Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

Greatest Albums(その57) 野球選手が夢だった/KAN

2008-01-14 | 僕のGreatest Albums
ピアノに向かって弾きがたる男性歌手が好きだ。この僕のGreatest Albumのシリーズでも、鍵盤に向かうアーティストはたくさん登場している。今回登場するKANもその一人。
野球選手が夢だった野球選手が夢だった
KAN

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KANを初めて聴いたのは、多分「言えずのI Love You」。
あのね/うんとね/うまくは言えないけど
あのね/うんとね/なんとなくわかるだろう
優しい男心を歌える人だなぁと思った。
そして「愛は勝つ」のスマッシュヒット。アルバム「野球選手が夢だった」は僕の愛聴盤となった。
ここに収められた楽曲がなんと素晴らしいことか!
どれを聴いても、そこに歌われた男心がよくわかる。特にラブソングの切なさがいい。

「けやき通りが色づく頃」
ずっとずっと君が彼を好きだったように/ずっとずっとあいつも君を愛してた
君のしあわせをあいつは祝えない/へたに好きだなんて言ってしまったからさ

「君が好き胸が痛い」
ああ/君が好き胸が痛い/もっと君の近くにいたい
ふざけきってた僕のくじけそうな孤独を/君は知らない
・・・これピアノで弾き語りの練習したよなぁ。

このアルバムで聴く度に涙を絞られてしまうのは、「1989(A Ballade of Bobby & Olivia)」。
ビリー・ジョエルの「さすらいのビリー・ザ・キッド」へのオマージュ(そういえば「愛は勝つ」は「アップタウンガール」を思わせる)とも言える名曲。
アップテンポの部分で歌われるボビーとオリビアの恋物語。
最初と最後に歌われる、かつての恋人が近くに住むことを知った男のつぶやきは、
聴く度に本当に切なくなる。
まるで村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」のような見事な2部構成。

涙ってどのくらい出るものかと試してた/12月
絵にならない路地で長い長いさよならした/That was 1985
久しぶりだね/こうして君と話せるなんて思ってなかった
でも会わないよ/思い出はあのままのほうがいい

最近はぼくもずっと好きなひとがいる/いいこだよ
いつも本気だよ/でもふりむいてくれなくて
ぼくらしいだろ/It is 1989

後のシングル曲「MAN」も大好きな曲。
これぞ究極の男歌なんである。
The Best Singles FIRST DECADE
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