Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

グーニーズ

2021-07-05 | 映画(か行)





◼️「グーニーズ/The Goonies」(1985年・アメリカ)

監督=リチャード・ドナー
主演=ショーン・アスティン ジョシュ・ブローリン コリー・フェルドマン ケリー・グリーン

公開当時。硬派な映画ファンを気取り始めた僕は、ハリウッド製ヒット作を避けがちだった。今となっては、映画館で観ておくんだった…と思うものあれこれ。だが、「グーニーズ」はきっちり映画館で観ている。お正月映画だったから、年末で地元映画館では選択肢が少なかったから、言い訳はいろいろできる。多分当時の僕は、シンディ・ローパーの主題歌を映画館で聴きたかったんだろう。きっとそうだ。

"インディ・ジョーンズのお子様ランチ版"と言う人もいる。だが、20数年ぶりの地上波放送で久々に観てみると、多様性への気配りがされた映画だと気付かされる。発明小僧キー・ホイ・クアンやメイドのメキシコ人、子供たちの家庭状況。さらに悪党一家で疎まれる障害者の末っ子にも明るい転機が訪れる。

この映画に関わった人々のその後を考えると、ここにルーツがあったのかも?と深読みをしたくもなる。例えば脚本を担当したのは後に「ハリー・ポッター」を監督するクリス・コロンバス。後に監督したミュージカル映画「レント」でもLGBTをきちんと描けていた人だし、子供と悪党と言う構図は後の「ホームアローン」にも通ずるじゃない。こう言う発想がオールドファンの悪いところなんだけどさ。

それにつけても、やっぱりお子様ランチと思わずにいられないのが、クライマックスの海賊船の場面。海に突き出した板に向かって、刀を突きつけて歩かせるところ。「ピーターパン」みたいに下にワニがいることもなく、ピラニアがうようよしていることもない。しかも湯気たってて冷たくなさそうだし。そこまではアドベンチャームービーとして楽しいのに、ここで一気に萎える。しかし、それを巻き返すのは幸福なラスト。ファミリームービーとしては文句なし。

今や悪いおっさんが似合うジョシュ・ブローリンが、好青年で改めて驚く。

The Goonies (1985) Official Trailer - Sean Astin, Josh Brolin Adventure Movie HD



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