Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

ダークシティ

2023-01-17 | 映画(た行)

◼️「ダークシティ/Dark City」(1998年・アメリカ)

監督=アレックス・プロヤス
主演=ルーファス・シーウェル ジェニファー・コネリー キーファー・サザーランド ウィリアム・ハート

アレックス・プロヤス監督作って、ブランドン・リーが主演した「クロウ」くらいしか観たことがない。後に放ったヒット作からもイメージされるのは凝ったビジュアルを多用したSFファンタジーの作風、しかもかなり暗めの題材だ。

脚本、製作も兼ねた本作。自分がクリエイトした世界観を、タイトルどおりのダークな風景で実写化した作品だ。確かに独創的だし、他の映画ではお目にかかれない光景が続く。建造物がニョキニョキ生えてきて街が形を変えていく特撮は、まだCGも一般的でなかった90年代によく映像化したと思えた。

心を捨てた異邦人(ストレンジャー)が、心を取り戻そうと人類を実験材料にするお話。記憶が精神の安定につながるという設定は、ちょっと「ブレードランナー」を思わせる。物語のクライマックスでは、記憶をコントロールされた主人公がシェル・ビーチという思い出の場所に辿り着けないというエピソード。奇しくも同じ年に製作された「トゥルーマン・ショー」が重なって見える。

オールド」のお父ちゃんルーファス・シーウェルって、この頃はこんな主役やってたのか。知らなかった。事件を追いながら世界の違和感に気づき始める刑事にウィリアム・ハート。表情を変えないクールさがこの役に似合ってる。すべての謎を知る博士はキーファー・サザーランド。

そしてわれらがジェニファー・コネリーは、主人公の妻(とされる女性)を演ずる。ダークシティの歌姫役で、ステージ場面でのドレス姿が美しい。90年代になって色っぽさに磨きがかかったジェニファーはそっち系需要の役がある一方で、80年代のイメージから続く冒険物語のお姫様的役柄も目立つ。本作や「ロケッティア」はまさにお姫様の方。ラストシーンの横顔がいいね。








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