地上波キー局のアニメに対してローカル局で放送されたアニメの地雷率は異常と言わざるを得ません。今回はそんなローカル局で放送されたアニメ「WHITE ALBUM 2期」の最終話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
あと今回から全体的な感想は最後に 総評 で書いてみることにしてみますので、ネタバレや長文ウザいから結論だけ見たいときは総評だけ見てみてください。
「WHITE ALBUM 2期」…Leafの18禁PCゲーム「WHITE ALBUM」のアニメ化第2期作品で、アニメ制作はセブン・アークスです。第1期は期待を見事に裏切る地雷作で失望しましたが、原作の緒方理奈ルートはクリアしているので今回もがんばって視聴したこの作品、1話では主人公の藤井冬弥が入院した親父に小言を言い澤倉美咲に怒られ、その後恋人がいるのに篠塚弥生と一夜を過ごすという外道ぶりに1話から再び地雷臭を感じました。
1期の時点で原作とは大分変わっていましたが、2期はもう完全に別物と化していて序盤から親父が再び倒れたり、緒方理奈が緒方プロダクションを離脱してMMミュージックに移籍する等アニメ独特の展開になっていました。
さらにオリジナル展開はとどまることを知らず、緒方英二は謎の絵画を集めてるし1期に登場したオリジナル団体「桜団」は解散したと思ったらソロ活動になってそれ以降全く出てこなくなったりともはや原作の原型すらほとんどありませんでした。
しかしそんなことがどうでもよくなってしまうのが、やはり主人公藤井冬弥の行動でした。
1期でも恋人がいるのにいろんな女性のところに行っていて評判の悪かった藤井冬弥でしたが、2期ではそれがさらにエスカレートし最初は篠塚弥生から始まり、大学の学生課のお姉さんとの食事を途中で逃げ出したり、次は緒方理奈とキスしたかと思ったら今度は緒方理奈のレッスンを放置して河島はるかと山小屋で一夜を過ごし、次の回では澤倉美咲と自宅で色んなことをするという外道ぶりに実況では大不評の嵐でした。これでは親父も浮かばれません。でも親父が入院したあとちゃんとマメにお見舞いに行っていたところだけは良かったです。
終盤では1期の最後にちょっとだけ登場した松山めのうがよく登場するようになり、観月マナとの意外な関係が明らかになったのはいいんですが、なんか色々身勝手な行動を取って周りを振り回していたのでなんのために登場したキャラなのか良く分かりませんでした。
そして最後の明星音楽祭の手前でやっと森川由綺が新曲を出したと思ったら、最終話の本番ではなんとそれを歌わずに原作エンディングを歌い、緒方理奈も飛び入り参加して番組が台無しになり、最後で何かを悟った藤井冬弥が真の女神森川由綺に会いに楽屋に行ったら誰もいなく、そのままみんな電話をしながらENDでひどい最後でした。
原作屈指の名シーンだった、理奈「私…冬弥君と」もアニメだと、理奈「私…冬弥君とキスしたの。ぶたないの?」由綺「そんなことできないよ」で原作改悪だったしシナリオに関しては悪いところはいくらでもあったけど良いところは探しても見つかりませんでした。
総評
全体的な感想としては、もともとイマイチ人気の出なかった原作をさらに悪くした感じでなぜこの作品を今さらアニメ化したのか分かりません。3月に発売された「WHITE ALBUM2 -introductory chapter-」の宣伝のためにアニメ化したんでしょうか。80年代昼ドラマの雰囲気を目指し、「肉体」がテーマだったらしいこの作品、作画はそれなりでしたが藤井冬弥の性格が悪すぎるうえに、原作完全無視の訳分からない展開に加え原作の素晴らしい曲を全く使わず、さらに最後も意味不明で終わらせたため個人的に2009年で5本の指に入る駄作でした。どうしてこうなった…。
そんな中原作のエンディング曲「POWDER SNOW」を平野綾・水樹奈々の2人で歌うのを見ることになるとは原作をプレイしていた当時は想像できませんでした。オープニングの水樹奈々とエンディングのSuaraといい歌だけは良かったと思います。
PS3で出すから販促的な意味合いもあったんだろうけど、販促にすらなってない良い例だと思う
してますな…残ってるのはまじかる
アンティークぐらいかしら。
良い意味でも悪い意味でも話題になれば
良かったんだけどちょっと今回のはひど
すぎましたな…。