエンディングはいたって普通なところでした。

総評

Tigerbunny10 1話の全体的な感想としては、素晴らしいほどに王道ですがそれゆえに面白かったです。アニメ自体が面白いからスポンサーにも注目が行くし、アニメ制作のほうにも制作費が落ちるというある意味理想的なアニメ制作の形の一つかもしれません。少なくともこのアニメの第1話を見たら大抵の人は牛角に興味が出てきそうでした。

1話の個人的評価としては、久々に見る王道作品でしかもオリジナルということで先が気になる終わり方だったし何より面白かったので永久保存版のAランクです。

やはり今期もオリジナルアニメ作品は強かったです。しかも現在2011年春アニメの覇権クラスと言われているのが「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」とこの作品「TIGER & BUNNY」です。放映前誰がこのような展開を予想できたでしょうか。


2011年春アニメ「もしドラ もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

2011-05-02 06:30:32 | 2011年春アニメ関連

今回は本来なら3月に放映されていたはずが震災の影響を受け延期されていた作品「もしドラ もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Mosidora Mosidora1 「もしドラ もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」…岩崎夏海の小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」のアニメ化作品で、アニメ制作はproduction I.Gです。原作の小説は200万部を越える大ヒットとなったベストセラー小説で原作の知名度はかなり高いこの作品、本来は3月14日に第1話が放映される予定でしたが震災の影響で延期され、ついに4月26日から放映がスタートしました。

1話のメインは主人公の川島みなみが著書「マネジメント」と出会うところや、幼なじみで親友の宮田夕紀がなぜ野球部のマネージャーになっていたのかの説明や野球部員の紹介が多めで、「マネジメント」についてや野球シーンはそれほど多くありませんでした。

Mosidora3 Mosidora2 そしてやはりアニメでは小説のようにうまくいかないようで、「マネジメント」についての重要な単語「組織の定義」「顧客」などを野球に当てはめているシーンが分かりづらかったです。文章なら読み返せば済むかもしれませんがどんどん進んでしまうアニメーションでは、言いたいことは分かりますが理解するのには何度も見ないといけなさそうです。

続いてこれが一番の致命傷ですが、野球シーンがつまらん!ラノベ絵みたいなイケメン達が普通に野球をしていてエラーしてデッドボールでボロ負けとか、見所が全く無くつまらなかったです。101球目から一気に崩れだすのはちょっとリアリティがあったので良かったと思いますがこの先もこんな感じの野球シーンが続くのでは不安です。

Mosidora4 Mosidora5 しかし川島みなみはマネージャーをしているとき長袖ジャージに短パンだったためエロく素晴らしかったです。あと随所にあるデフォルメ顔は可愛かったのでここも良いポイントでした。そういう意味ではこの作品はマネジメントについてはあまり考えずに萌えアニメという視点で見れば楽しめそうな感じがします。

作画は動きが無い絵では普通に安定していましたが野球シーンが淡々としすぎていたためもう少し動きが欲しかったです。あとオープニングは「アマガミSS」以来久々にazusaが歌っていたため結構良かったです。

総評

Mosidora6 1話の全体的な感想としては、普通の萌えアニメでした。野球シーンが「おおきく振りかぶって」並に心理とかを巧みに描写していれば化けるかもしれませんが1話の野球シーンは全然駄目でした。マネジメントについても説明不足でアニメから入ってしまうとあまりよく理解できません。少なくともこのアニメを見て原作の小説を読んでみたいとは全く思いませんでした。

1話の個人的評価としては、話はつまらなかったですが川島みなみはエロくデフォルメ顔は良かったのでしばらく様子見のBランクです。野球シーンは正直期待してないので、いっそのこと「マネジメント」を分かりやすく説明して欲しいと思いました。

原作者はこのアニメを3回見ろと言ったみたいですが、3回どころか1回でもう飽きました。