何気にアルターの新作フィギュア情報をチェックしていたら、新作で「けいおん! 秋山澪フィギュア」が公開されていました。少し前にはグッドスマイルカンパニーから「ねんどろいど 秋山澪」が情報公開されて話題になりましたが、アルターも公開してきたことでフィギュア業界も「けいおん!」効果で盛り上がってきた感じがしてきます。しかし主人公の平沢唯を差し置いてどちらも第1弾が秋山澪なあたりどんだけ澪人気高いのかと思わざるを得ません。ベースの造型も凝ってるしアルターの新作は思わず買ってしまいそうです。これは出来良さそうだしアニメの人気も高いから予約しないと買えそうにないですね。
世間ではのりピーこと酒井法子が出頭してきたことによりニュースが大盛り上がりですが、アニメ関連ではついに「涼宮ハルヒの憂鬱 エンドレスエイト」地獄のループが8回で終了したことにより盛り上がっていました。
しかし今回の「エンドレスエイト」、同じ内容を8週連続で放映するという前代未聞の展開を見せたことによりアニメ関連の話題を総取りしていましたね…微妙に服装や仕草こそ変わっていましたが内容は全く同じだったため、「これOK出したの誰だよ」とか「もう全部エンドレスエイトでいいんじゃね?」とか言われ実況で叩かれまくっていて大不評でした。「僕だったら2話でやめさせていた」とか言ってヤマカンが京アニの代わりに謝罪したりしていて、話題性としては文句無しですがこのエンドレスエイトのDVDって売れるんかしら…。信者ですら見限ったほどの今回の事件、おそらく今年のアニメ関連最大のニュースかもしれません。
オリコンの8月10日付けアニメBD売り上げランキングで、「けいおん!」第1巻のBDが初動3万3000枚を売り上げ歴代テレビアニメBD売り上げでは「マクロスFRONTIER」の2万2000枚を抜いて1位になったそうです。さらにDVDのほうも8000枚売れて合計4万越えとなっていました。ちなみにBDの売り上げ2位は「東のエデン」第1巻の5000枚で、どんだけ圧倒的なのよと思わざるを得ません。
話題になるアニメ=面白いアニメという法則は大体合っていると思いますが、いくらなんでも「けいおん!」の売れっぷりはすごいですね…というか京都アニメーション製のアニメは何を作っても話題になってる気がします。個人的には春アニメで一番面白いと思ったのは「東のエデン」のほうでしたが、ここまで数字に出るとアニメ制作会社としては面白いアニメを作るよりいかに売れるアニメを作るかといったほうが重要なのかもしれません。でも「東のエデン」は深夜アニメの歴代最高視聴率を叩きだしているからテレビ局としては大勝利なのかも。
じゃあ高崎さんは春アニメの第1巻はどちらを買ったのよ?といったら
「咲-Saki-」のDVD第1巻に決まってるじゃないか…!こちらは初動7000枚だったようです。
なんか「マクロスFRONTIER」の劇場版が2部構成になるというニュースを耳にしてしまい、マジっすか…と思わずにはいられませんでした。当分マクロスはFRONTIERで引っ張りそうな予感です。個人的には歌も期待ですが今回は大気圏でのドッグファイトのシーンに力入れるとのことなのでバトルシーンに期待したいですね。
そして今回も最終回を迎えたアニメを視聴しました。今回は「夏のあらし!」と「宇宙(そら)をかける少女」と「メジャー 第5シーズン」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「夏のあらし!」…月刊ガンガンJOKERで連載されている、小林尽の漫画「夏のあらし!」のアニメ化作品で、アニメ制作はシャフトです。春の新房監督×シャフトの新作ということで前人気はなかなか高かったし、個人的にも期待しながら当時は第1話を視聴してみたんですが、第1話からいきなりキャラクターが全員集合していてタイムスリップとかしていて全く訳が分かりませんでした。2話から事実上の第1話である本編が始まりましたがこのやり方はどうも苦手です。あとオープニングの歌の歌詞がなんとも…。
作風はシャフト独特の作り方を交えつつもかなり昭和を意識した作りになっていて、出てくる歌は昭和のヒット曲のカバーばかりで40代過ぎの人じゃないと分からない歌も多かったです。その代わりに最後に語られるアニメの紹介では80年代のヒットアニメ(奇面組や北斗の拳、おぼっちゃまくん、まいっちんぐマチコ先生等)が多く、こちらは全て知っていたので非常に懐かしかったです。
シャフト制作なので作画は結構安定していたし良かったと思いますが、シャフト独特の軽い作りのせいなのか、原作の絵柄のせいなのか分かりませんが空襲や戦争のシーンでは悲惨さや暗さがほとんど感じられないのでギャグの一つかと思われてしまうところも多く、シリアスなシーンでも緊張感が全く伝わってこないのは相変わらずでした。軽いギャグなら面白いんですがこの辺りはシャフトらしいと個人的には割り切っています。あとキャラクターなんですが女性キャラの人気はみんな高いと思いますが主人公の一ちゃん、あんたはダメだ…イイところがほとんど見つからない上にかなり生意気な性格なため、実況などでは非常に評判が悪かったです。通称不細工なコナン。
もともとタイムスリップを扱った作品ということから、最終話は第1話に戻るといったかんじに作ったようで第1話の内容がちょっとアレンジされた作りになっていました。内容は似ていましたが作画はほぼ別物だったので第1話の使い回しというわけでも無く、相変わらず最終回とは思えない終わり方…と思ったら、最終話のエンドカード「I'll be back!」の後に公式で「第2期制作発表!」と伝えられました。良くも悪くもシャフト風味が強いのでシャフトファンなら楽しめる内容だったとは思います。
「宇宙(そら)をかける少女」…サンライズ企画・原作のアニメで、アニメ制作もサンライズです。「コードギアス」以来久々のサンライズオリジナルSFメカアニメということで前評判はなかなか上々でしたが、第1話が放映された当時はまだメカは出ずに、イモちゃんの登場シーンに度肝を抜かれつつルルーシュコロニーの勢いが無かったらなんかありきたりな作品という印象を受けました。
当時自分は5話くらいまで見てましたがどうしても盛り上がりに欠け、前述したルルーシュコロニーこと福山潤の台詞の勢いが無ければ単なる平凡な萌えアニメでした。ギャグも所々にありましたがことごとくハズしていて間が悪かったとも思います。そのせいもあってかシリーズ構成の花田十揮氏が14話で降板となりそれがこの作品の話題性にさらに拍車をかけていました。
作画に関してはキャラの絵柄は好みが分かれると思いますがロボットことQTアームズの描写はCGを使わず通常作画でがんばっていたのでそれなりに良かったと思います。あとテレビ版では修正されていた温泉回もDVDとBDなら修正がカットされているので そ こ だ け 評価されていました。大問題だったのはやはり話の内容のようで、26話放映されたのにも関わらず大量に残っていた複線のほとんどを回収せずに終わり、後半まで敵だったキャラ達が実は洗脳されてましたとかで一気にみんな味方になったり、最終話まで戦っていた獅子堂ナミに至っては師匠に「ゴメンね♪」言われたあとやられて宇宙に放り出されていじけたまま終わってしまったり、最終決戦で最強の武器は生身の跳び蹴りでしたとか訳分からん展開や投げっぱなしで終わってしまったところが余りにも多く、実況でも途中で野球回とか入れるくらいなら複線ちゃんと回収しろとか言われて散々なことになってました。悪い意味で逆に放映当時はすごい盛り上がっていたのでもしかしたらちゃんと最初から最後まで見ておけばよかったかもしれません。あ、そういえば後期のエンディング曲はなかなか良かったです。
「メジャー 第5シーズン」…週刊少年サンデーで連載されている、満田拓也の漫画「メジャー」のアニメ化第5期作品で、アニメ制作はSynergySPです。NHKアニメの中でも幅広い層に人気が高い作品で今回の5期はマイナーリーグ編の次のW杯編が描かれていました。
第4期はギブソンJrとの決戦が最終話で描かれていましたが今回の5期は今までとは違い決戦後の後日談が描かれていて対決シーンはほとんど無く、なんかNHKぽいお約束の展開になっていましたがあれはあれで子供向けなイイ話でした。後半では聖秀時代のレギュラーがほぼ全員登場していたので結構懐かしく、第1期や2期のシーンも所々に出ていてなかなか憎い演出だったと思います。しかし吾郎君終盤で本気出し過ぎ。
もし6期やるならホーネッツ編になると思いますがこの作品は原作のストックも大量にあるし息の長い作品になりそうですね。冬に新作を2クール放映して、夏に再放送を行いそして冬にまた新作…という期間を稼ぎつつ飽きさせないNHKの手法はなかなか良くできていると思いました。
ロック界のピーターパンと呼ばれたマイケル・ジャクソンが突然の急死という悲報に芸能界は大荒れですがアニメ界は1年に4回大荒れが訪れます。今回は「リストランテ・パラディーゾ」と「けいおん!」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「リストランテ・パラディーゾ」…マンガ・エロティクス・エフで連載されていたオノ・ナツメの漫画「リストランテ・パラディーゾ」のアニメ化作品で、アニメ制作はdavid productionです。フジテレビ水曜深夜アニメ枠「NOISE」の新作ということで第1話が放映されたときはどのようなものか期待して視聴してみましたが、老眼鏡紳士萌えという新たな世界を見せてくれて第1話を見た当時では春アニメの中で一番面白かったです。あとで知りましたがアニメを制作していたdavid productionは、かつて「巌窟王」等を作った元GONZOスタッフが独立して立ち上げた会社のようです。オサレ臭が全くしなかったので気づきませんでした。
老眼鏡をかけた紳士のみのリストランテ「カゼッタ・デッロルソ」を舞台に、様々な客や紳士達のプライベートや過去の話が語られる内容が多く、音楽が独特だったため「ARIA」に似た雰囲気を醸し出していました。料理が全てフルCGなのは賛否両論でしたがドルチェの質感はかなり良く、見てて結構うまそうでした。さすがにフレンチが多いので見てて味が想像できない料理が多いのはご愛敬。シナリオは基本的に従業員達それぞれの話が1話完結で語られる内容が多かったので、この従業員誰だっけ?ということが最後のほうにはほとんど無く安定したイイ作りだと思いました。そして後半は主人公のニコレッタがメインとなり話が展開していきましたが、まかないの話も結構良かったし、最終話もうまくまとめられていて非常に良かったです。ジャンルとしては落ち着いた雰囲気を楽しむアニメに分類されますので見てて眠くなるかもしれませんが、全体的に品質が高くこの手の作品好きなら見て損はない作品だと思います。というか見てくれないと…困ります。
「けいおん!」…まんがタイムきららで連載されている、かきふらいの漫画「けいおん!」のアニメ化作品で、アニメ制作は京都アニメーションです。何かと作った作品が話題になる京都アニメーション制作のアニメということで放映前から人気が高く、たしかに第1話を視聴した当時は細かいところに手が込んでいて面白かったです。
そしてこの作品の真骨頂はやはり話題性で、オープニングとエンディングの歌がそれぞれオリコンデイリーランキングで1位と2位、ミュージックステーションやカウントダウンTVでもベスト3に入ったり、後に発売されたキャラクターソングや新曲もベスト3に入るなど歌の話題も高く、なおかつこの作品は実際にある土地や学校、楽器や小物をロケして使用していたため放映終了後に実況の住民が場所や小物を特定して聖地巡礼をしたりその小物を購入したりする現象が多発しました。中でも黒髪ロングの一番人気キャラ秋山澪の小物は顕著で、使っていた携帯電話D902iラスターホワイトやヘッドフォンのAKGのK701が売れまくって価格が高騰したり、使用していた楽器の左利き用フェンダー・ジャズベースまでもが在庫無くなるほど売れたようです。
これほどの異常人気を誇った「けいおん!」、アニメのほうもさぞかし素晴らしい作品に仕上がっていた…と言いたいところですが、正直それほどの作品とは思えませんでした。京都アニメーション制作といえばどうしても旧「涼宮ハルヒの憂鬱」の12話で見せた超絶作画のライブシーンと比較してしまうんですが、あれに比べたら演奏シーン自体があまり無く、しかも1年の学園祭では曲のシーンが全てPVという仕様で実況は荒れに荒れました。
結局一番動いていた演奏シーンはオープニングの澪のベース演奏のとこでしたね。でも最終話の作画はがんばっていたと思います。キャラの作画に関しては特に文句無しで、堀口悠紀子の絵とこの作品の雰囲気は非常に合っていたと思いました。
この作品の一番の問題と言われるポイントはなんと言ってもシナリオで、中でもシリーズ構成の吉田玲子が書いた脚本の話は大抵荒れました。特に11話は原作では軽いギャグ程度だったのを異様に重い展開にしてしまい、「けいおん!」のキャッチフレーズである「ゆるやか部活アニメ」とは明らかに違った展開になっていました。それとは逆に予想外に良かったのがアニメ界のA級戦犯花田十揮の書いた脚本で、澪の萌え萌えキューンや水着回や最終回など絶賛されていました。たしかに面白かったのでこれは予想外。
「CLANNADは人生・Fateは文学・けいおん!は生きがい」などと言われて、春のアニメでは一番の話題となった今作ですが、熱くなりやすく冷めやすいのがオタ事情。勢いで澪や唯の使っていたギターを買うのは大いに結構だと思いますが、数ヶ月後に中古屋に大量に出回るなんてことにないよう切に願いたいところです。
早くも今日から新番組アニメが始まりだしましたが、最終回ラッシュも始まったばかりです。今回は「黒神 The Animation」と、ローカル局で放送された「神曲奏界ポリフォニカ crimsonS」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「黒神 The Animation」…ヤングガンガンで連載されているイム・ダリョン原作、パク・ソンウ作画の漫画「黒神」のアニメ化作品で、アニメ制作はサンライズです。かつて微妙なアニメを数多く作っているテレビ朝日深夜アニメ唯一の新作なのでどのようなものか…と思い第1話を視聴したときは、原作3巻の最後であったバイオレンス描写がそのままほぼ再現されていてびっくりしました。
今回のこのアニメ作品は前半の1クールを原作準拠に作り、後半はアニメオリジナル展開として話を進めていて、設定の方も原作で死んでいるキャラが生きていたり主人公が社会人でなく学生だったりかなりオリジナル要素が入っていました。前半では原作のニライカナイ編までが放映されてましたが正直かなり微妙でした。原作も微妙でしたがそれ以上に展開が強引で、もしも自分が原作知らなかったらここで切っていたかもしれません。しかし後半のオリジナル展開は原作とは全く違う視点で物語が進みつつもキャラクターはオリジナルキャラを多数登場させながら原作のキャラも登場していたので思ったより面白く、さらに中盤以降は燃える展開も多く面白かったです。
作画においてもかなり安定していて、バトルシーンもよく動いていたし予想よりかなり良かったです。この作品はバトルのほぼ全てが素手の殴り合いのため久々に熱いバトルが見られたんですが、主人公の見た目がどうみても少女なのにバットで殴られるわ蹴られるわ流血するわバイクでひかれるわ…血を流すシーンで規制が全く無かったのでテレビ朝日が一番血の描写に厳しくないかもしれません。シンクロのシーンはアニメオリジナルとなっていて結構エロくてそこも好印象。オープニングとエンディングの画面においては物語中に新しいキャラが登場するとすぐオープニングとエンディング画面に登場するなど細かいところに手が届いていてそこも高評価でした。
前半の原作シナリオがかなり微妙だったのが残念で、なおかつ後半のオリジナル展開は多分原作知らないと楽しさ半減だったかもしれません。しかしラストバトルがかなり面白かったし、最後を中途半端な終わり方にせずに完結させたので「黒神」という作品のアナザーストーリーとして見るとこれはこれで良かったと思いました。この作品のBDの通常版が発売中止になったり、「黒神スタッフと一緒に韓国に韓国語を勉強しに行こう!」のツアーが参加者不足で中止になったりと何かと暗い話題も多いですが、韓国産の作品が日本に進出して初アニメ化というこの事をきっかけにまた次の韓国産作品に期待したいところです。
「神曲奏界ポリフォニカ crimsonS」…榊一郎のライトノベル「神曲奏界ポリフォニカ クリムゾン・シリーズ」のアニメ化作品で、アニメ制作はディオメディアです。第1期は社会人編としてTBSで放映されてましたが、今回は学生編として時間軸が巻き戻され、さらにローカル局のみの放映に格下げされてスタッフ総入れ替えとなかなかのカオス、しかし作画は相変わらずでした。
話の流れとしては、自分は何のために演奏してるのか~といった自問自答の展開から始まり、次に謎の組織が登場、ヒロインピンチ!しかしみんなの力を合わせたらヒロイン復活~ハッピーエンドと絵に描いたようなベタ展開でした。登場人物の名前もまさにライトノベルといったかんじでカッコイイ名前ばっかなのはいいんですが、次回予告は映像無しの手抜きぽいかんじだったし、バトルシーンはすごいスローモーションだし、最後の自称新世界の神は小者っぷり全開だったし、一番よく動いてたシーンはエンディングだけだったしと散々でしたが、オープニングのeufoniusの歌はなかなか良く、双子姉妹はイイキャラでした。そして自称新世界の神についていた部下達と精霊は最後まで自分の道を貫いていたのでなんか部下達のほうがよっぽどカッコよかったです。
なんで2期やったのか謎な作品でしたが、これ3期もあるのか?といったかんじで終わったのでもしかしたらまだ続くのかもしれません。個人的にはもうどうでも…おや誰か来たようだ。
いよいよ月末も近づいてきてアニメ作品の入れ替わり時期が近づいてきました。そして今週からいよいよ怒濤のアニメ最終回ラッシュが始まり、早くも何作品か最終回を迎えたのでそちらの作品の感想を毎回恒例で書いてみたいと思います。今回は「東のエデン」と「戦国BASARA」です。
「東のエデン」…「攻殻機動隊」シリーズや「精霊の守り人」の監督で知られている神山健治が原作・監督で、「ハチミツとクローバー」の原作者羽海野チカがキャラクター原案を努めたフジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」初のオリジナルストーリーとなるアニメ作品で、アニメ制作はproductionI.Gです。
第1話からいきなり主人公のあのシーンから始まったので視聴者は思いっきり度肝抜かれつつ、最初は謎のミサイルテロ事件があったことだけ語られていたため第一印象は面白いかどうかなんとも言えないといった感じでしたが、話が進むにつれ謎の携帯電話「ノブレス携帯」や超有能なコンシェルジュ「ジュイス」等次々と謎が増えていき、そして次第に明らかになっていくミサイル事件の真相や主人公の過去など予想外の展開に飽きることなく最後まで視聴してしまいました。作画は背景の作り込みもハンパじゃなかったし、ノブレス携帯の使用履歴が写されるシーンでも他のメンバーの使用履歴がちゃんと丁寧に書き込まれていたりしていて細かいところにも手が込んであり非常に好印象。キャラも見た目よかったし、セレソンメンバー達の考え方もそれぞれ個性があって非常に面白かったです。
今回のこの作品は作品公開の時点からすでに劇場版の制作が発表されていたため、某アニメのように納得いかない最終回の後「劇場版制作決定!」などと流されるよりは遙かにマシでした。しかし最終回があの展開で謎を多く残したまま終わり、さらに劇場版が11月公開で、もう1作品もあとで公開するとは予想外です。おそらくその頃にはこのアニメの存在自体が忘れ去られていそうな気がしますね…。もしもこの作品が2クールやって謎を完全に解明して終わらせたとしたら、近未来もののアニメでは歴史に残る傑作になっていたかもしれません。
…そうだ、こういう困ったときこそジュイスコール。
高崎「ジュイス、このアニメ2クールにしてくれない?」
ジュイス「受理されませんでした。ノブレス・オブリージュ、今後も地雷アニメも視聴し続ける真のアニオタたらんことを。」
「戦国BASARA」…カプコンのアクションゲーム「戦国BASARA」のアニメ化作品で、アニメ制作はproductionI.Gです。ゲームのアニメ化はよくありますが鳴かず飛ばずの作品が多いので、これもその一つかな…と最初は甘く見ていたら予想の遙か斜め上を行く熱血馬鹿アニメでかなり面白く、春アニメのダークホースでした。
最後までその勢いは衰えることなく、原作を知らなくても非常に楽しめました。実況では戦国BASARAで歴史のお勉強と言われていたりしましたが、後半はイイ意味で無茶苦茶なため勉強にはあまり向いていなかったと思います。だが面白かったので良し!スタッフも非常に豪華で、特に声では明智光秀役の速水奨と織田信長役の若本規夫がハマりすぎでした。後半で、え?死んだの?というものが多かったのが気になりましたが、それを除けば久々に熱いアニメを見た気がします。そして最終話の最後に…「2期決定!」キマシタワーー。人気が出たから2期決定という典型的な例かもしれませんが、この戦国BASARA人気はアニメの影響もあり相当高く、ニュースや新聞で取り上げられたり聖地巡礼で仙台の護国神社に痛絵馬が大量に飾られたりとまだまだ戦国BASARA人気は衰えることは無さそうです。
今期の春アニメの中で特に話題になっている作品といえば「けいおん!」や「東のエデン」ですが、痛絵馬が氾濫して護国神社がえらいことになっている「戦国BASARA」や、はいてないアニメ「咲-Saki-」の存在も欠かせません。今回はその中でも「咲-Saki-」が最近はっちゃけまくっているのを書いてみたいと思います。
地雷アニメが多い中、「ストライクウィッチーズ」の成功によって評価が見直されているGONZOですが、今回の「咲-Saki-」もイイ意味でGONZOらしくない面白い作品に仕上がっています。しかし今回のGONZOはかなり斜め上を突き抜ける爆走ぶりで、エロいところに相当な力の入れようでした。中でも注目なのは主人公咲と和の百合シーンでしょうか。それを強調するかのようにDVD第2巻の初回限定特典の絵がもうすごいことになっていて、これもうエロアニメと大して変わらないんじゃ?と思ってしまいます。だがそれがいい。この情報が流れたとたんアマゾンのDVD予約ランキングが圏外から一気に200以上順位を上げたそうで、みんな釣られまくってるんだなぁとちょっと感心しました。
しかしそれだけではなく、今月のMegamiマガジンのピンナップで「咲-Saki-」は描き下ろしがありましたがこちらのほうもいいのかこれ?と思ってしまうくらいなエロ路線でした。こういうのだけ見てるとただのエロアニメと思ってしまいますが、アニメは現在県予選の決勝戦で思いっきり真面目に対決してるのでそのギャップにびっくりしてしまいます。エロいシーンをただ詰め込むだけだと「クイーンズブレイド」のような作品になりそうですが、こちらは麻雀の勝負シーンも良くできているので面白いですね。風越女子のキャプテンが聖母すぎてファンになってしまいました。
アニメ制作会社シャフトの特徴といえば、番組最後のアイキャッチの絵を作家に毎週描いてもらっていることや、当時話題になっている作品のパロディを細かく入れてくることが特に有名ですが、今週の「夏のあらし!」では特にそれが目立っていて実況でも話題になっていました。
これがそのシーン、左上から「咲-Saki-」に「ひだまりスケッチ」、2段目が「けいおん!」に「まりあ ほりっく」のGODと神父、3段目が「アイドルマスター」そしてNHK天気予報の春ちゃんとなんかすさまじいことになってました。それだけではなく続いて「釣りキチ三平」や「いっしょにトレーニング」、さりげなくうめてんてーや「ぱにぽに」のベッキーまで出ていました。Cパートでは絶望先生まで出ていてある意味オールスターですが、実況ではやりすぎとの声も上がっていて賛否両論でした。
自分としてはシャフトといえばパロディネタといったかんじなので1つか2つなら別にいいと思いますがさすがに今週は出し過ぎな感じがしました。そしてパロディもいいが本編にも力入れろという意見にはおおむね同意です。普段いつもこの調子だからシリアスなシーン出てきても全然感情移入できないんですよね…。