今期はいつも以上にアニメ=30分という枠組みから外れている作品が多そうです。今回は日本テレビの新しいアニメ枠「ユルアニ?」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「ユルアニ?」…日テレの新しい深夜アニメ枠で、30分で6本もの作品を一気に流すというかなり特殊なアニメ枠で、そしてアニメ制作はDLEと蛙男商会です。
早速登場したユル兄さんの解説から始まった第1本目、「元気!!江古田ちゃん」は月刊アフタヌーンで連載されている瀧波ユカリの漫画「臨死!!江古田ちゃん」のアニメ化作品です。早速Flashアニメのようでシュールでした。派遣としてクレーマーと戦いつつ飲み屋でMO-KINGについて友人と愚痴を言い合うシーンは現実味があってちょっと面白かったです。
続いて始まったのはオリジナルアニメ作品「汐留ケーブルテレビ」、こちらは独特のキャラクターデザイン、そして渋い声…ということで制作及び声優はFROGMANでした。日テレの名前まで出しながらNEWS ZEROに戦いを挑みつつ、円空社長が「仏像だから見えるものがある」とか何か良いことを言っていたりして意外と面白かったです。でも実況では「これ作るくらいなら鷹の爪の新作作れ」とか言われていました。
続いては「ハトのおよめさん」…月刊アフタヌーンで連載されている、ハグキの漫画「ハトのおよめさん」のアニメ化作品です。これは面白いとか言う以前の問題で、アニメとして成立しているのかも怪しい作品でした。オードリーの若林正恭が歌っていましたがワザと下手に歌っているのか分からないレベルだったし、歌終わったらハトビームでそのまま終わってしまったし、なんとも言い難い作品でした。
次に始まったのが「ほんとにあった!霊媒先生」、月刊少年ライバルで連載されている松本ひで吉の漫画「ほんとにあった!霊媒先生」のアニメ化作品です。こちらはこのアニメ枠で一番キャラクターデザインがしっかりしていました。しかし内容は無茶苦茶で、趣味の降霊で織田信長と明智光秀の霊を降霊させて大惨事になったまま終わっていました。
そして5番目が「週刊シマコー」、モーニングで連載されている弘兼憲史の漫画「島耕作シリーズ」の、FROGMANによるパロディアニメです。どこをどう見ても島耕作だったのでこれいいの?と思ってしまいましたがいいみたいです。今回は南極島耕作として南極に転勤になりそのまま1年生き延びる…と訳分からん話でしたがこの枠で一番面白かったです。こちらも制作はFROGMANでした。
最後は「プ~ねこ」、月刊アフタヌーンで連載されている北海正幸の漫画「プ~ねこ」のアニメ化作品です。これも非常に短く主題歌歌ったらそのまま終わってしまいました。これはアニメと呼べるのか疑問です。
全6本の作画はかなり酷い、というかFlashアニメだったのでこんな感じかと納得しました。主題歌は全作品にちゃんと短いながらあり、中には良い曲もあったので好印象でした。
総評
1話の全体的な感想としては、ものすごくシュールです。そのため深く考えずに頭を空っぽにして見れば楽しめそうで、むしろそうして見ないとつらかったです。しかし週刊シマコーはパロディですが島耕作はリアルなのでかなり面白かったです。
1話の個人的評価としては、所々面白い部分はありましたが真面目に視聴していると眠くなってくるので流し見なら楽しめそう…ということでそのうち視聴打ち切りのCランクです。しかし週刊シマコーはAつけてもいいかもしれません。