ここ数週間はテレビとPCにかじりついている状況が続きそうです。そして今回は「おおかみかくし」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「おおかみかくし」…コナミデジタルエンタテインメントのPSP用アドベンチャーゲーム「おおかみかくし」のアニメ化作品で、アニメ制作はAICです。原案が竜騎士07、キャラクターデザインがPEACH-PIT、オープニングがFictionJunctionと、かなりスタッフは豪華だったこの作品、第1話からいきなりフラグを立てつつ暗い設定が見え隠れしていて何やら面白そうな印象を受けました。
そして2話以降も謎の展開が続いていたんですが、なかなか明かされないまま五十鈴の兄一誠がなぜかどんどん発情していって主人公九澄博士に迫っていく展開になりこの予想外のホモ展開に実況は大いに盛り上がっていました。おそらくこの辺りがこの作品で一番盛り上がっていたところだったと思います。
そして中盤になっていよいよ五十鈴も精神的におかしくなって1話の冒頭の意味不明だった展開の謎が明かされたのでここからがある意味本当の始まりのような感じでした。しかし五十鈴がサバイバルナイフ2刀流をいきなり使うのは予想外すぎて吹いた。
そうこうしているうちに物語の重要人物賢木が現れこの人物が物語の舞台となる蟐娥町に隠された謎や冒頭で現れた殺人集団や神人と呼ばれる存在について明かしてきたんですが、原作を知らないとここまで意味不明な展開が続いていたので個人的には少しでもいいからもうちょっと早く明かして欲しかったです。
終盤になりついに主人公がなぜ1話からフラグを立てまくっていたかの理由や賢木の目的も明らかになって面白くなるか…と思いきや最後は謎の集団だったはずの櫛名田眠達もあっさり表舞台に出てきて強引に話を終わらせてまるでゲームのトゥルーエンドのような終わり方でした。そしてラスボスだったあの人は蟐娥町旧市街の住民と違って一般人だったためかなり苦戦していたので逆に同情の声もしばしば聞かれました。
最終話はTBSアニメによく見られる番外編で、今までとは全く違った完全ギャグ回でパロディまで見られる始末だったためそこそこ楽しめました。
中途半端に外伝みたいなのやられるよりはこのくらい突き抜けた方が確かに面白かったです。
全体的な感想としては、田舎町を舞台にした伝奇モノだったことに加え、舞台の特産品がハッサクだったことから通称「はっさくのなく頃に」とか呼ばれていたこの作品、ホモ兄貴とはっさくのテーマ以外イマイチ話題にならなかったのは残念でした。たしかに面白かったとは思いますが、予想を大いに覆す展開にはならず悪い意味で予想通りの結果に落ち着いてしまったのは残念。しかし作画は最初から最後まで安定してたしFictionJunctionのオープニングと南里侑香のエンディングも作品に合っていたし駄作ではなかったと思います。
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