2010年春・アニメ最終回の感想文その1

2010-03-23 20:17:42 | 2010年冬アニメ関連

 さて、いよいよ今日から春に最終回を迎えるアニメの感想文も並行して書いていこうと思います。今回はテレビ東京とアニプレックスの共同プロジェクト第1弾「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います…が、今回はネタバレ有りで書かせてもらうのでもしネタバレが嫌いならばスルーしちゃってください。

Soranowoto5 Soranowoto6 「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」…テレビ東京とアニプレックスが共同で立ち上げたオリジナルアニメ制作プロジェクト「アニメノチカラ」第1弾作品で、アニメ制作はA-1Picturesです。放映前からCMを相当流してたし、なんといっても見た目が「けいおん!」に似ているため放映前から注目度はかなり高かったこの作品、第1話からパンツを見せたりして色々と話題になり通称「ソラヲン!」とか呼ばれていました。

 オリジナル作品だったため展開が全く読めない作品でしたが、2話以降は作品の舞台となる時告げ砦の仲間達とのゆるやか軍隊アニメの展開が延々と続いたと思ったらごくまれにシリアス展開が見え隠れするといったかんじで方向性が全く見えない作品でした。

Soranowoto10 Soranowoto11 この作品、作画は崩れること無かったし中でも背景美術やロボット描写は紛れもなく一級品で、大島ミチルの楽曲やオープニングのKalafinaの曲も作品に合っていたし戦争により荒廃した世界といい物語の舞台も素晴らしかったんですが、シナリオ構成と脚本が全てを台無しにしていたと思います。あとオープニングの演出は実際にあった絵画のオマージュのようですが作品に合っていなかった気がしました。

Soranowoto7 Soranowoto8 1話では相当に下手だったカナタのラッパでしたが4話ではいきなり覚醒してありえないほど上達したと思ったらそれ以降終盤まで楽器を持つ描写さえ無かったので、この作品はどうやら楽器演奏には大して意味が無かったのかとさえ思いました。そんな中7話でフィリシア隊長の誰と戦ってるのか全く分からないビネンランド戦線の記憶が蘇るシリアス展開があったと思ったら次の8話ではカナタのおもらし回になったりと作品としての迷走が止まらず、この作品は萌え系なのかシリアス系なのかさっぱり分かりませんでした。

Soranowoto12 Soranowoto13 そんな中11話でついにノエルの過去が明かされ、その後ローマ軍とヘルベチア軍が進軍してきて一気に物語がシリアス展開になり盛り上がってきたと思ったらその次の回は最終回で、停戦信号さえ聞かない両軍がカナタの「アメイジング・グレイス」はちゃんと聞いてしかも両軍停止、その後リオが停戦協定の証明書を持ってきて戦争終結ENDでかなり納得いかない終わりでした。しかし序盤の伏線を最後にはほとんど回収したので思ったほど投げっぱなしな終わり方では無かったのでそこだけ好印象でした。

Soranowoto9 萌えもシリアスもいいとこ取りをしようとしたらどちらも中途半端だった印象しか残らず非常に惜しい作品だったと思います。でもこの設定で萌えアニメやっていたら自分はおそらく視聴やめて切っていたかもしれません。個人的には最初から最後までシリアス展開で行って欲しかったです。しかし「アニメノチカラ」第1弾でこうなるとは…第2弾はどうなることやら。


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