2010年春・アニメ最終回の感想文その3

2010-03-29 07:34:30 | 2010年冬アニメ関連

 ここ数週間はテレビとPCにかじりついている状況が続きそうです。そして今回は「おおかみかくし」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Ookamikakusi4 Ookamikakusi5 「おおかみかくし」…コナミデジタルエンタテインメントのPSP用アドベンチャーゲーム「おおかみかくし」のアニメ化作品で、アニメ制作はAICです。原案が竜騎士07、キャラクターデザインがPEACH-PIT、オープニングがFictionJunctionと、かなりスタッフは豪華だったこの作品、第1話からいきなりフラグを立てつつ暗い設定が見え隠れしていて何やら面白そうな印象を受けました。

 そして2話以降も謎の展開が続いていたんですが、なかなか明かされないまま五十鈴の兄一誠がなぜかどんどん発情していって主人公九澄博士に迫っていく展開になりこの予想外のホモ展開に実況は大いに盛り上がっていました。おそらくこの辺りがこの作品で一番盛り上がっていたところだったと思います。

Ookamikakusi6 そして中盤になっていよいよ五十鈴も精神的におかしくなって1話の冒頭の意味不明だった展開の謎が明かされたのでここからがある意味本当の始まりのような感じでした。しかし五十鈴がサバイバルナイフ2刀流をいきなり使うのは予想外すぎて吹いた。

 そうこうしているうちに物語の重要人物賢木が現れこの人物が物語の舞台となる蟐娥町に隠された謎や冒頭で現れた殺人集団や神人と呼ばれる存在について明かしてきたんですが、原作を知らないとここまで意味不明な展開が続いていたので個人的には少しでもいいからもうちょっと早く明かして欲しかったです。

Ookamikakusi7 Ookamikakusi8 終盤になりついに主人公がなぜ1話からフラグを立てまくっていたかの理由や賢木の目的も明らかになって面白くなるか…と思いきや最後は謎の集団だったはずの櫛名田眠達もあっさり表舞台に出てきて強引に話を終わらせてまるでゲームのトゥルーエンドのような終わり方でした。そしてラスボスだったあの人は蟐娥町旧市街の住民と違って一般人だったためかなり苦戦していたので逆に同情の声もしばしば聞かれました。

Ookamikakusi9 最終話はTBSアニメによく見られる番外編で、今までとは全く違った完全ギャグ回でパロディまで見られる始末だったためそこそこ楽しめました。

中途半端に外伝みたいなのやられるよりはこのくらい突き抜けた方が確かに面白かったです。

Ookamikakusi10 全体的な感想としては、田舎町を舞台にした伝奇モノだったことに加え、舞台の特産品がハッサクだったことから通称「はっさくのなく頃に」とか呼ばれていたこの作品、ホモ兄貴とはっさくのテーマ以外イマイチ話題にならなかったのは残念でした。たしかに面白かったとは思いますが、予想を大いに覆す展開にはならず悪い意味で予想通りの結果に落ち着いてしまったのは残念。しかし作画は最初から最後まで安定してたしFictionJunctionのオープニングと南里侑香のエンディングも作品に合っていたし駄作ではなかったと思います。


2010年春・アニメ最終回の感想文その2

2010-03-27 15:59:06 | 2010年冬アニメ関連

 今週から一気に始まった最終回ラッシュ、どんな作品でも最終回次第で評価が分かれてしまうこともしばしば。今回は2010年冬アニメの本命だった「ひだまりスケッチ×☆☆☆(ほしみっつ)」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。ちなみに前回だけネタバレ有りで書きましたが今回からはまたネタバレはできるだけ書かない方向でいきます。

Hidamari12 Hidamari13 「ひだまりスケッチ×☆☆☆(ほしみっつ)」…まんがタイムきららCaratで連載されている青樹うめの漫画「ひだまりスケッチ」のアニメ化第3期作品で、アニメ制作はシャフトです。抜群の安定感から冬アニメの本命と呼ばれていたこの作品、第1話から噂の新入生が登場して面白かったんですがオープニングとエンディングの作画が明らかに間に合ってなくて話題になっていました。

 前期ではゆのと宮子の1年生コンビや吉野屋先生に夏目の出番が多かったイメージがありましたが、今回は新入生が登場してくることにより4月前後の話が多くなり新入生の話の比率が多くなっていました。そして時系列をシャッフルして放映していたのも特徴で、前半のAパートではゆのが2年生になっていて今の時系列で話が進んでいたと思ったら、Bパートでは過去に戻ってゆのが1年生の話やさらに前になりヒロや紗英が1年生の話とかも混じっていたりしていました。

Hidamari7 そして今期は新入生が登場してきたことによりどうなることかと思いましたが…これは予想以上に面白い!ただでさえ濃いひだまり荘の住人ですが、新入生達もそれに負けず劣らずの個性の持ち主で毎週非常に面白かったです。特になずなは声がとてもあの「ソウルイーター」のマカとは思えないほど別人で新たな小見川千明を垣間見ることができました。

Hidamari8 Hidamari9 あと今期は卒業していった先輩達の話も多めで、卒業シーンや進路が決まった後の話もありちょっと切なくなりながら良い話も多く、1話完結型のシンプルな構成も相まって非常に完成度も高かったと思います。中でもやはりゆのと有沢先輩の話は個人的に一番印象に残りました。

Hidamari14 Hidamari15 オープニングとエンディングも特徴で、オープニングは全員集合のノリの良い楽曲で始まりエンディングはmarbleの曲で締めるというのは1期から続く伝統でしたが、今期は作画が明らかに間に合っていなくて1話はほぼ止め絵で完全版が完成したのは4話以降でした。噂では新入生が馴染んでから完全版を流す予定だったみたいなことを聞きましたが、BS-TBSでは1話から完全版が放映されていたので本当に作画が間に合ってなかったようです。

Hidamari10 Hidamari11 しかしいざ完全版オープニングとエンディングが放映されたら、その完成度は実に高く今まで待った甲斐があったほどで、特にエンディングでは1年生2人が登場する1枚絵のシーンが印象的でした。 

 大抵の2期もの続編ものは前に比べ安定した人気に落ち着くか前よりつまらなくなることが多い印象でしたが、まさか3期になってさらに面白くなるとは予想外でした。最後はかなりあっさりして終わってしまったので多分4期もありそうな予感です。でもやっぱり2期の終わりのように全員集合で1期のエンディングを歌ったりして欲しかった気がしました。

Hidamari6 フジテレビのやらせ疑惑があったドキュメント番組でこの作品のオープニングが流れたり6話で作画が危険になったりと色々とあった作品でしたが、全体的には非常に面白くCMでゆのが言っていましたが、まさに「この面白さ、ほしみっつです!」楽しませていただきました。


2010年春・アニメ最終回の感想文その1

2010-03-23 20:17:42 | 2010年冬アニメ関連

 さて、いよいよ今日から春に最終回を迎えるアニメの感想文も並行して書いていこうと思います。今回はテレビ東京とアニプレックスの共同プロジェクト第1弾「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います…が、今回はネタバレ有りで書かせてもらうのでもしネタバレが嫌いならばスルーしちゃってください。

Soranowoto5 Soranowoto6 「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」…テレビ東京とアニプレックスが共同で立ち上げたオリジナルアニメ制作プロジェクト「アニメノチカラ」第1弾作品で、アニメ制作はA-1Picturesです。放映前からCMを相当流してたし、なんといっても見た目が「けいおん!」に似ているため放映前から注目度はかなり高かったこの作品、第1話からパンツを見せたりして色々と話題になり通称「ソラヲン!」とか呼ばれていました。

 オリジナル作品だったため展開が全く読めない作品でしたが、2話以降は作品の舞台となる時告げ砦の仲間達とのゆるやか軍隊アニメの展開が延々と続いたと思ったらごくまれにシリアス展開が見え隠れするといったかんじで方向性が全く見えない作品でした。

Soranowoto10 Soranowoto11 この作品、作画は崩れること無かったし中でも背景美術やロボット描写は紛れもなく一級品で、大島ミチルの楽曲やオープニングのKalafinaの曲も作品に合っていたし戦争により荒廃した世界といい物語の舞台も素晴らしかったんですが、シナリオ構成と脚本が全てを台無しにしていたと思います。あとオープニングの演出は実際にあった絵画のオマージュのようですが作品に合っていなかった気がしました。

Soranowoto7 Soranowoto8 1話では相当に下手だったカナタのラッパでしたが4話ではいきなり覚醒してありえないほど上達したと思ったらそれ以降終盤まで楽器を持つ描写さえ無かったので、この作品はどうやら楽器演奏には大して意味が無かったのかとさえ思いました。そんな中7話でフィリシア隊長の誰と戦ってるのか全く分からないビネンランド戦線の記憶が蘇るシリアス展開があったと思ったら次の8話ではカナタのおもらし回になったりと作品としての迷走が止まらず、この作品は萌え系なのかシリアス系なのかさっぱり分かりませんでした。

Soranowoto12 Soranowoto13 そんな中11話でついにノエルの過去が明かされ、その後ローマ軍とヘルベチア軍が進軍してきて一気に物語がシリアス展開になり盛り上がってきたと思ったらその次の回は最終回で、停戦信号さえ聞かない両軍がカナタの「アメイジング・グレイス」はちゃんと聞いてしかも両軍停止、その後リオが停戦協定の証明書を持ってきて戦争終結ENDでかなり納得いかない終わりでした。しかし序盤の伏線を最後にはほとんど回収したので思ったほど投げっぱなしな終わり方では無かったのでそこだけ好印象でした。

Soranowoto9 萌えもシリアスもいいとこ取りをしようとしたらどちらも中途半端だった印象しか残らず非常に惜しい作品だったと思います。でもこの設定で萌えアニメやっていたら自分はおそらく視聴やめて切っていたかもしれません。個人的には最初から最後までシリアス展開で行って欲しかったです。しかし「アニメノチカラ」第1弾でこうなるとは…第2弾はどうなることやら。


最近の

2010-03-02 19:27:06 | 2010年冬アニメ関連

Pricure4 Pricure5 「ハートキャッチプリキュア!」はすごいね…今週新たに登場した大幹部が、「弱い奴には興味無い」とか言って拾ったプリキュアステッキ返してくれていたのでその心意気に感動しました。

さらに今週の変身シーンは2人同時バージョンで相変わらずよく動いてたし、なんか下手な深夜アニメよりはるかに面白くなっていました。そして2人同時の合体必殺技が突撃というのはちょっと吹いた。


涼宮ハルヒの消失 視聴終了

2010-02-15 11:52:04 | 2010年冬アニメ関連

Haruhi2 先週の日記に書いた通り、週末に「涼宮ハルヒの消失」を視聴してきました。

当時ローカル局の深夜アニメで異例の大ヒットを記録して次々と記録を打ち立てた「涼宮ハルヒの憂鬱」ですが、2009年に放映された新アニメーションではエンドレスエイト事件や「涼宮ハルヒの溜息」が思ったほどの出来ではなくファン離れが加速したりDVDがワゴン行きになったりして、ハルヒは終わったコンテンツとまで言われていました。

Haruhi3 そんな中、新アニメーションの最終話の直後に緊急告知で流れた「涼宮ハルヒの消失 劇場版決定」との報に当時ファンは大いに盛り上がっていた記憶があります。原作の涼宮ハルヒシリーズ最高傑作とまで呼ばれているらしいこの作品、自分はアニメ版しか視聴していなかったためどれほどのものなのか…新アニメーションが期待はずれだったため果たして期待していいものなのか…と色々と不安も感じつつ劇場に行ってきました。

 今回もあまり具体的に書きすぎるとネタバレになってしまうので、できるだけ感じたことを書こうと思いますが、この作品たしかに涼宮ハルヒシリーズ最高傑作とまで呼ばれるだけのことはあり非常に面白く見応えがあり、2時間40分もの長さを感じさせないほどの圧倒的な密度でした。これはたしかにテレビ版でやっても大反響を呼ぶと思いますが劇場版でも十分話題になるほどの完成度だと思います。

Haruhi4 プロローグこそいつも通りでしたが本編が始まると物語は一変し、タイトルの通り涼宮ハルヒがいない世界、そして存在しないはずのあの方が存在していたりしましたが、やはりこの作品一番の見所の1つは長門有希ではないでしょうか。CMや宣伝でもよく見られましたが長門有希が変わりすぎていて今までとは全く違いました。

今までの長門有希とは明らかに違った表情を見せ、色々なシーンでも細かい動作や表情の変化が実に多く、こういう細かいシーンを印象的に見せてくるのはさすが京都アニメーションと思いました。そしてあの○を持っていたところの前後のシーンや書類のところの仕草…そして後半といい、この作品は某一般の映画評論家が見ても分かるほどに長門有希へのスタッフの愛情が感じられる作品でした。やっぱり長門有希はあと10年余裕で戦えます。

作品の作画についてはもはや文句の付け所が見あたらないほど素晴らしく、背景美術もほぼ実写に近かったしキャラクターの表情の変化も細かかったし、印象的なシーンになるとスローモーションになり動きが変わるのも良かったです。

音楽も非常に良く、谷口と話をしたあとにキョンが行動したとき流れた音楽がすごい盛り上がって良かったと思えば、長門有希のシーンではすごい落ち着いた悲しい曲が流れてたりして緩急もついていて印象的でした。クラスメートの会話が色々なところから聞こえてきたので、やはりこのあたりは映画館の5.1chならではだったと思います。

シナリオについてはもはや言わずもがな、文句のつけどころも無いほどの素晴らしさで、たしかに最高傑作と呼ばれるだけのことはありました。後半になり全ての核心が明かされ、そして新アニメーションで見せていた伏線の回収により物語がつながったのは鳥肌ものでした。

この作品、長門有希もそうですがキョンの行動にも非常に重要な意味が込められていて、この作品はハルヒの物語というよりそれとは全く違ったもう一つの物語だったと思います。気がついたら上映が終わっていて、正直あっという間でした。

文句のない完璧な作品…と言いたいところですが、あの方の無双シーンで結局あの方は変わって無かった?などといったところが少々気になりましたが、きっと原作読んでれば気にならなかったんだと思います。

あとこの作品、原作読んでれば全く問題ありませんが少なくともアニメ版の「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅰ~Ⅵ」と「笹の葉ラプソディ」を劇場版の前に見ておくことを強くオススメします。

Haruhi5 「エンドレスエイト」で落ちに落ちた涼宮ハルヒシリーズでしたが、その落ちた評判を余裕で取り戻して余りあるほどの非常に素晴らしい作品で、そのうちまた長門有希を見に劇場へ視聴しに行ってしまうかもしれません。ラストシーンも印象的でした。

そして最後の最後、エンディングでポップコーンのケースを落とした人には相当な殺意が向けられていたと思います。


2010年冬アニメ第1話の感想文+2

2010-02-09 20:49:24 | 2010年冬アニメ関連

 1月に始まったアニメはあらかた制覇しましたが実は2月に始まったアニメもあります。というわけで今回は+1ということで「ハートキャッチプリキュア!」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Pricure Pricure1 「ハートキャッチプリキュア!」…東映アニメーションのプリキュアシリーズ第7作目で、アニメ制作は東映アニメーションです。今回は「ふたりはプリキュアMax Heart」と同じ主人公が2人のようですが、キャラクターの見た目が前作よりも子供向けになっているため前評判があまり良くありませんでした。

これはどう見ても見た目が「おジャ魔女どれみ」と一緒のような…と思いながら始まった第1話では、いきなりプリキュア同士の戦闘が始まり意表を突かれました。しかも声が高山みなみと久川綾?とは最初から豪華スタッフです。

Pricure2 しかし話題になったのはその2人のプリキュアのキャラクターデザインで、目や体が「キャシャーンsins」に似ていてバトルも似ていたので、いきなりキャシャーン始まったとか言われていました。

そして始まった本編では「おジャ魔女どれみ」になったので斬新な演出とか言われていました。それと見ていて感じましたが、公式の一枚絵だけ見ると子供向けになりすぎた印象を受けますが実際にアニメ本編になるとかなり動きがあるので見た目はあまり気にならなくなりました。慣れかもしれませんが恐ろしい。

 第1話は赤のキュアブロッサムがメインで話が進んでいて、青のほうが空気読まない行動が目立っていたため青の評価が下がりっぱなしでした。多分来週から青の評価は上がっていくんじゃないでしょうか。

 たしか「フレッシュプリキュア!」では1話で変身から最初の敵を倒すところまでが描かれていましたが今回では変身したところで終わっていたためキャラ見せで1話の大部分を使っていたのが印象的でした。しかし今までのプリキュアシリーズとはひと味違い、気弱な主人公がプリキュアになったみたいで歴代最弱のプリキュアだそうです。

Pricure3 最初の評判とは裏腹に見た目が子供向けに見えても動きがかなり良いため終わってみれば評価が高く、自分も見ていて結構面白いと思いました。前作で自分を含め大きいお友達が釣れすぎてしまったため今回は変えてみたらますます釣れてしまい逆効果だったみたいです。そしてエンディングは前作から続いてCGダンスでした。

Sinken あと+1。自分さりげなく特撮ものもある程度視聴していて、「ハートキャッチプリキュア!」が始まった先週に「侍戦隊シンケンジャー」が最終話だったんですが予想以上の見事な締めにネットでもかなり評判が良いようでした。歴代戦隊ものでも初と思われる展開に加え最後のシーンが非常に熱く、さらに大団円とはひと味違うちょっと切ないエンディングだったためすごい印象に残り、戦隊ものでまれに見る傑作とまで言われていました。この作品、機会があったら全話見てもいいかもしれません。天晴れ!


魔法少女リリカルなのは the MOVIE 1st視聴終了

2010-02-07 23:21:19 | 2010年冬アニメ関連

 公開日より少々遅れましたがついに「魔法少女リリカルなのは the MOVIE 1st」を視聴してきました。この劇場作品、あまり上映している箇所が無くて栃木県では1カ所しか無かったんですがその唯一の劇場が近所だったので助かりました。せっかくの週末なので友人達と会議をして今日行くことになり12:10の公開に合わせて行って視聴してきました。

Nanohamovie 自分はこう見えてリリカルなのはシリーズは第2期Asの1話しか視聴しておらず、リリカルなのはについてはあまり詳しくは知りませんでした。そのため今回の劇場版はある意味何も知らない状態で先入観無しに評価できそうです。

今回の劇場版は第1期の総集編リメイクのようなもので、なのはが魔法少女として登場するところやフェイトとの出会いまでが描かれているようでした。あまり詳しく内容を書いたらつまらなくなってしまうので色々感じたことを書くことにします。

Nanoha まずなんといっても、通称「熱血魔法少女もの」と呼ばれるだけのことはありました。テレビ放映版でもありますが魔法少女ステッキのデバイスとの会話シーンは会話だけで戦闘を大いに盛り上げていました。アレとの戦闘シーンでデバイスが言った「当然です。」は鳥肌もんです。このデバイスとの会話が非常に面白いと思いました。

他にも戦闘シーンにおいて武器が槍や鎌、銃に変形する機構や魔法だけでなく肉弾戦まで行うガチバトル…たしかに魔法ファンタジーものでもここまで戦闘に力を入れている作品はそうそうお目にかかれず、萌えに特化した見た目からは想像もできないバトルが展開されていて非常に見応えがありました。

 萌えという意味においては、第一印象ではかなり萌えに偏っている印象を受け、見た目があまり受け付けなかったんですが実際に視聴してみるとキャラクターの人気が出るのにも納得しました。特にフェイトはあの性格と過去、容姿も含めて人気が一番出たんでしょう。萌えにうるさい気がする自分から見てもフェイトは良いと思いました。

 今回の劇場版で重要なキャラクターだったあのキャラが年齢とは明らかに合っていない衣装だったりしましたがだがそれがエロいと思ったりしつつ、キャラクターのクセの強さはやはりなのはとフェイトが抜きん出ていて、他の方々はやや弱いと思いましたが全体的には良かったと思います。

 話の全体的な内容としては、総集編リメイクなためか所々強引で気になる展開こそありましたがバトルシーンの良さが際だっていたためあまり気になりませんでした。空中戦を含めフェイトとの大一番や決戦で流れる挿入歌がバトルを大いに盛り上げ、そしてなのはの全力全開シーンなどは余りにもド派手ですごいことになっていました。だがそれがいい。

 ラストシーンでの○○○を○○するシーンと○○を○び○うシーンは非常に素晴らしく最後もうまく締めていたと思います。第1期を視聴していない自分が見ても面白いと感じたので1期を視聴していた人なら問題無く楽しめると思います。これは人気出て是非ともMOVIE 2ndを作って欲しいと思いました。

Nanohamovie1 この作品、何度も繰り返して視聴すると劇場版フィルムがもらえるキャンペーンをやっていて、現在は終了しているようですがあのシーンのフィルムはヤフオクで53万2000円の伝説的価格になったようです。劇場版見る前は理解できませんでしたが劇場版見た後ならあのシーンに執着するのは分かるような気がしました。それでもこの値段はどうかと思いますが…。

Haruhi1 来週は「涼宮ハルヒの消失」を見に行く予定です。


2010年冬アニメ第1話の感想文最終回

2010-02-06 19:38:25 | 2010年冬アニメ関連

Tyubura Readybattle 昨日の日記を持ちまして2010年最初のアニメ第1話の感想文は終わりとなります。正確には有料放送のAT-Xで放映された中学生が下着を着けるアニメ「ちゅーぶら!!」と案の定規制が激しかったらしい「れでぃ×ばと!」は視聴していません。

 今回の冬アニメ、放映開始前は「本数ずいぶん減ったけどこれくらいが丁度良い」と言われていました。たしかに去年の冬アニメは16本でしたが今回は12本+有料放送の2本で14本と少なめで思ったより多くなかったです。ここ数年は特に質より量という印象が強かったので今回は数が少ない分質に期待したいところでした。

 そして個人的な2010年冬アニメの全体的な感想ですが…残念ながら量が少ないくせに質もイマイチだったと言わざるを得ません。

 まず正直なところ今期ではBD・DVDを買おうかと検討する作品がありませんでした。さらに放映前から話題だったアニメノチカラ第1弾作品「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」は期待はずれだったし、「ひだまりスケッチ×☆☆☆」のオープニングとエンディングは間に合わなくて一枚絵だったし…と色々なところが悪い意味で話題になっていました。

 そんな中、今期ではいくつか再放送が始まった番組がありそちらのほうが面白いなどとも言われていて結果的に冬アニメはこれといった作品に恵まれなかった気がしました。

 しかし全く見るものが無いのかといったらそんなことはもちろんなく、小粒ながら味のある作品もありました。

Bakatesu8 Ookamikakusi3 まず「バカとテストと召喚獣」、こちらは現在5話まで放映されていて、最初の1話は面白いとは言い難くCランクでしたが3話以降一気に面白くなってきて現在はAランクまで昇格です。

 あと「おおかみかくし」、こちらは「ひぐらしのなく頃に」の原作者竜騎士07が監修していて別名「はっさくのなく頃に」とか呼ばれていますが第1話での話の展開はなかなか良く、これからを期待させてくる作品でした。アッー!

Durarara4 Hanamaruyoutien4 そして「バッカーノ!」スタッフが集結して制作された「デュラララ!!」も見逃せません。都市伝説を舞台にしたバトル有りの作品ですが独特の演出と男キャラが結構多く面白いキャラが揃っているのでなかなかの良作です。

久々にGAINAXが制作した「はなまる幼稚園」、こちらも最初は幼稚園アニメを深夜にやるとはどうなのと言われていましたがいざ放映されてみると、幼稚園児がディフォルメされすぎているためマスコットキャラのようで別にそういう目で見えず、そして山本先生が天使すぎるため幼稚園児以外のところで人気が出てきています。

Katanagatari6 注目作の1つだった西尾維新アニメプロジェクト第2弾「刀語」、絵こそ独特のクセがあり説明口調が多く人気は今ひとつのようですが自分は結構楽しめました。

この登場人物の強烈なクセの強さは西尾維新作品というのに納得です。

Hidamari5 Nodame3 2009年秋アニメでは続きとなる2期ものが13作品と非常に多かったですが今期は2作品しかなく、そのうちの一つ「ひだまりスケッチ×☆☆☆」はオープニングとエンディングが完成していなく一枚絵だったのが残念でしたが本編は非常に安定していて出来は相変わらず良かったと思います。もう一つの「のだめカンタービレ フィナーレ」もいよいよ最後ということで気合いの入った作画で今回も安定した人気を出しそうです。

 それでは毎回恒例、今期の第1話で一番面白いと思った作品は…やはりこれでしょうか。

Trigun 東京MX放送で再放送されている「TRIGUN」です!主人公ヴァッシュが普段スカしていますが決めるところはちゃんと決めるこの格好良さにマッドハウス得意のガンアクションがベストマッチしていると思います。オープニング曲「H.T」も非常に作品に合っていました。

…新番組じゃないのでこれは冗談として(半分冗談じゃないですが)、今期の新番組アニメ第1話で個人的に一番面白いと思ったのは

Katanagatari7 西尾維新アニメプロジェクト第2弾「刀語」でした。このクセの強さゆえに印象に残りやすく、バトルものとしてもなかなか良くできていたと思います。12話で12本の刀を集めるというシンプルなシナリオ構成も分かりやすくて良いと思いました。

以上をもちまして高崎の2010年冬アニメ第1話の感想文は終わりとなります。今回は本数が少ない分いつもより文章は短めになりましたがそれでも長くなってしまったため誰も読んでいないかもしれませんが、もし読んでくれている勇者がいたら感謝!そして今回もこの文章を作るにあたり友人の録画してもらったローカル局アニメが必須だったためこの場を借りてお礼をいたいと思います。今回もありがとうございました。

高崎の2010年冬アニメ第1話の感想文  完

おまけ 高崎の2010年冬アニメ第1話の時点でのランク付け

Sランク(神!BD・DVD購入も視野に入るレベル)…無し

Aランク(面白い!録画して保存)…「おおかみかくし」 「デュラララ!!」 「ひだまりスケッチ×☆☆☆」 「はなまる幼稚園」 「刀語」 「のだめカンタービレ フィナーレ」 

Bランク(視聴継続)…「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」 「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」 「COBRA THE ANIMATION」

Cランク(実況でキャプだけ回収)…「聖痕のクェイサー」 「バカとテストと召喚獣」

Dランク(黒歴史)…「おまもりひまり」


2010年冬アニメ第1話の感想文その7

2010-02-05 01:07:56 | 2010年冬アニメ関連

 いよいよ今回ので2010年冬アニメ第1話の感想文は終わりとなります。最後はローカル局で放送された「おまもりひまり」「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Omamorihimari Omamorihimari1 「おまもりひまり」…月刊ドラゴンエイジで連載されている的良みらんの漫画「おまもりひまり」のアニメ化作品で、アニメ制作はZEXCSです。この作品の特徴は映像を半年前に完成させてからBGMを作るという斬新なシステム「あやかしサウンドシステム」だそうで、これにより作品の音楽と映像の親和性を高めているそうです。

いきなり巨乳娘が3人現れてパンチラシーンがあったと思ったら、続いて幼なじみの女の子が朝早くから主人公の家に起こしに来てくれるなど、なんかあまりにもテンプレのような萌え展開に地雷臭しか感じませんでした。

Omamorihimari2 続いて今度はいきなり妖が現れてのバトル展開になりそのバトルが非常にショボかったのでさらに地雷度が上がりこの1話で視聴をやめても問題無さそうな予感さえ感じました。

 ヒロイン緋鞠の声が小清水亜美で猫耳で話し方が古風だったので、なんか「狼と香辛料」のわっちを思い出すキャラでした。違うのは巨乳なくらいでしょうか。

他にもAパートとBパートのアイキャッチが「けんぷファー」と同じだったりしたのでなんか色々なシーンに見覚えがある気がします。

Omamorihimari3 緋鞠がいきなり転校生として編入してきましたが、緋鞠いわく「呪をかけたから他の人間には気づかれぬ」だそうで、多少強引な展開になっても問題ないようです。話としてはかなり強引でとりあえずこれからは主人公を狙う妖怪と緋鞠が戦っていくようですが盛り上がる展開になる予感はほとんど感じませんでした。逆に1話の最後で下着姿の幼女が登場したのでこれから萌え路線に偏っていきそうです。

そしてパンチラシーンがかなり多く、第1話で10回以上パンチラがあった気がしますが「そらのおとしもの」で慣れてしまった分、某アニメの台詞を借りれば「その程度のパンチラで私の心は震えない」といった感じでした。目玉の「あやかしサウンドシステム」ですが、言われてみれば映像と音楽が合っていたかな…?といった印象しか受けず、言われないと気づかないレベルだったと思います。

 18禁漫画で有名な的良みらん原作だし、これならば萌え路線で視聴者を惹きつける方向で行った方がいいのかもしれません。少なくともバトルものとして期待してはいけないと思いました。

Danceinthevampire Danceinthevampire1 「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」…月刊コミックフラッパーで連載されている環望の漫画「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」のアニメ化作品で、アニメ制作はシャフトです。今期2つめの新房監督×シャフトのアニメ作品ということで注目度はそこそこ高かった気がします。

そしてついに始まった第1話…てあれ?といったかんじでバラエティ番組「アストライアの天秤」が始まったので、いきなりチャンネルを間違えたかと思ってしまう展開でしたがCMまでの入りといい随分とバラエティ番組の再現度は高かったです。さりげなく漫画家役で原作者の環望本人も出てたりもしてました。

 そしてバラエティ番組は予想外の展開を迎え今までのヴァンパイアものとはひと味違った終わり方をしたので、ネットでの評判とは裏腹に結構自分は楽しめました。エンディングへの入り方も盛り上がってきたところで次回に続くといったかんじだったため思わず続きが気になります。

Danceinthevampire2 ネットでの評判は、バラエティ番組が寒すぎるとか、時折絵が緑がかって見づらいとか言われていて、たしかに1話の後半部分では演出なのかわざと劣化させているのか分かりませんが全体的に線が緑のように見えて目が疲れました。それ以外は特に悪かったところは思いつかなく結構面白かったと思います。あとエンディングが一枚絵だったのは、やはりまた作画が間に合わなかったのか…。


2010年冬アニメ第1話の感想文その6

2010-02-01 21:37:47 | 2010年冬アニメ関連

 今年の冬アニメの第1話ももうすぐ終盤。今回はローカル局で放送された「COBRA THE ANIMATION」「聖痕のクェイサー」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Cobra Cobra1 「COBRA THE ANIMATION」…寺沢武一の漫画「COBRA」の2作目となる新作アニメ作品で、アニメ制作はマジックバスです。自分は昔アニメ1作目を見ていたような気がしますが、コブラという名前とサイコガンだけは鮮明に覚えていました。そんな懐かしい作品が放送延期になりつつもいよいよ1月スタートということで個人的にもちょっと期待しつつ第1話を視聴してみました。

 久々に動くコブラを見ましたが、このアメリカぽいテイストのコブラの軽いノリにプテラノドンの形をした飛行機とかちょっとシュールなメカデザイン、そして無駄にエロイ美女の方々…まさにこれぞコブラといったかんじでした。そしていきなり登場のサイコガンも格好良く、さすがに30年前の作品なので多少…というか相当に古い印象こそ受けましたが面白かったです。

 コブラの声が1作目の野沢那智から内田直哉に変わっているため、実況とかではかなり非難されていましたが自分はその当時の声は全く覚えてなかったので気になりませんでした。そしてこうして改めてコブラを見ていると、葉巻くわえながらシャンパン飲んだり、美女の頼みはどうしても断れなかったり、「クリスマスに働いてるのはサンタくらいだぜ」といった独特の言い回しとか、こういう男らしいキャラが最近のアニメには圧倒的に不足していると思います。

 1話では太陽系を救う鍵となるアイテムを持ったまま海賊ギルドと一戦交えたりしながら問題の惑星にたどりついたところで終わっていましたので次回以降も楽しみです。そしてこの作品、放送局がBS-11だったので最後に恒例の実写コーナーがあったんですが…これは必要あったのか分かりません。ていうかこの2人誰?

Kueisa Kueisa1 「聖痕のクェイサー」…月刊チャンピオンREDで連載されている原作・吉野弘幸、作画・佐藤健悦の漫画「聖痕のクェイサー」のアニメ化作品で、アニメ制作はフッズエンタテインメントです。

放映開始前から監督がおっぱいについて熱く語っていて「この作品はおっぱいが全てです。」とまで言い切っていたこの作品、巷ではかなりエロいためアニメ化は不可能ぽい発言も見られたため一体どうやってアニメ化したのか気になるところではありました。

Kueisa2 Kueisa3 そして色々と期待しながら第1話を視聴してみたんですが…これは…エロいシーンは軒並みカットされていて何をしているのか全く分かりませんでした。大抵の萌えアニメで規制が入ると白い湯気とか霧とか黒いボカシとかで隠すのが通常ですが、この作品は止め絵とかで規制をかけていて、さらに本編の内容にまで規制をかけているから話の内容まで分からなくて第1話から意味不明な展開でした。とりあえずクェイサーと呼ばれる人間が何かと戦っているようで、ソーマと呼ばれる物質をおっぱいから吸収?するんでしょうか。

 最後はクェイサーのアレクサンドルが「お前の言葉では俺の心は震えない」とか「俺に近づく者には災いが降りかかる」といった中二発言のあとに燈のGカップおっぱい鷲づかみして「ハラショー」で終わり結局何がしたかったのか分かりませんでした。

 そして2話ではさらに規制がかかっていたそうでますます意味不明だったために地上波で流す意味があるのかとまで言われて、この作品は通称「規制痕のクェイサー」とか「聖痕のキセィサー」とまで呼ばれて散々な評判でした。

 そんな事態に憂慮したのか分かりませんが、当初制作側で予定していた有料の規制無しディレクターズカット版の配信を予定より前倒しにして放映することが決定され、それを視聴した紳士達によるとこんなの放映したら逮捕されるレベルだったそうです。自分もちょっと比較画像を拝見しましたが、素晴らしいほどにおっぱいに対するこだわりを感じました。

 最初から有料配信とBD・DVD売り上げで元を取ることを前提に作られている作品なせいか、ここまで開き直った作風だと逆に好感を持ったりもしました。少なくとも地上波放映版では内容が全く分からないため単なるキャラ萌えアニメとして見るならイケそうなかんじがします。

 この作品、内容は意味不明でしたがキャラクターの作画はかなり良くパンチラも有りエロに関しては今期で上位に入るほど素晴らしいのでそこだけは高評価だと思います。