2010年冬・アニメ最終回の感想文その10

2010-05-18 00:01:46 | 2009年夏アニメ関連

 今回も黙々と視聴しています。今回はローカル局で放映された「うみねこのく頃に」の最終話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Umineko Umineko1 「うみねこのく頃に」…」…「ひぐらしのく頃に」を制作した竜騎士07氏の同人サークル07th Expansionの新作「うみねこのく頃に」のアニメ化作品で、アニメ制作はスタジオディーンです。前作が良作だったため今回も期待度が高かったようで、第1話は登場人物の紹介と謎の碑文の説明で終わっていました。

この作品、魔法による犯行を認めない戦人と、魔法による犯行を主張する魔女ベアトリーチェの論理バトルがエピソード別にⅠ~Ⅳまでありそれぞれ異なった展開と結末になっていました。サウンドノベルでいうならば4周プレイしたようなものでしょうか。そしてこの作品の特徴ですがとにかくグロ描写が多く、一部にはモザイクがかかるほどでこの時点で視聴者を選んでいました。

ではここからはエピソード別で感想を書いてみたいと思います。

Umineko2 Umineko3 まずは1話から始まるエピソードⅠ、正直これはかなり残虐でなおかつ理解不能、しかもバッドエンドでした。1話でベアトリーチェから受け取った手紙を読む瞬間に真理亞がいきなり別人になるわ、最初の6人が殺害されたときは全員の顔面が破壊されてモザイク入ってるし、結局殺人のトリックや犯人が分からないまま碑文通りに次々と殺されそのままバッドエンド直行で何も謎が明かされませんでした。これは間違いなく魔法による犯行です。

Umineko4 Umineko5 最初からいきなり分からなかったエピソードⅠが終わり続いて始まったエピソードⅡ…ここでちょっとした変化があり、冒頭のベアトリーチェの肖像画が変わって煉獄の七姉妹が登場してきてますます魔法による犯行がエスカレートしてきました。そしてⅠでは最後にしか出てこなかったベアトリーチェがⅡでは普通に現れるようになり、使用人の紗音と嘉音が当たり前のように魔法を使って煉獄の七姉妹と戦ったと思ったら負けて殺され、その直後密室で死体となって発見されて「この密室の謎を解け」とかいう展開になりまたしても理解不能に…。使用人が殺されたシーンでは嘉音に悪魔が化けてるし、今回も魔法による犯行でバッドエンドでした。このエピソードのバッドエンドが作品中一番グロかった気がします。

Umineko6 Umineko7 Umineko8 正直視聴していてかなりつらくなりながらも始まったエピソードⅢ…しかしこのⅢが今までとは違いかなり面白かったです。肖像画が謎の魔女になり、さらに碑文の謎を2人が解いて話の展開が今までとは全く違う方面に向かい、なおかつ6密室の謎を魔法ではなくちゃんと理論で説明したためこれまでのエピソードとは違っていました。さらにベルンカステル卿やラムダデルタ卿など別の魔女まで登場し、主人公の戦人に助っ人として魔女ワルギリアが仲間になったりと盛り上がってきつつ、ラストではどんでん返しの展開で終わりこのエピソードが一番面白かったです。

Umineko9 Umineko10 そしてアニメではラストとなるエピソードⅣ、ついに今まで出てこなかった戦人の妹縁寿がメインで登場して、惨劇が起こった1986年と縁寿の時代1998年を行ったり来たりする展開になりまたしても理解不能な展開に戻ってしまいました。さらにエピソードⅢで味方だったワルギリアが今度は敵になり、Ⅲで初登場したシエスタ姉妹近衛兵の魔法による殺人が行われ再び訳が分からなくなってしまいました。最後はほとんど強引にラストバトルに持って行きベアトリーチェを倒したかに見えましたが、最後にベアトリーチェが問題を出してそのまま決着がつかないまま終わり、結局謎は何も解決しませんでした。でもラストバトル前の縁寿の告白シーンと共に戦人が復活するところは良かったです。

Umineko11 長文になってしまいましたが全体的な感想としては、とにかく最後まで見ても訳が分からん!多分原作のエピソードを知っているならまだ楽しめるかもしれませんが初見では全く理解できませんでした。さらにグロ描写が非常に多く2009年のアニメで一番グロイ作品でした。一部にモザイクこそありましたがあんま意味無かった気がします。設定とかは面白いと思いますがもうちょっと魔法とリアルの区別がハッキリしてほしかったです。

Umineko12 しかし個人的にエピソードⅢは予想外の展開も含め面白かったし、主題歌も作品を見事に象徴していたし良かったと思うので、見せ方次第では良作になったのかもしれません。でももし2期をやるならあんまり期待はしないことにしておきます。


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